2.3 アプライアンスの展開と仮想環境の設定

このセクションの指示に従って、アプライアンス用のVMwareホストサーバを準備します。開始する前に、セクション 1.2, アプライアンスの要件の内容を理解しておいてください。

  1. VMwareホストサーバで、次のようにアプライアンスを展開してください。

    1. vSphereクライアントで、File (ファイル) > Deploy OVF Template (OVFテンプレートの展開)の順にクリックします。

      使用している仮想化ソフトウエアが.ovfをサポートしていない場合は、VMware Webサイトで入手可能なVMware OVFツールを使用して.ovfファイルを.vmxに変換する必要があります。

    2. PlateSpinTM-versionファイル・フォルダで.ovfファイルを参照および選択して、次へをクリックします。

    3. 選択した内容を確認して、次へをクリックします。

    4. Name (名前)フィールドで、アプライアンスの名前を任意の名前に変更して、次へをクリックします。

    5. 仮想マシンファイルを保存するデータストア(ハードディスク1、ブートパーティション)を選択して、次へをクリックします。

    6. デフォルトのディスクフォーマット設定を確認し、次へクリックして、設定を受け入れます。

    7. 完了をクリックします。

  2. vSphereクライアントで、アプライアンス用に別のVMwareハードディスク(ハードディスク2)を作成します。

    このハードディスクには、PlateSpin Transformation Managerのファイルが保存されます。また、アプライアンスのアップグレードに使用される環境設定ファイルも保存されます。

    1. vSphereクライアントで、仮想マシンを設定する仮想化ホストを選択し、[Virtual Machines (仮想マシン)]タブをクリックします。

    2. セカンダリストレージを作成する、作成済みの仮想マシンを右クリックして、Edit Settings (設定の編集)をクリックします。

    3. [Virtual Machine Properties (仮想マシンのプロパティ)]で、Add (追加)をクリックします。

    4. [Add Hardware (ハードウェアの追加)]ウィザードで、ハードディスクを設定します。

      ページ

      アクション

      デバイスタイプ

      1. ハードディスクをクリックして、次へをクリックします。

      ディスクの選択

      1. Create a new virtual disk (新しい仮想ディスクの作成)を選択して、次へをクリックします。

      ディスクの作成

      1. Capacity (容量)セクションで、割り当てるハードディスクの容量を指定します。

        ディスク容量の最小要件については、ディスク2 /vastorageを参照してください。

      2. Disk Provisioning (ディスクプロビジョニング)セクションで、実行するVMwareのバージョンに応じて、次のディスクフォーマットのいずれかを選択します。

        • シックプロビジョニング (Eager Zeroed)

        • クラスタリング機能のサポート (耐障害性など)

      3. Location (場所)セクションで、Specify a datastore or datastore cluster (データストアまたはデータストアクラスタを指定)を選択して、Browse (参照)をクリックし、データストアを選択してから、OKをクリックします。

      4. 次へをクリックします。

      詳細オプション

      1. Virtual Device Node (仮想デバイスノード)セクションで、ドロップダウンリストからSCSI (1:0)を選択します。

        メモ:インストールプロセスのこの時点で、コントローラをVMware Paravirtualに変更しないでください。インストール後のタスクとして、オプションでこの設定を変更することができます。詳細については、セクション 2.6.2, ハードディスク2のSCSIコントローラのVMware Paravirtual SCSIへの変更を参照してください。

      2. Mode (モード)セクションで、Independent (独立)およびPersistent (永続)を選択します。

        これらの設定により、アプライアンスのアップデートが可能になります。

      3. 次へをクリックします。

      Summary (概要)

      1. 新しいハードディスクに対して設定した仕様を確認して、完了をクリックします。

  3. VMwareがアプライアンスに対して割り当てているメモリの量を増やします。

    1. [Virtual Machine Properties (仮想マシンのプロパティ)]ウィンドウで、Memory (メモリ)を選択し、設定を環境に適したサイズに増やします。

    2. OKをクリックして、[Virtual Machine Properties (仮想マシンのプロパティ)]ウィンドウを終了します。

  4. (オプション) 仮想マシンハードウェアのバージョンを、お使いのインフラストラクチャでサポートできる最新のものにアップグレードします。アップグレードするには、vSphereクライアントで、ハードウェアをアップグレードする作成済みの仮想マシンを右クリックして、Upgrade Virtual Hardware (仮想ハードウェアのアップグレード)をクリックします。

  5. アプライアンス(仮想マシン)の電源をオンにします。

  6. (オプション) ホストサーバにVMwareツールをインストールします。

  7. セクション 2.4, アプライアンスの設定に進みます。