2.5 PlateSpin Transformation Manager Serverの初回使用時の設定

PlateSpin Transformation Manager Applianceをインストールして、そのネットワークを設定すると、PlateSpin Transformation Manager Serverの初回使用時の設定準備が完了します。この設定プロセスでは、クイックウィザードを使用してシステムを起動して稼働させます。このとき、セクション 2.6, インストール後のタスクの説明に従って、追加の設定に関する決定を行うことができます。

PlateSpin Transformation Manager Serverを設定するには、次の手順を実行します。

  1. セクション 2.4, アプライアンスの設定の説明に従ってアプライアンスをインストールしたら、Webブラウザから次のURLに移動します。

    https://ip_address_or_DNS_name:9443

    アプライアンスのインストール時に指定したサーバのIPアドレスまたはDNS名を使用します。

  2. 設定したvaadminユーザとパスワードを使用して、アプライアンスにログインします。

    設定がまだ済んでいない場合やアップデートが必要であることが検出された場合、[PlateSpin Transformation Manager Server Initial Server Configuration (PlateSpin Transformation Manager Server初期サーバ設定)]ページに直接移動します。この場合、ステップ 3を省略します。

  3. Server Configuration(サーバ設定)アイコンをクリックします。

  4. [Initial Server Configuration (初期サーバ設定)]ページで、次の情報をすべて入力し、Submit (送信)をクリックします。

    1. PostgreSQLデータベース接続

      次のいずれかのオプションを使用します。

      • ローカルデータベース: PlateSpin Transformation Managerにより、自動的にアプライアンスにPostgreSQLデータベースがプレインストールされます。Auto Setup Local Database (ローカルデータベースの自動設定)を選択すると、データベースインスタンス、データベース管理者ユーザ、およびユーザのパスワードが自動的に作成されます。表 2-1にデフォルト設定を示します。

        表 2-1 PostgreSQLデータベースのデフォルト値

        パラメータ

        デフォルト値

        データベースホスト

        localhost

        データベースポート

        5432

        Create a New Database (新しいデータベースの作成)

        Selected(選択済み)

        データベース名

        transmgr

        データベースユーザ名

        tmadmin

      • リモートデータベース: もう1つの方法として、ネットワーク内の既存のPostgreSQLデータベース上でデータベースインスタンスとしてPlateSpin Transformation Managerデータベースを設定することもできます。

        1. Auto Setup Local Database (ローカルデータベースの自動設定)を選択解除します。

        2. localhostを、リモートPostgreSQLデータベースに対するホストサーバのDNS名またはIPアドレスに置き換えて、PostgreSQLポートを指定します。

        3. PlateSpin Transformation Managerデータベースのインスタンスを新規作成するのに必要なスキーマ権限を持っている、データベース管理者ユーザの資格情報を指定します。

        4. PlateSpin Transformation Managerデータベースインスタンスの名前を指定します(デフォルト: transmgr)。

        5. PlateSpin Transformation Managerデータベースインスタンスに対する管理者ユーザ(デフォルト: tmadmin)として作成される、データベースユーザのユーザ名とパスワードを指定します。

    2. 初期ユーザ設定

      PlateSpin Transformation Manager Serverの初期ユーザは、Webインタフェース全体の設定と管理に対するすべての権限を持っている、システム管理者です。

      フルネーム、PlateSpin Transformation Manager環境に対して一意の有効な電子メールアドレス、およびこのユーザのパスワードを指定します。

      このユーザをアプライアンス管理コンソールから削除することはできません。初期ユーザアカウントを差し替えたり増やすことが必要になる場合は、PlateSpin Transformation Managerに対して別のシステム管理者ユーザを追加することができます。管理ユーザを参照してください。

      メモ:他のユーザの追加や管理は、PlateSpin Transformation Manager Webインタフェースの[Users (ユーザ)]ページで行います。『PlateSpin Transformation Managerユーザガイド』のユーザの管理を参照してください。

    3. Webサーバ設定

      Micro Focusでは、Webインタフェースへのアクセスにはセキュアなポート8183およびSSLのオプションを使用することをお勧めします。HTTPポート8182を有効にしたり、無効にして非セキュアなトラフィックを許可することができます。

      PlateSpin Transformation Manager Serverに対してDNS名を指定します。アプライアンスのSSL証明書の件名として使用されるDNSアドレスが自動的に入力されます。

  5. 設定が正常に完了したら、次のいずれかのオプションを選択して、セクション 2.6, インストール後のタスクに進みます。