「フェールバック」操作は、一時的なフェールオーバーワークロードのビジネス機能が必要でなくなった場合に、障害が発生した運用ワークロードのビジネス機能を元の環境に回復します。フェールバックは、フェールオーバー後の次の論理的な手順になります。これは、フェールオーバーワークロードを元のインフラ、あるいは必要な場合は新しいインフラに移行させます。
サポートされるフェールバック方法は、ターゲットインフラのタイプとフェールバックプロセスの自動化の度合いにより異なります。
仮想化マシンへの自動化されたフェールバック: VMware ESXプラットフォームおよびVMware DRSクラスタをサポートしています。
物理マシンへの半自動化されたフェールバック: すべての物理マシンをサポートしています。
仮想マシンへの半自動化されたフェールバック: Microsoft Hyper-Vプラットフォームをサポートしています。
次の各項では、詳細について説明します。
PlateSpin Protectは、サポートされているVMware ESXi ServerまたはVMware DRS Cluster上におけるフェールバックコンテナの自動化されたフェールバックをサポートしています。詳細については、サポートされるVMコンテナを参照してください。
ターゲットVMwareコンテナへのフェールオーバーワークロードの自動化されたフェールバックを実行するには:
フェールオーバーに続いて、[ワークロード]ページでワークロードを選択し、フェールバックをクリックします。
次の選択を行うことを求めるプロンプトが表示されます。
次の一連のパラメータを指定します。
ワークロードの設定: フェールオーバーワークロードのホスト名またはIPアドレスを指定し、管理者レベルの資格情報を入力します。必要な資格情報のフォーマットを使用します(ワークロードおよびコンテナの資格情報向けのガイドラインを参照)。
フェールバックターゲットの設定: 次のパラメータを指定します。
レプリケーション方法: データレプリケーションの範囲を選択します。増分を選択する場合、ターゲットを準備する必要があります。詳細については、初期レプリケーション方法(フルおよび差分)を参照してください。
ターゲットタイプ: 仮想ターゲットを選択します。フェールバックコンテナがまだない場合は、コンテナの追加をクリックし、サポートされるコンテナのインベントリを実行します。
保存して準備をクリックし、[コマンドの詳細]画面上の進行状況を監視します。
正常に終了すると、PlateSpin Protectによって[フェールバックの準備ができました]画面がロードされ、フェールバック操作の詳細を指定するように要求されます。
フェールバックの詳細を設定します。フェールバック詳細(ワークロードをVMへ)を参照してください。
保存してフェールバックをクリックし、[コマンドの詳細]画面上の進行状況を監視します。図 15-2を参照してください。
PlateSpin Protectがコマンドを実行します。フェールバック後のパラメータセットの中でフェールバック後に再保護を選択した場合は、再保護コマンドが Webインタフェースに表示されます。
図 15-2 フェールバックコマンドの詳細
フェールバック詳細は、仮想マシンへのワークロードのフェールバック操作を実行する際に設定する3セットのパラメータによって表されます。パラメータの設定の詳細については、表 15-2を参照してください。
表 15-2 フェールバック詳細(ワークロードをVMへ)
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パラメータの設定 |
Details (詳細) |
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フェールバックの設定 |
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転送方法 |
データ転送メカニズムおよび暗号化によるセキュリティを選択します。詳細については、転送におけるデータの暗号化を参照してください。 |
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Failback Network (フェールバックのネットワーク) |
フェールバックトラフィックに使用するネットワークを指定します。これは、VMコンテナで定義された仮想ネットワークに基づく専用ネットワークです。詳細については、ネットワーキングを参照してください。 |
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VM Datastore (VMデータストア) |
ターゲットワークロード向けにフェールバックコンテナに関連付けられているデータストアを選択します。 |
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ボリュームマッピング |
初期レプリケーション方法が「増分」に指定された場合は、同期を行うために、ソースボリュームを選択し、フェールバックターゲット上のボリュームにマップします。 |
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停止するサービス/デーモン |
フェールバック時に自動的に停止されるアプリケーションサービス(Windows)またはデーモン(Linux)を指定します。詳細については、サービスおよびデーモンの制御を参照してください。 |
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ソースの代替アドレス |
該当する場合は、フェールオーバーしたVMの追加IPアドレスを指定します。詳細については、NATを通じたパブリックおよびプライベートネットワーク経由の保護の要件を参照してください。 |
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ワークロードの設定 |
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CPU |
(最小のVMハードウェアレベル 8でVMware 5.1、5.5、および6.0を使用するVMコンテナ)仮想ワークロードへのフェールバックに対し、ソケット数およびソケットあたりのコア数を指定します。合計コア数は自動的に計算されます。このパラメータは、初期レプリケーション設定である完全とともにワークロードの初期セットアップに適用されます。 メモ:ワークロードが使用できるコアの最大数は、外部的な要因によって変わります。たとえば、ゲストオペレーティングシステム、VMのハードウェアバージョン、ESXiホストのVMwareライセンス、vSphereのESXiホストの計算リソースの上限(「vSphere 5.1 Configuration Maximums」を参照)などです。 ゲストOSのディストリビューションによっては、コア数およびソケットあたりのコア数の設定が遵守されない場合があります。たとえば、SLES 10 SP4およびOES 2 SP3を使用するゲストOSでは、インストールされている本来のコア数とソケットの設定が保持されます。一方、SLES、RHEL、およびOESの他のディストリビューションでは、この設定が遵守されます。 |
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CPUの数 |
(VMware 4.1を使用するVMコンテナ)仮想ワークロードへのフェールバックに割り当てる必要があるvCPU (仮想CPU)の数を指定します。このパラメータは、初期レプリケーション設定である完全とともにワークロードの初期セットアップに適用されます。各vCPUは、VMコンテナ上のゲストOSには、1つのコア、1つのソケットとして表示されます。 |
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VMメモリ |
必要なRAMをターゲットワークロードに割り当てます。 |
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Hostname, Domain/Workgroup (ホスト名、ドメイン/ワークグループ) |
ターゲットワークロードの識別情報およびドメイン/ワークグループの加入を指定します。ドメインの加入には、ドメイン管理者の資格情報が必要です。 |
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Network Connections |
基礎となるVMコンテナの仮想ネットワークに基づいてターゲットワークロードのネットワークマッピングを指定します。 |
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Service States to Change (変更するサービス状態) |
特定のアプリケーションサービス(Windows)またはデーモン(Linux)の起動状態を指定します。詳細については、サービスおよびデーモンの制御を参照してください。 |
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フェールバック後の設定 |
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ワークロードの再保護 |
展開後にターゲットワークロード用の保護コントラクトを再作成する場合は、このオプションを選択します。このオプションは、ワークロード用に継続的なイベント履歴を保持し、ワークロードライセンスを自動的に割り当て/指定します。 |
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フェールバック後に再保護 |
ターゲットワークロード用の保護コントラクトを再作成する場合は、このオプションを選択します。フェールバックが完了すると、フェールバックしたワークロードの Webインタフェースで再保護コマンドが使用できるようになります。 |
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再保護なし |
ターゲットワークロード用の保護コントラクトを再作成しない場合は、このオプションを選択します。完了後にフェールバックワークロードを保護するには、そのワークロードを再びインベントリし、保護の詳細を再び設定する必要があります。 |
次の手順に従って、フェールオーバー後、ワークロードを物理マシンにフェールバックします。この物理マシンは元のインフラまたは新しいインフラのいずれかにできます。
必要な物理マシンをPlateSpin Serverに登録します。詳細については、物理マシンへのフェールバックを参照してください。
ドライバが見つからない場合またはドライバに互換性がない場合は、必要なドライバをPlateSpin Protectデバイスドライバデータベースにアップロードします。詳細については、物理フェールバックターゲットのデバイスドライバの準備を参照してください。
フェールオーバーに続いて、[ワークロード]ページでワークロードを選択し、フェールバックをクリックします。
次の一連のパラメータを指定します。
ワークロードの設定: フェールオーバーワークロードのホスト名またはIPアドレスを指定し、管理者レベルの資格情報を入力します。必要な資格情報のフォーマットを使用します(ワークロードおよびコンテナの資格情報向けのガイドラインを参照)。
フェールバックターゲットの設定: 次のパラメータを指定します。
レプリケーション方法: データレプリケーションの範囲を選択します。
初期レプリケーション方法(フルおよび差分)を参照してください。
ターゲットタイプ: 物理ターゲットオプションを選択し、ステップ 1で登録した物理マシンを選択します。
保存して準備をクリックし、[コマンドの詳細]画面上の進行状況を監視します。
正常に終了すると、PlateSpin Protectによって[フェールバックの準備ができました]画面がロードされ、フェールバック操作の詳細を指定するように要求されます。
フェールバックの詳細を設定し、保存してフェールバックをクリックします。
[コマンドの詳細]ページの進行状況を監視します。
このフェールバックタイプは、本来サポートされているVMwareコンテナ以外のVMターゲットについて、物理マシンへの半自動化されたフェールバックと同様のプロセスに従います。VMへの半自動化されたフェールバックは、次のターゲットプラットフォームに対してサポートされています。
完全自動化フェールバックがサポートされているコンテナ(VMware ESXターゲットおよびDRSクラスタターゲット)に対して、半自動化されたフェールバックを実行できます。
また、Microsoft Hyper-V Server 2012ホスト上のターゲットVMプラットフォームの半自動化されたフェールバックも実行できます。
フェールオーバー時にHyper-V VMを起動するには:
テキストエディタで各Hyper-Vホストの/etc/vmware/configファイルを変更して、次の行を追加します。
vhv.allow = "TRUE"
vSphere WebクライアントでCPUのフェールオーバーVM設定を変更します。
Virtual Hardware (仮想ハードウェア)タブで、CPU (CPU)を選択します。
Hardware virtualization (ハードウェア仮想化)で、Expose hardware assisted virtualization to guest OS (ゲストOSに対してハードウェアによる仮想化を公開する)を選択します。
vSphere Webクライアントで、CPU IDのフェールオーバーVM設定を変更します。
VM Options (VMオプション)タブでAdvanced (詳細設定)を展開し、Edit configuration parameters (環境設定パラメータの編集)を選択します。
次の設定を検証します。
hypervisor.cpuid.v0 = FALSE