5.5 保護ティア

保護ティアは、次のとおり定義するワークロード保護パラメータのカスタマイズ可能なコレクションです。

  • レプリケーションの頻度と繰り返しパターン

  • データ転送の暗号化を行うかどうか

  • データ圧縮を行うかどうか、およびどのように行うか

  • データ転送中に指定された処理量に使用可能な帯域幅を制限するかどうか

  • ワークロードをオフライン(失敗)したとシステムが見なす基準

保護ティアはすべてのワークロード保護コントラクトの統合部です。ワークロード保護コントラクトの統合段階中に、いくつかの組み込まれた保護ティアの1つを選択し、その属性を特定の保護コントラクトの要件に合わせてカスタマイズできます。

次の手順に従って、前もってカスタムの保護ティアを作成することもできます。

  1. PlateSpin Protect Webインタフェースで[設定]>[保護ティア]>[保護ティアの作成]の順にクリックします。

  2. 新しい保護ティアのパラメータを指定します。

    名前

    ティアに使用する名前を入力します。

    増分反復

    増分レプリケーションの頻度および増分反復パターンを指定します。[反復の開始]フィールドに直接入力するか、カレンダアイコンをクリックして日付を選択できます。[なし]を選択すると、反復パターンに増分レプリケーションが使用されません。

    完全な反復

    完全レプリケーションの頻度および完全な反復パターンを指定します。

    ブラックアウト期間

    レプリケーションの停止を強制するには、これらの設定を使用します。使用量がピークの時間帯にスケジュール済みレプリケーションを一時停止にするか、VSS対応アプリケーションとVSSのブロックレベルデータ転送コンポーネント間の競合を防ぐには、この機能の実装を検討してください。

    ブラックアウトウィンドウを指定するためには、[編集]をクリックしてから、ブラックアウトの繰り返しパターン(毎日、毎週など)を選択し、ブラックアウト期間の開始と終了時間を指定します。

    メモ:ブラックアウトの開始時間と終了時間は、PlateSpin Serverのシステムクロックに基づきます。

    圧縮レベル

    これらの設定は、転送前にワークロードデータを圧縮するか、またその方法を制御します。データ圧縮を参照してください。

    次のいずれかのオプションを選択します。[高速]はソースの最小CPUリソースを消費しますが、圧縮比率は下がり、[最大]はソースの最大CPUリソースを消費しますが、圧縮比率は高くなります。[最適]は、中程度で、推奨オプションです。

    帯域幅制限

    これらの設定は、帯域幅制限を制御します。帯域幅制限を参照してください。

    レプリケーションを指定の速度に制限するには、必要な処理量の値をMbpsで指定し、時間パターンを示してください。

    維持する復旧ポイント

    この保護ティアを使用するワークロード用に維持する復旧ポイントの数を指定します。詳細については、復旧ポイントを参照してください。

    ワークロードの障害

    障害が発生したと判断するまでに試行されるワークロード検出回数を指定します。

    ワークロードの検出

    ワークロード検出を試行する間隔を秒数で指定します。