PlateSpin Transformation Managerは、PlateSpin Migrateサーバ上で実行されたワークロードマイグレーションを調べ、一致するものがあれば、それを対象として、インポート済みワークロードの外部マイグレーションワークフローを追跡します。Transformation Managerはステータスを報告しますが、ワークフローの自動化や制御は行いません。PlateSpin Migrate Connectorは、各Migrateサーバのイベントメッセージングシステムのサブスクライバとして状態変更イベントを取得して、状態情報を適切なプロジェクトとワークロードに送信します。
メモ:Transformation Managerは、ユーザのプロジェクトにインポートされていないワークロードについては、プロジェクトのPlateSpin Migrateサーバ上でのマイグレーションを無視します。ユーザがワークロードをインポートした後、Connectorは、その後のMigrateサーバのスキャン時に一致するワークロードを探し、一致するワークロードの状態の追跡を開始します。
追跡されたステータスは、[ワークロード]リストの[ステータス]列と、そのワークロードの[ワークロード]ダイアログのヘッダ領域に表示されます。
PlateSpin Transformation Managerは、Migrateサーバ上で一致するワークロードの外部マイグレーションのステータスを追跡します(外部マイグレーションがMigrate WebインタフェースまたはMigrate Web Clientのどちらで開始されたのかは関係ありません)。Migrate REST APIは、Migrate Webインタフェースを使用して設定および実行されるマイグレーションに関する詳細情報を返します(表 21-2を参照)。
表 21-2 Migrateによって報告される外部マイグレーションの情報
情報 |
Migrate Client |
Migrate Webインタフェース |
---|---|---|
提案される設定 |
PTMでは取得不可 |
[ワークロード]ダイアログに読み取り専用として表示される。 |
状態イベント |
限られたイベント。詳細については、「表 21-3」を参照してください。 |
PTMの自動マイグレーションについて報告されるのと同じイベント。 |
表 21-3では、Migrate Clientでのマイグレーションのステータスイベントを説明しています。
表 21-3 実行されたマイグレーションについてPlateSpin Migrate Clientに報告される状態
Migrate Clientのマイグレーションジョブステータス |
説明 |
---|---|
追加 |
ソースワークロードがMigrate Clientに追加されました。 |
In Progress |
レプリケーションが開始されました。 |
Replicated (複製済み) |
レプリケーションが終了しました。 |
Copied (コピー済み) |
レプリケーションが終了しました。ソースが稼働しています。 |
完了 |
ワークロードがターゲットワークロードにカットオーバーされました。ソースがダウンしています。 |
削除 |
ワークロードがMigrate Clientから削除されました。 |
Stuck (停止) |
回復可能なエラーが発生しました。 |
エラー |
回復不能なエラーが発生しました。 |
ワークロードをPTMおよびプロジェクトのMigrateサーバに任意の順序でインポートできます。PlateSpin Transformation Managerの検出サービスを使用してワークロードをインポートすると、Connectorによってマイグレーションサーバリソースがスキャンされて、Migrate Clientを使用して設定された外部マイグレーションジョブとそのワークロードが対応付けられます。自動化モードで設定されたワークロードは対応付けられません。
次のイベントが発生した場合、Connectorは、プロジェクトのPlateSpin Migrateサーバ上に一致する外部ワークロードがないかどうかを確認します。
計画モードに設定されたプロジェクトの場合、ワークロードがPTMにインポートされたとき
個々のワークロードの場合、自動化モードから計画モードに変更されたとき
Migrate Connectorが起動または再起動されたとき
Migrateサーバがプロジェクトのマイグレーションサーバリソースとして追加されたとき
Connectorが新しいマイグレーションサーバリソースからのイベントメッセージをサブスクライブしたとき
Connectorがイベントをポーリングしたとき(デフォルトでは5分ごと)
PlateSpin Migrate Connectorにより、インポートされたワークロードがプロジェクトのいずれかのPlateSpin Migrateサーバ上で検出されたワークロードと計画モードで対応付けられると、PlateSpin Transformation Managerは外部マイグレーションの追跡を開始します。追跡機能を使用するには、表 21-4のチェックリストで説明しているタスクを完了する必要があります。
表 21-4 外部マイグレーション追跡のチェックリスト
ステータス |
タスク |
備考 |
---|---|---|
PlateSpinマイグレーションファクトリ環境内でのタスク: |
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1つ以上のPlateSpin Migrateサーバを展開する |
『PlateSpin Migrate 12.2.1インストールおよびアップグレードガイド』を参照してください。 |
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各Migrateサーバに対して、プロジェクトに割り当てられたPlateSpin Migrate Connectorインスタンスと通信するためのイベントメッセージングポート(61613)を有効にする |
『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』の |
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ネットワーク環境がPTMのネットワーク要件を満たしていることを確認する |
詳細については、「セクション 2.3, ネットワーク接続とアクセス要件」を参照してください。 |
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ソースサーバが配置されたネットワーク内にPTMプロジェクト用のPlateSpin Migrate Connectorを展開して設定する |
『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』の 『PlateSpin Migrate Connector Quick Start』の |
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PlateSpin Transformation Manager内でのタスク: |
||
インポート時に計画モードの設定がワークロードに継承されるようにする場合は、プロジェクトに対して計画モードを有効にする |
詳細については、「プロジェクトについて」を参照してください。 インポート後に、[ワークロード]ダイアログを使用して、個々のワークロードに対して[モード]の値を[計画]に設定できます。詳細については、「変換計画」を参照してください。 |
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PlateSpin Migrateサーバにアクセスするために使用する資格情報リソースを1つ以上設定する |
詳細については、「資格情報の作成」を参照してください。 |
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PlateSpin Migrateサーバをプロジェクトのマイグレーションサーバリソースとして設定して、有効な資格情報リソースを指定する |
詳細については、「マイグレーションサーバリソースの作成」を参照してください。 |
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PTMのワークロードをインポートして検出する |
詳細については、「ワークロードのインポートおよび検出」を参照してください。 PTMプロジェクト内のインポートされたワークロードがMigrate ConnectorによっていずれかのPlateSpin Migrateサーバ上の外部ワークロードと対応付けられると、追跡が開始されます。 |
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プロジェクトのPlateSpin Migrateサーバでのタスク: |
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ターゲットマイグレーション環境を準備する |
『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』の |
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プロジェクトのいずれかのMigrateサーバ上のワークロードを検出して準備する |
『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』の 検出されたMigrateワークロードがMigrate ConnectorによってPTMプロジェクト内のインポートされたワークロードと対応付けられると、追跡が開始されます。 |
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ターゲットプラットフォームに応じてMigrate ClientまたはMigrate Webインタフェースを使用して、ワークロードをマイグレーション用に設定する |
『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』の |
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Migrate ClientまたはMigrate Webインタフェースのうち適切な方を使用して、マイグレーションを実行する |
『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』の |