58.7 識別情報アプリケーションのアップグレード

識別情報アプリケーションのアップグレードプログラムを実行する場合、次の検討事項を確実に反映します。

  • 前のユーザアプリケーションで使用していたデータベースと同じデータベースを使用します。前のインストールとは、移行元のインストールのことです。インストールプログラムで、データベースタイプとして[既存のデータベース]を指定します。

  • (状況によって実行)既存のデータベースがOracleベースであり、インストールプログラムにスキーマを更新するSQLファイルを書き込むように指定した場合、次の手順を実行する必要があります。詳細については、セクション 58.8.1, SQLファイルを実行するOracleデータベースの準備を参照してください。

  • ユーザアプリケーションコンテキストに別の名前を指定できます。

  • 前のインストールとは異なるインストール先を指定します。

  • Tomcatのサポートされているバージョンを参照します。

  • 大文字と小文字を区別しない照合をデータベースに対して使用しないでください。大文字と小文字を区別しない照合はサポートされていません。大文字と小文字を区別しない照合を使用すると、マイグレーション時に重複キーエラーが発生する場合があります。重複キーエラーが発生した場合は、照合を確認して修正してから、識別情報アプリケーションを再インストールします。

  • プロバイダごとのパスワード管理の違いを理解します。デフォルトプロバイダはSSPRです。Identity Managerのレガシプロバイダまたは外部プロバイダを使用するには、アップグレード後に識別情報アプリケーションの設定を更新する必要があります。詳細については、セクション 4.4, Identity Managerでのセルフサービスパスワード管理の使用を参照してください。

識別情報アプリケーションのアップグレードの詳細については、セクション 55.5, 識別情報アプリケーションとサポートするコンポーネントのアップグレードを参照してください。