8.6 AWSに対するPlateSpinの詳細設定

PlateSpin Serverの動作の一部は、PlateSpin ServerホストにあるPlateSpin環境設定Webページ(https://Your_PlateSpin_Server/PlateSpinConfiguration/)で設定されている環境設定パラメータによって制御されます。

設定パラメータの値を編集するには:

  1. PlateSpin Migrate Webインタフェースに管理者としてログインし、次のPlateSpin Server環境設定ページを開きます。https://Your_PlateSpin_Server/PlateSpinConfiguration/

  2. 編集するパラメータを検索して、必要な変更を行います。

  3. 設定を保存し、ページを閉じます。

AWSに対するPlateSpinの詳細設定は、Migrate Serverで定義したすべてのAWSターゲットプラットフォームにグローバルに適用されます。

8.6.1 AWS Replication Environment Virtual Machineで使用されるAWSインスタンスタイプの設定

デフォルトでは、PlateSpin Migrate ServerはAWS Replication Environment VMに対してt2.microインスタンスを使用するように事前設定されています。レプリケーションの実行時に使用されるAWSインスタンスタイプを変更するには、AwsInstanceTypeForReplicationEnvironmentパラメータの値を、Replication Environment Virtual Machineで使用するAWSインスタンスタイプに設定します。

8.6.2 サポートされたAWSインスタンスタイプの検出に使用するためのAWSリージョン料金表エンドポイントの設定

デフォルトでは、PlateSpin Migrate Serverは、AWSがサポートするインスタンスタイプを検出するために、us-east-1リージョン内のAWS料金表エンドポイントを使用するように事前設定されています。ただし、使用するインスタンスタイプが設定済みのリージョンの料金表エンドポイントに一覧表示されていない場合は、AWSPriceListRegionパラメータの値を、目的のインスタンスタイプが一覧表示された料金表エンドポイントがあるリージョンの名前に設定します。

8.6.3 キーペアまたはソース資格情報でログインするためのターゲットインスタンスの設定

デフォルトで、PlateSpin Migrate Serverでは、AWSターゲットインスタンスにログインする場合、マイグレーションジョブで設定されたキーペアを使用することしかできません。PlateSpin Migrateでは、AWSEnableSourceCredentialsForLinuxWithKeypairパラメータをデフォルトでFalseに設定することで、この動作を制御しています。マイグレーションジョブで設定されたキーペア、またはソース資格情報のいずれかを使用してAWS Linuxターゲットインスタンスにログインできるようにするには、AWSEnableSourceCredentialsForLinuxWithKeypairパラメータをTrueに設定します。

8.6.4 AWSマイグレーションでパブリックIPアドレスを使用するためのPlateSpin Migrate Serverの設定

デフォルトで、PlateSpin Migrate Serverでは、AWSへのマイグレーション時の通信にプライベートIPアドレスが使用できるように事前設定してあります。ソースワークロードがAWSターゲットのプライベートIPアドレスに接続できない場合、AWSへのマイグレーション時の通信のためにパブリックIPアドレスが必要になります。マイグレーション時に確実にパブリックIPのみが使用されるようにするには:

8.6.5 AWSにマイグレートされるWindowsターゲットのOSライセンスアクティベーションの設定

PlateSpin Migrateでは、ターゲットワークロード上のWindows OSアクティベーション用にKMSサーバを設定するために、次のパラメータが用意されています。

  • AWSKMSServers: このパラメータを使用して、Windowsインスタンスがアクティベーションに使用するAWS KMS Server情報を設定できます。ターゲットKMS Serverは、Windowsインスタンスが動作しているのと同じAWSリージョンに存在する必要があります。

  • KMSClientSetupKeys: このパラメータは、一般的に使用されているOSバージョンベースのMicrosoft KMSクライアントセットアップキーをリストします。これらは、KMSサーバを通じたWindowsのアクティベーションに使用されます。 特定のOSのキーがリストされていない場合、次の形式でエントリを追加できます。

    OperatingSystemTypeandBranding="Microsoftが提供するKMSキー"

    たとえば、OSタイプがWindows 2016で、ブランディングがStandard ServerのWindowsサーバの場合、Windows2016StandardServer="WC2BQ-8NRM3-FDDYY-2BFGV-KHKQY"という形式になります。