1.2 前提条件のソフトウェアのインストール

PlateSpin Migrateをインストールする前に、必須ソフトウェア: Visual C++、ASP.NET、IIS、および.NET Frameworkをインストールしていることを確認します。NetIQダウンロードサイトで提供される「PlateSpin Migrate前提条件のインストール」スクリプトを使用して、不足しているソフトウェアをインストールし、適切な設定を適用することができます。または、このセクションの手順を使用して、前提条件のソフトウェアを手動でインストールすることができます。

スクリプトを使用して、前提条件ソフトウェアをインストールするには:

  1. PlateSpin Migrateサーバとして使用予定のマシンに、サポートされているバージョンのMicrosoft Windows Serverをインストールし、Windowsライセンスを有効にします。

  2. NetIQダウンロードページに移動し、PlateSpin Migrateダウンロードのページを検索して移動します。

  3. Install_PlateSpin_Migrate_Prerequisites.zipファイルをダウンロードします。

  4. ファイルを目的のPlateSpin Migrateホストサーバに抽出します。

    • Install PlateSpin Migrate Prerequisites.ps1
    • Install PlateSpin Migrate Prerequisites.bat
    • readme.txt

    PowerShell実行ポリシーのRemoteSignedへの変更をユーザに求めずに、BATファイルはスクリプトを実行します。

  5. PowerShellスクリプトを実行します。

    スクリプトにより、前提条件ソフトウェアが自動的にインストールされて設定されます。

  6. PlateSpin Migrateソフトウェアコンポーネントのインストールに進みます。

前提条件ソフトウェアを手動でインストールするには:

メモ:ソフトウェアコンポーネントのパッケージ化および配布は、サポートされているWindows Serverプラットフォームのさまざまなバージョンで異なるため、手順も多少異なります。インストールおよびセットアップの指定された順序で、ターゲットプラットフォームの適切な手順を使用します。

  1. PlateSpin Migrateサーバとして使用予定のマシンに、サポートされているバージョンのMicrosoft Windows Serverをインストールし、Windowsライセンスを有効にします。

  2. Visual C++をインストールします。

    詳細については、「PlateSpin Migrateバッチファイルインストール用のVisual C++ 2013のインストール」を参照してください。

  3. Windows ServerコンポーネントASP .NET、IIS、および.NET Frameworkをインストールします。

  4. (オプション) FIPS対応のデータ暗号化を有効にします。

    詳細については、「FIPS準拠データ暗号化アルゴリズムのサポートの有効化(オプション)」を参照してください。

  5. PlateSpin Migrateソフトウェアコンポーネントのインストールに進みます。

1.2.1 PlateSpin Migrateバッチファイルインストール用のVisual C++ 2013のインストール

PlateSpin Migrateサーバのバッチファイルインストールを実行する前に、予定しているMigrateサーバ上にVisual C++ 2013をインストールする必要があります。このソフトウェアは、PlateSpin Transformation Managerによって使用されるイベントメッセージングサービスを適切にインストールするために必要です。Visual C++ 2013の再配布可能パッケージは、PlateSpinMigrateSetup-12.2.1.X.exeファイルで入手できます。または、MicrosoftからVisual C++ 2013パッケージをダウンロードしてインストールすることもできます。

予定しているMigrateサーバ上にVC++ 2013をインストールするには:

  1. PlateSpin Migrateの予定しているサーバホスト上の特定の場所に、PlateSpinMigrateSetup-12.2.1.X.exeを抽出します。

  2. ファイルブラウザで、\Migrate-12.2.1.X\PlateSpinImage\VCruntime-x64フォルダに移動します。

  3. 管理者としてvcredist_x64.exeを実行します。

1.2.2 Windows Server 2012 R2システムへの前提条件のソフトウェアのインストール

次の手順に従って、PlateSpin Migrate Serverのインストール先であるMicrosoft Windows Server 2012 R2サーバに前提条件のソフトウェアをインストールします。インストールを開始する前に、PlateSpin Serverのシステム要件およびサーバのインストールための一般的なガイドラインに精通していることを確認してください。

必要なMicrosoftソフトウェアコンポーネントをインストールするには:

  1. ローカルユーザ管理者(LUA)アカウントを使用して目的のPlateSpin Serverホストにログインします。

  2. サーバマネージャを使用して、Web Server (IIS)およびPlateSpin Serverが必要とするその他のソフトウェアをインストールしてください。

    1. サーバマネージャを開きます。スタート > すべてのプログラム > 管理ツール > Server Manager (サーバマネージャ)の順に選択します。

    2. サーバマネージャのツールバーで、Manage (管理) > Add Roles and Features (役割と機能の追加)の順に選択します。

    3. [Add Roles and Features (役割と機能の追加)]ウィザードで[インストールのタイプ]タブに進んだ後、ウィザードの処理を続行します。

      [Add Roles and Features (役割と機能の追加)]ウィザード

      アクション

      1. インストールのタイプ

      Role-based or feature-based installation (役割ベースまたは機能ベースのインストール)を選択し、次へをクリックします。

      1. サーバの選択

      目的のPlateSpin Serverホストを選択し、次へをクリックします。

      1. サーバの役割

      Web Server (IIS)を選択し、次へをクリックします。

      1. Add features that are required for Web Server (IIS) (Web Server (IIS)で必要な機能の追加)のポップアッププロンプト

      Include management tools (管理ツールを含める)を選択し、Add Features (機能の追加)をクリックします。

      1. 機能

      Web Serverの機能のデフォルトセットをそのまま保持し、次に示すその他の必要な機能をそのサブ機能とともに追加して、次へをクリックします。

      • .NET Framework 3.5の機能(すべてインストール済み)

        • .NET Framework 3.5 (.NET 2.0および3.0を含む)

        • HTTPアクティブ化

        • 非HTTPアクティブ化

      • .NET Framework 4.5の機能(すべてインストール済み)

        • .NET Framework 4.5

        • ASP.NET 4.5

        • WCFサービス(5/5個をインストール済み)

          • HTTPアクティブ化

          • メッセージキューイング(MSMQ)アクティブ化

          • 名前付きパイプアクティブ化

          • TCPアクティブ化

          • TCPポート共有

      • Windowsプロセスアクティブ化サービス(すべてインストール済み)

        • プロセスモデル

        • .NET環境

        • 構成API

      • XPSビューア

      1. Web Server (IIS)

      情報を読み、次へをクリックします。

      1. 役割サービス

      Web Serverのデフォルトの役割サービスセットはそのまま保持し、次に示すその他の必要な役割サービスをそのサブ役割サービスとともに追加して、次へをクリックします。

      [Web Server (IIS)]>[役割サービス](25/43個をインストール済み):

      • Webサーバ(19/34個をインストール済み)

        • HTTP基本機能(4/6個をインストール済み)

          • 既定のドキュメント

          • ディレクトリの参照

          • HTTPエラー

          • 静的なコンテンツ

        • 状態と診断(2/6個をインストール済み)

          • HTTPログ

          • 要求の監視

        • パフォーマンス(1/2個をインストール済み)

          • 静的なコンテンツの圧縮

        • セキュリティ(5/9個をインストール済み)

          • 要求フィルタ

          • 基本認証

          • IPおよびドメインの制限

          • URL承認

          • Windows認証

        • アプリケーション開発(7/11個をインストール済み)

          • .NET拡張性3.5

          • .NET拡張性4.5

          • アプリケーションの初期化

          • ASP.NET 3.5

          • ASP.NET 4.5

          • ISAPI拡張

          • ISAPIフィルタ

      • 管理ツール(6/7個をインストール済み)

        • IIS管理コンソール

        • IIS 6管理互換 (4/4個をインストール済み)

          • IIS 6メタベース互換

          • IIS 6管理コンソール

          • IIS 6スクリプトツール

          • IIS 6 WMI互換

        • IIS管理スクリプトおよびツール

      1. 確認

      インストールする役割、役割サービス、機能を確認し、インストールをクリックします。

    4. インストールが完了するまで待機した後、[Add Roles and Features (役割と機能の追加)]ウィザードを閉じます。

    5. サーバマネージャを終了します。

1.2.3 Windows Server 2008 R2システムへの前提条件のソフトウェアのインストール

次の手順に従って、PlateSpin Migrate Serverのインストール先であるMicrosoft Windows Server 2008 R2サーバに前提条件のソフトウェアをインストールします。インストールを開始する前に、PlateSpin Serverのシステム要件およびサーバのインストールための一般的なガイドラインに精通していることを確認してください。

必要なMicrosoftソフトウェアコンポーネントをインストールするには:

  1. ローカルユーザ管理者(LUA)アカウントを使用して目的のPlateSpin Serverホストにログインします。

  2. サーバマネージャを開きます。スタート]>[すべてのプログラム > 管理ツール > Server Manager (サーバマネージャ)の順に選択します。

  3. サーバマネージャを使用して、Web Server (IIS)を、PlateSpin Serverが必要とするコンポーネントとともにインストールしてください。

    1. サーバマネージャの左ペインで役割を選択し、[役割]ペインでAdd Roles (役割の追加)をクリックします。

    2. [Add Roles (役割の追加)]ウィザードで[サーバの役割]タブに進んだ後、ウィザードの処理を続行します。

      [Add Roles (役割の追加)]ウィザード

      アクション

      1. サーバの役割

      Web Server (IIS)を選択し、次へをクリックします。

      1. Web Server (IIS)

      情報を読み、次へをクリックします。

      1. 役割サービス

      Web Serverのデフォルトの役割サービスセットはそのまま保持し、次に示すその他の必要な役割サービスをそのサブ役割サービスとともに追加して、次へをクリックします。

      [Web Server (IIS)]>[役割サービス]:

      • Webサーバ

        • HTTP基本機能(すべてインストール済み)

          • 静的なコンテンツ

          • 既定のドキュメント

          • ディレクトリの参照

          • HTTPエラー

          • HTTPリダイレクション

          • WebDAV発行

        • アプリケーション開発(4/7個をインストール済み)

          • ASP .NET

          • .NET Extensibility

          • ISAPI拡張

          • ISAPIフィルタ

        • 状態と診断(2/6個をインストール済み)

          • HTTPログ

          • 要求の監視

        • セキュリティ(すべてインストール済み)

          • 基本認証

          • Windows認証

          • ダイジェスト認証

          • クライアント証明書のマッピング

          • IISクライアント証明書のマッピング

          • URL承認

          • 要求フィルタ

          • IPおよびドメインの制限

        • パフォーマンス(1/2個をインストール済み)

          • 静的なコンテンツの圧縮

      • 管理ツール(すべてインストール済み)

        • IIS管理コンソール

        • IIS管理スクリプトおよびツール

        • 管理サービス

        • IIS 6管理互換(すべてインストール済み)

          • IIS 6メタベース互換

          • IIS 6 WMI互換

          • IIS 6スクリプトツール

          • IIS 6管理コンソール

      1. 確認

      インストールする役割と役割サービスを確認し、インストールをクリックします。

    3. インストールが完了するまで待機した後、[Add Roles (役割の追加)]ウィザードを閉じます。

  4. サーバマネージャを使用して、PlateSpin Serverで必要とされる追加ソフトウェアをインストールします。

    1. サーバマネージャの左ペインで機能を選択し、[機能]ペインでAdd Features (機能の追加)をクリックします。

    2. [Add Features (機能の追加)]ウィザードで[機能]タブに進んだ後、ウィザードの処理を続行します。

      [Add Features (機能の追加)]ウィザード

      アクション

      1. 機能

      次に示す必要な機能とサブ機能を選択して、次へをクリックします。

      • .NET Framework (すべてインストール済み)

        • .NET Framework 3.5.1

        • WCFアクティブ化

          • HTTPアクティブ化

          • 非HTTPアクティブ化

      • Windowsプロセスアクティブ化サービス(すべてインストール済み)

        • プロセスモデル

        • .NET環境

        • 構成API

      • XPSビューア

      1. 確認

      インストールする機能を確認し、インストールをクリックします。

    3. インストールが完了するまで待機した後、[Add Features (機能の追加)]ウィザードを閉じます。

  5. サーバマネージャを終了します。

  6. 目的のPlateSpin ServerホストにMicrosoft .NET Framework 4.5.2をダウンロードしてインストールします。

1.2.4 FIPS準拠データ暗号化アルゴリズムのサポートの有効化(オプション)

PlateSpin Migrateは、FIPS (Federal Information Processing Standards Publication 140-2)に準拠するデータ暗号化アルゴリズムをサポートしています。

FIPSに準拠していることが必要である場合、PlateSpin Serverをインストールする前に、目的のPlateSpin Serverホスト上でFIPSを有効にする必要があります。これは、ワークロードのオペレーティングシステムがFIPS準拠モードで実行していることを検出した場合のみ、PlateSpin MigrateがFIPS準拠モードで実行されるためです。

メモ:FIPS準拠モードは、パフォーマンスに影響を及ぼし、データ転送率を最大30%スローダウンさせる可能性があります。

FIPS準拠アルゴリズムを有効にする

  1. PlateSpin Migrateホストのローカルセキュリティポリシーのセキュリティオプションに含まれるFIPS対応アルゴリズムを有効にします。

    1. secpol.mscを実行し、ローカルポリシー > セキュリティオプションを参照します。

    2. システム暗号化: 暗号化にFIPS対応アルゴリズムを使用セキュリティオプションを有効にします。

  2. FIPSのASP.NETサポートを設定します。

    1. ご使用のPlateSpin Serverホストの次のディレクトリにあるmachine.configファイルにアクセスします。

      ..Windows\Microsoft.Net\Framework\vX.X.XXXXX\Config
    2. 次の内容を<system.web>の下に追加します。

      <machineKey validationKey="AutoGenerate,IsolateApps" decryptionKey="AutoGenerate,IsolateApps" validation="3DES" decryption="3DES"/>
  3. PlateSpin Serverホストの下記に一覧表示されている各ディレクトリにあるweb.configファイルにアクセスし、各web.configファイルの<system.web>要素の下に次を追加します。

    <machineKey validationKey="AutoGenerate,IsolateApps" decryptionKey="AutoGenerate,IsolateApps" validation="3DES" decryption="3DES"/>
    • PlateSpin Migrateインストールディレクトリ\PlateSpin Forge\web\

    • PlateSpin Migrateインストールディレクトリ\Web\

    • PlateSpin Migrateインストールディレクトリ\ConfigurationEditor.Web\

    • PlateSpin Migrateインストールディレクトリ\Protection.WebServices\

    • PlateSpin Migrateインストールディレクトリ\OfxWeb\