サイレント(非対話型)インストールでは、ユーザインタフェースは表示されず、ユーザに対する質問も行われません。代わりに、InstallAnywhereはデフォルトのinstall.propertiesファイルの情報を使用します。デフォルトのファイルを使用してサイレントインストールを実行することも、ファイルを編集してインストールプロセスをカスタマイズすることもできます。
インストールの準備をするために、前提条件とシステム要件を確認します。
iManager: セクション 22.4.2, LinuxプラットフォームへのiManagerのインストールに関する考慮事項
iManagerワークステーション: セクション 22.4.4, LinuxクライアントへのiManagerワークステーションのインストールに関する考慮事項
リリースに付属するリリースノートも参照してください。
インストールするモジュールをさらに細かく指定するには、サイレントインストール処理をカスタマイズします。
install.propertiesファイルを開きます。このファイルは、デフォルトでは、各オペレーティングシステム環境用のディレクトリに対応する、Identity Managerインストールパッケージの.isoイメージファイル内にあるproducts/iManagerディレクトリにあります。
メモ:サーバに最新のバージョンのiManagerがインストールされている場合は、そのセットアッププログラムによって生成されたinstaller.propertiesファイルを使用できます。このファイルはデフォルトでは/var/logディレクトリにあり、インストール中に指定した値が記録されています。
このプロパティファイルに次のパラメータと値を追加します。
プラグインをインストールするかどうかを制御するプロパティを指定します。次のいずれかの値を追加します。
DISK - (デフォルト)ローカルディスクからプラグインをインストールするようセットアッププログラムに命令します。
NET - ネットワークからプラグインをインストールするようセットアッププログラムに命令します。
BOTH - ディスクとネットワークの両方からプラグインをインストールするようセットアッププログラムに命令します。
SKIP - プラグインをインストールしません。
ローカルディスク上にあるプラグインの代替パスを指定します。デフォルトのパスはinstaller_root_directory/iManager/installs/platform path/pluginです。
インストールプログラムは、サブディレクトリを除き、このプラグインディレクトリにあるモジュールをすべてインストールします。
インストールプログラムがプラグインをダウンロードできるネットワークURLを指定します。デフォルトでは からダウンロードします。代替URLを指定した場合は、URLの内容と、プラグインが使用に適していることを確認してください。詳細については、セクション 22.3, iManagerプラグインのインストールの理解を参照してください。
インストールプロセスの完了後にインストールプログラムからgettingstarted.htmlファイルを起動するかどうかを指定します。
iManagerをインストールするパスを指定します。
iManagerでIPv6アドレスを使用できるようにするかどうかを指定します。デフォルトでは、インストールプログラムはこの値をyesに設定します。
ダウンロードしてインストールするプラグインモジュールそれぞれについて、MANIFEST.MFファイルからモジュールのIDとバージョンを指定します。このファイルは.npm (プラグインモジュール)のMETA-INF/フォルダにあります。次に例を示します。
$PLUGIN_MODULE_ID_1$=eDirectoryBackupAndRestore
$PLUGIN_VERSION_1$=2.7.20050517
$PLUGIN_MODULE_ID_2$=ldap
$PLUGIN_VERSION_2$=2.7.20050517
メモ:
モジュールが定義されていない場合は、ダウンロードWebサイト上にあるiman_mod_desc.xmlファイル内で「selected」としてタグが記述された、最も一般的にインストールされるモジュールがインストールされます。
モジュールのバージョンを定義しない場合、.npmの名前と一致するモジュールのいずれかがセットアッププログラムによりインストールされます。
install.propertiesファイルのデフォルト値を使用して、LinuxまたはWindowsサーバにiManagerをサイレントインストールできます。このファイルは、デフォルトでは、各オペレーティングシステム環境用のディレクトリに対応する、Identity Managerインストールパッケージの.isoイメージファイル内にあるproducts/iManagerディレクトリにあります。インストール用実行可能ファイルもproducts/iManagerディレクトリに含まれている必要があります。
コンソールウィンドウで、ダウンロードしたinstall.propertiesファイルがあるディレクトリに移動します。
コマンドラインで次のいずれかのコマンドを入力します。
Linux: ./iManagerInstall platform.bin -i silent
Windows: iManagerInstall.exe -i silent