半自動とは、ワークロードのターゲットインフラストラクチャが、Portability Suiteが物理マシンと見なす仮想マシンであるワークロードの仮想化プロセスを指します。これは、次の仮想化プラットフォームに適用されます。
Microsoft Hyper-V
Xen Hypervisor on SUSE® Linux Enterprise Server (SLES) 10
Virtual Iron
ワークロードをこれらのいずれかのプラットフォームに移行する
必要な仮想化プラットフォームのネイティブインタフェースを使用して、オペレーティングシステムプロファイルが、ソースワークロードのそれと一致するような仮想マシンを作成します。
適切なNovell® PlateSpin®制御の取得ISOイメージを使用して、新たに作成された仮想マシンをブートします。
これにより、ターゲット仮想マシンがPortability Suiteの物理マシンのターゲットとして検出および登録されます。これは、ターゲット物理マシンの検出および登録で説明したプロセスに似ています。ただし、物理ハードウェアをブートするために、ISOイメージから-ROMを作成する代わりに、VMホストにイメージを保存し、それを使用してターゲットVMをブートします。
Portability Suite Clientを使用して、X2P変換ジョブを作成および実行します。
変換ジョブが完了したら、ターゲットの仮想化プラットフォームに特有の仮想化拡張ソフトウェアをインストールします。
次の各項では、関係する特定の仮想化プラットフォームへのワークロードの移行に関する追加の注意事項について説明します。
半自動のワークロード仮想化においては、Microsoft Hyper-Vをターゲットの仮想化プラットフォームとして使用できます。
前提条件:
ソースワークロードは、Portability SuiteおよびHyper-Vによってサポートされます。サポートされるターゲット仮想化プラットフォームを参照してください。
追加情報:
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
ワークロードに適した制御の取得ISOイメージをダウンロードします。表 2-2を参照してください。
(オプション)ターゲットの自動登録を実行する場合は、必要な登録パラメータでISOイメージを更新します。ナレッジベースの記事 20832を参照してください。
Hyper-Vサーバがアクセスできる場所にISOイメージを保存します。たとえば、c:\tempなどの場所です。
これにより、ターゲットVMは、制御の取得ISOイメージをブート可能なCD-ROMイメージとして使用できるようになります。
Hyper-V Managerの新しい仮想マシンウィザードを使用して、次の設定で新しい仮想マシンを作成します。
名前と場所: 新しいターゲットに名前を指定し、デフォルトの場所を承認します。
メモリの割り当て: VMに少なくとも384MBのRAMを割り当てます。
仮想ハードディスクの接続: 仮想ディスクのサイズが、ソースワークロードのシステムディスク以上になるよういnします。
インストールオプション: VMがISOイメージファイルからブートされるように設定し、ダウンロードされた制御の取得ISOイメージにウィザードをポイントします。
概要: 作成後にVMが開始されないように設定します(
オプションを選択解除します)。VMの作成後に、デフォルトNICを削除してレガシーネットワークアダプタと呼ばれる一般的なものに置き換えます。
新しい仮想マシンウィザードでは、現在、Portability SuiteではサポートされていないMicrosoftのカスタムタイプのNICが作成されるので、この操作が必要になります。
新しく追加されたNIC (レガシーネットワークアダプタ)を外部の仮想ネットワークに接続します。
VMを開始し、仮想マシン接続コンソールを使用してブートプロセスを監視します。
仮想マシンがブートプロセスを完了すると、Portability Suiteへのマシンの登録を制御するパラメータおよびそのプロファイルが要求されます。自動登録プロセスを使用している場合は、必要なパラメータがアンサーファイルから読み込まれます。
変更されていない制御の取得ISOイメージを使用する場合、ターゲットをPortability Suite Serverに登録するには、これらの手順を完了します。登録プロセスを自動化するためにイメージを変更する方法については、ナレッジベースの記事20832を参照してください。
Hyper-V仮想マシン接続コンソール内のコマンドラインにおいて、次の個別プロンプトごとに必要な情報を入力します。
ブロック転送: ブロックレベルでデータを転送するには「Y」を入力し、ファイルレベルでデータを転送するには「N」を入力します。ブロックレベルの転送を選択すると、ブロックベースのライブ転送方法(VSSブロックベースのライブ転送方法ではなく)が適用されます。サポートされる転送方法を参照してください。
Portability Suite Server: 使用する構文は次のとおりです。
http:// server_host /PortabilitySuite
server_hostをPortability Suite Serverの実際のホスト名またはIPアドレスで置き換えます。
資格情報(ユーザ名/パスワード): ドメイン名またはマシン名を含む、Portability Suite Serverホスト上の管理者レベルユーザの名前を入力します。たとえば、domain\usernameまたはlocalhost\Administratorのように入力します。指定したユーザの有効なパスワードを入力します。
ネットワークカード: アクティブなネットワークカードを選択し、このカードの静的な一時的IPアドレスを入力するか、<Enter>キーを押してDHCPサーバを使用します。
一時的なホスト名: 新しく登録されたVMをリストするのに使用されるPortability Suite Client用の一時的なVM名を入力します。この名前は、変換ジョブで選択したワークロードのターゲットホスト名により上書きされます。
SSL暗号化: SSL暗号化が有効になったホスト上にPortability Suiteがインストールされている場合、「Yes」を入力します。それ以外の場合は、「No」を入力します。
Portability Suite Network: Portability Suite Client内に独自のPortability Suite Networkを定義していないのであれば、<Enter>キーを押します。デフォルト以外のPortability Suite Networkを使用する場合は、その名前を入力して<Enter>キーを押します。
ターゲット仮想マシン上のコントローラは、Portability Suite Serverと通信し、仮想マシンを変換ジョブの物理ターゲットとして登録します。
Portability Suite Clientを使用して、X2P変換ジョブを開始します。この時、ソースワークロードをジョブの変換ソースとして使用し、ターゲットをHyper-V上の新しいVMとして使用します。物理マシンへのワークロードの変換(P2P、V2P)を参照してください。
Portability Suite Clientの[ジョブ]ビューで変換ジョブを監視します。
ジョグが
の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、制御の取得ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。仮想マシンをシャットダウンし、ブートイメージからではなくディスクからブートするように再設定し、
オプションを選択解除します。仮想マシンの電源をオンにします。
変換ジョブが再開し、ターゲットが再起動され、ワークロードの設定が完了します。
Hyper-V統合サービス(仮想化拡張ソフトウェア)をインストールします。詳細については、『Microsoft Hyper-Vスタートアップガイド』を参照してください。
半自動ワークロード仮想化において、SLES上のXen Hypervisorをターゲットの仮想化プラットフォームとして使用できます。
前提条件:
ターゲットは、(疑似ではなく)完全に仮想化された仮想マシンです。
ソースワークロードは、Portability SuiteおよびXen hypervisorによってサポートされます。を参照してください。サポートされるターゲット仮想化プラットフォームを参照してください。
追加情報:
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
ワークロードに適した制御の取得ISOイメージをダウンロードします。表 2-2を参照してください。
(オプション)ターゲットの自動登録を実行する場合は、必要な登録パラメータでISOイメージを更新します。ナレッジベースの記事 20832を参照してください。
ダウンロードされたイメージファイルを次のディレクトリに保存します。
/var/lib/xen/images
SLES 10では、仮想マシンマネージャウィザードまたは仮想マシン作成プログラムへのショートカットを使用して、新しい仮想マシンを作成し、ソースのプロファイルに一致するオペレーティングシステムをインストールします。
新しい仮想マシンが次の設定で作成されるようにしてください。
仮想化の方法: 完全に仮想化されます。
メモリ: VMに少なくとも384MBのRAMを割り当てます。これにより、変換時にVMが十分なリソースを確保でき、転送スピードが向上します。変換後、仮想マシンがそれまでのようにはメモリを必要としなくなった場合、変換が完了した後に割り当てられているメモリを減少させます。
Disks: ソースワークロードの要件に応じて、1つ以上のディスクを割り当てます。ストレージは、ローSAN LUNか仮想ディスクのいずれかが可能です。また、ダウンロードされた制御の取得ISOイメージに割り当てられた仮想CD-ROMを作成します。
オペレーティングシステム: ソースワークロードのオペレーティングシステムプロファイルと一致する必要があります。
VMの設定をxendデータベースからテキストファイルにエクスポートし、on_rebootパラメータをrestartに設定することで、再起動時にVMが再起動される設定にします。再起動されない場合は、VMをシャットダウンし、設定を更新してからそれらをxendデータベースに再インポートします。
詳細な指示については、SLES 10のマニュアルの「Configuring a Virtual Machine by Modifying its xend Settings」を参照してください。
仮想マシンマネージャから、仮想マシンコンソールを起動し、ブートプロセスを監視します。
仮想マシンがブートプロセスを完了すると、Portability Suiteへのマシンの登録を制御するパラメータおよびそのプロファイルが要求されます。自動登録プロセスを使用している場合は、必要なパラメータがアンサーファイルから読み込まれます。
変更されていない制御の取得ISOイメージを使用する場合、ターゲットをPortability Suite Serverに登録するには、これらの手順を完了します。登録プロセスを自動化するためにイメージを変更する方法については、ナレッジベースの記事 20832を参照してください。
コマンドラインで、次の個別プロンプトごとに必要な情報を入力します。
ブロック転送: ブロックレベルでデータを転送するには「Y」を入力し、ファイルレベルでデータを転送するには「N」を入力します。ブロックレベルの転送を選択すると、ブロックベースのライブ転送方法(VSSブロックベースのライブ転送方法ではなく)が適用されます。サポートされる転送方法を参照してください。
Portability Suite Server: 使用する構文は次のとおりです。
http:// server_host /PortabilitySuite
server_hostをPortability Suite Serverの実際のホスト名またはIPアドレスで置き換えます。
資格情報(ユーザ名/パスワード): ドメイン名またはマシン名を含む、Portability Suite Serverホスト上の管理者レベルユーザの名前を入力します。たとえば、domain\usernameまたはlocalhost\Administratorのように入力します。指定したユーザの有効なパスワードを入力します。
ネットワークカード: アクティブなネットワークカードを選択し、このカードの静的な一時的IPアドレスを入力するか、<Enter>キーを押してDHCPサーバを使用します。
一時的なホスト名: 新しく登録されたVMをリストするのに使用されるPortability Suite Client用の一時的なVM名を入力します。この名前は、変換ジョブで選択したワークロードのターゲットホスト名により上書きされます。
SSL暗号化: SSL暗号化が有効になったホスト上にPortability Suiteがインストールされている場合、「Yes」を入力します。それ以外の場合は、「No」を入力します。
Portability Suite Network: Portability Suite Client内に独自のPortability Suite Networkを定義していないのであれば、<Enter>キーを押します。デフォルト以外のPortability Suite Networkを使用する場合は、その名前を入力して<Enter>キーを押します。
ターゲット仮想マシン上のコントローラは、Portability Suite Serverと通信し、仮想マシンを変換ジョブの物理ターゲットとして登録します。
Portability Suite Clientを使用して、X2P変換ジョブを開始します。この時、ソースワークロードをジョブの変換ソースとして使用し、ターゲットをXen hypervisor上の新しいVMとして使用します。物理マシンへのワークロードの変換(P2P、V2P)を参照してください。
Portability Suite Clientの[ジョブ]ビューで変換ジョブを監視します。
ジョグが
の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、制御の取得ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。仮想マシンをシャットダウンし、ブートイメージからではなくディスクからブートするように再設定し、
オプションを選択解除します。仮想マシンの電源をオンにします。
変換ジョブが再開し、ターゲットが再起動され、ワークロードの設定が完了します。
半自動のワークロード仮想化においては、Virtual Ironをターゲットの仮想化プラットフォームとして使用できます。
前提条件:
ソースワークロードは、Portability SuiteおよびVirtual Ironによってサポートされます。を参照してください。サポートされるターゲット仮想化プラットフォームを参照してください。
追加情報:
Virtual Ironの管理者ガイド
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
ワークロードに適した制御の取得ISOイメージをダウンロードします。表 2-2を参照してください。
(オプション)ターゲットの自動登録を実行する場合は、必要な登録パラメータでISOイメージを更新します。ナレッジベースの記事 20832を参照してください。
次のように、ISOイメージを適切なディレクトリに保存します。
Linuxの仮想化マネージャ用: /opt/VirtualIron/nbd
Windowsの仮想化マネージャ用: ..\Program Files\nbd
これにより、ターゲット仮想マシンのブートオプションとして、制御の取得ISOイメージを使用できるようになります。
Virtual Ironの仮想マネージャを使用し、次の設定で新しい仮想サーバを作成します。
ストレージ: ソースワークロードの要件に応じて、1つ以上のディスクを割り当てます。ストレージは、ローSAN LUNか仮想ディスクのいずれかが可能です。
仮想メモリ: VMに少なくとも384MBのRAMを割り当てます。これにより、変換時にVMが十分なリソースを確保でき、転送スピードが向上します。変換後、仮想マシンがそれまでのようにはメモリを必要としなくなった場合は、Virtual Ironの仮想化マネージャを使用して割り当てられているメモリを減少させます。
オペレーティングシステム: ソースワークロードのオペレーティングシステムプロファイルと一致する必要があります。
インストールされているVSツール: このオプションは、選択解除されていることを確認します。変換後、仮想化拡張ソフトウェアをインストールする必要があります。
ブートオプション: *.isoイメージファイルを選択します。
オプションを選択し、ダウンロードして保存した設定が完了したら、新しい仮想マシンをコミットします。
選択した仮想マシンのコンソールを起動し、ブートプロセスを監視します。
仮想マシンがブートプロセスを完了すると、Portability Suiteへのマシンの登録を制御するパラメータおよびそのプロファイルが要求されます。自動登録プロセスを使用している場合は、必要なパラメータがアンサーファイルから読み込まれます。
変更されていない制御の取得ISOイメージを使用する場合、ターゲットをPortability Suite Serverに登録するには、これらの手順を完了します。登録プロセスを自動化するためにイメージを変更する方法については、ナレッジベースの記事20832を参照してください。
コマンドラインで、次の個別プロンプトごとに必要な情報を入力します。
ブロック転送: ブロックレベルでデータを転送するには「Y」を入力し、ファイルレベルでデータを転送するには「N」を入力します。ブロックレベルの転送を選択すると、ブロックベースのライブ転送方法(VSSブロックベースのライブ転送方法ではなく)が適用されます。サポートされる転送方法を参照してください。
Portability Suite Server: 使用する構文は次のとおりです。
http:// server_host /PortabilitySuite
server_hostをPortability Suite Serverの実際のホスト名またはIPアドレスで置き換えます。
資格情報(ユーザ名/パスワード): ドメイン名またはマシン名を含む、Portability Suite Serverホスト上の管理者レベルユーザの名前を入力します。たとえば、domain\usernameまたはlocalhost\Administratorのように入力します。指定したユーザの有効なパスワードを入力します。
ネットワークカード: アクティブなネットワークカードを選択し、このカードの静的な一時的IPアドレスを入力するか、<Enter>キーを押してDHCPサーバを使用します。
一時的なホスト名: 新しく登録されたVMをリストするのに使用されるPortability Suite Client用の一時的なVM名を入力します。この名前は、変換ジョブで選択したワークロードのターゲットホスト名により上書きされます。
プロセッサの数: ソースワークロードに対して、Virtual Iron上でゲストとしてサポートされているプロセッサ数を入力します。
SSL暗号化: SSL暗号化が有効になったホスト上にPortability Suiteがインストールされている場合、「Yes」を入力します。それ以外の場合は、「No」を入力します。
Portability Suite Network: Portability Suite Client内に独自のPortability Suite Networkを定義していないのであれば、<Enter>キーを押します。デフォルト以外のPortability Suite Networkを使用する場合は、その名前を入力して<Enter>キーを押します。
ターゲット仮想マシン上のコントローラは、Portability Suite Serverと通信し、仮想マシンを変換ジョブの物理ターゲットとして登録します。
Portability Suite Clientを使用して、X2P変換ジョブを開始します。この時、ソースワークロードをジョブの変換ソースとして使用し、ターゲットをVirtual Iron上の新しいVMとして使用します。物理マシンへのワークロードの変換(P2P、V2P)を参照してください。
Portability Suite Clientの[ジョブ]ビューで変換ジョブを監視します。
ジョグが
の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、制御の取得ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。仮想マシンをシャットダウンし、ブートイメージからではなくディスクからブートするように再設定し、
オプションを選択解除します。仮想マシンの電源をオンにします。
変換ジョブが再開し、ターゲットが再起動され、ワークロードの設定が完了します。
VSTools(仮想化拡張ソフトウェア)をインストールします。ゲストオペレーティングシステムがブートするディスクに、VSToolsをインストールする必要があります。詳細については、『Virtual Iron管理者ガイド』を参照してください。