PlateSpin Forge 11.2には、新機能が追加され、さらに使いやすくなっており、以前にあった問題もいくつか解決されています。Forgeのこのバージョンはソフトウェアのみのリリースです。また、重要なパフォーマンスと信頼性の問題も解決されています。
これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックがございましたら、弊社のコミュニティサイトNetIQフォーラムのNetIQ PlateSpin Forgeに関するトピックまでお寄せください。こちらのサイトでは、製品通知、ブログ、および製品ユーザグループのサービスも提供しています。
この製品のドキュメントは、NetIQ WebサイトでHTMLおよびPDFの2つの形式で提供されています。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、PlateSpin Forge 11.2マニュアルのWebサイトに掲載されている本マニュアルのHTML版で、各ページの下にある[comment on this topic]をクリックしてください。この製品を購入およびダウンロードする方法については、PlateSpin ForgeのWebサイトを参照してください。
PlateSpin Forgeの以前のリリースに付属していたリリースノートについては、PlateSpin Forge 11.2マニュアルのWebサイトにアクセスし、目次の下にある以前のリリースに移動してください。
以下に、このバージョンで提供されている主な機能と、このリリースで解決されている問題の概要を示します。
PlateSpin Forge 11.2の特徴は、Dell PowerEdge R730xdをベースにした新しいハードウェアアプライアンスです。各ハードウェアモデルの機能:
デュアル8コアCPU
128GBのRAM
ワークロードレプリケーションのために使用できるRAID保護された20TB超のストレージ
PlateSpin Forge 11.2には、次の設定の拡張サポートが含まれています。
PlateSpin Forge 11.2は、ワークロードとして次のオペレーティングシステムのサポートを追加します。
Microsoft Windows Server 2012 R2フェールオーバークラスタ
Red Hat Enterprise Linux 6.6
CentOS 4、5、6、および7
PlateSpin Forge 11.2でサポートされるワークロード環境設定については、『PlateSpin Forgeユーザガイド』の
Supported Configurationsを参照してください。
PlateSpin Forge 11.2は、VMコンテナとしてVMware ESXi 6.0のサポートを追加します。
PlateSpin Forge 11.2でサポートされるVMコンテナの詳細については、『PlateSpin Forgeユーザガイド』のサポートされるVMコンテナ
を参照してください。
PlateSpin Forge 11.2は、次のLinuxディストリビューション用のblkwatchドライバのサポートを追加します。
Red Hat Enterprise Linux 6.6
PlateSpin Forgeがどの非デバッグLinuxディストリビューションに対応するblkwatchドライバを備えているかについては、『PlateSpin Forgeユーザガイド』のPlateSpin ForgeによってサポートされているLinuxディストリビューション
を参照してください。
PlateSpin Forge 11.2で提供されるセキュリティ拡張機能を次に示します。
Windowsクラスタ検出: 仮想クラスタ名と管理共有を使用する代わりに、Windowsクラスタをアクティブノードに基づいて検出する機能。
管理者ユーザのパスワード: Forge管理VMで、ネイティブのWindows管理ツールを使用して管理者ユーザのパスワードを設定する機能。
PlateSpin Forge 11.2は、ユーザビリティーと管理の向上を図るための、次の主要機能と拡張機能を備えています。
仮想コアとソケット: VMware ESXi 5.1、5.5、または6.0を使用するVMコンテナ上のレプリケーションワークロードのCPUに対して、コア数およびソケットあたりのコア数を定義する機能。
Windowsクラスタの検出: アクティブノードに基づいてWindowsクラスタを検出し、それらをクラスタワークロードとして追加する機能。ご使用のPlateSpin環境に対してWindowsクラスタの検出を有効または無効にできます。
PlateSpin Forge 11.2では、次のソフトウェアの問題が解決されています。
942967 – 最初の完全レプリケーション時、ターゲットVMがbootofx.isoでブートするものの、PlateSpin Serverのアドレスを待っている状態になる。 ワークロードに対する[Cores per Socket (ソケットあたりのコア数)]設定の一部で、フロッピーイメージが正常にロードされませんでした。つまり、ターゲットVMが正しく設定されていません。今回のリリースでは、この問題が解決されています。
940798 – ブロックベースの転送の除外ファイルリストが機能していない。 [Block Based Volume Server Exclude and Include (ブロックベースボリュームサーバの除外と組み込み)]リストで、デフォルトのファイルのほかに新しいファイルを受け付けることができます。新しいリストを追加するには、Platespin Server環境設定で次のパラメータを使用します。
940228 - ターゲットがブートせず、エラー「Volume with serial number 00000000 does not exist among these known serial numbers (シリアル番号00000000のボリュームが既知の一連のシリアル番号の中に存在しません)」が発生する。 tmpまたはtempフォルダ環境変数がレプリケーション契約に含まれないドライブにマップされている場合、例外が発生していました。この問題は解決されています。
932222 – ターゲットをパーティション化する際に、2TB MBRドライブが検証されない。 以前は、2 TBドライブ上のMBRパーティションテーブルを使用するワークロードは、ESXi 5.5 VMコンテナ上のターゲットワークロードでGPTパーティションテーブルを使用するように自動変換されていたため、不一致による検証の失敗が発生しました。この問題は解決されています。
931518 – ワークロードの「準備して保存」を実行する際に、Protect Web UIで予期せぬエラーが発生する。 この問題は解決されています。
929770 – 11.0から11.1へのアップグレード後も、ソースのOFX接続が確立されず、「無効なIPアドレスが指定された」状態になる。 複数のNICが搭載されたWindows Server 2003 R2の32ビットクラスタワークロードで、PlateSpinがサーバとネットワークを検証できず、OFXコントローラがハートビートチェックの実行を開始できませんでした。以前のリリースでは、PlateSpinは、任意のソースNICを使用してゲートウェイのIPアドレスとDHCPサーバのIPアドレスを取得していました。しかし、バージョン11.1では、OFXコントローラは、特定のNICを使用してIPアドレスを取得します。そのため、IPアドレスを指定していないと、Windows Server 2003 R2の32ビットでは、IPアドレスのデフォルト値が提供されず、アクションに失敗します。この問題は解決されています。
927013 – CPU数が間違っている。 以前は、各ソケットに1つのコアが存在するという前提で、検出時のソケット数はCPUと同数として処理されていました。このリリースでは、VMware ESXi 5.1、5.5、または6.0を使用するVMコンテナ上のレプリケーションワークロードのCPUに対して、コア数およびソケットあたりのコア数を定義する機能を提供します。
926354 – 最初のレプリケーション時にエラー[No Valid snapshot transfer method provider (有効なスナップショット転送方式プロバイダがありません)]が発生する。 ファイルベースのレプリケーションとブロックベースのレプリケーションでは、Microsoft VSS (ボリュームシャドウコピーサービス)を使用して、PlateSpinが凍結されたファイルシステムからデータをコピーできるようにしています。以前は、PlateSpinは、VSSシャドウプロバイダの有無を最初のレプリケーション時に確認していました。今回のリリースから、VSSシャドウプロバイダの有無をワークロードの検出時に確認するようになりました。
926291 – ブロックベース転送ドライバが原因でソースサーバが起動に失敗する。 以前は、ブロックベース転送ドライバは、古い利用できないボリュームシャドウコピーを検出しており、これが、ソースサーバが起動に失敗する問題の原因になっていました。今回のリリースから、ドライバはファイルサーバのシャドウコピーを無視するようになりました。
922954 – 最初のレプリケーション時にエラー[Cannot be negative (負の値は指定できません)]が発生する。 以前は、代替データストリーム名に$ (ドル記号)が含まれる代替データストリーム拡張属性をファイルで使用していると、レプリケーションのファイルベース転送時に例外が発生していました。今回のリリースから、ファイルベース転送でこのユースケースを処理できるようになりました。
921103 – DLL ZLibWrapperをロードできない。 以前は、環境のdll検索パスにカレントディレクトリが含まれていない場合、ZLibWrapper.dllに対してSetDllDirectoryを使用して、DLLロードパスにカレントディレクトリを追加する必要がありました。この問題を解決するため、圧縮レプリケーションを実行する場合、ZLibWrapper.dllファイルの検索時にカレントディレクトリを確認するようになりました。
918295 – 4.9Tのボリュームでパーティションの作成に失敗する。 以前は、PlateSpinは、MBRタイプのパーティションのみを検出していました。今回のリリースから、WMIの検出時にMBRおよびGPT (GUIDパーティションテーブル)のディスクパーティションスキームを検出して処理するようになりました。
912149 – データ転送ステップで、Windows Server 2003の「[80004005]システムエラーコード/HRESULT: [80004005]」が発生する。 以前は、PlateSpinが、無効なMFTインデックスデータを処理して無効なインデックスのレコードを読み込んでおり、これが原因でレプリケーションが失敗していました。今回のリリースから、無効なインデックスデータはフィルタして除外されるようになったため、無効なインデックスのレコードが読み込まれないようになりました。
906633 – ダッシュボードが60個を超えるワークロードをサポートする必要がある。 以前は、PlateSpin Serverダッシュボードの[Workload Summary (ワークロードサマリ)]に、60個のドットアイコンが表示されていました。今回のリリースから、ワークロードの状態を示すドットアイコンの最大数が、PlateSpin Serverにインストールされているワークロードライセンスの数に一致するようになりました。無制限ライセンスの場合、サマリには96個のドットアイコンが表示されます。
886325 – 静的IPアドレスが割り当てられているWindows Server 2012ワークロードのネットワーク設定UIに、DHCP有効と表示されるべきではない。 ソースワークロードとターゲットワークロードに静的IPネットワークを設定していても、Windowsのネットワークアダプタのプロパティにはネットワーク設定でDHCPが有効になっているとレポートされていました。Powershellコマンドでは、DHCPが無効であると表示されていました。ネットワーク機能は失われていません。今回のリリースでは、この問題が解決されています。
865570 – Windows Server 2012 R2 UEFIワークロードのファイルベースの転送が失敗する。 Windows 6.2以降のカーネルバージョンのX2Pファイルベースの転送が、ファイルステージの送信および受信中に失敗します。
回避策: このX2Pシナリオでファイル転送を強制的に機能させるには、ファームウェアVT-d、VT-s、Execute Disable BitのCPU詳細フラグを無効にする必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事7014698を参照してください。
PlateSpin Forge ServerをPlateSpin Forge 11.2アプライアンスバージョン3にアップグレードするには、ホットフィックスまたはパッチが適用済みかどうかに関係なく、次の製品のインストール環境が存在している必要があります。
PlateSpin Forge 11.1アプライアンス3
PlateSpin Forge 11.0アプライアンス3
『PlateSpin Forgeアップグレードガイド』のUpgrading to Forge 11.2 Appliance Version 3
を参照してください。
メモ:PlateSpin Forge 4アプライアンスバージョン2以前を現在使用している場合は、PlateSpin Forge 11.2アプライアンスバージョン3にアップグレードする前に、システムをPlateSpin Forge 11.0アプライアンスバージョン3にアップグレードしてください。『PlateSpin Forge 11.0アップグレードガイド』を参照してください。
現在使用しているForgeのバージョンによっては、増分アップグレードパスに従う必要があります。『PlateSpin Forge 11.0アップグレードガイド』の
アップグレードパスを参照して、必要に応じてそのガイドのアップグレード手順に従ってください。
NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。
Linuxワークロード向けにソフトウェアRAIDをサポートしない。 PlateSpin Forgeは、ソフトウェアRAIDのボリュームのLinuxワークロードをサポートしていません。
949765 – Prepare for Syncが、ターゲットVMのソケットとコアの設定を間違って変更します。 ある条件下で、Prepare for Syncは、ターゲットVMに設定されているCPUの合計数を遵守しますが、コアとソケットの設定を間違って変更する可能性があります。ソケットあたりのコア数が1に設定され、ソケット数がCPUの合計数に設定されます。
この問題は、サーバ同期コントラクトを作成するタスクと再保護時にターゲットを準備するタスクで確認されています。影響を受けるのは、ESXi 5以上のVMコンテナのターゲットVMのみであり、この場合はソケット数とソケットあたりのコア数はVMwareにより設定されます。さらに、サーバ同期コントラクトには、コアとソケットの設定は表示されません。
たとえば、ESXi 5.5 VMコンテナでターゲットVMのCPU設定でソケット数が6、ソケットあたりのコア数が3に設定されている場合、Prepare for Syncは間違ってCPU設定のソケット数を18、ソケットあたりのコア数を1に設定します。
回避策: 現時点で解決策はありません。
949579 – 物理へのフェールバックは、ソースとターゲットのブートモードが異なる(UEFI <-> BIOS)場合、失敗します。 物理ターゲットワークロードがBIOSブートモードを使用している場合、UEFIブートモードを使用するソースワークロードで保存してフェールバックオプションを開始すると、フェールバックが失敗します。この問題は、ソースとターゲットのブートモードの不一致が原因で発生します。
回避策: ターゲットワークロードのブートモードをソースワークロードのブートモードに一致するように変更します。
948855 – 完全レプリケーションは、「Array index is out of range」というエラーで失敗します。 ファイルベースのレプリケーションの場合、バージョン11.2にアップグレードした後は、ワークロードに拡張パーティションと論理ドライブが存在すると、完全レプリケーションが失敗します。アップグレードした後の最初の完全レプリケーションと増分レプリケーションは影響を受けません。
回避策: 拡張パーティションと論理ドライブがあるワークロードには、ブロックベースのレプリケーションを使用できます。
947597 – 11.2へのアップグレード後、SMTP、電子メール通知、レプリケーションレポートの各設定が保持されない。 11.2へのアップグレード後は、電子メール通知とレポートは使用できません。これらの機能の設定は、アップグレード時にリセットされました。
回避策: SMTP、電子メール通知、レポートの各設定を再設定します。『ユーザガイド』のイベントおよびレポートの自動電子メール通知の設定
を参照してください。
947072 – バージョン11.2へのアップグレード後のクラスタとノードのDNS解決に失敗すると、Windowsクラスタのワークロードレプリケーションも失敗する。 バージョン11.2では、Windowsクラスタのサポート方法が変わったため、PlateSpin ForgeでクラスタとノードのIPアドレスの前方向検索および後方向検索を実行するには、完全なDNS解決が必要になります。既存のクラスタワークロードの増分レプリケーションは、次のエラーで失敗します。
GatherMachineData service failed. (GatherMachineDataサービスが失敗しました。)
The RPC server is unavailable (Exception from HRESULT: value) (RPCサーバが使用できません(HRESULTの例外: 値))
失敗は、PlateSpin Forge Serverでワークロードを更新(再検出)する際に発生することもあります。たとえば、データのコピー操作が他の場所に反映されていないときに発生します。
回避策: PlateSpin Forge Serverで、クラスタとクラスタノードのIPアドレスのDNS前方向検索およびDNS後方向検索を解決できることを確認してください。DNSサーバをアップデートするか、Forge VM上のローカルhostsファイル(%systemroot%\system32\drivers\etc\hosts)をアップデートできます。
946124 – 中国語のデフォルトのクラスタIPアドレス名が間違っている。 MicrosoftClusterIPAddressNamesリストで、簡体中国語および繁体中国語のクラスタIPアドレスリソース名のデフォルト検索エントリについて、文字IPの前後にスペース文字が入っていません。中国語用に設定されているWindowsクラスタノードのワークロードを追加しようとした場合に、クラスタIPアドレスリソース名を検索してもMicrosoftClusterIPAddressNamesリストのエントリに一致しません。PlateSpin Serverはクラスタワークロードを検出できないため、ワークロードの追加アクションは失敗します。
回避策: PlateSpin環境設定ページのMicrosoftClusterIPAddressNamesリストで、簡体中国語および繁体中国語のクラスタIPアドレスリソース名に対応する検索エントリのIPの前後にスペースを追加します。
たとえば、 を に変更します。
945571 – Windows 2012ワークロード、ファイルベース転送: 増分レプリケーションによってターゲットでchkdskエラーが発生する。 Windows Server 2012 R2で、Microsoftはディスクの自動クリーンアップ処理を導入しました。これは定期的に実行され、Windowsが%systemroot%\WinSxS (Windows Side-by-Side)フォルダに保存するデータの量を減らそうとします。この処理により、使用されていないファイルが、同じ名前を持つより小さい圧縮バージョンに置き換えられる可能性があります。置き換えられたファイルの一部が実際にはハードリンクであった可能性が非常に高いと考えられます。この[Windowsディスクのクリーンアップ]ツールをインストールして使用していれば、Windowsの旧バージョンでもこの処理が発生する可能性があります。
このWindowsプロセスの実行後にPlateSpinが増分レプリケーションを実行した場合、レプリケーションの際に、ハードリンクから圧縮ファイルに変更されたファイルの状況が正確に処理されません。PlateSpinはターゲットVM上のハードリンクを適切に削除できないため、これらのファイルはターゲット上でハードリンクされた状態のままになります。増分レプリケーション後、フェールオーバーVMで、これらのファイルに対して次のようなchkdskエラーが表示される場合があります。
Minor file name errors were detected in file 25467. (ファイル25467で軽微なファイル名エラーが検出されました。) Index entry wucltux.dll.mui in index $I30 of file 56447 is incorrect. (ファイル56447のインデックス$I30のインデックスエントリwucltux.dll.muiが間違っています。) Index entry WUCLTU~1.MUI in index $I30 of file 56447 is incorrect. (ファイル56447のインデックス$I30のインデックスエントリWUCLTU~1.MUIが間違っています。)
回避策: この問題が発生した場合、ワークロードの完全レプリケーションを実行してエラーを解決する必要があります。これにより、保護ターゲットVMに対してソースワークロードの完全なコピーが作成されます。
945090 – 複数のNICが搭載されたターゲットでX2Pフェールバック時にDNS設定が記憶されない。 複数のNICが搭載されたワークロードの場合、DNS設定はフェールバック中に自動的には設定されません。
回避策: フェールバックの完了後に、NICに手動でDNSを設定する必要があります。
944932 – Windows Server 2003 R2クラスタ: [フェールオーバーの準備]がフェールオーバーVMのNICを設定しようとして停止する。 Windows Server 2003 R2クラスタでフェールオーバーの準備オプションを使用すると、フェールオーバーVMのNICの設定が完了するまでに6時間以上かかる可能性があります。このオプションは通常、定期保守期間中に、クラスタノードのフェールオーバーの実行前に環境を準備するために運用環境で使用されます。同じクラスタ上で、フェールオーバーのテストオプションまたはフェールオーバーオプションは、許容可能な時間内に問題なく実行されます。
この問題はWindows Server 2008 R2クラスタおよびWindows Server 2012 R2クラスタでは確認されていません。
回避策: Windows Server 2003 R2クラスタでは、フェールオーバーの準備オプションを使用せず、フェールオーバーを直接実行してください。
944559 – 暗号化を有効にすると、ファイルベースの増分レプリケーションが完了しない。 ファイルベースのデータ転送の対象に設定されているWindowsワークロードの暗号化を有効にすると、増分レプリケーションの転送終了時にWindowsレシーバがハングすることがあります。このハングは、暗号化プロセスによって、転送で読み込まれた最後のバイトが間違ってゼロ以外の値に設定された場合に発生します。これは転送するファイルがほかにもあり、ストリームからの読み込みを続行することを意味します。
回避策: レプリケーションデータの転送で暗号化を有効にする場合、Windowsワークロードに対してはブロックベースのデータ転送を使用できます。
943932 – 「DiscoverActiveNodeAsWindowsCluster = True」の場合、非アクティブノードがスタンドアロンワークロードとして追加されるべきではない。 PlateSpin Forge 11.2では、PlateSpin環境設定のDiscoverActiveNodeAsWindowsCluster = Trueパラメータを使用して、Windowsクラスタのアクティブノードに基づいた検出を有効または無効にできます。検出時には、非アクティブノードがスタンドアロンワークロードとして表示されることがあります。ノードが保護されたクラスタの一部であることを示す警告は表示されません。
回避策: クラスタを保護するには、必ずアクティブノードを使用します。または、PlateSpin環境設定のDiscoverActiveNodeAsWindowsClusterパラメータを設定することで、すべてのWindowsクラスタノードをスタンドアロンワークロードとして管理できます。
937476 – PlateSpinフェールバック設定のWindows Server 2008 R2クラスタで間違ったNICがマップされる。 Windows Server 2008 R2クラスタに対してPlateSpinのフェールオーバーおよびフェールバックが実行されると、Microsoftクラスタ管理ソフトウェアにより、ソース割り当てではなくデフォルトに基づいてNICがマップされます。予想された設定とマッピングが一致しないため、フェールバックは完了しません。
回避策: IP設定を予想されたマッピングに切り替えて、ターゲットを正常に設定する必要があります。これにより、フェールバックを正常に完了できるようになります。
897843 – MS Clusterのワークロードに対する再保護で、ワークロードの増分追加を実行するときにボリュームが正しくマップされない。 再保護中、Microsoft Clusterワークロードを増分追加した後にワークロードボリュームがソースとターゲットの間で正しくマップされない場合があります。フェールバックマシン上の共有ストレージボリュームがオリジナルソース上の既存の共有ストレージボリュームと同一ではないからです。Windows Systemボリュームは、ソースからターゲットに正しくマップされますが、Protect Web UIの[ワークロード環境設定]ページで、Quorumおよびクラスタリソースボリュームマッピングが未マップと示されます。
回避策: 再保護時に最初のレプリケーションに対するワークロードを構成するときに、ワークロードのレプリケーション設定 > ボリュームマッピングセクションで、共有ストレージボリュームに対する正しいボリューム・マッピングを手動で選択します。
863173 – LinuxワークロードのX2Pフェールバックにより、X Serverグラフィカルユーザインタフェースが失敗する。 ターゲットに複製され、フェールオーバーされて物理ターゲットにフェールバックされた、保護されているLinuxワークロードは、そのX Serverインタフェースの機能を失います。
回避策: VMwareツールのインストール時にフェールオーバーしたVMが再設定されることによって、この問題が発生します。これを修正するには、次のコマンドを使用して、ファイル名にBeforeVMwareToolsInstallという文字列を持つファイルを検索します。
find / -iname '*BeforeVMwareToolsInstall'
当該ファイルをすべて確認した後で、これらのファイルを元の場所に戻し、ワークロードを再起動して、ワークロードのX Serverインタフェースを修正してください。
860917 – 増分レプリケーション用のOESワークロードを準備できない。 VMware Virtual Infrastructure Client (VIC)でVMを作成するか既存のVMを変更し、ゲストオペレーティングシステムとしてNovell Enterprise Serverを選択する場合、VMが(不明のOSタイプとして)PlateSpinブラウザに表示されますが、Protect Web UIの[増分レプリケーションの準備]ページの仮想マシンドロップダウンリストに一覧表示されません。
回避策: このVMをVICのX2Vレプリケーションのターゲットとして使用できるようにするには、オペレーティングシステムのタイプをSUSE Linux Enterprise 11 (64ビット)に変更して、コンテナを更新します。VMがProtectc Web UIに一覧表示されます。
698611 – 特定の状況下でのフルクラスタレプリケーションの障害。 Windows Server 2008 R2クラスタのノードがフリップすると、それに続く完全レプリケーションまたは最初の完全同期レプリケーションが次のエラーで失敗します。
Object reference not set to an instance of an object. (オブジェクト参照がオブジェクトのインスタンスに設定されていません。)
この問題は、Sync to an existing VM (既存のVMへの同期)の方法で設定されたコントラクトでのみ発生します。
回避策: ナレッジベースの記事7008771を参照してください。
ワークロードの初期レプリケーション前にWindowsクラスタサービスが他のノードにフェールオーバーした場合、レプリケーションに失敗する: Windowsクラスタのアクティブノードをワークロードとして追加し、PlateSpinが初期レプリケーションを実行する前にそのノードがフリップした場合、レプリケーションに失敗します。
回避策: クラスタをフリップして、コントラクトの設定時にアクティブであったノードに戻し、その後、初期レプリケーションを実行します。または、ワークロードを削除してから、現在のアクティブノードを追加することもできます。
611105 – アップグレード後に保護契約が見当たらない。 Forgeアプライアンスをバージョン3にアップグレードすると、[Ready for Failback (フェールバックの準備ができました)]または[Ready for Reprotect (再保護の準備ができました)]の状態にあるワークロードを持つ保護契約がユーザインタフェース上で見当たらない可能性があります。この問題は、次の修正の際に考慮されます。
この問題は、フェールバック用に準備されている契約、およびまだ再保護が完了していない契約にのみ影響します。フルサイクル(フェールオーバー > フェールバック > 再保護 > アイドル)を完了した契約では、この問題は発生しません。
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ライセンスの許諾
PlateSpin Forge 11以降のバージョン用に購入したライセンスをPlatespin Forge 3.3以前のバージョン用に使用することはできません。
サードパーティのソフトウェア
PlateSpin Forgeで使用されているサードパーティのソフトウェアの詳細については、「PlateSpinにおけるサードパーティのライセンス使用法と著作権情報」のページを参照してください。