Sentinel 7.3サービスパック3リリースノート

2016年7月

Sentinel 7.3 SP3では、操作性が改善され、旧バージョンでのいくつかの問題が解決されています。

これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックは当社オンラインコミュニティ「NetIQ Communities」のSentinelフォーラムからお寄せください。こちらのコミュニティには、製品情報、ブログ、役立つリソースへのリンクなども掲載されています。

本製品のマニュアルは、NetIQ WebサイトからHTML形式およびPDF形式で入手することができます。ログインしなくてもマニュアルページにアクセスできます。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、NetIQ Documentationページに掲載されている本マニュアルのHTML版で、各ページのコメントアイコンをクリックしてください。本製品をダウンロードするには、Sentinel製品のアップグレードWebサイトをご覧ください。

このリリースノートの最新バージョンは、『Sentinel 7.3サービスパック3リリースノート』を参照してください。

1.0 新機能

次のセクションでは、本リリースの主な機能と拡張、さらに解決された問題について概説します。

1.1 セキュリティ脆弱性の修正

Sentinel 7.3 SP3では、認証の迂回および任意ファイルのアップロード(CVE-2016-1605)に関するセキュリティ脆弱性が解決されています。この脆弱性(ZDI-16-406)は、トレンドマイクロのZero Day Initiativeに協力するrgod氏によって発見されました。

1.2 ソフトウェアの修正

以下のセクションでは、このリリースで解決されたソフトウェアの問題について概説しています。

以前のリリースでのソフトウェアの修正および機能拡張のリストについては、特定のリリースノートを参照してください。

[その他]系列の項目に大量の値があるとリアルタイムのイベントビューが使用できない

問題: その他系列の項目に大量の値があると、データの適切なパースペクティブが失われるため、リアルタイムイベントビューが使用できなくなる。(バグ948003)

修正: その他系列の項目はデフォルトでは無効になりました。その他系列の項目を使用する場合は、イベントビューの[その他]をクリックして、有効にします。

カスタマ変数を使用するイベントフィールドのイベントフィールド名が正しく表示されない

問題: 検索結果で、カスタマ変数を使用するイベントフィールドが、イベントフィールドの表示名ではなく短い名前で表示される。(バグ950361)

修正: 検索結果にイベントフィールドのフルネームが表示されるようになりました。

ユーザの作成中に[保存]を複数回クリックすると、Sentinelが例外をログ記録する

問題: 新しいユーザの作成中に[保存]を複数回クリックすると、Sentinelは同じユーザのエントリに対して複数のユーザを作成しようとして、例外をログに記録する。(バグ944475)

修正:保存]をクリックしたあと、新しいユーザレコードが保存されるまで保存ボタンが無効にされます。また、Sentinelでは一度に1つのユーザエントリしか作成できません。これらによって、同じユーザに複数のエントリが保存されないようになっています。

凡例の名前が長すぎて大きなスペースを占めるとイベントビューのグラフが正しく表示されない

問題: 凡例の名前が長すぎると、名前が大きなスペースを占めることになり、グラフが正しく表示されない。(バグ949310)

修正: 凡例名が長すぎる場合は、24文字で切り捨てるようになりました。

イベントビューの面グラフが明確に表示されない

問題: EPSが高いと、イベントビューの面タイプのグラフがはっきり見えない。(バグ947891)

修正: イベントビューを積み重ね面グラフで表示するようになりました。

Sentinelが表示する検索結果の順序が正しくない

問題: Sentinel Webインタフェースが最新の検索結果を先頭に表示しません。(バグ948489)

修正: Sentinel Webインタフェースは最新の検索結果を先頭に表示するようになりました。

リモートSentinelサーバから認識できない文字が返されると分散検索が失敗する

問題: リモートSentinelサーバからの検索結果で認識できない文字が返されると、分散検索が失敗し、Sentinelがエラーメッセージを表示する。(バグ951420)

修正: Sentinelは、検索結果に認識できない文字が存在しても分散検索の結果を正しく表示するようになりました。

複雑な相関ルールが設定されると、相関エンジンが頻繁に停止する

問題: いくつかの複雑な相関ルールによって、設定期間を超えてメモリが占有されるとメモリ使用量が大きくなり、相関エンジンが頻繁に停止します。(バグ959898)

修正: メモリを多量に占有する複雑な相関ルールは設定期間で期限が切れるようになりました。

使用可能なダッシュボードの数が表示されない

問題: ナビゲーションパネルに使用可能なダッシュボードの数が表示されない。(バグ948081)

修正: 使用可能なダッシュボードの数が表示されるようになりました。

Sentinelのアンインストール後にSentinelをインストールできない

問題: Sentinelをアンインストールした後にSentinelをインストールすると、Sentinelのインストールが失敗する。(バグ924567)

修正: この問題を解決するために、Sentinelのインストールプロセスが更新されました。現在は、Sentinelのアンインストール後にSentinelをインストールできます。

アクションと相関ルールを関連付けたり、関連付けを解除すると、カスタマイズされた相関イベントフィールドが失われる

問題: アクション(アラートの作成以外のアクション)と相関ルールを関連付けたり、関連付けを解除すると、カスタマイズされた相関イベントフィールドが失われる。(バグ949389)

修正: アクションと相関ルールを関連付けたり、関連付けを解除しても、カスタマイズされた相関イベントフィールドが失われなくなりました。

EPSHistory REST APIが使用されているとオーファンファイルデスクリプタが作成される

問題: EPSHistory REST APIを呼び出すと、eps.dataを読み込む新しいファイルデスクリプタが作成され、閉じなくなる。このため、オーファンファイルデスクリプタが生成される。(バグ947974)

修正: ファイルデスクリプタが正しく閉じられるようになりました。

Sentinel Webインタフェースのセキュリティ脆弱性

問題: 潜在的な攻撃者がSentinel Webインタフェースにクリックジャックを引き起こしかねないコンテンツを組み込むおそれがある。(バグ949924)

修正: Sentinel Webインタフェースに外部コンテンツを含めることが一切許可されなくなりました。

一部のレポートに矛盾した結果が表示される

問題: 一部のSentinelレポートに、不完全で矛盾した結果が表示される。(バグ985168)

修正: Sentinelで、すべてのレポートが正常に表示されるようになりました。

2.0 システム要件

ハードウェア要件、サポートされるオペレーティングシステム、およびブラウザについて詳しくは、Sentinel技術情報ページを参照してください。

3.0 Sentinel 7.3 SP3へのアップグレード

Sentinel 7.0以降からSentinel 7.3 SP3にアップグレードすることができます。

NetIQダウンロードWebサイトからSentinelインストーラをダウンロードしてください。Sentinel 7.3 SP3へのアップグレードの詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「Sentinelのアップグレード」を参照してください。

3.1 NetIQ Change Guardian RPMのアップグレード

Sentinel 7.3以降をアップグレードする場合、Change Guardian RPMはデフォルトでアップグレードされません。そのため、Change Guardian統合に関する最新のソフトウェアの修正をご利用いただけません。しかし、アップグレード後はChange Guardianとの統合を正常に行うことができます。RPMは手動でアップデートできます。(バグ953909)

Change Guardian RPMを手動でアップデートする方法:

  1. ルートユーザでログインし、Sentinelインストーラがあるディレクトリに移動します。

  2. SentinelにバンドルされているChange Guardian RPMのバージョンを確認するため、次のコマンドを実行します。

    rpm -qa | grep ncgOverlay

  3. 次のコマンドを実行します。

    rpm -Uvh ncgOverlay-4.1.1.2-1104.i586.rpm

  4. 次のコマンドを実行してアップグレードが成功したかどうかを確認します。

    rpm -qa | grep ncgOverlay

    このコマンドの出力には、RPMバージョンが4.1.1.2であると表示されるはずです。

3.2 アップグレード後の環境設定

(条件)Sentinel 7.2 SP2以前のバージョンからSentinel 7.3 SP3にアップグレードする場合、次のアクションを実行します。

  • アップグレードすると、検索プロキシユーザ役割には[ユーザにアラートの管理を許可]の許可がなくなります。その役割がリモートのアラート検索を実行するには、この許可が必要です。検索プロキシユーザの役割に手動で[ユーザにアラートの管理を許可]の許可を割り当ててください。

    詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Roles and Users」を参照してください。

  • 新しいバージョンのSentinelとSentinelのマニュアルの整合性を保つには、アップグレードした後、検索プロキシユーザの役割の名前をデータプロキシユーザに変更します。

4.0 既知の問題

NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。

Sentinel 7.3 SP1に含まれるJava 8のアップデートとセキュリティ脆弱性の修正は、次のプラグインに影響を与えることがあります。

  • Cisco SDEEコネクタ

  • SAPコネクタ

  • Remedy Integrator

これらのプラグインの問題について、NetIQが標準の欠陥処理ポリシーに従って問題の優先度を定め、修正します。サポートポリシーの詳細については、サポートポリシーを参照してください。

4.1 Sentinel 7.3 SP1以降にアップグレードした後、Sentinel UNIXエージェント7.4からイベントを受信できない

問題: Sentinel 7.3 SP1に組み込まれたセキュリティ脆弱性の修正により、セキュリティ保護接続のための通信メカニズムが変更されました。この変更はSentinel UNIXエージェント7.4と互換性がありません。そのため、SentinelはSentinel UNIXエージェント7.4からのイベントを受け取ることができません。(BUG 953990)

解決策: 現時点で解決策はありません。この問題は、互換性のあるSentinel UNIXエージェントのバージョンが入手できるようになったときに解決されます。

4.2 アラートビューでIPv6データのアラートを表示できない

問題: Sentinelアラートビューおよびアラートダッシュボードで、IPアドレスフィールドにIPv6アドレスを使用したアラートが表示されません。(BUG 924874)

解決策: SentinelでIPv6アドレスが関係するアラートを表示するには、NetIQナリッジベース記事7016555で言及されている手順を実行してください。

4.3 Sentinelアプライアンスをバージョン7.3 SP1以降にアップグレードした後にNFSストレージを環境設定するとエラーが発生する

問題: Sentinelアプライアンスをバージョン7.3 SP1以降にした後、NFSをセカンダリストレージの場所として設定しようとすると、Sentinelでエラーが表示されます。(BUG 934851)

解決策: Sentinelアプライアンスをアップグレードした後、次のコマンドを使用してSLESオペレーティングシステムを再起動します。

init 6

4.4 Sentinelを7.3 SP1より前のバージョンから7.3 SP1以降のバージョンにアップグレードするときのSentinelサーバログの例外

問題: Sentinelをアップグレードし、Sentinelサーバを起動すると、次の例外がサーバログに記録されます。

Invalid length of data object ......

(BUG 933640)

解決策: 例外を無視します。この例外によるSentinelのパフォーマンスへの影響はありません。

4.5 Sentinel 7.3 SP1以降にアップグレードした後、Secure Configuration Managerからイベントを受信できない

問題: Sentinelは、Secure Configuration Managerとの通信にDiffie-Hellmanプロトコルを使用します。Logjamの脆弱性の修正の一部として、SentinelでのDiffie-Hellmanプロトコル用証明書キーサイズが大きくされ、2048になりました。しかし、Secure Configuration Managerでは、デフォルトの証明書キーサイズ(1024)が使用されています。この不一致のため、Secure Configuration ManagerがSentinelと通信できなくなります。(BUG 935987)

解決策: Secure Configuration Managerの修正が利用できるようになるまでは、以下の手順を実行できます。

警告:この解決策を実行すると、Sentinel 7.3.1リリースノートにあるセキュリティ脆弱性の修正で明記されたLogjam脆弱性の修正が上書きされます。

  1. novellユーザとしてログインし、/etc/opt/novell/sentinel/config/configuration.propertiesファイルを開きます。

  2. 次の行の先頭に#を入力して、コメントアウトします。

    jdk.tls.ephemeralDHKeySize=2048

  3. Sentinelを再起動します。

4.6 Sentinel 7.3 SP1以降にアップグレードした後、Change Guardianからイベントを受信できない

問題: Bar Mitzvah脆弱性のための修正の一部として、Sentinelでは、Webサーバ上で有効にされているSSLポート上のRC4暗号化を無効にしていました。しかし、Change Guardianは、Sentinelとの通信にRC4暗号化を使用します。したがって、Change GuardianはSentinelと通信できなくなります。(BUG 935401)

解決策: Change Guardianの修正が利用可能になるまでは、以下の手順を実行できます。

警告:この解決策を実行すると、Sentinel 7.3.1リリースノートにあるセキュリティ脆弱性の修正で明記されたBar Mitzvah脆弱性の修正が上書きされます。

  1. novellユーザとしてログインし、/etc/opt/novell/sentinel/3rdparty/jetty/jetty-ssl.xmlファイルを開きます。

  2. ExcludeCipherSuitesリストから次の行を削除します。

    <Item>SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA</Item>

    <Item>SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5</Item>

  3. Sentinelを再起動します。

  4. Change GuardianエージェントコンピュータでChange Guardianサービスを再起動します。

4.7 Change Guardian 4.1との統合時に、SentinelがChange Guardianデルタ添付情報を表示しない

問題: SentinelがChange Guardian 4.1と統合されていると、Change Guardianイベントを受信するように構成されていたとしても、Change Guardianデルタ添付情報が表示されない。(BUG 936704)

解決策: Change Guardianをバージョン4.1.1以降にアップグレードします。

または

Change Guardian Solution Pack 2011.1r4でこの問題は解決されました。それが正式にリリースされるまでは、このソリューションパックをSentinelプラグインプレビューのWebサイトからダウンロードできます。ソリューションパックを適用すると、Change Guardianレポートの次のデルタ情報が表示されるようになります。

  • Change Guardianイベント

  • アセット別Change Guardianイベント

  • ポリシー別Change Guardianイベント

  • ユーザ別Change Guardianイベント

4.8 SentinelリンクコネクタのBar Mitzvahセキュリティの脆弱性

問題: SentinelリンクコネクタにBar Mitzvahセキュリティ脆弱性がある。Sentinelリンクコネクタでは、SSLおよびTSLプロトコルでRC4アルゴリズムが使用されており、そのためにストリームの先頭バイトに対するプレーンテキスト回復攻撃が可能になる場合があります。詳細については、CVE-2015-2808を参照してください。(BUG 933741)

解決策: Sentinelリンクコネクタバージョン2011.1r4以降でこの問題は解決しています。SentinelプラグインWebサイトで正式にリリースされるまでは、コネクタをプレビューセクションからダウンロードできます。

4.9 関連付けられているコレクタが複数の接続モードをサポートしている場合、エージェントマネージャコネクタはイベントの接続モードプロパティを設定しない

問題: イベントを解析するコレクタが複数の接続モードをサポートしている場合、エージェントマネージャコネクタのバージョン2011.1r3はイベントのCONNECTION_MODEプロパティを設定しません。(BUG 880564)

解決策: エージェントマネージャコネクタのバージョン2011.1r5でこの問題は解決しています。SentinelプラグインWebサイトで正式にリリースされるまで、コネクタはプレビューセクションからダウンロードできます。

4.10 SentinelエージェントマネージャでRawDataTapFileSize構成が考慮されない

問題: Sentinelエージェントマネージャは、SMServiceHost.exe.configファイルのRawDataTapFileSize属性に指定されている生データファイルサイズ構成の値を無視して、ファイルサイズが10 MBに達すると生データファイルへの書き込みを停止します。(BUG 867954)

解決策: ファイルサイズが10 MBに達したら、生データファイルの中身を別のファイルに手動でコピーしてから中身を消去すると、Sentinelエージェントマネージャが新しいデータを書き込めるようになります。

4.11 ヒントテーブル検索がアップグレードされたSentinelインストール環境でアラートフィールドの完全なリストを返さない

問題: Sentinel 7.3のアップグレードされたインストール環境で、Webインタフェースのヒントテーブルのアラート属性を検索すると、検索はアラートフィールドの完全なリストを返しません。しかし、検索を消去すると、ヒントテーブルにアラートフィールドが正常に表示されます。(BUG 914755)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.12 目視可能文字形式のIPv6アドレスの同期中にデータ同期が失敗する

問題: 目視可能文字形式のIPv6アドレスフィールドを外部データベースと同期しようとするとデータ同期が失敗します。IPアドレスフィールドにドット表記の目視可能文字形式で取り込むようにSentinelを構成するには、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Creating a Data Synchronization Policy」で詳細情報を参照してください。(BUG 913014)

解決策: この問題を解決するには、ターゲットデータベースでIPアドレスフィールドの最大サイズを手動で最低46文字に変更してから、データベースを再同期してください。

4.13 イベント表示許可がないとイベント検索が応答しない

問題: ユーザの役割のセキュリティフィルタが空白で、イベント表示許可がない役割であると、イベント検索を実行しても検索が完了しません。検索には、無効なイベント表示許可に関するエラーメッセージは表示されません。(BUG 908666)

解決策: 以下のいずれかのオプションを使用して、役割をアップデートしてください。

  1. この基準に一致するイベントのみ]フィールドに条件を指定します。その役割のユーザにイベントが表示されないようにするには、NOT sev:[0 TO 5]と入力します。

  2. システムイベントの表示]を選択します。

  3. すべてのイベントデータを表示(生データとNetFlowデータを含む)]を選択します。

4.14 いくつかの保存済み検索を編集する時のスケジュールページにイベントフィールドパネルがない

問題: Sentinel 7.2から新しいバージョンにアップグレードされた保存済み検索を編集する際、検索レポートCSVの出力フィールドを指定するのに使用する[イベントフィールド]パネルがスケジュールページにありません。(BUG 900293)

解決策: Sentinelをアップグレードしたら、スケジュールページに[イベントフィールド]パネルが表示されるように、検索を再作成して再スケジュールします。

4.15 デフォルト起動回数検索で展開済みのルールのイベントを検索しても相関イベントが返されない

問題: ルールの相関要約ページの[アクティビティ統計情報]パネルの[起動回数]の隣にあるアイコンをクリックすることにより、ルールが展開または有効化された後に生成されたすべての相関イベントを検索しても相関イベントが返されません。(BUG 912820)

解決策: イベント検索ページの[開始]フィールドの値を、フィールドに取り込まれた時間よりも早い時間に変更してから、再び[検索]をクリックします。

4.16 FIPS 140-2モードのSentinelがChange Guardianデルタの添付情報を表示しない

問題: FIPS 140-2モードで実行されているSentinelが、Change Guardianイベントを受け取るように構成されていても、ユーザがChange Guardianイベントを検索したり、[Change Guardian]アイコンをクリックしたりするときに、Change Guardianデルタの添付情報を表示しません。Change Guardianバージョン4.2より前のリリースは、FIPS 140-2互換モードでのイベント送信をサポートしていません。(BUG 912230)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.17 Sentinel 7.3にアップグレードした後にDB2データベースのデータ収集およびデータ同期が失敗する

問題: Sentinel 7.3にアップグレードすると、IBM DB2 JDBCドライバが削除されるため、DB2データベースのデータ収集およびデータ同期が失敗します。(BUG 909343)

解決策: Sentinel 7.3にアップグレードした後、正しいJDBCドライバを追加して、データ収集とデータ同期が行われるように構成するには、次の手順を実行します。

  1. /opt/novell/sentinel/libフォルダに、お使いのDB2データベースのバージョンに適するIBM DB2 JDBCドライバ(db2jcc-*.jar)のバージョンをコピーします。

  2. ドライバファイルに必要な所有権およびアクセス権を設定してください。

  3. データ収集用にこのドライバを構成します。詳細については、データベースコネクタのマニュアルを参照してください。

4.18 既存のアラートを変更すると新着アラートが誤って選択されたように見える

問題: アラートビューで[すべて選択]をクリックしてアラートを選択し、いくつかを選択解除し、そしてアラートを変更すると、更新されたアラートビューで新着アラートも選択されています。変更するために選択したアラート数が間違っているだけでなく、新しい着信アラートも変更されているように見えてしまいます。しかし、初めに選択したアラートのみが変更されています。(BUG 904830)

解決策: カスタムの時間範囲でアラートビューを作成すると、新着アラートがアラートビューに表示されません。

4.19 過去のセキュリティインテリジェンスデータのロードに時間がかかる

問題: 毎秒あたりのイベント数(EPS)の高いロードがあるSentinelシステムに、過去のセキュリティインテリジェンス(SI)データをロードしようとすると時間がかかります。(BUG 908599)

解決策: 過去データを含むセキュリティインテリジェンスダッシュボードを作成する場合、可能であれば、システムのロードが少ないときにダッシュボードを展開するようにしてください。現時点ではほかの解決策はありません。

4.20 ベースラインの再生成中、セキュリティインテリジェンスダッシュボードに無効なベースライン期間が表示される

問題: セキュリティインテリジェンスベースラインの再生成中に、ベースラインの開始日と終了日が誤って「1/1/1970」と表示されます。(BUG 912009)

解決策: ベースラインの再生成が完了すると、正しい日付にアップデートされます。

4.21 単一のパーティションに多数のイベントが存在すると検索の実行中にSentinelサーバがシャットダウンする

問題: 単一のパーティションで索引付けされたイベントが多数ある場合、検索の実行中にSentinelサーバがシャットダウンします。(BUG 913599)

解決策: 1日に少なくとも2つのパーティションが開かれるように保持ポリシーを作成します。1つ以上のパーティションが開かれるようにすることで、パーティションで索引付けされたイベント数を減らすことができます。

estzhour]フィールドに基づいてイベントをフィルタリングする保持ポリシーを作成して、特定の時間帯を追跡します。つまり、estzhour:[0 TO 11]をフィルタとして使用して1つの保持ポリシーを作成し、estzhour:[12 TO 23]をフィルタとして使用して別の保持ポリシーを作成できます。

詳細については『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Data Retention Policies」を参照してください。

4.22 report_dev_setup.shスクリプトを使用して、アップグレードインストールしたSentinelアプライアンスでファイアウォール例外のSentinelポートを構成するとエラーが発生する

問題: report_dev_setup.shスクリプトを使用して、ファイアウォール例外のSentinelポートを構成すると、Sentinelでエラーが発生します。(BUG 914874)

解決策: 次の手順を実行して、ファイアウォール例外のSentinelポートを構成してください。

  1. /etc/sysconfig/SuSEfirewall2ファイルを開きます。

  2. 次の行を変更します。変更前:

    FW_SERVICES_EXT_TCP=" 443 8443 4984 22 61616 10013 289 1289 1468 1443 40000:41000 1290 1099 2000 1024 1590"

    変更後:

    FW_SERVICES_EXT_TCP=" 443 8443 4984 22 61616 10013 289 1289 1468 1443 40000:41000 1290 1099 2000 1024 1590 5432"

  3. Sentinelを再起動します。

4.23 汎用ホスト名解決サービスコレクタが有効であるとSentinel汎用コレクタパフォーマンスが低下する

問題: Microsoft Active DirectoryおよびWindows Collector上で汎用ホスト名解決サービスコレクタが有効である場合、Sentinel汎用コレクタパフォーマンスが低下します。リモートコレクタマネージャがイベントを送信するとEPSが50%減少します。(BUG 906715)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.24 FIPS 140-2モードのSentinelが、セキュリティインテリジェンス、Netflow、およびアラートデータにアクセスできない

問題: FIPS 140-2モードでSentinelをインストールすると、セキュリティインテリジェンスデータベースへのコネクタが開始されないため、Sentinelはセキュリティインテリジェンス、Netflow、およびアラートデータにアクセスできません。(BUG 915241)

解決策: FIPS 140-2モードでインストールと構成をしたら、Sentinelを再起動してください。

4.25 FIPS 140-2が有効化されたSentinelのカスタムインストールのアップグレードで、セキュリティインテリジェンスデータベースおよびアラートダッシュボードが機能しない場合がある

問題: 非ルートユーザによってインストールされ、FIPS 140-2モードで構成された、Sentinelのカスタムインストールから、Sentinel 7.3にアップグレードすると、セキュリティインテリジェンスデータベースおよびアラートダッシュボードが起動しない場合があります。(BUG 916285)

解決策: 次の手順を実行します。

  1. <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/binにアクセスして、Sentinelインデックスサービスについて確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ./si_db.sh status

    次の出力が表示されているかを確認します。

    Connection between alert store and indexing service is running.
    Security Intelligence database is running.
    Indexing service is running.
    

    上記の3つのいずれかのサービスが実行されていない場合、次の手順を実行します。

  3. 次のコマンドを実行してSentinelを停止します。

    rcsentinel stop

  4. Sentinelサーバにnovellユーザでログインします。

  5. 次のコマンドを実行します。

    <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh startnoauth

  6. 次のコマンドを実行して、dbauserユーザとappuserユーザを追加します。

    cd <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/3rdparty/mongodb/bin

    ./mongo

    use admin

    db.addUser ("dbauser", "novell")

    use analytics

    db.addUser ("appuser", "novell")

    exit

  7. 次のコマンドを実行して、MongoDBデータベースを停止します。

    <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh stop

  8. 次の手順を実行して、暗号化パスワードフィールドを追加します。

    1. 次のコマンドを実行して、novellユーザの暗号化パスワードを取得します。

      <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/encryptpwd -e novell

      暗号化パスワードが表示されます。次に例を示します。

      bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

    2. configuration.propertiesファイルで、baselining.sidb.passwordプロパティおよびbaselining.sidb.dbpasswordプロパティの暗号化パスワードをアップデートします。たとえば、次のように入力します。

      baselining.sidb.password=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

      baselining.sidb.dbpassword=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

  9. novellユーザアカウントを終了し、次のコマンドを使用して、ルートユーザとしてSentinelを起動します。

    rcsentinel start

メモ:configure.shスクリプトを実行して、必要に応じてパスワードをリセットします。configure.shスクリプトの実行の詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「インストール後の環境設定の変更」を参照してください。

4.26 SentinelはSentinelアプライアンスネットワークインタフェースをデフォルトで設定しない

問題: Sentinelアプライアンスのインストール時にネットワークインタフェースがデフォルトで構成されません。(BUG 867013)

解決策: ネットワークインタフェースを構成するには、次のようにします。

  1. [ネットワーク環境設定]ページで、[ネットワークインタフェース]をクリックします。

  2. ネットワークインタフェースを選択して、[編集]をクリックします。

  3. Dynamic Address]を選択して、[DHCP]か[Static assigned IP Address]のどちらかを選択します。

  4. Next]をクリックしてから[OK]をクリックします。

4.27 Sentinelで検索結果をエクスポートするとWebブラウザがエラーを表示する

問題: オペレーティングシステムの言語設定が変更されていると、Sentinelで検索結果をエクスポートするときにWebブラウザがエラーを表示することがあります。(BUG 834874)

解決策: 検索結果を適切にエクスポートするには、次のいずれかを行ってください。

  • 検索結果をエクスポートする際、エクスポートファイル名から特殊文字(ASCII文字以外)を除く。

  • オペレーティングシステム言語設定でUTF-8を有効にし、マシンを再起動してから、Sentinelサーバを再起動する。

4.28 セカンダリストレージから削除したパーティションがプライマリストレージからも削除される

問題: セカンダリストレージにデータが保持されている日数が、プライマリストレージにデータが保持されている日数より少ない場合、Sentinelはプライマリストレージのディスクスペースを効率的に使用しません。スペースを確保するためにセカンダリストレージから削除されたパーティションは、プライマリストレージからも削除されます。(BUG 860888)

解決策: オンラインにしておく(検索可能にする)合計日数分のデータを保持できるだけの、十分な容量をセカンダリストレージに割り当てます。

詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Event Data」を参照してください。

4.29 Sentinelのサービスが、インストール後に自動で開始しない場合がある

問題: ディスク容量が2TBを超えるシステムで、Sentinelがインストール後に自動で起動しないことがあります。(BUG 846296)

解決策: ワンタイムアクティビティとして、次のコマンドを指定し、Sentinelサービスを手動で開始してください。

rcsentinel start

4.30 SentinelアプライアンスのインストールでKerberos認証を有効にできない

問題: Sentinelアプライアンスのインストールで、KerberosモジュールにKerberos認証を設定すると、Kerberosクライアントの環境設定が成功したという確認メッセージがコンソールに表示されます。しかし、Kerberosモジュールを再度表示すると、[Enable Kerberos Authentication]オプションの選択が解除されています。(BUG 843623)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.31 パスワードに特殊文字が含まれていると、リモートコレクタマネージャをインストールできない

問題: リモートコレクタマネージャのインストール時に、「$」、「"」、「\」、または「/」などの特殊文字が含まれているパスワードを指定すると、インストールが失敗してエラーになります。(BUG 812111)

解決策: リモートコレクタマネージャのパスワードに特殊文字を使わないようにします。

4.32 リモートコレクタマネージャを再起動すると、一部のイベントソースが接続を失う

問題: リモートコレクタマネージャアプライアンスを再起動すると、UDPポートに接続しているSyslogイベントソースの接続が切断されます。(BUG 795057)

解決策: 現時点で利用可能な解決策はありません。

4.33 一度に複数のレポート結果を表示できない

問題: 1つのレポート結果のPDF (特に、100万イベントの特定のレポート結果の場合)が開くのを待っている間に、別のレポート結果のPDFをクリックしても表示されません。(BUG 804683)

解決策: 2番目のレポート結果のPDFをもう一度クリックすると、レポート結果が表示されます。

4.34 FIPS 140-2モードが有効になっていると、エージェントマネージャがSQL認証を必要とする

問題: Sentinel環境でFIPS 140-2モードが有効になっていると、エージェントマネージャにWindows認証を使用したときに、エージェントマネージャデータベースとの同期が失敗します。(BUG 814452)

解決策: ご使用のSentinel環境でFIPS 140-2モードが有効になっている場合は、エージェントマネージャにSQL認証を使用してください。

4.35 FIPS 140-2モードでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: FIPS 140-2モードが有効である場合、Sentinel高可用性インストールを実行すると、次のエラーが表示されます。

Sentinelサーバconfiguration.propertiesファイルは正しくありません。環境設定ファイルを確認し、SentinelサーバでFIPSモードを有効にするためにconvert_to_fips.shスクリプトを再度実行してください。

しかし、インストールは正常に完了します。(BUG 817828)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性の環境設定はFIPS 140-2モードで正常に動作します。

4.36 非FIPS 140-2モードでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: 非FIPS 140-2モードでSentinel高可用性インストールを実行すると、正常に完了しますが、次のエラーが2回表示されます。

/opt/novell/sentinel/setup/configure.sh: line 1045: [: too many arguments

(BUG 810764)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性環境設定は非FIPS 140-2モードで正常に動作します。

4.37 WebYaSTでSentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗する

問題: アップグレードパッケージのベンダがNovellからNetIQに変更されたため、Sentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗します。(BUG 780969)

解決策: アプライアンスのアップグレードにはzypperコマンドを使用してください。詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「zypperを使用したアプライアンスのアップグレード」を参照してください。

4.38 相関ルールをインストール中にエラーが発生する

問題: 同じ名前の相関ルールがすでにシステムに存在する場合、ソリューションマネージャで相関ルールがインストールされない。NullPointerExceptionエラーがコンソールのログに記録されます。(BUG 713962)

解決策: すべての相関ルールに固有の名前を付けるようにしてください。

4.39 Sentinelのリンクアクションが不正なメッセージを表示

問題: WebインタフェースからSentinelリンクアクションを実行すると、Sentinelコントロールセンターから実行したSentinelリンクコネクタのインテグレータテストが失敗しても、Sentinelに成功メッセージが表示される。(BUG 710305)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.40 ダッシュボードとアノマリーの定義が同じ名前

問題: セキュリティインテリジェンスダッシュボードとアノマリー定義に同じ名前が付いていると、[アノマリーの詳細]ページでダッシュボードリンクが無効になります。(BUG 715986)

解決策: ダッシュボードとアノマリー定義を作成するときは、固有の名前を使用してください。

4.41 [アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]が不正確

問題: Sentinel WebインタフェースのコンピュータのクロックがSentinelサーバのクロックより遅れていると、Sentinel Webインタフェースで[アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]列に負の数字が表示される。たとえば、Sentinel Webインタフェースのクロックが1:30PMに設定され、Sentinelサーバのクロックが2:30 PMに設定されていると、[期間]と[アクセス]の列に負の数字が表示されます。(BUG 719875)

解決策: Sentinel Webインタフェースのアクセスに使用するコンピュータの時間が、Sentinelサーバコンピュータの時間と同じ、またはSentinelサーバコンピュータの時間より進んでいることを確認してください。

4.42 IssueSAMLToken監査イベントがセキュリティインテリジェンスダッシュボードに間違った情報を表示する

問題: セキュリティダッシュボードにログインし、IssueSAMLToken監査イベントの検索を実行すると、IssueSAMLToken監査イベントが間違ったホスト名(InitiatorUserName)または(IPアドレス) SourceIPを表示します。(BUG 870609)

解決策: 現時点で解決策はありません。

4.43 NetIQ Identity Manager DesignerがクライアントコンピュータにインストールされているとSentinelコントロールセンターが起動しない

問題: NetIQ Identity Manager Designerがクライアントコンピュータにインストールされており、DesignerがシステムJREを使用する場合、Sentinelコントロールセンターが起動しません。Designerは、xml-apis.jarなどのサポートしているいくつかのjarファイルをlib/endorsedディレクトリに追加する必要があります。xml-apis.jarファイル内のいくつかのクラスによって、Sentinelコントロールセンターが使用するシステムJRE内の対応するクラスが上書きされます。(BUG 888085)

解決策: 独自のJREを使用するようにDesignerを構成します。

4.44 SentinelエージェントマネージャがNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしない

問題: イベントデータの収集中、SentinelエージェントマネージャはNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしません。(BUG 838825)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.0 連絡先情報

弊社の目標は、お客様のニーズを満たすマニュアルの提供です。改良点に関するご意見は、Documentation-Feedback@netiq.comまで電子メールでお寄せください。貴重なご意見をぜひお寄せください。

詳細な連絡先情報については、サポート連絡先情報Webサイトを参照してください。

一般的な会社情報と製品情報については、NetIQ CorporateのWebサイトを参照してください。

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