この項では、PlateSpin Protectソフトウェアに付属する、必要なコンポーネントのインストールについて説明します。この製品に付属するSQL Serverソフトウェアを製品と同じサーバにインストールせず、リモートMicrosoft SQL Serverデータベースサーバとその環境を使用するには、リモート接続できるようにSQL Serverと環境を設定する必要があります。
この項では、目的のホストに必要な前提条件が整っていることを確認した後で、PlateSpin Protectソフトウェアをインストールする方法について説明します。
NetIQダウンロードから、PlateSpinProtectSetup-11.1.0.xxxx.exeインストールプログラムをダウンロードして、目的のPlateSpin Serverホストに保存します。
インストールプログラムを実行し、一時的なセットアップファイルの場所を指定してから、[次へ]をクリックします。
インストールプログラムによって必要なファイルが抽出され、[Installation Launcher]ウィンドウが開きます。
SQL Serverの既存のローカルインストールがインストールプログラムで検出されると、該当の[Install SQL Server Express (SQL Server Expressのインストール)]オプションが無効になります。
PlateSpin Protectと共に配布されるMicrosoft SQL Server Express Editionを使用する場合は、これを最初にインストールします。詳細については、Microsoft SQL Server Express Editionのインストールを参照してください。
既存のMicrosoft SQL Serverデータベースサーバを使用する場合は、データベースソフトウェアのインストールをスキップします。この製品をインストールする前に、リモートMicrosoft SQL Serverデータベースサーバの設定に従ってSQL Serverと環境を設定します。
PlateSpin Protectをインストールする前に、次のいずれかの方法でデータベースサーバを設定します。
既存のMicrosoft SQL Server データベースサーバが存在しない場合は、PlateSpin Protectソフトウェアの配布パッケージに付属のMicrosoft SQL Server Express Editionをインストールできます。
メモ:PlateSpin Protect Serverに付属するMicrosoft SQL Server Express Editionは、Microsoft Developer Networkにある推奨事項に従っても、ドメインコントローラにはインストールできません。
目的のデータベースサーバホストで、Installation Launcherを起動します。
[SQL Server Expressのインストール]をクリックして、画面の指示に従います。
このプログラムでは、PlateSpin Protectの運用に必要なデータベースサーバおよびデータベースインスタンスをインストールします。
(条件に応じて実行)PlateSpin Serverとして使用するサーバではないサーバにSQL Serverデータベースサーバが存在する場合は、これらのサーバをリモート接続できるように環境を設定します。詳細については、リモートMicrosoft SQL Serverデータベースサーバの設定を参照してください。
既存のMicrosoft SQL Serverのインストール環境が適切に動作するためには、PlateSpin Protectをインストールする前に、環境を特定の条件に設定する必要があります。次の各設定により、SQL ServerとPlateSpin Serverをリモート接続できるようになります。
サポートされているバージョンのMicrosoft SQL Serverを目的のデータベースサーバで実行していることを確認します。詳細については、データベースサーバを参照してください。
PlateSpin Protectで使用する専用の名前付きデータベースインスタンスが存在することを確認します。この製品のインストールでは、目的のデータベースサーバの名前およびデータベースインスタンスの名前が必要です。
メモ:同じMicrosoft SQL Serverデータベースサーバを使用して、複数のPlateSpin ProtectサーバとPlateSpin Migrateサーバで使用するデータベースインスタンスをホストできます。それぞれのデータベースインスタンスには固有の名前を指定し、該当のPlateSpin Serverに合わせて、これらのインスタンスを別々に設定する必要があります。
TCP/IP接続と名前付きパイプ接続の両方を実現できるようにMicrosoft SQL Serverを設定していることを確認します。
(条件に応じて実行)Windows認証を使用してMicrosoft SQL Serverデータベースにアクセスする場合は、Active Directoryで次のように設定する必要があります。
該当のドメインにMicrosoft SQL Serverデータベースサーバを追加する必要があります。
PlateSpin Protectのインストールでは、次に挙げる2つのドメインユーザアカウントが必要です。
sysadmin役割を設定したドメインユーザ: このユーザは、データベース、テーブル、およびその他のスキーマオブジェクトを作成するために必要です。
PlateSpin Serviceユーザ: ドメインの中で低い特権を持つドメインユーザをサービスユーザとすることもできますが、そのユーザは、PlateSpin Protect Serverでローカル管理者になっていること、およびインストールの前にその特権を与えられていることが必要です。
Windowsユーザのパスワードを変更した場合は、PlateSpin ServiceユーザとIIS App Poolのパスワードもそれぞれ更新する必要があります。このような状況を避けるには、パスワードが失効しないWindowsユーザの使用を検討します。
メモ:Windows認証を使用したSQL Serverデータベースへのログインは、アップグレードではサポートされていません。
SQL Serverに対する認証をサポートするために、ファイアウォール上で次の各ポートを開きます。
ポート49152~65535/TCP: LSA、SAM、Netlogon (*)に対するRPCのトラフィックを許可します。
ポート1433/TCP: Microsoft SQL Serverのトラフィックを許可します。
カスタムポート: カスタムTCPポートを使用するようにSQL Serverを設定する場合は、そのポートをファイアウォール上で開く必要があります。
メモ:ダイナミックポートを使用しない場合は、[データベースサーバ]フィールドで専用ポートを指定する必要があります。
(条件に応じて実行)PlateSpin Protectで専用ポートを使用する場合は、そのポートをファイアウォール上で開く必要があります。
データベースサーバ上で、開く必要があるポートを判断します。
SQL Server構成マネージャで、[Protocols for SQLExpress (SQL Expressのプロトコル)] > [TCP/IP]の順に選択し、右クリックして[プロパティ]を選択します。
表示されたダイアログで[IP アドレス]タブを選択します。
[IPAll](または目的のプロトコル)で[TCP ポート]または[TCP 動的ポート]が0以外の値に設定されている場合は、指定のポートをファイアウォール上で開きます。これらのポートが、SQL Serverとの接続で使用するポートです。
たとえば、[TCP 動的ポート]フィールドが60664、[TCP ポート]フィールドが1555にそれぞれ設定されている場合は、SQL Serverに対するファイアウォールルールでポート60664と1555を有効にします。
これらのポートをファイアウォール上で開きます。
メモ:ダイナミックポートの値を設定している場合は、[参照]をクリックしても、そのサーバがSQL Serverのリストに表示されないことがあります。その場合は、PlateSpin Protectのインストールで表示される[データベースサーバ]入力フィールドで、そのサーバを手動で指定する必要があります。
たとえば、使用しているサーバの名前がMYSQLSERVER、データベースインスタンス名がSQLEXPRESS、ダイナミックポートに設定している専用ポートが60664である場合は、次のテキストを入力し、目的の認証タイプを選択します。
MYSQLSERVER\SQLEXPRESS,60664
これらのポートをファイアウォール上で開く必要があります。
目的のPlateSpin Serverホストが最小システム要件を満たしていることを確認します。
詳細については、システム要件を参照してください。
目的のPlateSpin Serverホストが、推奨のガイドラインを満たしていることを確認します。
詳細については、一般ガイドラインを参照してください。
目的のPlateSpin Serverホストに必要な前提条件のソフトウェアがインストールされていることを確認します。
詳細については、前提条件のソフトウェアのインストールを参照してください。
目的のPlateSpin Serverホストに必要なデータベースサーバがインストールされ、設定されていることを確認します。
詳細については、データベースサーバのインストールを参照してください。
目的のPlateSpin Serverホスト上で、Installation Launcherを起動します。
詳細については、PlateSpin ProtectのInstallation Launcherの開始を参照してください。
PlateSpin Protectの[インストールランチャ]ウィンドウで、[PlateSpin Serverのインストール]をクリックし、画面の指示に従います。
プログラムはインストール処理を開始し、 PlateSpin Protectソフトウェアライセンス合意書を受諾するようにメッセージを表示します。
製品をインストールする前に、ソフトウェアライセンス合意書を受諾する必要があります。
[ライセンス契約に同意します]オプションを選択し、[次へ]をクリックします。
データベースサーバおよびデータベースインスタンスを指定します。次のいずれかの操作を行います。
ローカルにインストールされたPlateSpin Protectソフトウェアの配布パッケージに含まれるデータベースサーバを使用する場合は(デフォルトのオプション)、ドロップダウンリストでデフォルトの選択((ローカル)\PLATESPINDB)をそのまま使用し、デフォルトのsa資格情報もそのまま使用します。
後ほどPlateSpin Protectデータベースインスタンスを移動したり、SQL Serverパスワードを変更したりする場合は、PlateSpin Protectデータベースの接続設定をリセットする必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事 7970523を参照してください。
リモートデータベースサーバを使用する場合は、[参照]をクリックし、ネットワーク内で利用できるデータベースサーバのリストから選択します。データベースは次の形式で指定します。
単一インスタンスSQL Serverのインストール: データベース_サーバ
複数インスタンスSQL Serverのインストール: データベース__サーバ\\データベース_インスタンス(インスタンス名を指定)
指定したデータベースサーバに対するデータベース資格情報を指定し、[Validate Server (サーバの検証)]をクリックしてこれらの資格情報を検証します。
(デフォルトの設定は、SQLサーバ: (local)PLATESPINDB、SQLログオン: saです。)
[次へ]をクリックし、[SQLインスタンス]および[SQLログオン]の内容を確認します。
[次へ]をクリックします。
インストールプログラムにより、HTTPとHTTPSのいずれを許可するかを指定することを求めるプロンプトが表示されます。
セキュリティ保護されない接続(HTTP)が必要な場合は、[セキュリティ保護されない接続(HTTP)を許可する]オプションを選択します。セキュリティ保護された接続(HTTPS)が必要な場合は、このオプションを選択解除されたままにします(デフォルト)。
IISサーバに署名済みのSSL証明書がある場合、デフォルトの通信プロトコルはHTTPSになります。そうでない場合は、「信頼できない接続」に関する警告がブラウザに表示されます。これは普通のことです。続行する方法については、ブラウザのドキュメントを参照してください。
[次へ]をクリックし、インストールの設定を確認します。[インストール]をクリックし、画面の指示に従います。
インストールプログラムは、PlateSpin Serverソフトウェアをインストールし、実行準備をします。
メモ:この処理の完了までに、数分かかることがあります。
PlateSpin Serverのインストールが終了したら、次のことを実行します。
PlateSpin Protect Webインタフェースを開始し、インタフェースやワークロード保護機能に慣れ親しんでください。
『ユーザガイド』のPlateSpin Protect Webインタフェースの起動
を参照してください。
ご使用の製品のライセンスを取得し、ワークロード保護に備えて環境を設定します。
『ユーザガイド』のPlateSpin Protectアプリケーション環境設定
を参照してください。