22.1 ホストの自動検出について

プロジェクトでPlateSpin Migrate Connectを使用できる場合は、PlateSpin Transformation ManagerがターゲットVMware Clusterホストに対して自動検出を提供します。検出により、ネットワーク、データストア、リソースプールを含む、ホストに関する詳細が取得されます。ネットワーク、データストア、およびリソースプールが既存のリソースに一致しない場合は、それらに対するリソースを作成します。必要に応じて、ホストの詳細を再検出することもできます。

22.1.1 ターゲットホストの検出要件

VMware Clusterホストの検出を試みる前に、PlateSpin検出環境を設定する必要があります。

  • PlateSpin Transformation Manager 1.1

    PlateSpin Transformation Managerを設定し、検出するターゲットホストのプロジェクトを設定します。

  • PlateSpin Migrate Connector 1.1

    PlateSpin Migrate Connectorがプロジェクトに使用できる必要があります。展開情報については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』の展開要件を参照してください。

    PlateSpin Transformation Managerアプライアンスには、PTMサーバと連携するように事前設定されているMigrate Connectorインスタンスが含まれます。独自のSUSE Linux Enterprise Server 11 SP4サーバにMigrate Connectorインスタンスを別々に展開することもできます。詳細については、『PlateSpin Migrate Connector Quick Start』を参照してください。

    メモ:ターゲットホストの検出または再検出を試みる前に、Migrate Connectorが稼働しているどうかを確認してください。

  • ターゲットホスト

    • Connectorは、VMware Clusterホストの自動検出をサポートしています。

      他のターゲットホストタイプについては、スプレッドシートインポート方式を使用してホスト詳細を追加できます。

    • ターゲットVMware Clusterホストが稼動しているかどうか確認してください。

    • ネットワーク接続がPlateSpin Migrate ConnectorとターゲットVMware Clusterホスト間で機能していることを確認してください。

  • 資格情報

    ターゲットVMwareホストにアクセスするために必要な管理者レベルの資格情報を提供する、ホスト検出に使用する資格情報リソースを作成します。資格情報リソースは、ホスト上のターゲットVMの自動マイグレーションのセットアップに後でも使用されます。

  • ターゲットホストのネットワーク接続およびアクセス

    ターゲットホスト検出用のネットワーク接続およびアクセス要件については、PlateSpin検出環境を参照してください。

22.1.2 ホストの検出プロセス

ホストの自動検出プロセスでは次のアクションを実行します。

  1. 既存のホストに一致しない場合は、[ホストの作成]ダイアログにより、新しいホストオブジェクトが作成されます。

  2. ホストにログインするために提供された資格情報リソースを使用して、ホストに対する自動検出が開始されます。

  3. ホストの検出詳細にネットワーク、データストア、またはリソースプールが含まれる場合、これらが既存のリソースに一致しない場合は、PTMにより、プロジェクト内のそれぞれに対して新しいリソースが作成されます。

  4. ホストが正常に検出されると、[ホスト]リストまたは[ホストの編集]ダイアログにホスト情報が表示されます。

22.1.3 ホスト検出失敗のトラブルシューティング

次のいずれかの状態により、検出が失敗します。

  • Migrate Connectorが使用できない。

  • ターゲットホストが自動検出でサポートされていない。

  • 資格情報リソースが提供されていない。

  • 資格情報リソースのユーザ名とパスワードの値が無効である。

  • ホストが検出時に実行されていない。

Migrate Connector、ネットワーク、または資格情報の問題を解決した後で、サポートされるホストの検出を再試行できます。ワークロード検出の再試行を参照してください。