3.3 Connectorのグローバル設定

マイグレーション環境に異なるネットワークが含まれている場合は、各ネットワークに1つのPlateSpin Migrate Connectorサーバを展開します。各コネクタをPlateSpin Transformation Managerサーバに割り当てます(セクション 3.2, Connectorインスタンスのプロジェクト割り当ての設定の説明を参照)。

コネクタのデフォルト動作は、Transformation Manager WebインタフェースのSystem Configuration (システム設定) > Migrate Connector (Migrate Connector)で指定された設定から継承されます。

3.3.1 コネクタのグローバルオプションについて

PlateSpin Transformation Managerのシステム設定>Migrate Connectorページで、システム管理者は、マイグレーションプロジェクトのデフォルトのワークフローをカスタマイズできます。このワークフローは、1つまたは複数のPlateSpin Migrateサーバを利用してワークロードのマイグレーションを実行します。

メモ:変更を適用するためには、グローバルオプションを変更した後に、PlateSpin Migrate Connectorの各インスタンスを再起動する必要があります。

一般設定

未実行イベントのポーリング間隔

ワークロードのマイグレーションイベントのポーリング間の秒数を指定します。

デフォルト値は300秒です(5分)。値が小さいほどPTMサーバおよびマイグレートサーバへの負荷が増します。

再接続再試行間隔

PlateSpin Migrateサーバへの接続が失敗した後でPTMサーバが再接続を試みるまで待機する秒数を指定します。

デフォルト値は1500秒です(25分)。

手動の事前カットオーバーテストの一時停止

Migrateユーザが事前カットオーバーテストを手動でトリガするまで変換中/インクリメンタルレプリケーション状態の変換ワークフローを一時停止するかどうかを指定します。

手動事前カットオーバーテストはデフォルトでは無効になっています。

手動カットオーバー後テストのための一時停止

Migrateユーザがカットオーバー後テストを手動でトリガするまで、変換ワークフローを「カットオーバー/ユーザ待ち」の状態で一時停止するかどうかを指定します。

デフォルトでは、手動カットオーバー後テストは無効になっています。

Migrateサーバの設定

マイグレーションするワークロードの追加

自動的に割り当てられたPlateSpin Migrateサーバにワークロードマイグレーションジョブを追加する開始日までの日数を指定します。

このオプションは、デフォルトでは0 (ゼロ)という値が指定されて無効になっています。ユーザが変換計画を送信すると、Migrate ConnectorはMigrateサーバを直ちに自動割り当てして、ワークロードマイグレーションジョブを追加してから、マイグレーションを実行する開始日まで待機します。このジョブは、開始日までの待機期間中に容量とMigrateライセンスを消費します。容量がまだ必要でない期間に消費されることによって、開始日が早めのワークロードのマイグレーションがブロックされる可能性があります。

1以上の値を設定して自動制御を有効にすることで、指定された開始日前インターバルまで待ってからマイグレーションの準備を開始するようにします。Migrateサーバ上の容量やライセンスを直ちに消費することなく、ワークロード変換計画が準備状態になったときにそれらのワークロード変換計画を送信できます。

最大ワークロード

PlateSpin Migrateサーバで一度に処理できる最大ワークロード数を指定します。

デフォルト値は「100」です。ユーザのPlateSpinマイグレーションファクトリ環境に適した値を特定するには、『PlateSpin Migrate 12.2.1ユーザガイド』のPerformanceを参照してください。

メモ:次の方法によって、さらなるワークロードを追加するための容量を回復できます。

最大ターゲット

PlateSpin Migrateサーバで処理できる最大検出ターゲット数を指定します。

デフォルトは27です。

カットオーバー前テスト日

カットオーバー前の最大日数を指定します。この日数を過ぎると、自動カットオーバー前テストが開始されます。

デフォルトは3日です。

SSL証明書の確認

PlateSpin Migrateサーバへの接続のSSL証明書検証を有効にするかどうかを指定します。

証明書検証はデフォルトでは無効になっています。このチェックボックスをオンにすると、この機能が有効になります。

カットオーバー後のワークロードの削除

カットオーバー完了後にPlateSpin Migrateサーバからワークロード情報をクリーンアップするかどうかを指定します。

デフォルトでは有効になっています。属性を無効にするには、そのチェックボックスをオフにします。

この日数経過後に削除

ワークロードがカットオーバーされてからPlateSpin Migrateサーバからワークロード情報をクリーンアップするまでの日数を指定します。

デフォルトは3日です。

お客様が指定するスクリプト

カスタムインポートスクリプトの実行

最初のワークロード検出後にカスタムインポートコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。

デフォルトは無効です。

送信検証スクリプトの実行

ワークロードをMigrateに追加する前に送信検証コールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。

デフォルトは無効です。

事前カットオーバーテストスクリプトの実行

ワークロードのレプリケーション後に事前カットオーバーテストコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。

デフォルトは無効です。

カットオーバー後テストスクリプトの実行

ワークロードのカットオーバー後にカットオーバー後テストコールアウトスクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。

デフォルトは無効です。

カスタムコールアウトスクリプトのサンプルは、PTMアプライアンス上の/opt/microfocus/migrate_connector/custom_callouts/フォルダにあります。

カスタムコールアウトスクリプトの初回コンパイル時にPTMによってコーディングエラーが検出された場合は、[ワークロード]リストと[ワークロード]ダイアログでワークロードのサブ状態としてそれらのエラーが報告されます。エラーのサブ状態にマウスカーソルを合わせると、追加のデバッグ情報がツールチップとして表示されます。コーディングエラーや検証エラーが原因で失敗したスクリプトを再試行できます。マイグレーションワークフローを続行するには、その前にスクリプトが正常にコンパイルされる必要があります。カスタムスクリプトを実行するたびに、PTMはそれらのカスタムスクリプトを強制的に再ロードし、最新のコード変更が確実に適用されるようにします。

3.3.2 グローバルMigrate Connector設定の表示

システム管理者、プロジェクトマネージャ、およびプロジェクト設計者は、PTMサーバに関連付けられているPlateSpin Migrate Connectorインスタンスのグローバル設定を表示できます。

コネクタ設定を表示するには:

  1. Webインタフェースツールバーで、設定を選択します。

  2. [システム設定]ダイアログで、Migrate Connectorを選択します。

  3. 設定の表示:

  4. 操作を完了したら、閉じるをクリックして[システム設定]ダイアログを終了します。

3.3.3 Migrate Connectorのグローバル設定

システム管理者または管理者の役割を持つユーザは、PTMサーバに割り当てられているPlateSpin Migrate Connectorインスタンスのあらゆるグローバル設定を変更できます。変更は、すべての変換プロジェクトの製品に適用されます。

Migrate Connectorのグローバル設定を指定するには:

  1. Webインタフェースツールバーで、設定を選択します。

  2. [システム設定]ダイアログで、Migrate Connectorを選択します。

  3. [Migrate Connector]ダイアログで、次の該当のオプション設定を指定します。

  4. 保存をクリックします。

  5. 閉じるをクリックして[システム設定]ダイアログを終了します。

  6. PTMサーバに接続されているそれぞれのPlateSpin Migrate Connectorサーバについて、コネクタサーバにルートユーザとしてログインし、コネクタサービスを再起動します。端末コンソールで、次のコマンドを入力します。

    rcps_migrate_connector restart