PlateSpin Migrate 12.3リリースノート

2018年9月

PlateSpin Migrate 12.3には、新機能と機能の改善が含まれており、既知の問題もいくつか解決されています。

この製品のマニュアルは、PlateSpin Migrate 12.3マニュアルのWebサイトにHTML形式とPDF形式で用意されています。

この製品には、文書化されていないユーティリティが付属しています。これはテクニカルサポートチームが問題の診断または解決を行う際に使用します。

1.0 マニュアルの更新

1.1 2018年9月

場所

変更

セクション 2.0, PlateSpin Migrate Setupの新機能 (ビルド771)

このセクションは新たに追加されました。

2.0 PlateSpin Migrate Setupの新機能 (ビルド771)

新しいPlateSpin Migrate 12.3 Setupファイル(ビルド771、PlateSpinMigrateSetup-12.3.0.771.exe)は、PlateSpin Migrate 12.3ダウンロードサイトで入手できます。このファイルは、PlateSpin Migrate 12.3 Setupファイル(ビルド687、PlateSpinMigrateSetup-12.3.0.687.exe)の後継となるものです。

PlateSpin Migrate 12.3 Setupファイル (ビルド771)では、Amazon Web Servicesへの正常な移行を妨げた、 (ビルド687の) PlateSpin Migrate Server で見つかった問題が解決されています。PlateSpin Migrate Serverのインストールには、後継のPlateSpin Migrate 12.3 Setupファイル (ビルド771)を使用するようにしてください。

重要:以前にPlateSpin Migrate 12.3 Setupファイル(ビルド687)をダウンロードしており、Amazon Web Servicesをターゲットプラットフォームとして使用している場合は、PlateSpin Migrate Serverをインストールするために代わりに、後継のPlateSpin Migrate Setupファイル(ビルド771)をダウンロードして使用する必要があります。

3.0 新機能

PlateSpin Migrate 12.3には、複数の新機能および機能の改善が含まれています。

これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックは当社オンラインコミュニティ「Micro Focus Forums」のPlateSpin Migrateフォーラムからお寄せください。こちらのコミュニティには、製品情報、ブログ、役立つリソースへのリンクなども掲載されています。

3.1 Amazon Web Servicesへの自動マイグレーション

PlateSpin Migrate 12.3ではPlateSpin Migrate Webインタフェースが強化され、Amazon Web Services (AWS)へのソースワークロードの自動マイグレーションがサポートされるようになっています。

詳細については、『ユーザガイド』の次のトピックを参照してください。

3.2 VMware Cloud on AWSへの自動マイグレーション

PlateSpin Migrate 12.3ではPlateSpin Migrate Webインタフェースが強化され、VMware Cloud (VMC) on Amazon Web Servicesへのソースワークロードの自動マイグレーションがサポートされるようになっています。『ユーザガイド』のPrerequisites for Migration to VMware Cloud on AWSを参照してください。

ユーザがVMware Cloud on AWSターゲットを追加して、そのターゲットが検出され、VMware DRSクラスタとして処理されます。『ユーザガイド』のTarget Discovery in the Web Interfaceを参照してください。

3.3 クラウドからクラウド(C2C)の自動マイグレーション

PlateSpin Migrate 12.3では、次のVPNを必要としないクラウドからクラウド(C2C)のマイグレーションのサポートが追加されています。

  • AWSからAzure

  • AzureからAWS

  • AWSからvCloud

  • vCloudからAWS

  • AzureからvCloud

  • vCloudからAzure

ユーザガイド』のPrerequisites for Cloud-to-Cloud Migrationsを参照してください。

3.4 VMware vCloud Director 9.1のサポート

PlateSpin Migrate 12.3では、VMware vCloud Director 9.1へのマイグレーションのサポートが追加されています。

3.5 クラスタまたはホストとしてのVMware Clusterのサポート

PlateSpin Migrate 12.3では、ターゲットのVMware DRS ClusterをVMware DRS ClusterまたはVMware DRS Cluster as Hostsとして追加する機能がMigrate Webインタフェースに追加されています。Discovering Target Platformsを参照してください。

3.6 強化されたMPIOサポート

ユーザガイド』のMultipath I/Oを参照してください。

3.7 TLSプロトコルのセキュリティ強化

PlateSpin Migrate 12.3サーバでは、それぞれのホストOSでサポートおよび有効化されているプロトコルに応じて、Transport Layer Security (TLS) 1.0、1.1、1.2のいずれかを使用します。『インストールおよびアップグレードガイド』のConfiguring TLS Protocols for Migrate Hostsを参照してください。

リモートのデータベースインスタンスについては、次の追加要件を満たす必要があります。

  • Migrateサーバ: PlateSpin Migrateをインストールする前に、Microsoft SQL Server Native Clientをホストサーバ上にインストールします。

  • 外部SQL Server: PlateSpin Migrateサーバホスト上でTLS 1.0が無効になっている場合、リモートデータベースとそのデータベースが常駐しているホストは、TLS 1.2をサポートする必要があります。MicrosoftサポートのTLS 1.2 Support for Microsoft SQL Server」(Microsoftナレッジベース記事3135244)を参照してください。

PlateSpin Migrate 12.3でTLS 1.2を使用してソースワークロード接続を行う方法については、『ユーザガイド』のConfiguring Source Workloads to Connect Using TLS 1.2を参照してください。

3.8 PlateSpinの設定の強化

PlateSpin Migrate 12.3では、次のPlateSpin設定パラメータが追加されています。「Configuring Advanced PlateSpin Settings for AWS」を参照してください。

パラメータ

説明

AwsInstanceTypeForReplicationEnvironment

AWS PlateSpin Replication Environment VMに使用するAWSインスタンスタイプを指定します。デフォルト値はt2.microです。

このパラメータの値は、Replication Environment VMに使用するAWSインスタンスタイプに設定します。

AWSPriceListRegion

AWSがサポートするインスタンスタイプの検出に使用するAWS料金表のエンドポイントのAWSリージョンを指定します。デフォルト値はus-east-1です。

ただし、使用するインスタンスタイプが設定したリージョンの料金表のエンドポイントに一覧表示されていない場合、このパラメータの値は、目的のインスタンスタイプが一覧表示されている料金表のエンドポイントがあるリージョンの名前に設定します。

AWSEnableSourceCredentialsForLinuxWithKeypair

AWS Linuxのターゲットインスタンスにログインするために、ソースの資格情報を使用できるかどうかを設定します。デフォルト値はFalseです。ターゲットインスタンスには、マイグレーションジョブで設定されたキーペアを使用しないとログインできないからです。

マイグレーションジョブで設定されたキーペアまたはソースの資格情報を使用してAWS Linuxのターゲットインスタンスにログインできるようにするには、このパラメータをTrueに設定します。

UseOnlyPublicIPForAWS

デフォルトでは、PlateSpin Migrateサーバは、AWSへのマイグレーション時の通信にプライベートIPアドレスを使用できるように事前設定してあります。ソースワークロードがAWSターゲットのプライベートIPアドレスに接続できない場合は、AWSへのマイグレーション時の通信にはパブリックIPアドレスが必要になります。

マイグレーション時にパブリックIPアドレスのみを使用する場合は、このパラメータをTrueに設定します。また、SourceListensForConnectionパラメータの設定をTrueからFalseに変更して、ソースワークロードがターゲットワークロードに接続できるようにする必要があります。

PartitionAlignmentSizeInKB

MBRパーティションによるワークロードのディスクアライメントとオフセットを設定します。このパラメータの値は、ディスクの始まりから最も近いアラインメント境界までのキロバイト(KB)数です。『ユーザガイド』のDisk Not Properly Aligned on the Target VMを参照してください。

VCloudAppTemplateName

vCloudレプリケーション実行時にレプリケーション環境に対して使用するvAppテンプレートの名前を指定します。デフォルトでは、このパラメータの値はPlateSpin Replication Environmentです。

OVF PlateSpinパッケージのアップロード先のvAppテンプレートの名前を編集する場合は、このパラメータの名前を新しいvAppテンプレートの名前に設定する必要があります。

3.9 サポートされる構成

PlateSpin Migrate 12.3でサポートされるソースワークロードとターゲットプラットフォームに関する詳しい情報と注意点については、『ユーザガイド』のSupported Configurationsを参照してください。

4.0 非推奨となった機能

PlateSpin Migrate Client 12.3は、Amazon Web Services (AWS)環境への半自動マイグレーションがサポートされなくなりました。Migrate Webインタフェースを使用して、AWSへの自動マイグレーションを行うようにワークロードを設定してください。

5.0 既知の問題

Micro Focusは、弊社の製品が企業のソフトウェアニーズを満たす高品質のソリューションを提供できるように、常に努力しています。次の問題は、現在調査中です。問題についてさらにサポートが必要な場合は、Micro Focusのサポートサービスにお問い合わせください。

以前のリリースでの既知の問題については、「以前のリリース」を参照してください。

5.1 アップグレードに関する既知の問題

アップグレードまたはエクスポート/インポートプロセスの実行後、Migrate Agentによって登録したワークロードの情報が見つからない

問題: Migrate Agentを使用して登録したワークロードの情報は、バージョン12.2.2から12.3へのアップグレード時や、バージョン12.2.2で実行されるImportExportAll.batユーティリティを使用したエクスポート/インポートプロセスの実行後に失われてしまいます。(バグ1089919)

解決策: アップグレードまたはエクスポート/インポートプロセスの完了後、Migrate Agentを使用してワークロードを再登録できます。

5.2 Azureへのマイグレーションに関する既知の問題

Azureでレプリケーション環境を準備する際のエラー

問題: Migrateサーバ上の日付と時刻が正しく設定されていない場合、Azureでレプリケーション環境を準備する際に、[403 Forbidden error (403 アクセスが拒否されました)]が表示されます。(バグ1077308)

解決策: Migrateサーバ上で日付と時刻が正しく設定されていることを確認し、レプリケーションを再び準備します。

5.3 AWSへのマイグレーションに関する既知の問題

ファイルシステムボリューム数が15を超えるディスクでワークロードのマイグレーションが失敗する

問題: ファイルシステムボリューム数が15を超えるディスクでソースワークロードをマイグレートすると、[ボリュームの作成とパーティション化]ステップでマイグレーションが失敗します。(バグ1020176)

解決策: なし。AWSではディスクあたりのボリューム数が15以下に制限されています。マイグレートしないボリュームを選択解除することで、ディスクに対するボリューム数を15以下に減らすことができます。

クラウドインスタンスサイズがi3.16xlargeに設定されている場合、カットオーバー時にWindows Server 2008 R2ワークロードのAWSへのマイグレーションが停止する

問題: Windows Server 2008 R2ワークロードをAWSターゲットにマイグレートする場合に、マイグレーションジョブでクラウドインスタンスサイズi3.16xlargeを使用するように設定すると、[AWS(PV)tools Installation (AWS(PV)ツールのインストール)]ステップでマイグレーションジョブが停止します。(バグ1095580)

解決策: i3.16xlarge以外のサポートされているクラウドインスタンスサイズを使用するようにマイグレーションジョブを設定します。

PlateSpin Migrate Clientに、PlateSpin Migrate Webインタフェースを使用して検出されたAWSターゲットが誤って表示され、AWSへのイメージのマイグレーションがブロックされない

問題: PlateSpin Migrate Clientを使用してイメージをキャプチャまたは展開する場合、ターゲットパネルに、Webインタフェースを使用して検出されたすべてのAWSターゲットが誤って表示されます。 PlateSpin Migrate ClientがAWSクラウドへのイメージのマイグレーションをサポートしていないにもかかわらず、Clientのインタフェースでは、イメージマイグレーションジョブを設定するためのAWSターゲットを選択することができます。(バグ1099822)

解決策: PlateSpin Migrate ClientはAWSターゲットのワークロードのマイグレーションをサポートしていません。イメージを展開またはキャプチャするには、PlateSpin Migrate Clientがサポートするターゲットプラットフォームを選択します。

5.4 一般的な問題

サーバの同期操作の完了後にもターゲットのVM名にUnder PlateSpin Control(PlateSpin制御下)という文字列が含まれる

問題: Migrate Clientを使用して、ソースの変更をESXサーバ上のターゲットワークロードと同期するためにServer Sync操作を実行した場合、Server Sync操作が正常に完了した後も、ターゲットのVM名に(under PlateSpin control)という文字列が含まれます。(バグ1102407)

解決策: Server Sync操作の完了後、ターゲットのVM名を手動で編集して、(under PlateSpin control)という文字列を削除します。

[MPIO] LVMパーティションのあるLinuxソースワークロードから、非LVMパーティションを使用するディスクのあるLinuxターゲットへのX2Pマイグレーションが失敗する

問題: X2Pワークフローを使用して、LVMパーティションのあるLinuxワークロードから非LVMパーティションを使用するディスクのあるLinuxターゲットへの完全マイグレーションを実行すると、[ボリュームの作成とパーティション化]ステップでマイグレーションが失敗します。(バグ1096119)

解決策: ワークロードをマイグレートする前に、ターゲットワークロードにある既存のパーティションを手動で削除する必要があります。

[MPIO] Server Syncを使用するP2P Linuxマイグレーションで、スワップパーティションが正しく機能しない

問題: Server Syncを使用するLinuxワークロードのP2Pマイグレーションの場合、ターゲットマシンの/etc/fstabファイルは、永続的なデバイス名を使用するのではなく、 /dev/sdx#パスを使用してスワップパーティションをアクティブ化します。このスワップパーティションは、ターゲットマシン上で正しく機能しません。(バグ1096796)

解決策: /etc/fstabファイル内のスワップエントリを変更して、/dev/disk/by-idディレクトリ内のデバイスの永続名を使用するようにします。これが、次のフォーマットの一意の識別子によってストレージデバイスを参照します。/dev/disk/by-id/scsi-<WWID>-part<partition number>

  1. ターゲットのLinuxマシンにルートユーザとしてログインし、コマンドコンソールを起動します。

  2. 永続的なデバイス名に必要なWWIDとパーティション番号を特定します。

    1. コマンドプロンプトに、cat /etc/fstabと入力して、ターゲットマシンのデバイスエントリを表示します。

    2. スワップパーティションをアクティブ化する現在のエントリが表示されます。ディスクとパーティション番号をメモします。

      次の出力例にあるエントリ/dev/sdg2は、sdgディスクとパーティション番号2を示しています。

    3. コマンドプロンプトに、multipath -lと入力して、マルチパスデバイスを一覧表示します。

      次の出力例で、sdgを見つけ、その親のmpathbのWWIDである360002ac0000000000000004d00006312をメモします。

    4. /etc/fstabファイルで、スワップパーティションに使用されるパスを変更します。

      1. /etc/fstabファイルをテキストエディタで開きます。

      2. スワップパーティションのエントリで、/devパスを、次のフォーマットの/dev/disk/by-idパスに変更します。

        /dev/disk/by-id/scsi-<WWID>-part<partition number>

        たとえば、/dev/sdg2を次の永続名に変更します。

        /dev/disk/by-id/scsi-360002ac0000000000000004d00006312-part2

      3. 変更後の/etc/fstabファイルを保存します。

    5. ターゲットマシンを再起動します。

6.0 解決された問題

このリリースで解決された問題のリストは次のとおりです。

6.1 Windows Server 2003ワークロードのマイグレーションが[オペレーティングシステムの設定]ステップでスタックする場合がある

問題: Windows Server 2003のワークロードをマイグレートする際、マイグレーションジョブが[オペレーティングシステムの設定]ステップでストールしたり、回復不能なエラー状態になったりすることがあります。ターゲットワークロードを再起動すると変換が再開されます。(バグ1069833)

修正: ターゲットワークロードを再起動しなくても、マイグレーションジョブが正常に完了するようになりました。

6.2 PlateSpin Serverのアンインストール後に再インストールを行うと、「Installing OFX: Enabling STOMP Protocol (OFXをインストールしています: STOMPプロトコルを有効にしています)」でストールする

問題: PlateSpin Serverのアンインストール後に再起動せずに再インストールを行うと、次のメッセージが表示されてインストールがストールすることがあります。

Status: Installing OFX 
(ステータス: OFXをインストールしています) 
        Enabling STOMP protocol 
        (STOMPプロトコルを有効にしています)

Migrateのイベントメッセージング機能は、RabbitMQソフトウェア、Erlangプログラミング言語、およびSTOMPを使用します。アンインストールを行うとこれらのインストール済みファイルが削除されますが、関連プロセスは自動的には停止されません。PlateSpin Serverの再インストール時にこれらのプロセスがまだ実行されていると、インストールがストールします。(バグ999112)

修正: PlateSpin Serverのアンインストール後、RabbitMQサービスが自動停止するようになり、PlateSpin Serverの再インストールがストールしなくなりました。

6.3 RHEL 6.3 UEFIワークロードの仮想マシンを起動する際にファイルベース転送の変換が機能停止する

問題: Migrate Clientでは、RHEL 6.3 UEFIワークロードの仮想マシンを起動する際にファイルベース転送の変換が機能停止してしまいます。マイグレーションジョブの診断機能に、次のエラーが表示されます。

Configure Target Machine Running Controller > Starting Virtual Machine Running 
		  Information:32:Task PowerOnVM_Task completed successfully 
  Information:32:ChangeVMState: failed to change state to poweredOn, current state is poweredOff 
(ターゲットマシンで実行されているコントローラを設定します > 実行中の仮想マシンを起動しています 
		  情報:32: PowerOnVM_Taskタスクが正常に完了しました 
  情報:32:ChangeVMState: poweredOnに状態を変更できませんでした。現在の状態はpoweredOffです) 

このエラーは、ファイルベースデータ転送を使用してRHEL 6.3 UEFIワークロードをマイグレートする場合にのみ報告されています。(バグ1087728)

修正: ファイルベースの転送を使用して、RHEL 6.3 UEFIワークロードをマイグレートできるようになりました。

6.4 VMwareクラスタへのカットオーバー後にシャットダウンされたターゲットVMにネットワーク接続できない

問題: ワークロードをVMwareクラスタにマイグレートする際に、カットオーバー後にターゲットをシャットダウンするようにマイグレーションジョブを設定すると、マイグレーションの完了後にターゲットはシャットダウンされますが、起動後もそのターゲットVMにネットワーク接続できません。(バグ1089454)

修正: ターゲットVMがVMwareネットワークアダプタに正しくマッピングされるようになり、電源投入時にネットワーク接続されるようになりました。

6.5 ボリュームラベルに特殊文字が含まれるソースワークロードのAWSへの変換が失敗する

問題: ボリュームラベルに特殊文字が含まれるソースワークロードをAWSターゲットにマイグレートする場合、変換が失敗します。(バグ1017270)

修正: ボリュームラベルに特殊文字が含まれるソースワークロードをAWSターゲットにマイグレートできるようになりました。

6.6 プライベートIPアドレスまたはWMIによる方法の場合、AWS内のWindowsワークロードの検出が失敗する

問題: プライベートIPアドレスを使用しているか、WMIによる検出方法を使用していると、AWS内のWindowsワークロードの検出が失敗します。次のようなエラーメッセージが発生する可能性があります。

Cannot connect to named pipe 
(名前付きパイプに接続できません) 

Workload authentication failed 
(ワークロードの認証に失敗しました)

(バグ1012001)

修正: ワークロードのプライベートIPアドレスまたはWMIによる検出方法を、AWS内のWindowsワークロードの検出に使用できるようになりました。

6.7 複数のNICを持つLinuxワークロードのVMWareクラスタターゲットへの増分レプリケーションが、[データのコピー]ステップで機能停止する

問題: 複数のNICを持つLinuxワークロードのVMWareクラスタターゲットへの増分レプリケーションを実行する際に、マイグレーションジョブのソースのレプリケーションネットワーク設定でレプリケーショントラフィック用のソースワークロードに対して1つのNICしか指定しなかった場合、そのジョブは[データのコピー]ステップで機能停止します。(バグ1089593)

修正: IPアドレスがレプリケーションにピン留めされている場合でも、増分レプリケーションが正常に実行されるようになりました。

6.8 マイグレーションジョブで圧縮が有効になっている場合、半自動(X2P)マイグレーションを使用してLinuxワークロードをHyper-VターゲットVMにマイグレートできない

問題: ジョブネットワーク設定で、データ転送中のデータ圧縮を許可する圧縮を有効にするオプションが選択されている場合、半自動(X2P)ワークフローを使用してLinuxワークロードをHyper-VターゲットVMにマイグレートしても、次のエラーによりマイグレーションジョブが失敗します。(バグ1089276)

Message Exception happened in Compressor Decompressor: Compressor::RunDecompressor(). (コンプレッサのデコンプレッサでメッセージ例外が発生しました: Compressor::RunDecompressor()。)

修正: [ジョブ環境設定]ウィンドウのネットワークセクションで圧縮を有効にするオプションが選択されている場合でも、半自動(X2P)ワークフローを使用してLinuxワークロードをHyper-VターゲットVMにマイグレートできるようになりました。

6.9 ソース上のウィルス対策の更新で再起動が保留されている場合、レプリケーションを完了できない

問題: Windowsソースワークロード上のウィルス対策ソフトウェアの自動更新で、再起動の必要なシステム変更が保留されていることがたまにあります。必要な再起動が保留になっている場合、レプリケーションがスタックしているように見え、完了することができません。(バグ1091267)

修正:ユーザガイド』のReplication Cannot Complete If an Anti-Virus Update Is Pending a Restart on the Sourceトラブルシューティングシナリオに記載された手順に従ってください。

6.10 ターゲットクラウドコンテナおよび関連付けられているワークロードがインポートされない

問題: データベースをエクスポートした後、アップグレード後のデータをインポートする前にターゲットクラウドコンテナのユーザパスワードが変更されるか有効期限が切れると、コンテナはインポートされず、その関連付けられているワークロード設定がインポートされたデータベースで破損します。Webインタフェースでは、コンテナおよびワークロードが表示されません。Migrate Clientでは、ワークロードは表示されますが、管理できません。Webインタフェースでコンテナおよびワークロードを手動で再度追加すると、オブジェクトがデータベースにすでに存在するため失敗します。(バグ1033680)

修正: ターゲットクラウドコンテナへのマイグレーションに同じMigrateサーバを使用する場合は、PlateSpin Serverを再インストールする必要があります。これにより、データベースがリセットされます。すべてのターゲットコンテナおよびワークロードを再設定する必要があります。

この問題を回避するには、Migrateデータベースの資格情報が有効で、エクスポートおよびインポート時にターゲットクラウドコンテナで変更されていないことを確認します。『インストールおよびアップグレードガイド』のターゲットクラウドコンテナの有効な資格情報の確認を参照してください。

6.11 RHCKを実行しているOL 7.3 UEFI: カットオーバーテストの準備が失敗する

問題: RHCKカーネルを実行しているOracle Linux 7.3 UEFIでカットオーバーテストを準備すると、次のように失敗します。

  • Azureの場合: 次のエラーが表示されます: Configuration service in the target machine does not seem to have started (ターゲットマシン内の設定サービスが開始されていない可能性があります)

  • vCloudの場合: ステータスは実行中と表示されますが、ターゲットVMにはgrub>プロンプトが表示されます。

この問題はBIOS用のRHCKを使用するOL 7.3、またはUEFIまたはBIOS用のUEKを使用するOL 7.3では発生しません。(バグ1067023)

修正: Oracle Linux UEFIマシンで使用するデフォルトカーネルの変更方法については、ナレッジベースの記事7023252を参照してください。

7.0 PlateSpin Migrateのインストールまたは更新

PlateSpin Migrate 12.3では、「PlateSpin Migrateの前提条件のインストール」用のPowerShellスクリプトが提供されています。これを使用して、前提条件ソフトウェアを確認およびインストールしてから、適切な設定(ASP.NET、IIS、および.NET Framework)を適用することができます。『インストールおよびアップグレードガイド』の前提条件ソフトウェアのインストールを参照してください。

12.3のインストールについては、PlateSpin Migrate Installation and Upgrade GuidePlateSpin Migrateのインストールを参照してください。

PlateSpin ServerにPlateSpin Migrate 12.3を適用するには、中間パッチやホットフィックスが適用されているかどうかにかかわらず、サポートされているWindowsプラットフォームにPlateSpin Migrate 12.2.2がインストールされている必要があります。『Installation and Upgrade Guide』のUpgrading Migrateを参照してください。

メモ:PlateSpin Migrate 12.2.2サーバの既存のインストールから、サポートされた新しいホストプラットフォームにアップグレードするには、『PlateSpin Migrate 12.3 Installation and Upgrade Guide』のUpgrading to a New Host Platformを参照してください。

8.0 ライセンス情報

新しいライセンスを有効にする方法については、『ユーザガイド』のPlateSpin Migrate製品ライセンスを参照してください。

9.0 以前のリリース

以前のリリースに付属していたマニュアルについては、PlateSpin Migrate 12.3マニュアルのWebサイトで、以前のリリースまでスクロールしてください。

10.0 Micro Focusへの連絡方法

ドキュメントの改善提案がある場合は、そのHTMLページの一番下にあるcomment on this topic (このトピックに関するコメント)をクリックするか、Documentation-Feedback@netiq.comに電子メールを送信してください。

特定の製品の問題についてはhttps://www.microfocus.com/support-and-services/にある、Micro Focusサポートに連絡してください。

追加のテクニカル情報またはアドバイスについては、次の複数のソースを参照してください。

11.0 保証と著作権

保証と著作権、商標、免責事項、保証、輸出およびその他の使用制限、米国政府の規制による権利、特許ポリシー、およびFIPSコンプライアンスの詳細については、https://www.microfocus.com/about/legal/を参照してください。

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