15.3 Identity Managerエンジンのインストールに関する前提条件と考慮事項

15.3.1 Identity Managerエンジンのインストールに関する考慮事項

Identity Managerエンジンをインストールする前に、次の考慮事項を確認します。

  • (状況によって実行) SLES 12 SP1以降のプラットフォームを実行しているサーバへのIdentity Managerエンジンのガイド付きインストールの場合は、サーバにlibXtst6-32bit-1.2.1-4.4.1.x86_64libXrender-32bit、およびlibXi6-32bitライブラリがインストールされていることを確認します。

  • Identity Managerエンジンをインストールする前に、識別ボールトをインストールする必要があります。識別ボールトには、1つ以上の部門、1人以上のユーザ、および1台以上のiManagerサーバが存在するツリーが含まれている必要があります。

  • Identity Managerエンジンは、識別ボールトをホストするサーバと同じサーバにインストールします。インストールプログラムは、識別ボールトのバージョンに応じて32ビットまたは64ビットのIdentity Managerをインストールします。

  • (状況によって実行) Identity Managerエンジンと同じコンピュータにリモートローダをインストールするには、両方のコンポーネントをサポートするオペレーティングシステムを選択するようにします。リモートローダのシステム要件の詳細については、セクション 18.5, リモートローダのインストールに関する前提条件と考慮事項を参照してください。

  • (状況によって実行) Identity Managerエンジンを非rootユーザとしてインストールした場合、NetIQ Sentinelプラットフォームエージェント、UNIX/Linuxアカウントドライバ、またはリモートローダはインストールされません。これらのコンポーネントは別途インストールする必要があります。

    メモ:エンジンの非rootインストールで監査をサポートするには、Novell Auditプラットフォームエージェントの最新のパッチをインストールします。詳細については、テクニカルサポートチームに連絡してください。

15.3.2 ドライバとIdentity Managerエンジンのインストールに関する考慮事項

Identity Managerエンジンをインストールするサーバのパフォーマンスは、そのサーバで実行されるドライバの数など、さまざまな要因の影響を受けます。ドライバのインストール先を計画する際は、以下をお勧めします。

  • 一般的に、サーバで動作するドライバの数は、それらのドライバによってサーバにかかる負荷に応じて決まります。ドライバの中には大量のオブジェクトを処理するものもあれば、そうでないものもあります。

  • 各ドライバで数百万個のオブジェクトを同期する計画の場合は、サーバのドライバの数を制限してください。たとえば、このようなドライバを展開する場合は10個未満にします。

  • 各ドライバで同期する計画のオブジェクトの数が100個以下の場合は、10個より多くのドライバをサーバで実行できます。

  • 最適なドライバ数を判断するのに役立つサーバパフォーマンスのベースラインを作成するには、iManagerのヘルスモニタリングツールを使用します。ヘルスモニタリングツールの詳細については、『NetIQ Identity Manager Driver Administration Guide』のドライバヘルスのモニタリングを参照してください。

インストール後にIdentity Managerドライバをアクティベートする方法の詳細については、セクション 53.7, Identity Managerのアクティベートを参照してください。