マイグレーション環境に異なるネットワークが含まれている場合は、各ネットワークに1つのPlateSpin Migrate Connectorサーバを展開します。各コネクタをPlateSpin Transformation Managerサーバに割り当てます(セクション 3.2, Connectorインスタンスのプロジェクト割り当ての設定の説明を参照)。
コネクタのデフォルト動作は、Transformation Manager WebインタフェースのSystem Configuration (システム設定) > Migrate Connector (Migrate Connector)で指定された設定から継承されます。
PlateSpin Transformation Managerのシステム設定>Migrate Connectorページで、システム管理者は、マイグレーションプロジェクトのデフォルトのワークフローをカスタマイズできます。このワークフローは、1つまたは複数のPlateSpin Migrateサーバを利用してワークロードのマイグレーションを実行します。
メモ:変更を適用するためには、グローバルオプションを変更した後に、PlateSpin Migrate Connectorの各インスタンスを再起動する必要があります。
ワークロードのマイグレーションイベントのポーリング間の秒数を指定します。
デフォルト値は300秒です(5分)。値が小さいほどPTMサーバおよびマイグレートサーバへの負荷が増します。
PlateSpin Migrateサーバへの接続が失敗した後でPTMサーバが再接続を試みるまで待機する秒数を指定します。
デフォルト値は1500秒です(25分)。
Migrateユーザが事前カットオーバーテストを手動でトリガするまで変換中/インクリメンタルレプリケーション状態の変換ワークフローを一時停止するかどうかを指定します。
手動事前カットオーバーテストはデフォルトでは無効になっています。
Migrateユーザがカットオーバー後テストを手動でトリガするまで、変換ワークフローを「カットオーバー/ユーザ待ち」の状態で一時停止するかどうかを指定します。
デフォルトでは、手動カットオーバー後テストは無効になっています。
自動的に割り当てられたPlateSpin Migrateサーバにワークロードマイグレーションジョブを追加する開始日までの日数を指定します。
このオプションは、デフォルトでは0 (ゼロ)という値が指定されて無効になっています。ユーザが変換計画を送信すると、Migrate ConnectorはMigrateサーバを直ちに自動割り当てして、ワークロードマイグレーションジョブを追加してから、マイグレーションを実行する開始日まで待機します。このジョブは、開始日までの待機期間中に容量とMigrateライセンスを消費します。容量がまだ必要でない期間に消費されることによって、開始日が早めのワークロードのマイグレーションがブロックされる可能性があります。
1以上の値を設定して自動制御を有効にすることで、指定された開始日前インターバルまで待ってからマイグレーションの準備を開始するようにします。Migrateサーバ上の容量やライセンスを直ちに消費することなく、ワークロード変換計画が準備状態になったときにそれらのワークロード変換計画を送信できます。
PlateSpin Migrateサーバで一度に処理できる最大ワークロード数を指定します。
デフォルト値は「100」です。ユーザのPlateSpinマイグレーションファクトリ環境に適した値を特定するには、『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』のPerformance
を参照してください。
メモ:次の方法によって、さらなるワークロードを追加するための容量を回復できます。
Migrateサーバにワークロードを追加する開始日の前に、開始日前のインターバルまで待ちます。詳細については、「マイグレーションするワークロードの追加」を参照してください。
カットオーバーが正常に実行された後に、ワークロード情報を削除します。詳細については、「カットオーバー後のワークロードの削除」を参照してください。
PlateSpin Migrateサーバで処理できる最大検出ターゲット数を指定します。
デフォルトは27です。
カットオーバー前の最大日数を指定します。この日数を過ぎると、自動カットオーバー前テストが開始されます。
デフォルトは3日です。
PlateSpin Migrateサーバへの接続のSSL証明書検証を有効にするかどうかを指定します。
証明書検証はデフォルトでは無効になっています。このチェックボックスをオンにすると、この機能が有効になります。
カットオーバー完了後にPlateSpin Migrateサーバからワークロード情報をクリーンアップするかどうかを指定します。
デフォルトでは有効になっています。属性を無効にするには、そのチェックボックスをオフにします。
ワークロードがカットオーバーされてからPlateSpin Migrateサーバからワークロード情報をクリーンアップするまでの日数を指定します。
デフォルトは3日です。
最初のワークロード検出後にカスタムインポートコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。
デフォルトは無効です。
ワークロードをMigrateに追加する前に送信検証コールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。
デフォルトは無効です。
ワークロードのレプリケーション後に事前カットオーバーテストコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。
デフォルトは無効です。
ワークロードのカットオーバー後にカットオーバー後テストコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。
デフォルトは無効です。
カスタムコールアウトスクリプトのサンプルは、PTMアプライアンス上の/opt/microfocus/migrate_connector/custom_callouts/フォルダにあります。
カスタムコールアウトスクリプトの初回コンパイル時にPTMによってコーディングエラーが検出された場合は、[ワークロード]リストと[ワークロード]ダイアログでワークロードのサブ状態としてそれらのエラーが報告されます。エラーのサブ状態にマウスカーソルを合わせると、追加のデバッグ情報がツールチップとして表示されます。コーディングエラーや検証エラーが原因で失敗したスクリプトを再試行できます。マイグレーションワークフローを続行するには、その前にスクリプトが正常にコンパイルされる必要があります。カスタムスクリプトを実行するたびに、PTMはそれらのカスタムスクリプトを強制的に再ロードし、最新のコード変更が確実に適用されるようにします。
システム管理者、プロジェクトマネージャ、およびプロジェクト設計者は、PTMサーバに関連付けられているPlateSpin Migrate Connectorインスタンスのグローバル設定を表示できます。
コネクタ設定を表示するには:
Webインタフェースツールバーで、設定を選択します。
[システム設定]ダイアログで、Migrate Connectorを選択します。
設定の表示:
操作を完了したら、閉じるをクリックして[システム設定]ダイアログを終了します。
システム管理者または管理者の役割を持つユーザは、PTMサーバに割り当てられているPlateSpin Migrate Connectorインスタンスのあらゆるグローバル設定を変更できます。変更は、すべての変換プロジェクトの製品に適用されます。
Migrate Connectorのグローバル設定を指定するには:
Webインタフェースツールバーで、設定を選択します。
[システム設定]ダイアログで、Migrate Connectorを選択します。
[Migrate Connector]ダイアログで、次の該当のオプション設定を指定します。
保存をクリックします。
閉じるをクリックして[システム設定]ダイアログを終了します。
PTMサーバに接続されているそれぞれのPlateSpin Migrate Connectorサーバについて、コネクタサーバにルートユーザとしてログインし、コネクタサービスを再起動します。端末コンソールで、次のコマンドを入力します。
rcps_migrate_connector restart