16.2 既存のサーバ上でのSuite Bの設定

eDirectoryツリー内の既存のサーバ上でSuite Bを有効にするには、次の操作を実行します。

  1. 認証局として機能するサーバをeDirectory 9.2にアップグレードします。

    認証局サーバをアップグレードすると、ECDSA自己署名認証局証明書が作成されます。他のサーバをeDirectory 9.2にアップグレードすると、新しい認証局がこれらのサーバにECDSA証明書を発行します。

  2. ツリー内の必要なサーバをeDirectory 9.2にアップグレードします。

    アップグレードプロセスで、アップグレードされたサーバ用のECDSA証明書が生成されます。これらの証明書を使用して、LDAPおよびHTTPプロトコルスタックインタフェースをSuite Bモードにする必要があります。詳細については、ECDSA証明書とSuite B Cipherを使用するためのLDAPサービスとHTTPサービスの設定を参照してください。

  3. AES 256ビットSDI鍵を作成します。詳細については、AES 256ビットSDI鍵の作成を参照してください。

  4. AES 256ビットNICI SDI鍵を使用してデータを再暗号化します。詳細については、AES 256ビットSDI鍵の作成を参照してください。

  5. バックグラウンド認証を設定します。詳細については、Enhanced Background Authenticationの有効化を参照してください。

図 16-2に、eDirectoryのアップグレード時にSuite Bを有効にするため一連のタスクを示します。

図 16-2 eDirectoryのアップグレード時のSuite Bの有効化