NetIQ PlateSpin Forge 11.1はPlateSpin Forgeのハードウェアおよびソフトウェアのリリースで、新機能が追加され、さらに使いやすくなっているほか、さまざまな問題が解決されています。Forgeのこのバージョンはソフトウェアのみのリリースです。また、重要なパフォーマンスと信頼性の問題も解決されています。
これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックがございましたら、弊社のコミュニティサイトNetIQフォーラムのNetIQ PlateSpin Forgeに関するトピックまでお寄せください。こちらのサイトでは、製品通知、ブログ、および製品ユーザグループのサービスも提供しています。
この製品のドキュメントは、NetIQ WebサイトでHTMLおよびPDFの2つの形式で提供されています。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、PlateSpin Forge 11.1マニュアルのWebサイトに掲載されている本マニュアルのHTML版で、各ページの下にある[comment on this topic]をクリックしてください。この製品を購入およびダウンロードする方法については、PlateSpin ForgeのWebサイトを参照してください。
PlateSpin Forgeの以前のリリースに付属していたリリースノートについては、PlateSpin Forge 11.1マニュアルのWebサイトにアクセスし、メインページの下部にある目次の以前のリリースを確認してください。
以下に、このバージョンで提供されている主な機能と、このリリースで解決されている問題の概要を示します。
PlateSpin Forgeには、次のコンポーネントの拡張オペレーティングシステムサポートが含まれています。
PlateSpin Forgeは、次の仮想化ホスト環境をサポートしています。
VMware ESXi 5.5アップデート2
VMware ESXi 5.1アップデート2
PlateSpin Forgeは、ワークロードとして次のオペレーティングプラットフォームのサポートを追加します。
Microsoft Windows Server 2012 (Hyper-V役割搭載)
Red Hat Enterprise Linux 7 (XFSファイルシステムを含む)
CentOS 7
さらに、PlateSpin Forgeは、UEFIファームウェアインタフェース、Linuxワークロードに対するディスクのGPTパーティショニング、およびサポートされるあらゆるLinuxプラットフォーム上のXFSファイルシステムに対するサポートを提供します。
このリリースでは、Windows XPおよびVistaワークステーションクラスのワークロードに対するサポートは提供されません。
PlateSpin Forge 11.1でサポートされるワークロード環境設定については、『PlateSpin Forgeユーザガイド』のSupported Configurations
を参照してください。
PlateSpin Forgeでは、以下の新規および拡張ソフトウェアコンポーネントが用意されています。
PlateSpin Protectは、Microsoft Windows Server向けに自己インストール可能なProtectAgentを提供します。
PlateSpin Forgeは、次に示すアップデートまたはサービスパックに含まれるさまざまなLinuxカーネルバージョンに対応する最新のblkwatchドライバを提供します。
Red Hat Enterprise Linux 7の比較
Red Hat Enterprise Linux 6の比較
Red Hat Enterprise Linux 5の比較
Red Hat Enterprise Linux 4
SUSE Linux Enterprise Server 11 (SP1、SP2、SP3)
SUSE Linux Enterprise Server 10 (SP2、SP3)
PlateSpin Forgeがどの非デバッグLinuxディストリビューションに対応するblkwatchドライバを備えているかについては、『PlateSpin Forgeユーザガイド』のForgeによってサポートされているLinuxディストリビューション
を参照してください。
PlateSpin Forgeは、BIOSおよびUEFIファームウェアで動作する単一TakeControl ISO (LRD)を提供します。
PlateSpin Forgeは、ナレッジベースの記事7015818で、PlateSpin Forgeサーバからの潜在的なPOODLE (Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption)攻撃に対する脆弱性を排除する方法について、情報を提供しています。
PlateSpin Forgeは、ユーザービリティーと管理の向上を図るための、以下の主要機能と拡張機能を備えています。
Protect Webインタフェースの新しいルックアンドフィール
PlateSpin Forge Webインタフェースのホワイトラベリングのサポート
フェールオーバー時の計画されたリソース割り当てのレポート生成機能
ボリュームスナップショットディレクトリの変更機能
レプリケーショントラフィックのためのIPアドレス固定機能
ワークロードごとのレプリケーショントラフィックのためのMTU調整機能
管理しやすくするために[Workload Overview (ワークロードの概要)]でワークロードにタグを適用する機能
Windows System Application Event LogでのPlateSpin Eventsの参照機能
このリリースでは、次のソフトウェアの問題が解決されています。
902259 - レプリケーション統計で、同一データがその後の増分レプリケーションでも繰り返し転送されていることがレポートされる。 以前はビットマップ履歴ファイルは削除されなかったので、転送済みデータが漸次転送の対象になっていました。PlateSpin Serverをバージョン11.1にアップデートした後は、重複するデータは次の増分レプリケーションで1回だけ転送されます。このように動作するのは、転送元で削除する必要があるビットマップ履歴ファイル(問題の原因)は、次の増分レプリケーションが実行されるまで削除されないからです。
重複するデータ転送が発生しないようにするには、PlateSpin Serverをアップデートした後、次の増分レプリケーションが行われる前に、転送元からビットマップ履歴ファイルを手動で削除します。ビットマップ履歴ファイルは、各保護ボリュームのルートに存在する隠しファイルであり、platespin.bitmap.bbvt.pr.%date%というフォーマットのファイル名が付けられています。最後に実行された増分レプリケーションが正常に実行された場合は、ビットマップ履歴ファイルを手動で削除できます。しかし、最後に実行された増分レプリケーションが正常に実行されたかどうか不明確な場合は、次の増分レプリケーションまで転送元のビットマップ履歴ファイルを残す必要があります。
901292 - フェールオーバー中にワークロードが停止エラーになる。 以前は、フェールオーバー時に切り替わるように設定されたワークロードは、フェールオーバー中に停止エラーになりました。これは、レジストリをクリーンアップする必要があるためです。このリリースでは、設定サービスにHostNamesForRegCleanupプロパティが追加されています。このプロパティにワークロードのホスト名を追加することによって、そのレジストリをクリーンアップする必要があるかどうかを指定できます。レジストリファイルは、このプロパティに設定されているワークロードでのみ更新されます。
899474 - FileTransferSendReceiveBufferSizeLinuxパラメータの説明を、お客様にとってわかりやすい内容に改善する必要がある。 『PlateSpin Forgeユーザガイド』の「FileTransferSendReceiveBufferSizeLinux」を参照してください。
898294 - サーバ同期レプリケーションがボリュームシリアル番号エラーで失敗する。 現在はこの問題を回避するために、SerialNumberUpdaterがボリュームシリアル番号を自動更新します。
897361 - Windows 2003 ターゲットVMが起動せず、[Volume with serial number 00000000 does not exist among these known serial numbers (シリアル番号00000000のボリュームが既知の一連のシリアル番号の中に存在しません)]が発生する。 以前は、初回の完全レプリケーションですべてのデータがエラーなしで転送されたのに、ターゲットVMが見つからないという理由で起動に失敗していました。エラーを引き起こした条件を処理するようにして、この問題は解決しました。
892206 - カスタムブロックベースドライバのコンパイルに関するナレッジベースの記事へのリンクが正しくない。 以前は、カーネルベースのワークロード用のカスタムドライバのビルドに関するエラーメッセージが、誤ったナレッジベースの記事にリンクしていました。現在は、このメッセージは正しいナレッジベースの記事7005873にリンクしています。
892202 - ブロックベースカーネルドライバに関するバリデータの警告が間違っている可能性がある。 現在、Linuxワークロードを保護対象として追加したときに、製品のインタフェースに次のようなメッセージが表示される場合があります。
Unable to find a compiled version of the block-based kernel driver to exactly match the kernel on this Linux workload....
このメッセージは次回のレプリケーション時にも表示され、ブロックベースドライバをビルドするよう勧められます。
新たに数百ものLinuxディストリビューションがサポート対象として追加されていますが、Forgeにはそれらのディストリビューション用のコンパイル済みblkwatchドライバが付属しているため、このバリデータのメッセージは間違っている可能性があります(『PlateSpin Forgeユーザガイド』のForgeによってサポートされているLinuxディストリビューション
を参照してください)。ご使用のワークロード(つまりLinuxディストリビューション)がリストに記載されているいずれかのエントリと一致する場合、このメッセージは無視して続行して構いません。
884401 Windows 2012 R2ワークロードが異なるディスクコントローラタイプで作成されている。 PlateSpin Forgeで作成されるWindows Server 2003/2008のターゲットワークロードは[LSI Logic Parallel (LSI論理パラレル)]コントローラタイプ(ベストオブブリードに分類される)ですが、Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2のワークロードは[LSI Logic SAS (LSI論理SAS)]コントローラタイプで作成されます。この置き換えは仕様によるものです。VMware社のナレッジベースで、これらのオペレーティングシステムにはパラレルドライバが標準装備されていないことが説明されています。このため、ForgeではこれらのターゲットにSASドライバを使用します。
881197 VMバージョン10として作成されたターゲットVMの設定をVICで管理できない。 フェールオーバー用のターゲットVMのバージョンの設定に誤りがありました。フェールオーバーVMの作成時に許容される最大のハードウェアバージョンを制御するための環境設定が追加されました。作成されたターゲットVMの現在のデフォルトバージョンはvmx-09です。
880841 コンテナのIPアドレスと名前がForgeのユーザインタフェースで更新されない。 ESXiのホストIPアドレスを使用中のIPアドレスに変更しても、コンテナのIPアドレスと名前がForge UIで更新されませんでした。[Confirm Changes(変更の確認)]オプションが選択されている場合、Forgeによってこの問題が検出され、変更がロールバックされるようになりました。
880616 Forgeのユーザインタフェースで、アプライアンスのバージョンが欠落している。 以前は、Forgeのメニューで[バージョン情報]を選択すると、[Appliance Version Unknown(アプライアンスのバージョンが不明です)]というメッセージが表示されました。現在は、アプライアンスバージョン3が登録されてESXiバージョン5.5と関連付けられたため、インタフェースにも表示されます。
880179 コンテナの追加に失敗する。 Forge 11 VMをインストールして適切なネットワーク情報に変更した後、Forge Webクライアントのコンテナオブジェクトに[Add failed(追加に失敗)]ステータスが表示されます。新しいWindows 2012 Forge管理VMにスターターライセンスが追加され、問題が修正されました。
878344 Forge Appliance Configuration Consoleがトリガするリフレッシュコンテナが失敗またはタイムアウトになる。 OFXおよびPlateSpin管理サービスが新しいユーザパスワードで更新されないため、Forge ACCを使用してForgeホストまたはForge VMを変更するときに起動できない。これらのサービスは新しいパスワードで更新され、正しく機能するようになりました。
874359 https://forgeVM_IP:8098ページをForge Appliance Configuration Consoleにマージする必要がある。 以前は、PlateSpin Serverのhttps://forgeVM_IP:8098ページに、Forge Appliance Configuration Consoleと重複する視覚化された詳細情報がありました。このポートの8098ページは、アクセス不可でレンダリングされるようになりました。
874861 Forgeインストールバリデータでインストールが停止しない。 以前は、エラーが発生てもForgeインストールは継続し、インストールログでそのエラーが報告されていました。し、現在は、スクリプトが失敗するとインストールが停止し、エラーメッセージが端末に表示されます(ttyll: <Ctrl>+<F11>)。
869036 - Windows Server 2008 R2へのPlateSpin Serverのインストールが失敗する。 本製品では、インストールランチャの前提条件として.NET 4フレームワークを使用します。その結果、現在はWindows Server 2008 R2にサーバを正常にインストールできます。
862462 フェールオーバーのテストのための設定でWindowsホスト名の変更が失敗する。 以前はフェールオーバーテストでWindowsホスト名を変更すると、問題が発生していました。設定タスクリストの作成プロセスが変更され、この問題が修正されました。
863853 [フェールバック]ウィンドウが翻訳されていない。 ローカライズバージョンの製品では、[フェールバック]ウィンドウの文字列は、一部が英語で表示されていました。問題となっている文字列は、適切にローカライズされました。
857253 SQLサービスのシャットダウンに関する64ビットMSSQLサーバの警告/情報メッセージが表示ない。 レプリケーション方法としてファイルベース転送が選択された場合に、64ビットSQL Serverを実行しているWindows 2003ワークロードのシャットダウンで、ユーザへの警告メッセージの表示に失敗していました。SQL Serverのバージョンを正しく検出し、関連サービスのシャットダウンや適切な停止のためのサービスの設定を促すことができるようになりました。
769439 - Windows BBTによる増分: ドライバをアンインストールしてから再インストールすると、データが失われる可能性がある。 ドライバの各インストール方法で、ServerSyncRequiredフラグがレジストリに作成されるようになりました。このフラグは、ブロックベースのデータを有効にするために、レプリケーションで完全同期またはmd5同期を1回完了するするよう指示するものです。
701400 - NFSデータストアが存在するクラスタを保護している場合、ローカルデータストアがWeb UIで公開される。 NFSデータストアが公開されないようにして、この問題は解決しました。
686911 データストアとの間のファイルの送受信に問題がある: 保護ターゲットがVMware DRS Clusterである特定の状況下において、システムはブートISOイメージなどのファイルのアップロードまたはダウンロードが失敗する場合があります。これは保護コントラクトにマイナスの影響を与える可能性があります。
ナレッジベースの記事7008408とナレッジベースの記事7008306を参照してください。
655828 NSSボリュームのマウントの失敗。 フェールオーバー時またはフェールオーバーをテストした時に、スナップショップが有効になっているNSSボリュームが期待とおりに自動的にマウントされません。
ナレッジベースの記事7008773を参照してください。
610918 統合ヘルプ内の展開アイコンおよび縮小アイコンが反応しない。 拡張ブラウザセキュリティ設定を使用した一部のシステム(Windows Server 2008上のInternet Explorer 11など)では、目次内の展開アイコンおよび縮小アイコン(+および-)が機能しない場合があります。この問題を修正するには、ブラウザ内でJavaScriptを有効にします。
NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。
Windowsワークロード向けにWindows 2012 Clusterをサポートしない。 Microsoft製品のバグにより、Microsoft Windows 2012 Clusterをサポートできません。この問題を解決するためのインシデントをMicrosoftに提出済みです。
Linuxワークロード向けにソフトウェアRAIDをサポートしない。 PlateSpin Forgeは、ソフトウェアRAIDのボリュームのLinuxワークロードをサポートしていません。
897843 - MSクラスタワークロードの再保護でワークロードを増分追加するとボリュームが正しくマップされない。 再保護中、Microsoft Clusterワークロードを増分追加した後にワークロードボリュームがソースとターゲットの間で正しくマップされない場合があります。フェールバックマシン上の共有ストレージボリュームがオリジナルソース上の既存の共有ストレージボリュームと同一ではないからです。Windows Systemボリュームは、ソースからターゲットに正しくマップされますが、Protect Web UIの[ワークロード環境設定]ページで、[Quorum]および[クラスタリソース]ボリュームマッピングが未マップと示されます。
回避策: 再保護時に最初のレプリケーションに対するワークロードを構成するときに、ワークロードの[レプリケーション設定] > [ボリュームマッピング]セクションで、共有ストレージボリュームに対する正しいボリューム・マッピングを手動で選択します。
886325 - 静的IPアドレスが割り当てられているWindows Server 2012ワークロードのネットワーク設定UIに、DHCP有効と表示されるべきではない。 ソースワークロードとターゲットワークロードに静的IPネットワークが設定されています。しかし、Windowsのネットワークアダプタのプロパティは、ネットワーク設定でDHCPが有効であることを示しています。Powershellコマンドでは、DHCPが無効であると表示されます。ネットワーク機能は失われていません。
865570 - Windows Server 2012 R2 UEFIワークロードのファイルベースの転送が失敗する。 Windows 6.2以降のカーネルバージョンのX2Pファイルベースの転送が、ファイルステージの送信および受信中に失敗します。
回避策: このX2Pシナリオでファイル転送を強制的に機能させるには、ファームウェアVT-d、VT-s、Execute Disable BitのCPU詳細フラグを無効にする必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事7014698を参照してください。
863173 LinuxワークロードのX2Pフェールバックにより、X Serverグラフィカルユーザインタフェースが失敗する。 ターゲットに複製され、フェールオーバーされて物理ターゲットにフェールバックされた、保護されているLinuxワークロードは、そのX Serverインタフェースの機能を失います。
回避策: VMwareツールのインストール時にフェールオーバーしたVMが再設定されることによって、この問題が発生します。これを修正するには、次のコマンドを使用して、ファイル名にBeforeVMwareToolsInstallという文字列を持つファイルを検索します。
find / -iname '*BeforeVMwareToolsInstall'
当該ファイルをすべて確認した後で、これらのファイルを元の場所に戻し、ワークロードを再起動して、ワークロードのX Serverインタフェースを修正してください。
860917 増分レプリケーション用のOESワークロードを準備できない。 VMware Virtual Infrastructure Client (VIC)でVMを作成するか既存のVMを変更し、ゲストオペレーティングシステムとして
を選択する場合、VMが(不明のOSタイプとして)PlateSpinブラウザに表示されますが、Protect Web UIの[増分レプリケーションの準備]ページの[ ]ドロップダウンリストに一覧表示されません。回避策: このVMをVICのX2Vレプリケーションのターゲットとして使用できるようにするには、オペレーティングシステムのタイプを[ ]に変更して、コンテナを更新します。VMがProtectc Web UIに一覧表示されます。
698611 特定の状況下でのフルクラスタレプリケーションの障害。 Windows Server 2008 R2クラスタ保護契約が既存のVMへの同期を通じてセットアップされている状況で、アクティブなクラスタノードが完全レプリケーションの前に「フリップ」した場合、完全レプリケーションジョブが失敗します。
回避策: ナレッジベースの記事7008771を参照してください。
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