共有ストレージをセットアップして、そのストレージをクラスタノードごとにマウントします。FibreChannelとSANを使用している場合は、物理的な接続と追加の環境設定を行うことが必要になることがあります。Sentinelはデータベースとイベントデータの格納にこの共有ストレージを使用します。予想されるイベント発生率およびデータ保持ポリシーに基づいて、共有ストレージのサイズが適切に設定されていることを確認します。
共有ストレージのセットアップについては、次の例を検討してください。
一般的な実装では、FibreChannelを使用してすべてのクラスタノードに接続された高速SANを使用し、ローカルイベントデータを保存するために大容量RAIDアレイを設置する場合があります。低速セカンダリストレージには、別のNASノードまたはiSCSIノードを使用することもできます。クラスタノードがプライマリストレージを通常のブロックデバイスとしてマウントできるのであれば、この方法もソリューションに利用できます。セカンダリストレージもブロックデバイスとしてマウントできますが、NFSまたはCIFSボリュームにすることも可能です。
メモ:共有ストレージを設定し、各クラスタノードでマウントをテストします。しかし、実際のストレージのマウントはクラスタ構成が処理します。
SLES仮想マシンでホストされるiSCSIターゲットを作成するには、次の手順を実行します。
storage03 (初期セットアップで作成した仮想マシン)に接続して、コンソールセッションを開始します。
次のコマンドを実行して、Sentinelプライマリストレージ用に、希望する任意のサイズのブランクファイルを作成します:
dd if=/dev/zero of=/localdata count=<file size> bs=<bit size>
たとえば、次のコマンドを実行して、/dev/zero疑似デバイスからコピーしたゼロで埋めた20GBのファイルを作成します。
dd if=/dev/zero of=/localdata count=20480000 bs=1024
手順1と2を繰り返し、セカンダリストレージ用のファイルを同様に作成します。
たとえば、セカンダリストレージに次のコマンドを実行します。
dd if=/dev/zero of=/networkdata count=20480000 bs=1024
メモ:この例では、サイズとパフォーマンス特性が同じ2つのディスクを表す、2つのファイルを作成しました。運用展開では、プライマリストレージを高速なSAN上に作成し、セカンダリストレージを低速なiSCSI、NFS、またはCIFSボリューム上に作成することができます。
次のセクションに示す手順を実行して、iSCSIターゲットおよびイニシエータデバイスを設定します。
次の手順を実行して、localdataおよびnetworkdataファイルをiSCSIターゲットとして設定します。
iSCSIターゲットの設定方法の詳細については、SUSEのマニュアルの「Creating iSCSI Targets with YaST」を参照してください。
コマンドラインからYaSTを実行します(またはグラフィカルユーザインタフェースを使用することもできます): /sbin/yast
[Network Devices (ネットワークデバイス)]>[Network Settings (ネットワーク設定)]を選択します。
[概要]タブが選択されていることを確認します。
表示されているリストからセカンダリNICを選択して、タブで[編集]に進み、Enterを押します。
[アドレス]タブで、静的IPアドレス10.0.0.3を割り当てます。これが内部iSCSI通信IPアドレスになります。
[次]をクリックし、[OK]をクリックします。
(条件による)メイン画面で:
SLES 11 SP4を使用している場合は、[ネットワークサービス]>[iSCSI Target (iSCSIターゲット)]を選択します。
SLES 12 SP1以降を使用している場合は、[ネットワークサービス]>[iSCSI LIO Target (iSCSI LIOターゲット)]を選択します。
メモ:このオプションが見つからない場合は、[Software(ソフトウェア)]>[Software Management(ソフトウェア管理)]>[iSCSI LIO Server(iSCSI LIOサーバ)]の順に進み、iSCSI LIOパッケージをインストールします。
(条件による)要求された場合は、必要なソフトウェアをインストールします。
SLES 11 SP4の場合: iscsitarget RPM
SLES 12 SP1以降の場合: iscsiliotarget RPM
(条件による) SLES 12 SP1以降を使用する場合は、クラスタのすべてのノード上で次の手順を実行します。
iSCSIイニシエータ名を含むファイルを開くには、次のコマンドを実行します。
cat /etc/iscsi/initiatorname.iscsi
iSCSIイニシエータを設定するために使用されるイニシエータ名を確認します。
次に例を示します。
InitiatorName=iqn.1996-04.de.suse:01:441d6988994
これらのイニシエータ名は、iSCSIターゲットのクライアントセットアップを設定するときに使用されます。
[サービス]をクリックして、[When Booting(ブート時)]オプションを選択して、オペレーティングシステムのブート時にサービスが開始するようにします。
[Global (グローバル)]タブを選択して[認証なし]の選択を解除して認証を有効化し、認証の送受信に必要な資格情報を指定します。
デフォルトでは認証なしのオプションが有効になっています。ただし、環境設定を確実にセキュリティ保護するため、認証を有効にする必要があります。
[ターゲット]、[追加]の順にクリックして、新規ターゲットを追加します。
iSCSI TargetはIDを自動生成し、使用可能なLUN(ドライブ)の空のリストを表示します。
[追加]をクリックして、新しいLUNを追加します。
LUN番号は0のままで、[パス]ダイアログ(Type=fileioの下)を参照して、作成した/localdataファイルを選択します。ストレージ専用のディスクがある場合は、/dev/sdcなどのブロックデバイスを指定します。
13と14の手順を繰り返して、今回はLUN 1を追加し、/networkdataを選択します。
(条件による) SLES 11 SP4を使用している場合は、次の手順を実行します。
他のオプションをデフォルトのままにし、[OK]をクリックして[次へ]をクリックします。
(条件による)手順11で認証を有効にした場合は、認証の資格情報を指定します。
クライアントを選択し、[Edit Auth (認証の編集)]>[Incoming Authentication (着信認証)]の順に選択し、ユーザ名とパスワードを指定します。
(条件による) SLES 12 SP1以降を使用している場合は、次の手順を実行します。
その他のオプションをデフォルトのままにし、[次へ]をクリックします。
追加をクリックします。クライアント名を求められたら、手順9でコピーしたイニシエータ名を入力します。 この手順を繰り返し、イニシエータ名を指定してすべてのクライアント名を追加します。
クライアント名のリストは、[Client List(クライアントリスト)]に表示されます。
(条件による)手順11で認証を有効にした場合は、認証の資格情報を指定します。
クライアントを選択し、[Edit Auth (認証の編集)]>[Incoming Authentication (着信認証)]の順に選択し、ユーザ名とパスワードを指定します。すべてのクライアントについて、この手順を繰り返します。
[次]をもう一度クリックしてデフォルト認証を選択してから、[完了]をクリックして設定を終了します。iSCSIの再起動を要求された場合は、それを受け入れます。
YaSTを終了します。
メモ:上記の手順を行うことにより、IPアドレス10.0.0.3のサーバに2つのiSCSI Targetが公開されます。各クラスタノードで、ローカルデータ共有ストレージデバイスをマウントできることを確認してください。
iSCSIイニシエータデバイスをフォーマットするには、次の手順を実行します。
iSCSIイニシエータの設定の詳細については、SUSEマニュアルの「Configuring the iSCSI Initiator」を参照してください。
片方のクラスタノード(node1)に接続して、YaSTを開始します。
[Network Devices (ネットワークデバイス)]>[Network Settings (ネットワーク設定)]を選択します。
[概要]タブが選択されていることを確認します。
表示されているリストからセカンダリNICを選択して、タブで[編集]に進み、Enterを押します。
[アドレス]をクリックして、静的IPアドレス10.0.0.1を割り当てます。これが内部iSCSI通信IPアドレスになります。
[次]を選択して、[OK]をクリックします。
[ネットワークサービス]、[iSCSIイニシエータ]の順にクリックします。
要求があれば、必要なソフトウェア(iscsiclient RPM)をインストールします。
[サービス]をクリックし、[When Booting(ブート時)]を選択して、ブート時にiSCSIサービスが開始するようにします。
[Discovered Targets(検出したターゲット)]をクリックして、[ディスカバリ]を選択します。
iSCSIターゲットIPアドレス(10.0.0.3)を指定します。
(条件による) iSCSI Targetの環境設定の手順11で認証を有効にした場合は、[認証なし]の選択を解除します。[Outgoing Authentication (送信認証)]フィールドで、iSCSIターゲット環境設定で設定したユーザ名とパスワードを入力します。
次へをクリックします。
IPアドレスが10.0.0.3である検出されたiSCSI Targetを選択して、[ログイン]を選択します。
次の手順を実行します。
[スタートアップ]ドロップダウンメニューで[Automatic(自動)]に切り替えます。
(条件による)認証を有効にした場合は、[認証なし]の選択を解除します。
手順11で指定したユーザ名とパスワードが[Outgoing Authentication (送信認証)]セクションに表示されます。これらの資格情報が表示されない場合は、このセクションで資格情報を入力します。
次へをクリックします。
[Connected Targets(接続済みターゲット)]タブに切り替えて、ターゲットに接続していることを確認します。
環境設定を終了します。これで、iSCSI Targetがクラスタノード上でブロックデバイスとしてマウントされました。
YaSTメインメニューで、[システム]、[パーティショナ]の順に選択します。
[システム]ビューに、次のタイプ(/dev/sdbおよび/dev/sdcなど)の新しいハードディスクがリストに表示されます。
SLES 11 SP4の場合: IET-VIRTUAL-DISK
SLES 12 SP1以降の場合: LIO-ORG-FILEIO
リストの先頭(プライマリストレージのはずです)にタブを切り替えて、そのディスクを選択してから、Enterを押します。
[追加]を選択して、空のディスクに新規パーティションを追加します。ディスクをプライマリパーティションとしてフォーマットし、マウントはしないでおきます。[Do not mount partition(パーティションをマウントしない)]オプションが選択されていることを確認します。
[次]を選択し、行われる変更内容を確認してから[完了]を選択します。
フォーマット済みディスク(/dev/sdb1など)の準備が完了します。これは、以下の手順では/dev/<SHARED1>と呼ばれます。
[パーティショナ]に戻り、/dev/sdcまたはセカンダリストレージに対応するブロックデバイスに対して、パーティション作成/フォーマットのプロセス(手順16~19)を繰り返します。これにより、/dev/sdc1パーティションまたはこれと同様のフォーマット済みディスク(以後/dev/<NETWORK1>と表記)が作成されます。
YaSTを終了します。
(条件による)従来のHAインストールを実行している場合、マウントポイントを作成し、以下のようにローカルパーティションのマウントをテストします(正確なデバイス名は、特定の実装によって異なります)。
# mkdir /var/opt/novell # mount /dev/<SHARED1> /var/opt/novell
新しいパーティション上でファイルを作成したり、パーティションがマウントされているファイルを表示したりできるはずです。
(条件による)従来のHAインストールを実行している場合にアンマウントするには、以下を行います。
# umount /var/opt/novell
(条件による) HAアプライアンスのインストールの場合、手順1~15を繰り返して、各クラスタノードがローカル共有ストレージをマウントできるようにします。クラスタノードごとに、手順5のノードIPアドレスを異なるIPアドレスに置き換えます。
(条件による)従来のHAインストールの場合、手順1~15、22、23を繰り返して、各クラスタノードがローカル共有ストレージをマウントできるようにします。クラスタノードごとに、手順6のノードIPアドレスを異なるIPアドレスに置き換えます。