18.1 ワークロードの自動検出について

プロジェクトでPlateSpin Migrate Connectorを使用できる場合、PlateSpin Transformation Managerは、ソースワークロードがプロジェクトにインポートされると、そのワークロードの自動検出を提供します。必要に応じて、ワークロードの詳細を再検出することもできます。

18.1.1 ソースワークロードの検出要件

自動検出機能を使用してインポートを試行する前に、PlateSpin検出環境を設定する必要があります。

  • PlateSpin Transformation Manager 1.1

    PlateSpin Transformation Managerを設定し、検出するワークロードのプロジェクトを設定します。

  • PlateSpin Migrate Connector 1.1

    ソースワークロードと同じネットワークにMigrate Connectorを展開し、それをPTMサーバまたはサーバ上のプロジェクトに割り当てます。展開情報については、『PlateSpin Migrate Connectorクイックスタート』の展開要件を参照してください。

    PlateSpin Transformation Managerアプライアンスには、PTMサーバと連携するように事前設定されているMigrate Connectorインスタンスが含まれます。独自のSUSE Linux Enterprise Server 11 SP4サーバにMigrate Connectorインスタンスを別々に展開することもできます。詳細については、『PlateSpin Migrate Connector Quick Start』を参照してください。

    メモ:ワークロードの検出または再検出を試みる前に、Migrate Connectorが稼働しているどうかを確認してください。

  • ソースワークロード

    • Connectorは、次のプラットフォームのWindowsおよびLinuxソースワークロードの自動検出をサポートしています。

      • x86およびx64アーキテクチャを備えた物理マシン

      • VMware Clusterホスト上のx86およびx64アーキテクチャを備えた仮想マシン(VM)

      クラウドまたは他の仮想ワークロードタイプについては、スプレッドシートインポート方式を使用してワークロード詳細を追加できます。

    • ソースワークロードが稼動しているかどうか確認してください。

    • ネットワーク接続がPlateSpin Migrate Connectorとソースワークロード間で機能していることを確認してください。

  • 資格情報

    ソースワークロード検出に使用する資格情報リソースを作成します。資格情報リソースは、ホスト上のターゲットVMへのレプリケーションに後でも使用されます。

  • ネットワーク接続およびアクセス

    自動検出用のネットワーク接続およびアクセス情報については、PlateSpin検出環境を参照してください

18.1.2 インポートおよび検出プロセス

インポートおよび自動検出プロセスでは次のアクションを実行します。

  1. 既存のワークロードに一致しない場合は、インポートにより新しいワークロードオブジェクトが作成されます。

  2. FQDNが提供されない場合、ワークロード名としてIPアドレスを使用して、次のページ更新時に、[ワークロード]リストに新しいワークロードが表示されます。

  3. ワークロードにログインするために提供された資格情報リソースを使用して、新しいワークロードごとに自動検出が開始されます。検出ステータスが[ワークロード]リストと[変換]ダイアログに表示されます。

  4. ワークロードが正常に検出されると、次回ページの更新時に、[ワークロード]リストまたは[変換]ダイアログに新たに検出された詳細が表示されます。検出されたホスト名は、必要に応じて、ワークロード名としてIPアドレスまたはFQDNと置き換えられます。

18.1.3 検出失敗のトラブルシューティング

次のいずれかの状態により、検出が失敗します。

  • Migrate Connectorが使用できない。

  • ソースワークロードが自動検出でサポートされていない。

  • ソースワークロードのオペレーティングシステムのファイアウォールで、必要なポートが開いていない。

  • ソースワークロードの資格情報リソースが提供されていない。

  • 資格情報リソースのユーザ名とパスワードの値が無効である。

  • ソースワークロードが検出時に実行されていない。

  • 提供されたIPアドレスまたはFQDNが、UPS、プリンタ、ネットワーク装置などの非コンピュータデバイスによって使用されている。ワークロードがデータベースから自動的に削除されている。

Migrate Connector、ネットワーク、または資格情報の問題を解決した後で、サポートされるソースワークロードの検出を再試行できます。ワークロード検出の再試行を参照してください。

検出に失敗したワークロードの検出を再試行し、ワークロードがインポート済み変換ワークフローフェーズになりワークロード未設定サブステータスを持つ場合、ワークロードに有効な資格情報リソースが割り当てられていないことを示す場合があります。初期検出を続行する場合は、[変換]ダイアログに移動して、[ワークロード]パネルに資格情報リソースを割り当てます。資格情報とワークロードの関連付けを参照してください。