運用ワークロードおよび仮想マシンサーバなどマイグレーションのソースまたはターゲットとして指定するマシンでは、前提条件とされる特定のソフトウェアコンポーネントがインストールされており、トランスポートレイヤプロトコル用の特定のポートが開いている必要があります。次のセクションでは、これらの必要条件の概要について説明します。
ご使用の環境で、システムが検出およびインベントリプロセスのために満たす必要のある、ソフトウェア、ネットワーク、およびファイアウォールの必要条件は以下の通りです。実際の検出処理に関する詳細については、『ユーザガイド』の「ソースワークロードおよびマイグレーションターゲットの検出」を参照してください。
表 2-2 検出操作のためのネットワーク通信の前提条件
システム |
前提条件 |
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Portability Suite Server |
ポート80(HTTP)を開きます。Portability Suite Server、ソース、およびターゲット間の通信の維持のために必要です。 |
Microsoft* Windows* Server 2008およびWindows Vista*ソース |
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Windows Server 2008およびWindows Vista以前にサポートされていたすべてのWindowsソース |
Windows NT* Serverのデフォルトインストールには、WMIは含まれません。MicrosoftのWebサイトからWMI Coreを入手します。WMIがインストールされていない場合、ワークロードの検出が失敗します。 WMI (RPC/DCOM)では、TCPポート135および445に加えて、1024より大きいランダムまたはダイナミックに割り当てられたポートを使用できます。検出プロセス中に問題が発生した場合、DMZにワークロードを一時的に配置するか、またはファイアウォールが設定されたポートを検出プロセスに対してのみ一時的に開くことを検討します。 DCOMおよびRPCに対してポートの範囲を制限する方法など、追加情報については、次のMicrosoft技術情報記事を参照してください。 |
すべてのLinux* ソース VMware* ESX Server 2.5 VMware ESX Server 3.0.x Citrix* Xen* Server |
Secure Shell (SSH)サーバ ポート22 (TCP)を開く SSHサーバがルートアクセス用に設定されていない場合、ESX 2.5および 3.0にはルート以外のアカウントを使用します。ルート以外のアカウントを使用する方法については、ナレッジベースの記事Q20711を参照してください。 カスタムSSHポートがサポートされています。検証中にポート番号を指定します。 |
VMware Server |
VMcom API (オプションのVMware Serverインストールコンポーネント) Portability Suite Serverホスト上にもインストールします。ナレッジベースの記事Q20297を参照してください。 |
VMware ESX Server 3.5、ESX 4、ESXi、vCenter Server |
ポート443 (HTTPS)を開く |
すべてのSolarソースワークロードおよびターゲット |
Solaris RBAC (役割ベースのアクセス制御)を使用して、プライマリ管理者プロファイルを割り当てる必要があります。ナレッジベースの記事20711を参照してください。 |
ご使用の環境で、ワークロードマイグレーションおよび保護ジョブ中に操作上の問題が発生しないように、システムが満たす必要のあるファイアウォールの必要条件は次のとおりです。
表 2-3 ワークロードの移植容易性および保護の操作に関するネットワーク通信の前提条件