3.4 サイレントインストールの実行

サイレント(非対話型)インストールでは、ユーザインタフェースは表示されず、ユーザに対する質問も行われません。代わりに、システムはプロパティファイルの情報を使用します。ガイド付きインストールを実行するには、セクション 3.3, インストールウィザードの使用を参照してください。インストールの準備をするために、セクション 2.1, インストールのチェックリストに記載されている前提条件とシステム要件を確認します。関連するインストール情報については、最新のリリースノートも参照してください。

利便性のため、Identity Managerで指定する必要があるシングルサインオンパスワードに対してインストールプロセス中に適用するパスワードを指定できます。詳細については、セクション 4.1, コンポーネントの設定に関する考慮事項を参照してください。

サイレントインストールを実行する

  1. コンポーネントをインストールするコンピュータにrootまたは管理者としてログインします。

  2. .isoファイルをマウントしてから、インストールファイルが保存されているディレクトリに移動します。デフォルトの場所は<extracted_iso_path>/install/propfiles/install.propertiesディレクトリです。

  3. サイレントインストール用のinstall.propertiesファイルを編集します。これは、デフォルトでは次のディレクトリにあります。

    • Linux: install/propfiles

    • Windows: install\propfiles

  4. インストールファイルが保存されているディレクトリに移動します。デフォルトの場所はinstallディレクトリです。

  5. サイレントインストール用のinstall.propertiesファイルを編集します。これは、デフォルトでは次のディレクトリにあります。

    • Linux: install/propfiles

    • Windows: install\propfiles

  6. (オプション)統合インストールのすべての環境設定パラメータに同じパスワードを適用するようインストールプロセスに指示します。詳細については、セクション 3.2, 統合インストールのすべての環境設定パラメータでの同一パスワードの使用を参照してください。

  7. サイレントインストールを実行するため、次のいずれかのコマンドを発行します。

    • Linux: install.bin -i silent -f <extracted_iso_path>/install/propfiles/install.properties

    • Windows: install.exe -i silent -f <extracted_iso_path>/install/propfiles/install.properties

  8. (状況によって実行)設定を続行するには、install.propertiesファイルに以下の値を入力します。

    • CONTINUE_CONFIGURE=trueを指定します。

    • CONFIGURE_PROPERTY_FILEプロパティで設定ファイルのパスを指定します。たとえば、新しいツリーを設定する場合、configure_new_tree.propertiesを指定します。既存のツリーに対してconfigure_existing_tree.propertiesを指定します。詳細については、セクション 4.0, Identity Managerコンポーネントの設定を参照してください。

  9. (状況によって実行)後でコンポーネントを設定するため、次のいずれかのコマンドを発行します。

    • Linux: configure.bin -i silent -f <extracted_iso_path>/install/propfiles/configure_<new/existing>_tree.properties

    • Windows: configure.exe -i silent -f <extracted_iso_path>/install/propfiles/configure_<new/existing>_tree.properties