PlateSpin Protect製品のパフォーマンス特性は、多くの要因に依存します。次のような要因があります。
ソースワークロードのハードウェアおよびソフトウェアのプロファイル
ターゲットコンテナのハードウェアおよびソフトウェアのプロファイル
PlateSpin Serverホストのハードウェアおよびソフトウェアのプロファイル
ネットワークの帯域幅、構成、および条件の詳細
保護されたワークロードの数
保護されていないボリュームの数
保護されていないボリュームのサイズ
ソースワークロードのボリューム上のファイル密度(容量の単位ごとのファイルの数)
ソースのI/Oレベル(ワークロードがどの程度取り込んでいるか)
同時使用レプリケーションの数
データ暗号化が有効か無効か
データ圧縮が有効か無効か
大規模ワークロード保護プランの場合、一般的なワークロードのテスト保護を実施し、一部のレプリケーションを実行し、ベンチマークとして結果を使用し、プロジェクトを通して定期的にメトリックスを微調整します。
必要に応じて、PlateSpin Protectはネットワーク上で送信する前に、ワークロードのデータを圧縮できます。これにより、レプリケーション中に送信されるデータの全体的な量を減らすことができます。
圧縮率はソースワークロードのボリュームのファイルのタイプに応じて異なり、約0.9 (100MBのデータが90MBに圧縮)から約0.5 (100MBのデータが50MBに圧縮)まで変動する場合があります。
メモ:データ圧縮はソースワークロードのプロセッサパワーを利用します。
データ圧縮は各ワークロードまたは保護ティアごとに別々に設定することができます。保護ティアを参照してください。
PlateSpin Protectは、ワークロード保護の過程で、直接の送信元-対-送信先の通信により、使われるネットワーク帯域幅の量を制御できるようにします。各保護スケジュールの処理量を指定できます。これは、マイグレーショントラフィックでの生産ネットワークの輻輳の回避を可能にし、PlateSpin Serverの全体的な負荷を軽減します。
帯域幅制限は各ワークロードまたは保護ティアごとに別々に設定することができます。保護ティアを参照してください。
目標復旧時点(RPO): データ紛失の許容量(時間で測定)について記述します。RPOは、保護されたワークロードの増分レプリケーション間の時間で決定され、PlateSpin Protectの現在の使用率レベル、ワークロードの変更の頻度と範囲、ネットワーク速度、および選択したレプリケーションスケジュールによって影響されます。
目標復旧時間(RTO): フェールオーバー操作(フェールオーバーワークロードをオンラインにし、保護されている運用ワークロードを一時的に置き換える)に必要な時間を記述します。
ワークロードをその仮想レプリカにフェールオーバーするワークロードにおけるRTOは、フェールオーバー操作の設定および実行にかかる時間(10~45分)に影響されます。フェールオーバーを参照してください。
目標テスト時間(TTO): サービスを復旧させるある程度の自信を持って障害復旧テストを行うのに必要な時間について説明します。
[フェールオーバーのテスト]機能を使用して異なるシナリオを実行し、ベンチマークデータを生成します。詳細については、フェールオーバー機能のテストの使用を参照してください。
RPO、RTO、およびTTOに影響を及ぼす要因の1つに、必要な同時フェールオーバー操作の数があります。単一のフェールオーバーワークロードは、基礎となるインフラストラクチャのリソースを共有している複数のフェールオーバーワークロードよりも多くの使用可能なメモリリソースおよびCPUリソースを所有します。
さまざまな状況でフェールオーバーを実施することで、環境内のワークロードの平均的なフェールオーバー時間を判別し、それらを全体的なデータ回復計画におけるベンチマークデータとして使用してください。詳細については、ワークロードとワークロード保護のレポートの作成を参照してください。
スケーラビリティは、次のようなPlateSpin Protect製品の主要特性を含みます(また依存します)。
サーバごとのワークロード: PlateSpin Serverごとのワークロードの数は、RPO要件とサーバホストのハードウェア特性を含むいくつかの要素に応じて、10~50の間で変動します。
コンテナごとの保護: コンテナごとの保護の最大数は、ESXiホストごとにサポートされるVMの最大数に関連するVM仕様に関連しています(ただし、同じではありません)。追加の要素には、回復統計(同時レプリケーションとフェールオーバーを含む)とハードウェアベンダの仕様が含まれます。
テストを実施し、容量の数値を増分調整し、スケーラビリティの上限を決める際にそれらを使用します。