PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1リリースノート

2017年12月

PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1 (1.1.1)およびPlateSpin Migrate Connector 1.1 SP1 (1.1.1)には、新機能と機能強化が導入されています。これらによってさまざまな既知の問題が解決されます。このリリースは、PlateSpin Migrate 12.2 SP1 (12.2.1)がインストールされたPlateSpinマイグレーションファクトリ展開環境で使用できます。

このリリースのマニュアルは、PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1マニュアルのWebサイトにHTML形式とPDF形式で用意されています。

1.0 バージョン

PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1またはPlateSpin Migrate Connector 1.1 SP1のファイルには、1.1.1または1.1.1-xxx.xという番号が付けられています(xxx.xはビルド番号です)。

2.0 新機能

PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1には、新機能と機能強化が導入されています。

この製品の多くの機能がお客様からの提案に対する直接的な回答から作成されました。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。ご意見やご感想をお送り頂くには、「Micro Focusへの連絡方法」を参照してください。

2.1 PTMアプライアンス

PlateSpin Transformation Manager Applianceでは、機能強化と新機能が導入されています。アプライアンスコンソールの使用の詳細については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のアプライアンスの管理を参照してください。

プロキシサービス

PTMサーバはプロキシに対応しています。PTMサーバは、ホストアプライアンスのプロキシクライアント設定を使用してMicro Focusライセンスサーバと通信できます。計画プロセス時に個別のワークロードにライセンスを付与するため、インターネットへの常時アクセスが必要です。制限の厳しいネットワーキング環境では、プロキシサービスの設定が必要になる場合があります。

『アプライアンスガイド』のプロキシクライアントの設定を参照してください。

オンラインアップデートチャネル

PlateSpin Transformation Managerでは、アプライアンスコンソール内のオンラインアップデートチャネルを通じてアップデートが提供されます。アップデートの対象となるのは、アプライアンスホストVMオペレーティングシステム、PlateSpin Transformation Managerのソフトウェアとデータベース、およびPlateSpin Migrate Connectorのインストール済みインスタンスです。

『アプライアンスガイド』のオンラインアップデートを参照してください。

PlateSpin Migrate Connector

PlateSpin Migrate Connectorのインスタンスは、インストール済みのPlateSpin Transformation Managerサーバと連携するようにインストールおよび事前設定されています。

複数のプロジェクトを作成する場合は、Connectorが特定のプロジェクトと連携するように再設定する必要があります。『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』のConnectorインスタンスのプロジェクト割り当ての設定を参照してください。

資格情報リソースのパスワードセキュリティ

PlateSpin Transformation Managerは、業界標準の強力な暗号化方式を使用して、ソースマシンとターゲットホストへのアクセスに使用されるパスワードを資格情報リソース用のPTMデータベース内で保護します。キーはインストール済みのアプライアンスごとに異なります。

暗号化キーは、バージョン1.1.1へのアップグレード時に自動的に生成されます。この生成されたキーを使用して、既存の資格情報リソースが再暗号化されます。新しい資格情報リソースが作成されるたびに、このキーを使用してリソースのパスワードが暗号化されます。

2.2 PTMサーバとWebインタフェース

PlateSpin Transformation ManagerサーバとWebインタフェースでは、さまざまな新機能と機能強化が提供されています。Webインタフェースの使用の詳細については、『PlateSpin Transformation Managerユーザガイド』を参照してください。

外部マイグレーションの追跡

計画モードのインポート済みワークロードについては、PlateSpin Transformation Managerは、プロジェクトのPlateSpin Migrateサーバ上で実行された、一致する外部ワークロードマイグレーションの状態変更を監視します。PTMは外部マイグレーションを追跡しますが、それらの外部マイグレーションを制御することはありません。PTMでこれらのマイグレーションの設定を編集したり、ワークフローを設定したりすることはできません。PTMは、外部ワークロードを対応付けるときにPTMライセンスを1つ消費します。

Migrate Connectorは、各Migrateサーバのイベントメッセージングシステムのサブスクライバとして状態変更イベントを取得して、状態情報を適切なプロジェクトとワークロードに送信します。マイグレーションの進捗状況は、PTMによって[ワークロード]ダイアログ、[ワークロード]リスト、およびダッシュボードに表示されます。

マイグレーションがMigrate WebインタフェースまたはMigrate Clientのどちらから開始されたのかにかかわらず、PTMはすべての一致するワークロードを追跡します。Migrate Webインタフェースから開始されたマイグレーションについては、設定の詳細は[ワークロード]ダイアログにのみ表示されます。Migrate Clientで実行されたマイグレーションについては、限られた状態変更が報告されます。

『ユーザガイド』の外部マイグレーションのワークロードステータスの追跡を参照してください。

ブックマーク

Webインタフェース全体で、ページ、ダイアログ、および検索クエリをブックマークに登録できます。各ブックマークには関連するフィルタがすべて保持されており、ユーザは同じ画面に直接アクセスできます。ユーザのパーソナルブックマークは、どのブラウザやマシンでも、複数のセッションで同じように使用できます。ブックマークのURLを同僚と共有できます。その場合、ユーザには、自身に割り当てられた役割に基づいて許可されたデータのみが表示されます。ブックマークを参照してください。

ダッシュボード

  • [Statistics (統計情報)]. ダッシュボードの統計情報には、PlateSpin Migrateサーバ上で実行される外部マイグレーションについて追跡されているワークロード状態が含まれます。

  • 発生内容 ダッシュボードの新しい[発生内容]パネルには、現在の日付または指定された日付の主要イベントが表示されます。ユーザは、複雑なクエリを実行することなく、その日の重要なタスクを簡単に表示および実行できます。イベントのリンクをクリックすると、タスクを実行するための適切な場所に直接移動できます。その場合、ユーザには、自身に割り当てられた役割に基づいて許可されたイベントとデータのみが表示されます。発生内容を参照してください。

  • ブックマーク. ダッシュボードの新しい[ブックマーク]パネルには、ユーザのパーソナルブックマークが表示されます。このページを使用して、ブックマークを表示、検索、オープン、または削除できます。ブックマークを参照してください。

  • 最近表示したもの ダッシュボードの新しい[最近表示したもの]パネルには、ユーザが最近、表示や編集操作を行うためにアクセスしたページやダイアログへのリンクが表示されます。ナビゲーションや複雑な検索条件を繰り返すことなく特定の場所にすばやく戻ることができます。URLを同僚と共有したり、ブックマークにリンクを追加したりできます。その場合、ユーザには、自身に割り当てられた役割に基づいて許可されたデータのみが表示されます。最近表示したものを参照してください。

システム設定

  • コネクタ. [コネクタ]ページには、PTMサーバに関連付けられたすべてのPlateSpin Migrate Connectorインスタンスのリストが表示されます。Connectorインスタンスにそれぞれについて、次の情報が表示されます。

    • FQDN

    • IPアドレス

    • PTMサーバに接続するために使用するログイン名

    • Connectorに割り当てられたプロジェクトの名前(複数のプロジェクトがある場合は割り当てが必要)

    • 接続の現在のヘルス

  • Migrate Connector. Migrate Connectorの次の設定は、PTMサーバに関連付けられたすべてのConnectorインスタンスにグローバルに適用され、その結果としてすべてのプロジェクトに適用されます。

    • カットオーバー前テスト日オプションでは、システム管理者は、カットオーバーの何日前に手動テストについてユーザに通知するのか、またはカットオーバーの何日前に、顧客が指定したカットオーバー前テストスクリプトを実行するのかを指定できます。デフォルトは3日です。

    • 手動カットオーバー前テストの一時停止オプションでは、システム管理者は、カットオーバーフェーズに進む前に手動テストのためにPTMを一時停止するかどうかを指定できます。デフォルトでは無効(選択解除状態)になっています。

ワークロードの検出

  • 検出ソフトウェアをワークロードのウィルス対策ソフトウェアのホワイトリストに簡単に登録できるよう、検出ファイルは既知の場所に既知のファイル名で配置されます。『ユーザガイド』の検出のためのウィルス対策設定を参照してください。

  • 計画モードのプロジェクトについては、マイグレーションサーバリソースとして設定されたPlateSpin Migrateサーバから得られるワークロード検出情報を、どのインポート方法でも使用できます。通常の検出に失敗した場合は、PlateSpin Migrate Connectorは、Migrateサーバをスキャンして、一致する可能性があるワークロードがないかどうかを確認してから、適切な検出情報を取得します。

  • 検出は試行されませんでした」というサブ状態は、ワークロード詳細の検出要求を受信するためにMigrate Connectorインスタンスを使用できなかったワークロードを識別します。

自動マイグレーション

  • 自動マイグレーションのためにワークロードを送信するには、ワークロードの検出が必要です。

  • PTMで保留状態オプションを選択すると、PlateSpin MigrateのPause Replication Schedule (レプリケーションスケジュールの一時停止)オプションも選択されます。このオプションは、どちらの製品インタフェースからも制御できます。

  • PTMとMigrateは、プライマリDNSサーバ、セカンダリDNSサーバ、および拡張DNSサーバをサポートしています。

  • カットオーバー前テストとカットオーバー後テスト:

    • 自動テストと手動テストの両方が処理されます。

    • キャンセル再試行のアクションが提供されます。

    • ユーザによって開始される反復テストがサポートされます。

    • 顧客が指定したテストスクリプトは、テストVMが起動して準備ができた後に自動テストのために実行されます。PTMでは、自動テストの完了後に追加の手動テストを実行できます。

  • Wait for manual Cutover (手動カットオーバーを待機中)」というサブ状態が使用可能になるのは、[ワークロード]ダイアログのマイグレーション設定パネルで手動カットオーバーの一時停止オプションが有効になっている場合です。

  • カットオーバーが完了しました」というサブ状態は、カットオーバープロセスが完全に完了した状況を示します。

[ワークロード]タブ

  • 高度な検索

    • データストアの検索では大文字と小文字は区別されません。

  • バルク編集

    • アプリケーションのサポートが追加されます。

    • 開始時間とカットオーバー時間が追加されます(日付に加えて)。

  • バルクステータス変更

    • 検出されていない、自動化モードのインポート済みワークロードに対しては、バルク状態変更が禁止されます。

    • 一致する外部マイグレーションがある、計画モードのインポート済みワークロードに対しては、バルク状態変更が禁止されます。

  • インポート

    • 範囲インポート時に、インポート済みワークロードそれぞれの[インポート]ダイアログで入力された説明が設定されます。

[ワークロード]ダイアログ

  • 変換タイプとターゲットプラットフォームの組み合わせが自動マイグレーションでサポートされていない場合、ワークロードのモードは自動的に「計画」に設定されます。たとえば、タイプがX2Vではなく、ターゲットがサポートされているVMware Clusterバージョンでない場合、ワークロードのモードは「計画」に設定されます。

    メモ:変換タイプとターゲットプラットフォームが自動マイグレーションでサポートされている場合、ワークロードのモードは自動的には「自動化」に設定されません。自動化モードはプロジェクトから継承するか、ユーザが意図的に設定する必要があります。

  • [削除]と[仮想ファイル移動]の変換タイプについては、[マイグレーション設定]パネルは表示されません。

  • [テストするネットワークインタフェース]パネルは、テストをサポートしている変換タイプでのみ表示されます。

  • 計画モードのワークロードでは、[マイグレーション設定]パネルと[テストするネットワークインタフェース]パネルは、追跡される外部マイグレーションと手動外部マイグレーションに応じて、表示/非表示になります。

  • 外部ワークロードマイグレーションについては、データをPlateSpin Migrateサーバから取得できる場合は、[ワークロード]ダイアログの[提案されました]列には読み込み専用の設定情報が表示されます。一般に、提案されたワークロード設定情報は、Migrate Webインタフェースで管理されるマイグレーションには使用できますが、Migrate Clientで管理されるマイグレーションには使用できません。

  • [ワークフロー]ボタンをクリックすると、自動化モードのワークロードと計画モードのワークロードで次に使用可能な状態が適切に表示されます。

  • 変換履歴では、ユーザによって開始されたアクション、Migrateサーバによって開始されたアクション、およびConnectorによって開始されたアクション(Connectorが固有のログイン資格情報を使用して設定されている場合)が区別されます。

2.3 PlateSpin Migrate Connector

PlateSpin Migrate Connector 1 SP1では、次の新機能と機能強化が提供されています。Migrate Connectorのインストールや設定については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』を参照してください。

カスタムコールアウト

  • すべてのカスタムコールアウトスクリプトとコメントアウトされたサンプルコードが更新され、PlateSpin Transformation Manager 1.1.1とPlateSpin Migrate 12.2.1をサポートするようになりました。

  • カスタムスクリプトを実行するたびに、PTMはそれらのカスタムスクリプトを強制的に再ロードし、最新のコード変更が確実に適用されるようにします。

  • カスタムコールアウトスクリプトの初回コンパイル時にPTMによってコーディングエラーが検出された場合は、[ワークロード]リストと[ワークロード]ダイアログでワークロードのサブ状態としてそれらのエラーが報告されます。エラーのサブ状態にマウスカーソルを合わせると、追加のデバッグ情報がツールチップとして表示されます。

  • コーディングエラーや検証エラーが原因で失敗したカスタムコールアウトスクリプトを再試行できるようになりました。マイグレーションワークフローを続行するには、その前にスクリプトが正常にコンパイルされる必要があります。

外部マイグレーションの一致するワークロード

計画モードのワークロードについては、Migrate Connectorは、プロジェクトのPlateSpin Migrateサーバをスキャンして、プロジェクトのインポート済みワークロードに一致する外部ワークロードマイグレーションがないかどうかを確認します。スキャンが実行されるイベントとしては、Connectorの再起動、ワークロードのインポート、マイグレーションサーバリソースの作成などが挙げられます。

メモ:Migrate Connectorは、ユーザのプロジェクトにインポートされていないPlateSpin Migrateサーバ上のワークロードを無視します。ユーザがワークロードをインポートした後、Connectorは、その後のMigrateサーバのスキャン時に一致するワークロードを探し、一致するワークロードが見つかった場合、その状態の追跡を開始します。

外部マイグレーションのステータス変更イベントの追跡

計画モードのワークロードについては、Migrate Connectorは、Migrateサーバのイベントメッセージングシステムのサブスクライバとして、外部マイグレーションのステータスと設定の状態変更イベントを取得して、状態情報を適切なプロジェクトとワークロードに送信します。Migrate Connectorは、PlateSpin Migrate WebインタフェースおよびPlateSpin Migrate Clientから開始された外部マイグレーションをサポートしています。

VMware Cluster内の自動マイグレーションの負荷分散

自動マイグレーションの場合、Connectorは、マイグレーションがVMware Cluster内の複数のメンバーホスト間で実行されるように負荷を分散します。

各Connectorインスタンス用の固有のログインアカウント情報

プロジェクトのConnectorインスタンスによって開始される各アクションを区別するため、実際のユーザオブジェクトを使用するのではなく、Connectorのログインアカウント情報用に使用する固有のユーザオブジェクトを作成することを強くお勧めします。この特別なユーザをシステムユーザとして作成してから、このシステムユーザにプロジェクト設計者の役割をプロジェクトレベルで割り当てます。Connectorインスタンスごとに異なるユーザオブジェクトを作成し、割り当てられたプロジェクトに適した許可を付与します。

PTMサーバ証明書ストア

Migrate Connectorの設定ファイル(/opt/microfocus/migrate_connector/config/settings.cfg)には、PTMサーバ証明書を認証するためのローカルPTMサーバ証明書ストアを指定するオプションが追加されています。証明書の検証にローカル認証局を使用するには、ディレクトリの場所を指定します。値が設定されていない場合は、Mozillaのルート証明書が使用されます。

local_ptm_ssl_cert=

3.0 既知の問題

Micro Focusは、弊社の製品が企業のソフトウェアニーズを満たす高品質のソリューションを提供できるように、常に努力しています。現在、Micro Focusでは、このリリースに関する次の既知の問題を調査しています。

何らかの問題についてサポートが必要な場合は、Micro Focusサポート(https://www.microfocus.com/support-and-services/)にお問い合わせください。

3.1 アップグレード時にJettyキーストアの設定が上書きされる

問題: PlateSpin Transformation Manager 1.1をバージョン1.1.1にアップグレードした後に、Jettyのキーストア設定がデフォルトのJetting設定に置き換えられます。アプライアンスとPlateSpin Transformation Managerとの間で共有されるキーストアは、/vastorage/conf/certs/keystoreです。

PTM 1.1のデフォルトセットアップでは、PTMのJettyキーストア設定は、次の場所にあるssl.iniファイルに保存されています。

/opt/microfocus/ps_transform_mgr/tm-jetty-base/start.d/ssl.ini

この場所にあるファイルでは、PTM 1.1のJettyキーストアのデフォルト設定は次のようになっています。

# キーストアとtruststoreを設定します 
jetty.keystore=certs/keystore 
jetty.truststore=certs/keystore 

# パスワードを設定します
jetty.keystore.password=changeit 
jetty.keymanager.password=changeit 
jetty.truststore.password=changeit

アップグレード後、ssl.iniファイル内の値は次のようにJettyのデフォルト値で上書きされています。

# キーストアとtruststoreを設定します 
jetty.keystore=etc/keystore 
jetty.truststore=etc/keystore 

# パスワードを設定します
jetty.keystore.password=OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4 
jetty.keymanager.password=OBF:1u2u1wml1z7s1z7a1wnl1u2g 
jetty.truststore.password=OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4

解決策: アプライアンスのUIを使用して証明書にすでに適用したか、これから適用する予定のカスタマイズ内容は、アップグレード前の内容と一致する必要があります。

アップグレードを実行する前に、アップグレード前の設定のコピーを作成してください。アップグレード後に、適切なキーツールを使用して値をリセットします。

アップグレードの準備をするには:

  1. アプライアンスでSSHセッションを開始して、rootユーザとしてログインします。

    『アプライアンスガイド』の「SSHサービスの有効化または無効化」を参照してください。

  2. /opt/microfocus/ps_transform_mgr/tm-jetty-base/start.d/ssl.iniファイルのコピーを保存するか、次のパラメータのJettyキーストア設定を書き留めます。

    ここでは、PTM 1.1のデフォルト値を示しています。適切なキーツールソフトウェアを使用してJettyキーストアを変更したことがある場合、設定が次に示す内容とは異なる可能性があります。Changeitが実際のパスワードです。

    # キーストアとtruststoreを設定します 
    jetty.keystore=certs/keystore 
    jetty.truststore=certs/keystore 
    
    # パスワードを設定します
    jetty.keystore.password=changeit 
    jetty.keymanager.password=changeit 
    jetty.truststore.password=changeit
  3. SSHセッションを閉じます。

3.2 VMware ESXiホストのターゲットホスト検出に失敗する

問題: 次のエラーが発生して、VMware ESXi仮想ホストのターゲットホスト検出に失敗します。

Unable to perform target host discovery -- Destination host IP address not provided. (ターゲットホスト検出を実行できません -- 宛先ホストIPアドレスが指定されていません。)

計画モードのワークロードでターゲットホストが検出されましたが、送信済みワークロードでは、個々の仮想ホストではなくホストの親VMware vCenter Clusterが指定されている必要があります。

解決策: この問題を解決するには、次の操作を行います。

  1. Webインタフェースで、リソース > ホストの順に選択します。

  2. 適切なVMware vCenter Clusterがホストリソースとして作成されていることを確認します。

    利用できない場合は、作成をクリックして、この時点でセットアップします。

  3. [ワークロード]リストで、該当するワークロードを選択して、編集をクリックして[ワークロード]ダイアログを開きます。

  4. このワークロードを取り消します。

    取り消しが正常に完了するまで待ってから、次に進みます。

  5. [場所]パネルの[ワークロード]ダイアログで、編集をクリックして[場所の編集]ダイアログを開きます。

  6. ホストで、適切なVMware vCenter Clusterを選択します。

  7. 保存をクリックします。

  8. ワークロードを送信します。

3.3 自動マイグレーションの取り消しアクションとキャンセルアクション

問題: [ワークロード]ダイアログから実行する取り消しアクションやキャンセルアクションが、自動ワークロードマイグレーションの複数のステージで想定どおりに機能しません。

解決策: レプリケーションの進行中は、PTMの[ワークロード]ダイアログで、送信済み自動マイグレーションの取り消しやキャンセルを試行しないでください。割り当てられたPlateSpin Migrateサーバでワークロードのレプリケーションプロセスが停止するまで待つか、Migrate Webインタフェースを使用してレプリケーションプロセスを停止してください。

4.0 インストールまたはアップグレード

PlateSpin Transformation Manager Applianceは、PlateSpin Transformation Managerのソフトウェアおよびデータベースをホストする仮想マシンです。PlateSpin Transformation Manager Applianceには、PlateSpin Migrate Connectorのインストール済みインスタンスも含まれています。

4.1 要件

PlateSpin Transformation Manager

PlateSpin Transformation Manager 1.1.1は、PlateSpin Transformation Manager 1.1のサービスパックアップデートです。ダウンロードファイルを既存のPTM 1.1アプライアンスに適用します。バージョン1.1.1を直接展開することはできません。

VMwareホスト上でPTM 1.1 Applianceをホストするための要件については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のアプライアンスの要件を参照してください。

PlateSpin Migrate Connector

PlateSpin Migrate Connector 1.1.1は、PlateSpin Migrate Connector 1.1のサービスパックアップデートです。ダウンロードファイルを使用して、既存のConnectorインスタンスを更新することも、新しいインスタンスをインストールすることもできます。

メモ:このリリースでは、PTM内のプロジェクトごとに別々のConnectorインスタンスを展開する必要があります。

PlateSpin Migrate Connectorのスタンドアロンインスタンスの要件については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』のインストール要件を参照してください。

各Connectorインスタンスを別個のプロジェクト向けに設定する方法については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』のConnectorインスタンスのプロジェクト割り当ての設定を参照してください。

4.2 ソフトウェアのダウンロード

PlateSpin Transformation Manager 1.1.1とPlateSpin Migrate Connector 1.1.1のアップデートファイルの内容は次のとおりです。

ダウンロードファイル名

説明

platespin-transformationmanager-1.1.1-xxx.x.x86_64.rpm

xxx.xはビルド番号です

インストール済みのPlateSpin Transformation Manager 1.1を更新するためのファイルが含まれています。バージョン1.1.1を直接展開することはできません。

platespin-migrate-connector-1.1.1-xxx.x.x86_64.rpm

xxx.xはビルド番号です

PlateSpin Migrate Connector 1.1.1の新しいインスタンスを目的のMigrate Connectorホストにインストールするためのファイル、またはインストール済みのPlateSpin Migrate Connector 1.1を更新するためのファイルが含まれています。

ptm_public-key_1-1-1.key

目的のMigrate ConnectorホストにPlateSpin Migrate Connectorリモートインスタンスを新規インストールする場合に使用するPlateSpin Transformation Manager公開鍵が含まれています。

メモ:警告を発生させずにMigrate Connector RPMをインストールするには、Connector RPMをインストールする前に、目的のMigrate Connectorホスト上の鍵リングにPTM公開鍵ファイルをインポートする必要があります。

オンラインアップデートチャネルからアップデートを入手する

PlateSpin Transformation Manager 1.1.1とPlateSpin Migrate Connector 1.1.1のアップデートファイルは、既存のPlateSpin Transformation Manager 1.1アプライアンスのオンラインアップデートチャネルから入手できます。

アップデートを入手するには、まずオンラインアップデートチャネルに登録する必要があります。登録にはフルライセンスが必要です。登録とダウンロードには、パブリックインターネット接続が必要です。チャネルに登録する際は、フルライセンスを取得するために使用したのと同じMicro Focusカスタマーセンターのアカウント資格情報を使用します。登録の手順については、『アプライアンスガイド』のオンラインアップデートを参照してください。

Micro Focus Patch Finderからアップデートを入手する

PlateSpin Transformation Manager 1.1.1とPlateSpin Migrate Connector 1.1.1のアップデートファイルは、Micro Focus Patch Finder Webサイトから入手することもできます。PlateSpin Transformation Manager 1.1.1を検索してください。ライセンスは不要です。ダウンロードには、パブリックインターネット接続が必要です。このサイトにログインするには、Micro Focusカスタマーセンターのアカウント資格情報を使用します。

PTM 1.1とMigrate Connector 1.1をMicro Focus Downloads (新規インストール)から入手する

PlateSpin Transformation Manager 1.1とPlateSpin Migrate Connector 1.1のインストールファイルは、Micro Focus Downloads Webサイトから入手できます。PlateSpin Transformation Managerを選択してから、結果内のPlateSpin Transformation Manager 1.1Download (ダウンロード)リンクをたどります。このサイトにログインするには、Micro Focusカスタマーセンターのアカウント資格情報を使用します。

4.3 ソフトウェアのインストール

PlateSpin Transformation Manager 1.1 Applianceの展開については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のアプライアンスのインストールと設定を参照してください。アプライアンスをインストールした後に、ソフトウェアのアップグレードに進んで、バージョン1.1.1のアップデートを適用してください。

PlateSpin Migrate Connector 1.1.1のスタンドアロンインスタンスをSUSE Linux Enterprise Server 11 SP4サーバにインストールして設定する方法については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』の次のセクションを参照してください。

4.4 ソフトウェアのアップグレード

オンラインアップデートを通じてダウンロードしたアップデートファイルをアプライアンスに適用する方法については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のオンラインアップデートチャネルを使用したアプライアンスソフトウェアのアップグレードを参照してください。この方法では、アプライアンス上のPlateSpin Migrate ConnectorインスタンスとPlateSpin Transformation Managerが更新されます。

メモ:このアップデートによって、PTM 1.1データベースのスキーマが自動的にアップグレードされます。プロジェクトのデータは引き続き想定どおりに機能します。新しいフィールドには、当製品の使用時に値が入力されます。

Micro Focus Patch Finderからダウンロードしたアップデートファイルをアプライアンスに適用する方法については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のMicro Focus Patch Finderからのファイルを使用したアプライアンスのアップグレードを参照してください。この方法では、アプライアンス上のPlateSpin Migrate ConnectorインスタンスとPlateSpin Transformation Managerが更新されます。

スタンドアロンのSUSE Linux Enterprise Server 11 SP4サーバにPlateSpin Migrate Connector 1.1のインスタンスがインストールされている場合は、オンラインアップデートチャネルまたはMicro Focus DownloadsからダウンロードしたPlateSpin Migrate Connector 1.1 SP1用のRPMファイルとKEYファイルを使用してください。『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』のPlateSpin Migrate Connectorの更新を参照してください。

5.0 ライセンス情報

新規ライセンスのアクティベートについては、『PlateSpin Transformation Managerユーザガイド』のライセンスキーの追加を参照してください。

ライセンスキーを使用したオンラインアップデートチャネルへの登録については、『PlateSpin Transformation Manager Applianceガイド』のオンラインアップデートを参照してください。

評価ライセンスを入手するには、PlateSpin Transformation Managerの製品ページにアクセスして[Trial Download]をクリックします。カスタマーセンターのアカウントを使用してログインしてください。弊社から試用ライセンスのアクセス情報が記載された電子メールをお送りします。

6.0 その他のマニュアル

このドキュメントおよび他のPlateSpin Transformation Managerマニュアルリソースの最新版については、PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1マニュアルのWebサイトをご覧ください。英語版のほか、一般提供開始後間もなく日本語版のマニュアルも提供されます。

7.0 以前のリリース

以前のリリースに付属していたマニュアルについては、PlateSpin Transformation Manager 1.1 SP1マニュアルのWebサイトにアクセスして、「Previous Releases」までスクロールしてください。

8.0 Micro Focusへの連絡方法

本書またはこの製品に付属するその他のドキュメントについて、お客様のご意見やご提案をお待ちしています。Documentation-Feedback@netiq.com宛てに電子メールをお送りください。

特定の製品の問題についてはhttps://www.microfocus.com/support-and-services/にある、Micro Focusサポートに連絡してください。

追加のテクニカル情報またはアドバイスについては、次の複数のソースを参照してください。