Sentinel 7.2.2リリースノート

2015年1月

Sentinel 7.2.2には、新機能が追加され、さらに使いやすくなっており、いくつかの問題も解決されています。

これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックは当社オンラインコミュニティ「NetIQ Communities」のSentinelフォーラムからお寄せください。こちらのコミュニティには、製品情報、ブログ、役立つリソースへのリンクなども掲載されています。

本製品のマニュアルは、NetIQ WebサイトからHTML形式およびPDF形式で入手することができます。ログインしなくてもマニュアルページにアクセスできます。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、Sentinel NetIQ Documentationページに掲載されている本マニュアルのHTML版で、各ページの下にある[comment on this topic]をクリックしてください。製品をダウンロードするには、Sentinel Product Upgrade Webサイトを参照してください。

Sentinel 7.2.2は、Sentinelのアップグレードインストール用にのみ使用でき、Sentinelの新規インストールには使用できません。Sentinel 7.2.2へは、Sentinel 7.0以降からアップグレードすることができます。

1.0 新機能

以下のセクションで、このバージョンの主な特徴と機能、およびこのリリースで解決された問題の概要を示します。

1.1 Internet Explorerバージョン11のサポート

Sentinel 7.2.2には、Microsoft Internet Explorer Webブラウザバージョン11のサポートが組み込まれています。

1.2 Java 7アップグレード

Sentinel 7.2.2には、いくつかのセキュリティ脆弱性に対する修正を含むJava 7 Update 72が含まれています。

1.3 .csvフォーマットのレポートのサポート

Sentinel 7.2.2では、Sentinel Reportsの.csvフォーマットでの生成のサポートが追加されています。

レポートを.csvフォーマットで生成するには、次のようにします。

  1. /etc/opt/novell/sentinel/config/obj-component.JasperReportingComponent.propertiesファイルの次の項目を、以下のように編集します。

    • reporting.csv.enable=true

    • reporting.csv.outputdir=<レポートを格納するディレクトリ>

      指定するディレクトリにはnovellパーミッションが設定されている必要があります。

  2. Sentinelを再起動します。

レポートを生成すると、レポートはreporting.csv.outputdir属性に指定したフォルダに.csvフォーマットで格納されます。

1.4 アプライアンスへのrsyncユーティリティの組み込み

データ同期アクティビティに役立つrsyncユーティリティがSentinelアプライアンスに組み込まれるようになりました。

1.5 パフォーマンスの改善

Sentinel 7.2.2ではシステム全体のパフォーマンスが改善されており、高イベント負荷状況でのシステム安定性も改善されています。

1.6 ソフトウェアの修正

Sentinel7.2.2には、以前のいくつかの問題を解決するソフトウェア修正が含まれています。

以前のリリースでのソフトウェアの修正と機能拡張の一覧は、以前のリリースを参照ください。

iTRACワークフロー電子メールに二重引用符が含まれているとエラーになる

問題: iTRACでワークフローを作成中、電子メールに二重引用符(“ ”)が含まれていると、Sentinelにエラーが表示されます。(BUG 880401)

修正: Sentinel 7.2.2では、電子メール内の二重引用符を許可するようにiTRACの電子メールルールが変更されています。

iTRACワークフロー電子メールに改行文字が含まれているとエラーになる

問題: iTRACでワークフローを作成中、電子メールに改行文字が含まれていると、Sentinelにエラーが表示されます。(BUG 452424)

修正: Sentinel 7.2.2では、電子メール内の改行文字を許可するようにiTRACの電子メールルールが変更されています。

SSL 3.0のセキュリティ脆弱性

問題: SSL 3.0には、セキュア接続のプレーンテキストが計算される可能性がある脆弱性が存在しています。詳細については、CVE-2014-3566を参照してください。(BUG 901536およびBUG 901493)

修正: Sentinel 7.2.2は次のポートでこの脆弱性を修正します。

  • 10013

  • 61616

  • 8443

オープンポートではTLSプロトコルのみが使用されます。Sentinel 7.2.2は、すべてのSSL 2.0およびSSL 3.0プロトコルを無効にし、これらのポートの通信を暗号化します。

新規ユーザ作成時に、Sentinelにエラーが表示される

問題: 任意のユーザが無効にされている場合に、誤った検証チェックのために新規ユーザの作成が行えなくなります。新規ユーザを作成すると、Sentinelは次のエラーを表示します。

SEN-30005::A database user with the name:<new_user> already exists. Please use a different user name.

(BUG 799946)

修正: 任意のユーザが無効にされても、新規ユーザを作成できるようになりました。

プラグインパラメータの検証の不具合

問題: Sentinelプラグイン環境設定パラメータの検証チェックが不十分であるため、認証されたユーザは挿入されたパラメータのコード実行をトリガできます。(BUG 894622)

修正: Sentinel 7.2.2はパラメータを正常に検証します。

データ同期により、Sentinel IPアドレスフィールドに値が16進数形式で挿入される

問題: データ同期が行われると、SourceIP、TargetIP、および他のIPアドレスフィールドに人間が判読可能な形式ではなく16進数形式の値が挿入されて外部データベースに格納されます。(BUG 887969)

修正: デフォルトでは、Sentinelは効率上の理由からIPアドレスフィールドに16進数形式で値を挿入します。次の手順を行うことで、IPアドレスフィールドに人間が判読可能なドット表記で自動的に値が挿入されるようにすることもできます。

  1. Sentinelサーバにnovellユーザとしてログオンします。

  2. /etc/opt/novell/sentinel/config/configuration.propertiesファイルを開きます。

  3. datasync.saveIPinDottedNotationプロパティをtrueに設定します。

  4. Sentinelサーバを再起動します。

メモ:IPv6フォーマットのIPアドレスを保持するには、ターゲットデータベースに最大39バイトの文字列を保持できるターゲットフィールドが必要です。

Sentinelは生データファイルの検証またはダウンロードに対して内部監査イベントを作成しない

問題: ユーザが生データファイルの整合性を検証するか、またはWeb UIから生データファイルをダウンロードするときに、Sentinelは内部監査イベントを作成しません。(BUG 897097)

修正: ユーザが生データファイルの整合性を検証するときに、Sentinelは次の監査イベントを作成するようになりました。

  • VerifyRawDataFileIntegrity監査イベント(整合性検証に合格した場合)。

  • VerifyRawDataFileIntegrity-*-Failedイベント(整合性検証に合格しなかった場合)。

  • DownloadRawDataFiles監査イベント(ユーザが生データファイルをダウンロードした場合)。

複数のコレクタマネージャを設定すると、Sentinelのパフォーマンスが低下する

問題: 複数のコレクタマネージャが設定されているSentinel環境では、コレクタマネージャからの遅延の計算が効率的でないため、コレクタマネージャはイベントをバッファします。そのため、複数のコレクタマネージャが設定されているSentinel環境ではパフォーマンスと安定性の問題が生じます。(BUG 903306)

修正: Sentinel 7.2.2では遅延計算メカニズムが改良され、Sentinelのパフォーマンスが改善されています。

Sentinel 7.2へのアップグレード後に、SesstionTypeフィールドが使用できない

問題: Sentinel 7.2にアップグレードされたシステムでは、SessionTypeフィールドが、使用可能なイベントのリストおよびTipsテーブルで使用できなくなります。(BUG 891922)

修正: Sentinel7.2にアップグレードされたシステムで、SessionTypeフィールドが使用できるようになりました。

一部のデフォルトRDDポリシーに保持期間が設定されない

問題: 一部のデフォルトRDDポリシーには、データ同期ポリシーに関連するテーブルの項目が削除されないようにする、保持期間の値を設定できません。そのため、テーブルのサイズは増え続け、ディスクスペースを消費します。(BUG 894562)

修正: デフォルトでは、すべてのRDDポリシーで保持期間の値は30日間に設定されます。しかし、この保持期間の値は変更することができます。

保持期間の値を変更するには:

  1. Sentinelサーバにnovellユーザとしてログオンします。

  2. /etc/opt/novell/sentinel/config/configuration.propertiesファイルを開きます。

  3. default.global.datasync.retentionperiodプロパティを追加して、任意の値を設定します。

  4. Sentinelサーバを再起動します。

セキュリティインテリジェンスデータマイグレーションの自動トリガによって問題が生じることがある

問題: Sentinel 7.1.1以前からSentinel 7.1.2以降にアップグレードすると、セキュリティインテリジェンス(SI)データマイグレーションがデフォルトでトリガされます。そのために、マイグレーションで問題が生じることがあります。(BUG 899374)

修正: SentinelはデフォルトでSIデータマイグレーションを無効にするようになりました。有効にする場合は、セクション 3.1, アップグレード後の環境設定に指定されている手順を行います。

相関ビューとアクティブビュー用のキューがイベントでいっぱいになり、Sentinelのパフォーマンスが低下する

問題: 相関エンジンが停止していても、相関ビューとアクティブビュー用のキューがイベントで99%までいっぱいになると、Sentinelのパフォーマンスが低下します。Sentinelサーバに送信されるイベント数が少ない場合でも、この状況は起こります。たとえば、相関エンジンが停止している場合でも、1500個未満のEPSでキューはいっぱいになります。(BUG 907943)

修正: Sentinel 7.2.2では、ストレージビュー、相関ビューおよびアクティブビューなどのイベント処理コンポーネントのパフォーマンスが改善されています。

セキュリティインテリジェンスダッシュボードが大量のメモリを消費する

問題: SIダッシュボードが大量のメモリを消費するため、Sentinelサーバがシャットダウンします。(BUG 906615)

修正: Sentinel 7.2.2では、SI処理メカニズムを改良することによって、この問題を修正します。

分散検索を設定すると、Sentinel高可用性(HA)のログに例外が記録される

問題: Sentinel HA環境では分散検索を実行することができません。分散検索を設定してSentinel HAクラスタをターゲットとして指定すると、Sentinelは例外をトリガします。(BUG 907376)

修正: Sentinel 7.2.2は、Sentinel HA環境での分散検索の環境設定を更新します。

Sentinelプラグインに関連するメソッドの資料に更新が必要

問題: Sentinelプラグインの一部のメソッドの資料には、SentinelプラグインREST APIの使用法に関する例が記載されていません。(BUG 892361)

修正: Sentinelプラグイン資料には、様々な操作を実行するためにREST APIを使用する方法の例が記載されています。

2.0 システム要件

ハードウェア要件、サポートされるオペレーティングシステム、ブラウザに関する詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「システム要件を満たす」を参照してください。

3.0 Sentinel 7.2.2へのアップグレード

Sentinel 7.2.2へは、Sentinel 7.0以降からアップグレードすることができます。

NetIQダウンロードWebサイトからSentinelインストーラをダウンロードしてください。Sentinel 7.2.2へのアップグレードの詳細については、『https://www.netiq.com/documentation/sentinel72/s721_install/data/byve9ey.htmlNetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「Sentinelのアップグレード」を参照してください。

3.1 アップグレード後の環境設定

  • Sentinel 7.1.1以前からSentinel以降にアップグレードすると、インストーラはセキュリティインテリジェンス(SI)データをデフォルトでは移行しません。

    SIデータをSentinel7.1.1以前からSentinel 7.2.2に手動で移行するには、次の手順を行います。

    1. Sentinelサーバにnovellユーザとしてログオンします。

    2. /etc/opt/novell/sentinel/config/server.xmlファイルを開きます。

    3. BaseliningRuntimeコンポーネントセクションに次のプロパティを追加します。

      <property name="baselining.migration.check">true</property>
      
    4. Sentinelサーバを再起動します。

    SIデータのサイズが大きい場合、マイグレーションに時間がかかることがあります。

  • Sentinel 7.0.3.1以前には、古いバージョンの埋め込みPostgreSQLデータベースが含まれています。Sentinel 7.0.3.1以前からアップグレードすると、PostgreSQLデータベースのメジャーアップグレードが実行されます。埋め込みPostgreSQLデータベースのメジャーアップグレードプロセスは、アップグレードが失敗した場合にだけ役立つバックアップファイルを作成します。そのため、アップグレードが成功した後は、それらのファイルをクリーンアップしてディスクスペースを空けるとよいでしょう。古いPostgreSQLファイルをクリアすることについては、『https://www.netiq.com/documentation/sentinel72/s721_install/data/byve9ey.htmlNetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「Sentinelのアップグレード」を参照してください。

4.0 Secure Configuration Manager環境設定の資料の更新

コンプライアンス情報をSentinelに送信するようにSecure Configuration Manager (SCM)を設定する場合は、SCM管理者が次の2とおりの方法で設定できます。

  • コンプライアンス情報をイベントとして送信する。

  • コンプライアンス情報を添付レポート付きのイベントとして送信する。

SCM管理者がコンプライアンス情報を添付ファイル付きのイベントとして送信する場合は、コンプラインス情報をSCMから受信するようにSentinelで環境設定を行う必要はありません。SCM管理者がコンプライアンス情報を単にイベントとして送信するよう設定する場合にのみ、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Receiving Compliance Details from Secure Configuration Manager」セクションに指定されている環境設定の手順を行います。

5.0 既知の問題

NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。

5.1 Sentinel 7.2をそれより後のバージョンにアップグレードすると、スケジュールされた検索でイベントフィールドが欠落する

問題: Sentinel 7.2からSentinel 7.2.1または7.2.2にアップグレードすると、アップグレード前に作成およびスケジュールされた検索にイベントフィールドが表示されなくなります。(BUG 900293)

解決策: Sentinelをアップグレードした後に、アップグレード前に作成およびスケジュールした検索を作成およびスケジュールし直す必要があります。

5.2 ホストファイルにループバックIPアドレスがあるとSentinel HAで同期の問題が発生する

問題: Sentinel HAでは、/etc/hostsファイルにループバックIPアドレス(127.0.0.2)とホスト名が含まれており、そのために同期の問題が生じます。(BUG 906920)

解決策: /etc/hostsファイル内にあるループバックIPアドレス(127.0.0.2)を削除します。

5.3 NetIQの[監視者の変更]レポートを表示する際に再度ログインするようにSentinelがプロンプトを出す

問題: [監視者の変更]イベントを表示し、[監視者の変更]アイコンをクリックして、レポートを表示すると、Sentinelの資格情報を使用して再度ログインするようにプロンプトが出されます。(BUG 896816)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.4 SentinelはSentinelアプライアンスネットワークインタフェースをデフォルトで設定しない

問題: Sentinel Applianceのインストール時にネットワークインタフェースがデフォルトで構成されません。(BUG 867013)

解決策: ネットワークインタフェースを構成するには、次のようにします。

  1. [ネットワーク環境設定]ページで、[ネットワークインタフェース]をクリックします。

  2. ネットワークインタフェースを選択して、[編集]をクリックします。

  3. [Dynamic Address]を選択して、[DHCP][Static assigned IP Address]のどちらかを選択します。

  4. [次]をクリックしてから[OK]をクリックします。

5.5 Sentinelで検索結果をエクスポートするとWebブラウザがエラーを表示する

問題: オペレーティングシステムの言語設定が変更されていると、Sentinelで検索結果をエクスポートするときにWebブラウザがエラーを表示することがあります。(BUG 834874)

解決策: 検索結果を適切にエクスポートするには、次のいずれかを行ってください。

  • 検索結果をエクスポートする際、エクスポートファイル名から特殊文字(ASCII文字以外)を除く。

  • オペレーティングシステム言語設定でUTF-8を有効にし、マシンを再起動してから、Sentinelサーバを再起動する。

5.6 ポート転送またはDestination Network Address Translation (DNAT)を使用してSentinel Webコンソールを起動すると、空白ページが表示される

問題: ポート転送またはDestination Network Address Translation (DNAT)を使用してSentinel Webコンソールを起動すると、Sentinel Webコンソールに空白ページが表示されます。(BUG 694732)

解決策: Sentinel Webコンソールを起動する際に、ポート転送やDestination Network Address Translation (DNAT)を使用しないください。

5.7 ベースラインを作成または再生成するとSentinelがエラーを表示することがある

問題: セキュリティインテリジェンスベースラインを作成または再生成すると、Sentinelはベースラインを正常に作成したにもかかわらずエラーメッセージを表示します。(BUG 848067)

解決策: このエラーメッセージは無視してください。ベースラインの作成には数分かかる場合があります。

5.8 セカンダリストレージから削除したパーティションがプライマリストレージからも削除される

問題: セカンダリストレージにデータが保持されている日数が、プライマリストレージにデータが保持されている日数より少ない場合、Sentinelはプライマリストレージのディスクスペースを効率的に使用しません。スペースを確保するためにセカンダリストレージから削除されたパーティションは、プライマリストレージからも削除されます。(BUG 860888)

解決策: オンラインにしておく(検索可能にする)合計日数分のデータを保持できるだけの、十分の容量をセカンダリストレージに割り当てます。

詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Event Data」を参照してください。

5.9 Sentinelのサービスが、インストール後に自動で開始しない場合がある

問題: ディスク容量が2TBを超えるシステムで、Sentinelがインストール後に自動で起動しないことがあります。(BUG 846296)

解決策: ワンタイムアクティビティとして、/usr/sbin/rcsentinelで次のコマンドを指定し、Sentinelのサービスを手動で開始してください。

rcsentinel -start

5.10 Kerberos認証を有効にできない

問題: KerberosモジュールにKerberos認証を設定すると、Kerberosクライアントの環境設定が成功したという確認メッセージがコンソールに表示されます。しかし、Kerberosモジュールを再度表示すると、[Enable Kerberos Authentication]の選択が解除されています。(BUG 843623)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.11 パスワードに特殊文字が含まれていると、リモートコレクタマネージャをインストールできない

問題: リモートコレクタマネージャのインストール時に、「$」、「"」、「\」、または「/」などの特殊文字が含まれているパスワードを指定すると、インストールが失敗してエラーになります。(BUG 812111)

解決策: リモートコレクタマネージャのパスワードに特殊文字を使わないようにします。

5.12 リモートコレクタマネージャを再起動すると、一部のイベントソースが接続を失う

問題: リモートコレクタマネージャアプライアンスを再起動すると、UDPポートに接続しているSyslogイベントソースの接続が切断されます。(BUG 795057)

解決策: 現時点で利用可能な解決策はありません。

5.13 一度に複数のレポート結果を表示できない

問題: 1つのレポート結果のPDF (特に、100万イベントの特定のレポート結果の場合)が開くのを待っている間に、別のレポート結果のPDFをクリックしても表示されません。(BUG 804683)

解決策: 2番目のレポート結果のPDFをもう一度クリックすると、レポート結果が表示されます。

5.14 FIPSモードが有効になっていると、エージェントマネージャがSQL認証を必要とする

問題: Sentinel環境でFIPSモードが有効になっていると、エージェントマネージャにWindows認証を使用したときに、エージェントマネージャデータベースの同期が失敗します。(BUG 814452)

解決策: ご使用のSentinel環境でFIPSモードが有効になっている場合は、エージェントマネージャにSQL認証を使用します。

5.15 FIPSでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: FIPSモードが有効である場合、Sentinel高可用性インストールを実行すると、次のエラーが表示されます。

Sentinelサーバconfiguration.propertiesファイルは正しくありません。環境設定ファイルを確認し、SentinelサーバでFIPSモードを有効にするためにconvert_to_fips.shスクリプトを再度実行してください。

しかし、インストールは正常に完了します。(BUG 817828)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性環境設定はFIPSモードで正常に動作します。

5.16 非FIPSでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: 非FIPSモードでSentinel高可用性インストールを実行すると、正常に完了しますが、次のエラーが2回表示されます。

/opt/novell/sentinel/setup/configure.sh: line 1045: [: too many arguments

(BUG 810764)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性環境設定は非FIPSモードで正常に動作します。

5.17 WebYaSTでSentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗する

問題: アップグレードパッケージのベンダがNovellからNetIQに変更されたため、Sentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗します。(BUG 780969)

解決策: アプライアンスのアップグレードにはzypperコマンドを使用してください。詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「zypperを使用したアプライアンスのアップグレード」を参照してください。

5.18 Sentinelアプライアンスログインの問題

問題: パスワードに「$」文字を指定すると、Sentinelはパスワード内での「$」の位置に応じて、そのパスワードを異なる形でデータベースに保存します。パスワードが特殊文字「$」で始まっている場合、Sentinelはパスワードをファイル名で保存します。文字「$」がパスワードの中間にある場合、Sentinelは「$」文字以降のパスワードを切り捨てます。(BUG 734500)

解決策: 実際のパスワードは、home/novell/.pgpassファイルに保存されています。このファイルからパスワードを取得し、Sentinelにログインします。たとえば、「abc$123」というパスワードを指定した場合、Sentinelはそのパスワードを「abc」で .pgpassファイルに保存します。「abc」をパスワードに指定して、Sentinelにログインすることができます。

5.19 相関ルールをインストール中にエラーが発生する

問題: 同じ名前の相関ルールがすでにシステムに存在する場合、ソリューションマネージャで相関ルールがインストールされない。NullPointerExceptionエラーがコンソールのログに記録されます。(BUG 713962)

解決策: すべての相関ルールに固有の名前を付けるようにしてください。

5.20 Sentinelのリンクアクションが不正なメッセージを表示

問題: WebコンソールからSentinelリンクアクションを実行すると、Sentinelコントロールセンターから実行したSentinelリンクコネクタのインテグレータテストが失敗しても、Sentinelに成功メッセージが表示されます。(BUG 710305)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.21 ダッシュボードとアノマリーの定義が同じ名前

問題: セキュリティインテリジェンスダッシュボードとアノマリー定義に同じ名前が付いていると、[アノマリーの詳細]ページでダッシュボードリンクが無効になります。(BUG 715986)

解決策: ダッシュボードとアノマリー定義を作成するときは、固有の名前を使用してください。

5.22 [アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]が不正確

問題: Sentinel WebコンソールのコンピュータのクロックがSentinelサーバのクロックより遅れていると、Sentinel Webコンソールで[アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]列に負の数字が表示されます。たとえば、Sentinel Webコンソールのクロックが 1:30 PMに設定され、Sentinelサーバのクロックが 2:30 PMに設定されていると、[期間]と[アクセス]の列に負の数字が表示されます。(BUG 719875)

解決策: Sentinel Webコンソールのアクセスに使用するコンピュータの時間が、Sentinelサーバコンピュータの時間と同じ、またはSentinelサーバコンピュータの時間より進んでいることを確認してください。

5.23 IssueSAMLToken監査イベントがセキュリティインテリジェンスダッシュボードに間違った情報を表示する

問題: セキュリティダッシュボードにログインし、IssueSAMLToken監査イベントの検索を実行すると、IssueSAMLToken監査イベントが間違ったホスト名(InitiatorUserName)または(IPアドレス) SourceIPを表示します。(BUG 870609)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.24 Sentinel Webコンソールでリモートコレクタマネージャのヘルスステータスが間違って表示される

問題: Sentinel Webコンソールの[イベントソース]タブにリモートコレクタマネージャのヘルスステータスに間違って[警告]と表示されます。(BUG 895343)

解決策: [一般情報]セクションでリモートコレクタマネージャの遅延期間を検査します。遅延が5秒未満の場合、警告ステータスは無視できます。

5.25 50,000以上のイベントを持つ分散検索結果をファイルにエクスポートできない

問題: 50,000以上のイベントを持つ分散検索結果はファイルにエクスポートできません。(BUG 863985)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.26 NetIQ Identity Manager DesignerがクライアントコンピュータにインストールされているとSentinelコントロールセンターが起動しない

問題: NetIQ Identity Manager Designerがクライアントコンピュータにインストールされており、DesignerがシステムJREを使用する場合、Sentinelコントロールセンターが起動しません。Designerは、xml-apis.jarなどのサポートしているいくつかのjarファイルをlib/endorsedディレクトリに追加する必要があります。xml-apis.jarファイル内のいくつかのクラスによって、Sentinelコントロールセンターが使用するシステムJRE内の対応するクラスが上書きされます。(BUG 888085)

解決策: 独自のJREを使用するようにDesignerを構成します。

5.27 クライアントとFIPSモードで実行しているSentinel間の接続問題

問題: Sentinel 7.2.1にはOracle Java 1.7 update 65が含まれていますが、FIPSモードでのRSAクライアント鍵交換に関連した既知の問題があります。詳細については、『Java SE Development Kit 7, Update 51 Release Notes』を参照してください。このため、SentinelをFIPSモードで実行しており、Security ManagerやSentinel Agent Managerなどのクライアントから接続を受信しようとすると接続の問題が起こります。(BUG 872305)

解決策: SSL接続をFIPS互換モードで正常に確立するためには、すべてのSentinelサーバのJavaのバージョンをJava 7 update 45(鍵交換の問題がない)にダウングレードします。

詳細については、『NetIQ Support Knowledge Base』の「TID 7014980」にある指示を参照してください。

メモ:Sentinel Agent MangerとFIPSモードで実行しているSentinelの間の接続を正常に確立するには、必ずSentinel Agent Manager Connector 2011.1r3をインストールするかそれにアップグレードしてください。Sentinel Agent Manager Connectorをダウンロードするには、SentinelプラグインWebサイトを参照してください。

5.28 パケット情報がないとネットワークフローチャートが空白になる

問題: ネットワークデバイスからのネットワークフローデータにパケット情報がない場合、Sentinel Webコンソールのネットワークフローチャートは空白になります。(BUG 875055)

解決策: ネットワークデバイスが、バイト、フロー、およびパケットの3つのカウンタすべてを送信するようにネットワークデバイスを構成します。ネットワークデバイスを構成するには、関連するネットワークデバイスのドキュメントを参照してください。

5.29 メッセージキューサービスがSentinel Agent ManagerのCentral Computerの大量のメモリを使用する

問題: メッセージキューサービス(mqsvc.exe)が、Sentinel Agent ManagerのCentral Computerの大量のメモリを使用します。Microsoft Message Queuing (MSMQ)は、リモートのトランザクション読み込みを行った後、クリーンアップ操作を行いません。この問題の詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2566230を参照してください。(BUG 869980)

解決策: mqsvc.exeが大量のメモリを使用しないようにするには、次のようにします。

  • Microsoft Message Queuing (MSMQ)の最新のホットフィックスをMicrosoft Webサイトから適用します。

  • MSMQジャーナルのサイズの増加に合わせて、全体のメモリ量を増やします。

5.30 WindowsをアップグレードするとSentinel Agent Managerが動作しなくなる

問題: Agent Managerは、Central ComputerとAgentの間の認証のために証明書を使用します。Windowsオペレーティングシステムをアップグレードすると、Microsoft Windowsの既知の問題のために、これらの証明書の一部が削除され、アップグレード後にAgent Managerが再起動できなくなります。(BUG 847891)

解決策: Windowsをアップグレードする前に、次の手順を行ってAgent Managerシステム証明書をバックアップし、Windowsのアップグレード後にそれらを元に戻します。

  1. 次の方法で、レジストリキーをエクスポートします。

    1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、コマンドregeditを入力します。

    2. レジストリ エディターで、[HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SOFTWARE]>[Microsoft]>[SystemCertificates]を展開します。

    3. [SystemCertificates]の下で、[NetIQ Security Manager]フォルダを右クリックし[エクスポート]を選択します。レジストリキーを.regファイルとして保存します。

    4. .regファイルをバックアップします。

  2. (あてはまる場合)SAM証明書インストールのデフォルトの場所を変更している場合、カスタムした場所から証明書をバックアップします。

  3. (あてはまる場合)Central ComputerとAgent間の認証用のカスタム証明書をインストールしてある場合は、そのカスタム証明書をバックアップします。

  4. Windowsアップグレードを実行します。

  5. ステップ 1で生成した.regファイルをダブルクリックして、レジストリに証明書をインポートします。

  6. (あてはまる場合)ステップ 2ステップ 3でバックアップした証明書を適切な場所に再インストールします。

  7. Agent Managerサービスを再始動します。

5.31 Agent ManagerがNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしない

問題: イベントデータを収集中、Agent ManagerはNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしません。(BUG 838825)

解決策: 現時点で解決策はありません。

6.0 連絡先情報

弊社の目標は、お客様のニーズを満たすマニュアルの提供です。改良点に関するご意見は、Documentation-Feedback@netiq.comまで電子メールでお寄せください。貴重なご意見をぜひお寄せください。

詳細な連絡先情報については、サポート連絡先情報Webサイトを参照してください。

一般的な会社情報と製品情報については、NetIQのWebサイトを参照してください。

他のユーザやNetIQのエキスパートとやり取りするには、弊社のコミュニティのアクティブなメンバーになってください。NetIQオンラインコミュニティでは、製品情報、有益なリソースへの役立つリンク、ブログ、およびソーシャルメディアチャネルが用意されています。