22.4 iManagerのインストールに関する前提条件と考慮事項

22.4.1 iManagerのインストールに関する考慮事項

iManagerをインストールする前に、次の考慮事項を確認します。

  • Identity Manager 4.6は、eDirectoryの2つのバージョンをサポートしています。インストールするバージョンに応じて、互換性のあるバージョンのiManagerをインストールする必要があります。

  • 識別ボールトをrootユーザとしてインストールした場合は、iManagerをrootユーザとしてインストールする必要があります。

  • 10人を超える管理者が日常的にiManagerを同時操作する計画の場合は、iManagerを他のIdentity Managerコンポーネントと同じサーバにインストールしないでください。

  • 管理者が1人のみの場合は、iManagerをIdentity Managerエンジンと同じサーバにインストールしてかまいません。

  • サポートされているOpen Enterprise Serverプラットフォームが稼働するサーバにiManagerをインストールするには、OESバージョンのパッチチャネルを使用して最新のiManagerバージョンにアップグレードする必要があります。

  • 以前のバージョンのiManagerが、iManagerサーバセットアッププログラムにより検出された場合は、インストール処理を中止するか、すでにインストールされているiManager、JRE、およびTomcatを削除できます。たとえば、iManager 2.7.7は2.7.xバージョンを検出します。

  • iManagerワークステーションは自己完結型の環境であるので、同じワークステーション上にMobile iManagerの旧バージョンを含む、複数のバージョンをインストールすることができます。ただし、それらを同時に実行しようとしないでください。異なるバージョンを使用する必要がある場合は、あるバージョンを実行して終了させてから、もう一方のバージョンを実行してください。

  • スペースを含むパスからiManagerワークステーションを実行することはできません。たとえば、C:\NetIQ\iManager Workstation\workingなどです。

  • Linuxサーバではrootアクセス権限を持っている必要があり、Windowsサーバでは管理者アクセス権限を持っている必要があります。

  • eDirectoryツリー内で役割ベースサービス(RBS)コレクションを作成するには、管理者と同等の権利が必要になります。

  • iManager RBS環境設定ウィザードを実行するには、管理者と同等の権利が必要になります。

  • 複数のバージョンのiManagerで同じeDirectoryツリーを管理するには、RBSコレクションを最新のiManagerバージョンに更新する必要があります。

22.4.2 LinuxプラットフォームへのiManagerのインストールに関する考慮事項

iManagerをインストールする前に、Linuxサーバに特定のパッケージをインストールしておく必要があります。一般的に、.rpmファイルはhttp://rpmfind.net/linuxなどのWebサイトからダウンロードできます。

Red Hat Enterprise Linux

次のパッケージをインストールする必要があります。64ビットバージョンのRHELにiManagerをインストールする際でも、32ビットバージョンのRHELライブラリもインストールされていることを確認してください。

  • compat-libstdc++-33-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 32ビット)

  • compat-libstdc++-33-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • compat-libstdc++-33-version.el6.x86_64.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libstdc++-4.4.version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libstdc++-4.4.version.el6.x86_64.rpm (GUIインストールモードの場合、RHEL 6または7 64ビット)

  • glibc-2.12-version.el6.i686 (RHEL 6または7 64ビット)

  • libXau-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libxcb-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libX11-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libXext-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libXi-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libXtst-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libstdc++-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libgcc-version.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

  • libXrender-0.9.5-1.el6.i686.rpm (RHEL 6または7 64ビット)

SUSE Linux Enterprise Server (64ビット)

次のパッケージをインストールする必要があります。

  • libstdc++33-32bit

  • (状況によって実行) SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP1以降のプラットフォームを実行しているサーバへのiManagerガイド付きインストールの場合は、サーバにlibXtst6-32bit-1.2.1-4.4.1.x86_64libXrender-32bit、およびlibXi6-32bitライブラリがインストールされていることを確認します。

PKIプラグインを使用するには、次のRPMもiManagerサーバにインストールする必要があります。

  • SLES 11 64ビット: compat-32bit (compat-32bit-2009.1.19-2.1)

  • SLES 11 32ビット: compat (compat-2009.1.19-2.1)

SUSE Linux Enterprise Server (32ビット)

次のパッケージをインストールする必要があります。

  • libstdc++33

  • libstdc++43

PKIプラグインを使用するには、次のRPMもiManagerサーバにインストールする必要があります。

  • SLES 11 64ビット: compat-32bit (compat-32bit-2009.1.19-2.1)

  • SLES 11 32ビット: compat (compat-2009.1.19-2.1)

22.4.3 WindowsプラットフォームへのiManagerのインストールに関する考慮事項

Microsoftインターネットインフォメーションサービス(IIS)またはWindows版Apache HTTPサーバを使用する場合は、iManagerをこれらのWebサーバインフラストラクチャに手動で統合する必要があります。デフォルトでは、iManagerはWindowsサーバ上でTomcatを使用します。

22.4.4 LinuxクライアントへのiManagerワークステーションのインストールに関する考慮事項

iManagerワークステーションをインストールする前に、Linuxクライアントに次のパッケージをインストールしておく必要があります。

  • GTK2

  • GLIBC 2.3

  • libstdc++33

    • SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) 11 32ビット

    • SLED 11 SP1 32ビット

    • openSUSE 11.0 32ビット

    • openSUSE 11.1 32ビット

    • openSUSE 11.2 32ビット

    • openSUSE 11.3 32ビット

    • openSUSE 12.1

  • libstdc++33-32bit

    • SLED 11 64ビット

    • SLED 11 SP1 64ビット

    • openSUSE 11.0 64ビット

    • openSUSE 11.1 64ビット

    • openSUSE 11.2 64ビット

    • openSUSE 11.3 64ビット

  • libgtk-2_0-0-32bit

    • openSUSE 12.2 (64ビット)

    • openSUSE 12.3 (64ビット)

  • libXt6-32bit

    • openSUSE 12.2 (64ビット)

    • openSUSE 12.3 (64ビット)

  • libgthread-2_0-0-32bit

    • openSUSE 12.2 (64ビット)

    • openSUSE 12.3 (64ビット)

  • libXtst6-32bit

    • openSUSE 12.2 (64ビット)

    • openSUSE 12.3 (64ビット)

22.4.5 WindowsクライアントへのiManagerワークステーションのインストールに関する考慮事項

WindowsクライアントにiManagerワークステーションをインストールする前に、次の考慮事項を確認することをお勧めします。

  • Internet ExplorerがLANのプロキシサーバを使用できるようにするには、[ツール]>[インターネットオプション]>[接続]>[LANの設定]の順に選択し、[ローカルアドレスにはプロキシサーバを使用しない]を指定する必要があります。

  • バージョン4.91より前のNovell Clientを実行するには、iManagerワークステーションを起動する前にワークステーションにNetIQ Modular Authentication Service (NMAS)クライアントをインストールする必要があります。

  • いずれかのディレクトリの名前にtempまたはtmpが含まれるパス(c:\programs\temp\imanagerなど)からiManagerワークステーションを実行した場合、iManagerプラグインはインストールされません。代わりに、C:\imanagerまたは一時ディレクトリ以外のディレクトリからiManagerワークステーションを実行してください。

  • Windowsワークステーションで初めてiManagerワークステーションを実行するときは、ワークステーションのAdministratorsグループのメンバーであるアカウントを使用します。