12.1 基本修復操作の実行

基本修復ウィザードでは、標準修復、ローカルデータベースの修復、または単一オブジェクトの修復を実行できます。また、外部参照をチェックして不明なリーフオブジェクトを削除できます。

12.1.1 標準修復を実行する

標準修復では、指定されたサーバのOpenText eDirectoryデータベースファイルに致命的なOpenText eDirectoryエラーがないかチェックし、修復します。このオプションは、実行されるたびに8つの主要な操作を実行します。これらの操作には、管理者が関与する必要はありません。これらの操作の中には、実行中にデータベースをロックするものがあります。標準修復では、ローカルデータベースファイルのセットが一時的に作成され、修復操作はこれらのファイルに対して実行されます。つまり、重大な問題が発生したとしても、オリジナルのファイルは無事です。

特定の問題をトラブルシューティングし、それを解決することは標準修復を実行することよりはるかに優れています。標準修復を実行すると、データベースファイルが現在使用している2倍の容量の空きディスクが必要になる場合があります。詳細については、ローカルデータベースの修復の実行を参照してください。

OpenText eDirectoryが使用するオペレーショナルインデックスの再構築は、ローカルデータベースがロックされているときのみ可能です。

次の表に、標準修復の実行中に行われる操作について示します。

操作

データベースのロック

説明

データベース構造およびインデックスのチェック

○

データベースレコードとインデックスの構造および形式を調べます。OpenText eDirectory環境のデータベースレベルで構造的な破損が組み込まれていないことを確認します。

データベース全体を再構築する

○

構造チェックおよびインデックスチェック中に見つかったエラーを解決します。正しいデータ構造を復元し、OpenText eDirectoryデータベースおよびインデックスファイルを再作成します。

ツリー構造のチェックを実行

○

データベースレコード間のリンクを検証し、各チャイルドレコードに対して有効なペアレントレコードがあることを確認します。これは、データベースの整合性を確認するのに役立ちます。無効なレコードにはマークがつけられ、OpenText eDirectoryレプリカ同期処理の実行中に別のパーティションレプリカから復元できます。

すべてのローカルレプリカを修復

○

各オブジェクトと属性をスキーマ定義でチェックし、OpenText eDirectoryデータベースの不整合を解決します。ここでは、内部データ構造の形式もすべてチェックします。

この操作では、データベースから無効なレコードを削除することにより、ツリー構造のチェック中に見つかった不整合も解決します。この結果、無効なレコードにリンクされているすべてのチャイルドレコードは、すべてオーファンとしてマークされます。これらのオーファンレコードは失われませんが、この処理によって、データベースの再構築中に多数のエラーが発生する可能性があります。これは正常な反応で、孤立したオブジェクトはレプリカ同期の過程で自動的に再編成されます。

ネットワークアドレスの修復

いいえ

OpenText eDirectory内で保存しているサーバのネットワークアドレスを、ローカルSAP、SLP、またはDNSテーブルで維持されている値でチェックし、OpenText eDirectoryが現在も正確な情報を保持していることを確認します。矛盾が見つかった場合、OpenText eDirectoryは正しい情報で更新されます。

ストリームシンタックスファイルを確認する

○

ログインスクリプトなどのストリームシンタックスファイルは、OpenText eDirectoryデータベースの特殊領域に保存されます。この操作では、各ストリームシンタックスファイルが有効なOpenText eDirectoryオブジェクトに関連付けられているかどうかをチェックします。関連付けられていないストリームシンタックスファイルは削除され、そのファイルを参照している属性はパージされます。

12.1.2 ローカルデータベースの修復の実行

OpenText eDirectoryでオープンおよびアクセスできるように、この修復操作を使用してローカルデータベースの矛盾を解決します。

ローカルデータベースの修復は、一時ファイルセットに対して実行するように指定することもできます。一時ファイルセットを指定しなかった場合、修復操作はアクティブなデータベースに対して実行されます。

一時データベースファイルセットに対して修復操作を実行する場合は、この操作中はデータベースを閉じておく必要があります。操作対象を一時ファイルセットにした場合、修復結果を反映する前に、その確認を求めるメッセージが表示されます。それ以外の場合、修復結果は即座に反映されます。

修復操作が終了すると、その修復操作のログを表示して、修復を完了させるのにさらに必要な操作があるかどうかを確認できます。詳細については、修復ログファイルの表示と設定を参照してください。

ndsrepair -J <サーバ固有IDの10進数値>コマンドを使用して、ローカルデータベースの修復を実行します。

12.1.3 外部参照のチェック

この修復操作は、各外部参照オブジェクトをチェックして、そのオブジェクトを含むレプリカがあるかどうかを調べます。オブジェクトのあるパーティションのレプリカが含まれているすべてのサーバにアクセスできない場合、オブジェクトは見つけられません。オブジェクトが見つからない場合、警告が表示されます。

この操作では破損情報も表示されます。

ndsrepair -Cコマンドを使用して外部参照をチェックします。

12.1.4 単一オブジェクトの修復

この修復操作は、OpenText eDirectoryがデータへアクセスするのを妨げるような、OpenText eDirectoryオブジェクトの不整合を解決します。この操作は、ユーザ作成のパーティションおよび外部参照パーティションでのみ有効です。

この操作は、アクティブなデータベースファイルに対して実行されます。破損が物理的なレベルの場合は、まず物理チェックおよび構造チェックを実行してから単一オブジェクトの修復を行います。

修復操作時点のOpenText eDirectoryデータベースのバックアップコピーを保持していることを確認します。

ndsrepair -Jコマンドを使用して単一オブジェクトを修復します。

12.1.5 不明なリーフオブジェクトの削除

オブジェクトに必須プロパティがない場合、あるいはその他に無効な点がある場合(プロパティがオブジェクトタイプの最低要件を満たしていない場合)、修復によって一貫性のないオブジェクトが不明なオブジェクトに変更されます。不明なオブジェクトは実際のオブジェクトであり、OpenText eDirectory側では既知のオブジェクトです。不明なオブジェクトになっているのは、オブジェクトクラスの検証が不完全なためです。疑問符アイコンで表示される不明なオブジェクトは削除できますが、簡単に元のオブジェクトタイプに戻すことはできません。

この修復操作では、ローカルOpenText eDirectoryデータベースのオブジェクトのうち、オブジェクトクラスが不明で、従属オブジェクトを維持していないオブジェクトをすべて削除します。削除はOpenText eDirectoryツリーの他のレプリカと同時に後で行われます。

重要:この操作の意味を完全に理解しているかOpenTextサポート部門から実行の指示がない限り、この操作は実行しないでください。

  1. ndsrepair -P -Adコマンドを実行します。

  2. パーティションリストからレプリカオプションを選択します。

  3. レプリカオプションリストから14を選択します。