このセクションでは、TomcatとPostgreSQLのインストールプロセスを順を追って説明します。
次の手順では、ガイド付きプロセスを使用してWindowsプラットフォームにTomcatおよびPostgreSQLをインストールする方法について説明します。無人のサイレントインストールを実行するには、セクション 12.2.2, Identity Manager用のPostgreSQLおよびTomcatのサイレントインストールを参照してください。
インストールの準備をするために、次の各セクションに記載されている考慮事項とシステム要件を確認します。
リリースに付属するリリースノート
メモ:PostgreSQLをインストールする場合も、PostgreSQLの既存のバージョンを使用する場合も、データベースのパスワードを指定する必要があります。ただし、このインストールプログラムは"または$文字を含むパスワードをサポートしていません。これらの特殊文字を使用する場合は、インストールプロセスが完了した後でパスワードを変更してください。
ガイド付きインストールを実行する
アプリケーションをインストールするコンピュータに管理者としてログインします。
計画したインストールパスに、次の名前が含まれるディレクトリがないことを確認します。
tomcat
postgres
activemq
jre
メモ:Standard Editionをインストールする際には、ActiveMQをインストールする必要があります。インストールしない場合、Identity Reportingにログインしても[レポーティング]ページがロードされません。または、PostgreSQLインストールを完了した後でactivemq-all-5.15.2 jarファイルをC:\NetIQ\idm\apps\tomcat\libディレクトリにコピーし、Tomcatを再起動します。
(状況によって実行) Identity Managerインストールパッケージの.isoイメージファイルがある場合は、インストールファイルが保存されている\products\CommonApplication\postgre_tomcat_installディレクトリへ移動します。
(状況によって実行)インストールファイルをNetIQ DownloadsのWebサイトからダウンロードした場合は、次の手順を実行します。
ダウンロードしたイメージのwin.zipファイルのある場所に移動します。
このファイルの内容をローカルコンピュータ上のディレクトリに抽出します。
インストールファイルが保存されているディレクトリから、TomcatPostgreSQL.exeを実行します。
インストールプログラムで、インストールに使用する言語を指定してOKをクリックします。
概要情報を確認して次へをクリックします。
ライセンス契約に同意して、次へをクリックします。
TomcatまたはPostgreSQLの一方をインストールするか、それとも両方をインストールするかを指定します。
ガイド付きプロセスを実行するため、次のパラメータの値を指定します。
Tomcat parent folder (Tomcatの親フォルダ)
Tomcatをインストールする場合にのみ適用されます。
Tomcatのファイルをインストールするディレクトリを指定します。
Tomcatの詳細
Tomcatをインストールする場合にのみ適用されます。
Tomcatで必要なポートを指定します。
すべてのWebアプリケーションとTomcatを正常にシャットダウンするために使用するポートを指定します。デフォルトは8005です。
Tomcatサーバがクライアントコンピュータとの通信に使用するポートを指定します。デフォルトは8080です。SSLを使用する場合、デフォルトは8443です。
(状況によって実行) TLS/SSLプロトコルを使用しない場合、SSLトランスポートが必要な要求をアプリケーションサーバがリダイレクトするポートを指定します。デフォルトは8443です。
(オプション)アプリケーションサーバがhttpではなくAJPプロトコルを使用するWebコネクタと通信する場合に使うポートを指定します。デフォルトは8009です。
このパラメータは、アプリケーションサーバでWebアプリケーションに含まれる静的なコンテンツを管理する場合や、アプリケーションサーバのSSL処理を利用する場合に使用します。
PostgreSQL親フォルダ
PostgreSQLをインストールする場合にのみ適用されます。
PostgreSQLのファイルをインストールするディレクトリを指定します。
PostgreSQLの詳細
PostgreSQLをインストールする場合にのみ適用されます。
識別情報アプリケーション用のPostgreSQLデータベースの設定を指定します。
メモ:サポートされているバージョンのPostgreSQLがすでにサーバで実行されている場合は、デフォルトのpostgresユーザのパスワードを入力するようプロンプトが表示されます。続いて、idmadminユーザが作成され、postgresと同じパスワードが割り当てられます。
このインストールプログラムは、"または$文字を含むパスワードをサポートしていません。
データベースの名前を指定します。デフォルト値はidmuserappdbです。
idmadminアカウントを指定します。これは、データベースのテーブルやビューなどのアーティファクトを作成できるデータベース管理者です。
このアカウントはデフォルトのpostgresユーザとは異なります。
データベース管理者およびデフォルトのpostgresユーザのパスワードを指定します。
このインストールプログラムは、"または$文字を含むパスワードをサポートしていません。
PostgreSQLデータベースをホストするサーバのポートを指定します。デフォルトは5432です。
インストール前の概要を確認します。
インストールプロセスを開始します。
インストールプロセスが完了したら、[完了]をクリックします。
サイレント(非対話型)インストールでは、ユーザインタフェースは表示されず、ユーザに対する質問も行われません。代わりに、InstallAnywhereはデフォルトのsilent.propertiesファイルの情報を使用します。デフォルトのファイルを使用してサイレントインストールを実行することも、ファイルを編集してインストールプロセスをカスタマイズすることもできます。ガイド付きインストールについては、セクション 12.2.1, ウィザードを使用したPostgreSQLとTomcatのインストールを参照してください。
インストールの準備をするために、次の各セクションに記載されている考慮事項とシステム要件を確認します。
インストール用のpostgresq_tomcat-silent.propertiesファイルの中にパスワードを指定するのを望まない場合、代わりに環境内でパスワードを設定できます。この場合、サイレントインストーラはpostgresq_tomcat-silent.propertiesファイルからではなく、環境からパスワードを読み込みます。これにより、セキュリティが増強されます。
インストールの次のパスワードを指定する必要があります。
NETIQ_DB_PASSWORD
NETIQ_DB_PASSWORD_CONFIRM
setコマンドを使用します。次に例を示します。
set NETIQ_DB_PASSWORD_CONFIRM=myPassWord
このインストールプログラムは、$文字に"を含むパスワードをサポートしていません。これらの特殊文字を使用する場合は、PostgreSQLをインストールした後でパスワードを変更してください。
アプリケーションをインストールするコンピュータにログインします。
(状況によって実行) Identity Managerインストールパッケージの.isoイメージファイルがある場合は、インストールファイルが保存されている\products\CommonApplication\postgre_tomcat_installディレクトリへ移動します。
(状況によって実行)インストールファイルをNetIQ DownloadsのWebサイトからダウンロードした場合は、次の手順を実行します。
ダウンロードしたイメージのwin.zipファイルのある場所に移動します。
このファイルの内容をローカルコンピュータ上のディレクトリに抽出します。
インストールパラメータを指定するため、次の手順を実行します。
postgresq_tomcat-silent.propertiesファイルがインストール用の実行可能ファイルと同じディレクトリにあることを確認します。
テキストエディタでpostgresq_tomcat-silent.propertiesファイルを開きます。
パラメータの値を指定します。パラメータの説明については、ステップ 10を参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
インストールプロセスを起動するには、次のコマンドを入力します。
install -i silent -f postgresq_tomcat-silent.properties
メモ:postgresq_tomcat-silent.propertiesファイルがインストールスクリプトとは異なるディレクトリにある場合は、ファイルのフルパスを指定する必要があります。このスクリプトは必要なファイルを一時ディレクトリに解凍し、サイレントインストールを起動します。