12.1 PostgreSQLおよびTomcatのインストールの計画

Identity Manager 4.6以降、NetIQでは、アプリケーションサーバとしてApache Tomcatのみをサポートしています。サポートしているバージョンのTomcatを会社で提供している場合は、それをIdentity Managerとともに使用できます。

または、利便性のために、NetIQではTomcatとPostgreSQLを同じインストールプログラムにバンドルしています。このインストーラを使用することで、これらのアプリケーションを別途ダウンロードすることなくインストールできます。NetIQは、NetIQ Identity Managerのマニュアルで説明する範囲を超えて、これらのコンポーネントのアップデート、管理、環境設定、または調整情報の提供を行いません。

12.1.1 TomcatおよびPostgreSQLのインストールチェックリスト

次のチェックリストの手順を完了することをお勧めします。

チェックリストの項目

  1. Identity Managerコンポーネント間の相互作用を理解します。詳細については、次の各セクションを参照してください。

  1. Identity Managerコンポーネント用に使用するサーバを決定します。詳細については、セクション 5.3.4, 推奨されるサーバセットアップを参照してください。

  1. TomcatまたはPostgreSQLをインストールする前に、NetIQ Sentinelをインストールする必要があるかどうかを決定します。詳細については、「セクション 5.3, 推奨されるインストールシナリオとサーバセットアップ」を参照してください。

    メモ:Sentinelインストールは、Linuxサーバでのみサポートされます。Sentinelをインストールするには、ご使用の環境にLinuxサーバをインストールしておく必要があります。

  1. アプリケーションのインストールに関する考慮事項を検討し、コンピュータが要件を満たしていることを確認します。

  1. アプリケーションをインストールします。

  1. 残りのIdentity Managerコンポーネントをインストールします。

12.1.2 PostgreSQLおよびTomcatのインストールプロセスの理解

一方のアプリケーションをインストールするか、それとも両方をインストールするかを選択できます。たとえば、サポートされているバージョンのアプリケーションがすでにサーバにインストールされているため、PostgreSQLは必要ない場合があります。個々のインストールには次の考慮事項が適用されます。

PostgreSQL

インストールプロセスにより、識別情報アプリケーション用のデータベースがインストールされ、データベースを所有するidmadminという名前の管理ユーザが作成されます。ただし、インストール時には識別情報アプリケーション用のデータベース内にスキーマは作成されません。スキーマ情報は識別情報アプリケーションのインストール時に追加されます。

サポートされているバージョンのPostgreSQLがすでにサーバで実行されている場合は、デフォルトのpostgresユーザのパスワードを入力するようプロンプトが表示されます。続いて、idmadminユーザが作成され、postgresと同じパスワードが割り当てられます。

プロセスが終了すると、データベースインスタンスが起動されます。このデータベースを使用する他のIdentity Managerコンポーネント(ユーザアプリケーションなど)をインストールする際に、インスタンスが実行中である必要があります。

識別アプリケーション用のデータベースにはPostgreSQLを使用する必要はありません。

Tomcat

インストールプロセス中にIDM Apps Tomcat Serviceが作成されます。Tomcatアプリケーションサーバをサポートするため、インストールプログラムによってApache ActiveMQおよびOracle JREもインストールされます。これらの項目は、Tomcatから電子メール通知を送信するのに役立ちます。

インストールプログラムの完了時にTomcatは起動されません。他のIdentity Managerコンポーネント(Identity Reportingなど)をインストールする前に、Tomcatを停止する必要があります。

12.1.3 PostgreSQLのインストールの前提条件

PostgreSQLのインストール計画を立案する前に次の考慮事項を確認します。

  • Identity MangerにバンドルされているバージョンのPostgreSQLを、このデータベースプログラムの旧バージョンが実行されている環境にインストールできます。新たにインストールすることによって旧バージョンが上書きされないよう、ファイルに対して別のディレクトリを指定してください。

  • 識別情報アプリケーションが使用するデータベース(PostgreSQLなど)には前提条件がいくつか適用されます。詳細については、識別情報アプリケーションのデータベースをインストールする場合の前提条件を参照してください。

  • 複数のバージョンのPostgreSQLをインストールすることはできません。これは、PostgreSQLのサービスアカウントが両方のインスタンスを扱えないためです。このバージョンのPostgreSQLをインストールする前に旧バージョンをアンインストールしてください。

12.1.4 Tomcatのインストールの前提条件

Tomcatのインストール計画を立案する前に次の考慮事項を確認します。

  • TomcatとPostgreSQLは、同じサーバにインストールすることも、別々のサーバにインストールすることもできます。

  • インストールプロセスにより、サポートされているバージョンのOracle JREとApache ActiveMQがインストールされます。

  • さらに、Apache Log4jサービスでTomcatのイベントを監視するために必要なファイルもインストールされます。

  • Identity Managerインストールキットに付属するTomcatインストールプログラムではなく、ユーザが独自に入手したインストールプログラムを使用できます。ただし、ご使用のバージョンのTomcatでApache Log4jサービスを使用するには、適切なファイルがインストールされていることを確認してください。詳細については、セクション 13.1.4, Apache Log4jサービスを使用したサインオンの記録を参照してください。この要件は、TomcatをOSP、識別情報アプリケーション、およびIdentity Reportingに使用する場合に適用されます。

  • ActiveMQで確実に電子メール通知を配信するには、MQServerをインストールします。

  • アイデンティティアプリケーションが実行されるTomcatアプリケーションサーバには、いくつかの前提条件が適用されます。詳細については、アプリケーションサーバの前提条件と検討事項を参照してください。

  • インストールプロセスにより、JREの場所がsetenv.batファイルに設定されます。このファイルは、デフォルトではc:\NetIQ\idm\apps\tomcat\binディレクトリにあります。Identity ApplicationsとIdentity ReportingをTomcatにインストールする際に、setenv.batファイルのJAVA_OPTsエントリまたはCATALINA_OPTSエントリが更新されます。

12.1.5 PostgreSQLのシステム要件

PostgreSQLのコンピュータの要件は識別情報アプリケーションの要件と同じです。詳細については、識別情報アプリケーションのシステム要件を参照してください。Identity Managerの最新バージョンのリリースノート、およびPostgreSQLのマニュアルも参照してください。

12.1.6 Tomcatのシステム要件

Tomcatのコンピュータの要件は識別情報アプリケーションの要件と同じです。詳細については、セクション 15.1.4, 識別情報アプリケーションのシステム要件を参照してください。Identity Managerの最新バージョンのリリースノート、およびTomcatのマニュアルも参照してください。