既存のIdentity Managerインストールの最新バージョンをインストールする場合、通常はアップグレードを実行します。ただし、Identity Managerの最新バージョンで既存データのアップグレードパスが提供されていない場合は、マイグレーションを実行する必要があります。マイグレーションは、新しいサーバにIdentity Managersをインストールして、既存のデータをこの新しいサーバにマイグレートすることとして定義されています。
Identity Manager 4.5 Standard EditionおよびAdvanced Editionは、通常はアップグレード可能です。
Identity Manager 4.5 Standard Edition: Identity Manager 4.5 Standard Editionを現在インストールしている場合は、それをIdentity Manager 4.6 Standard Editionに直接アップグレードできます。詳細については、『NetIQ Identity Manager 4.6 Standard Editionをインストールおよびアップグレードするためのクイックスタートガイド』を参照してください。
Identity Manager 4.5 Standard EditionをIdentity Manager 4.6 Advanced Editionにアップグレードするには、次のいずれかのアプローチを選択して、アップグレードを完了してください。
Identity Manager 4.5 Standard EditionをIdentity Manager 4.6 Standard Editionにアップグレードし、それをIdentity Manager 4.6 Advanced Editionにアップグレードします。詳細については、『NetIQ Identity Manager 4.6 Standard Editionをインストールおよびアップグレードするためのクイックスタートガイド』を参照してください。
Identity Manager 4.5 Standard EditionをIdentity Manager 4.5 Advanced Editionにアップグレードし、それをIdentity Manager 4.6 Advanced Editionにアップグレードします。詳細については、『NetIQ Identity Manager 4.6 Standard Editionをインストールおよびアップグレードするためのクイックスタートガイド』を参照してください。
Identity Manager 4.5 Advanced Edition: 現在Identity Manager 4.5 Advanced Editionをインストールしている場合は、それをIdentity Manager 4.6 Advanced Editionに直接アップグレードできます。詳細については、セクション 54.1, Identity Managerのアップグレードのチェックリストを参照してください。
アップグレードを実行できない場合もあります。その場合は、マイグレーションを実行する必要があります。次に例を示します。
サポートされていないOS: 今後サポートされないオペレーティングシステムを実行しているサーバ上にIdentity Managerをインストールしていた場合、アップグレードではなく、マイグレーションを実行する必要があります。
次の表は、移行またはインプレースアップグレードをサポートするオペレーティングシステムに関する情報を記載しています。
オペレーティングシステム |
インプレースアップグレード |
マイグレーション |
---|---|---|
SLES 11 SP4および12 SP1 |
対応 |
該当なし |
RHEL 6.8および7.3 |
対応 |
該当なし |
Windows 2012 R2 |
対応 |
該当なし |
Windows 2012 |
対応 |
該当なし |
Identity Manager 4.0.2: 現在Identity Manager 4.0.2を使用している場合、RBPMの有無に関係なく、そのままアップグレードを実行することはできません。次のアクションを実行する必要があります。
Identity Manager 4.5 Advanced Editionにアップグレードします。
Identity Manager 4.6 Advanced Editionにアップグレードします。
役割ベースデータ(識別情報アプリケーション)をマイグレートします。詳細については、セクション 58.7, 識別情報アプリケーションのアップグレードを参照してください。
1つのドライバセットに複数のサーバを関連付けている場合、一度に1台のサーバに対してアップグレードまたはマイグレーションを実行することができます。時間が足りずに一度ですべてのサーバをアップグレードしない場合、各サーバのアップグレードが完了するまでは、ドライバは複数のバージョンのIdentity Managerと連携して動作します。
Identity Managerエンジンには後方互換性があるので、Identity Manager 4.6のエンジンはIdentity Manager 4.5のドライバを問題なく実行できます。ただし、Identity Managerエンジンをアップグレードした直後に、役割およびリソースドライバをアップグレードする必要があります。
重要:Identity Manager 4.6以降でのみサポートされているドライバの機能を有効にした場合、バージョンが混在しているサーバでは、ドライバは動作を停止します。古いエンジンは新しい機能を扱うことができません。そのため、すべてのサーバをIdentity Manager 4.6以降にアップグレードするまでは、ドライバは動作しません。
Identity Managerでは、製品評価期間またはAdvanced Editionのアクティベーション後に、Advanced EditionからStandard Editionに切り替えることができます。すでにAdvanced Editionのアクティベーションを適用していて、Standard Editionに切り替えたい場合は、すべてのStandard Edition機能が自動的に取得されます。ただし、Standard Editionで提供される機能を排他的に使用したい場合は、追加の手順を実行する必要があります。詳細については、Advanced EditionからStandard Editionへの切り替えを参照してください。