eDirectoryのアップグレードでは、eDirectory 8.8.8.x 64ビットからeDirectory 9.2 64ビットへのアップグレードが可能です。
メモ:32ビットバージョンのeDirectoryを64ビットバージョンのeDirectoryにアップグレードするには、まず32ビットバージョンをeDirectory 8.8.x 64ビットバージョンにアップグレードし、次にそれをeDirectory 9.2にアップグレードします。64ビットのeDirectoryをeDirectory 9.2にアップグレードする場合と同じ手順に従います。
次のセクションでは、インストール済みの既存のeDirectoryを現在のバージョンにアップグレードするのに役立つ情報を提供します。
Windowsインストーラを使用して、eDirectoryサーバをアップグレードすることができます。eDirectoryサーバをアップグレードするには、次の手順を実行します。
Windowsサーバで、管理者または管理特権を持つユーザとしてログインします
eDirectory 9.2 CDのwindowsフォルダから、またはダウンロードしたファイルから、eDirectory_920_Windows_x86_64.exeを実行します。
インストーラの画面に既存のeDirectoryツリー名が表示され、[基本]タブにサーバのFDNが表示されます。ツリー管理者の資格情報を入力し、[アップグレード]ボタンをクリックしてアップグレードプロセスを続行します。
[詳細]タブでは、eDirectoryのインストール中に設定された既存の設定を変更できます。詳細については、Windowsサーバで eDirectory 9.2をインストールまたは更新するを参照してください。
Windows上でeDirectoryをアップグレードする場合は、サイレントモードで実行することができます。
Windowsでは、アップグレードの前に、既存のeDirectoryサーバのツリー名、サーバ名、および管理者の資格情報をupgrade.niレスポンスファイルに指定する必要があります。
次に示すのは、アップグレードの設定を指定したupgrade.niレスポンスファイルのサンプルです。
[NWI:NDS] mode=configure Tree Name=enewtree Server Name=enewserver Server Container=org Admin Context=org Admin Login Name=Admin Admin Password=env:PASSWORD_VAR Require IPV6=NO Require EBA=NO Require FIPS for TLS=YES LDAP TCP Port=389 LDAP SSL Port=636 Require TLS=Yes Require SS=Yes Existing Server=172.65.156.167 Existing Server Port=524 [NWI:SNMP] Stop service=No [NWI:NMAS] Methods=CertMutual,Challenge Response,DIGEST-MD5,NDS,Simple Password,SAML
必要なeDirectoryサーバの詳細を指定して、upgrade.niレスポンスファイルの更新が済んだら、次のコマンドを実行して、eDirectoryサーバをアップグレードします。
<eDirectory installed location> ./EConfig.ps1 -rfile <Sample_Response_Files location>\upgrade.ni
例: C:\NetIQ\eDirectory> ./EConfig.ps1 -rfile C:\Sample_Response_Files\upgrade.ni。