[ツリーの結合]オプションを使用すると、単一サーバソースツリーのTreeオブジェクトを、ターゲットツリーにある指定のコンテナに結合できます。結合が完了すると、ソースツリーのツリー名は、ターゲットツリーのツリー名になります。
結合操作中に、DSMergeによってソースツリーのTreeオブジェクトのオブジェクトクラスがドメインに変更され、新しいパーティションが作成されます。新しいドメインオブジェクトは、新しいパーティションのパーティションルートになります。ソースツリーのツリーオブジェクトの下にあるすべてのオブジェクトはドメインオブジェクトに属すことになります。
ターゲットツリーの管理者には、作成されたツリーのルートコンテナに対する権利があるため、結合後のソースツリーのルートに対する権利もあります。
メモ:権利継承が再計算されて有効になるには、数時間かかる可能性があります。この時間は、ツリーの複雑さ、サイズ、パーティション数によって異なります。
ソースツリーの管理者は、新しく作成されたドメインオブジェクト内でのみ権利を所有します。
図 10-3と図 10-4に、ツリーを特定のコンテナに結合した場合の変化を示します。
図 10-3 結合前のeDirectoryツリー
図 10-4 結合後のeDirectoryツリー
このセクションでは、次の情報について説明します。
ソースツリーをターゲットツリーのコンテナに結合すると、ソースツリー内にあるオブジェクトの識別名の後ろに、ソースツリー名、続いてソースツリーをマージしたターゲットツリーコンテナの識別名が追加されます。相対識別名は変わりません。
たとえば、区切り文字としてドットを使用している場合、ソースツリーPreconfigured_tree内にあるオブジェクトAdminのタイプ付きの名前は次のようになります。
CN=Admin.OU=IS.T=Preconfigured_tree
Preconfigured_treeをOak_treeのNew Devicesコンテナにマージした後は、Adminのタイプ付きの名前は次のようになります。
CN=Admin.OU=IS.DC=Preconfigured_tree.OU=Newdevices. OU=Engineering.O=Sanjose.T=Oak_tree.
メモ:コンテナDNを含め、どのタイプのDNでも、使用できる最大文字数は、255文字です。この制限は、1つのツリーのルートをターゲットツリーの下端近くにあるコンテナに結合する場合に特に重要です。
Oak_treeの後にある最後のドット(Oak_tree.)は、この識別名を構成する最後の要素がツリー名であることを示しています。このドットを省略する場合は、ツリー名も省略します。
結合操作を開始する前に、その結合操作の影響を受けるすべてのサーバが安定した状態であることを確認する必要があります。次の表では、結合前のソースツリーとターゲットツリーの準備に関する前提条件について説明します。
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必要条件 |
必要な措置 |
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ソースツリー内のサーバが1つである。 |
ソースツリーから、1つだけ残してすべてのサーバを削除します。 |
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ソースツリーのTreeオブジェクトに別名またはリーフオブジェクトが存在しない。 |
ソースツリーのTreeオブジェクトに存在する別名またはリーフオブジェクトを削除します。 |
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結合コンテナ内に同じ名前がない。 |
同じ名前がある場合は、ターゲットツリーの結合コンテナ内のオブジェクトまたはソースツリー内のオブジェクト名を変更します。 オブジェクト名を変更したくない場合は、コンテナの1つから同じツリー内の別のコンテナにオブジェクトを移動し、空になったコンテナをDSMerge実行前に削除します。詳細については、セクション 3.0, オブジェクトの管理を参照してください。 同じペアレントオブジェクトの直下でないコンテナオブジェクトの場合は、両ツリーに同じコンテナオブジェクトがあってもかまいません。オブジェクトは、直接のコンテナオブジェクトによって識別されます。 |
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ソースツリーおよびターゲットツリーのeDirectoryバージョンが8.51 SP2a以降である。 |
DSMergeは、eDirectoryの適切なバージョンを検索します。使用できるバージョンが見つからない場合、DSMergeはエラーを返します。eDirectoryの最新バージョンは、NetIQダウンロードページから入手できます。 |
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ターゲットツリーを結合するコンテナがレプリカを持たないパーティション(単一サーバパーティション)にある。 |
ターゲットコンテナに複数のレプリカがある場合は、次のうち1つを実行します。
結合が完了した後は、パーティションの関連付けを再構築できます。 |
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ターゲットコンテナを保持するサーバがルートパーティションのレプリカも保持している。 |
サーバがルートのレプリカを保持していない場合、ディレクトリはターゲットツリーの管理権を確認できないので、結合は失敗し、エラー「-672 アクセスできません」が表示されます。 iManagerを使用してルートのレプリカを追加します。詳細については、レプリカを追加するを参照してください。 |
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ソースツリーおよびターゲットツリーのスキーマが同じである。 |
DSMergeで[結合]オプションを実行します。出力されるレポートからスキーマに問題があることがわかった場合は、ターゲットツリー上でDSRepairを実行してソースツリーからスキーマをインポートします。 結合操作によって、自動的にスキーマがターゲットツリーからソースツリーにインポートされます。 DSMergeを再実行します。 |
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単一のツリーだけが、ツリーのルートの下位にセキュリティコンテナを保持できる。 |
ソースツリーおよびターゲットツリーの両方がセキュリティコンテナを保持している場合、セクション A.0, NMASの注意事項で説明されている手順に従って、一方のコンテナを削除します。 |
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ソースツリーの時刻基準は、再設定する必要があります。 |
ソースツリーは、ターゲットツリーのサーバからタイムソースを取得するように、セカンダリサーバとして設定される必要があります。 Timesyncを再設定する場合は、『OES Planning and Implementation Guide』の「Configuring and Administering Time Synchronization」を参照してください。 |
ソースツリーをターゲットツリーのコンテナに結合するには、ターゲットツリーのコンテナでソースツリーの受け入れ準備を整えておく必要があります。ターゲットツリーのコンテナは、クラスドメインのオブジェクトを包含できなければなりません。包含に問題があると、結合操作中に「-611 不正な包含ルールです」というエラーが発生します。
次の表の情報を使用して、DSRepairを実行して包含リストを変更する必要があるかどうかを判断します。
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ターゲットツリーのコンテナ要件 |
ターゲットツリーのコンテナオブジェクトが、包含リスト内のドメインオブジェクトを包含していること。 これを確認するには、[iMonitor]>[スキーマ]を使用します。包含リストにドメインが包含されていない場合、DSRepairを実行してスキーマを拡張します。 |
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ソースツリーの要件 |
結合操作によって、ソースツリーのルートがクラスツリールートからクラスドメインに変更されます。Treeの下位オブジェクトはすべて、スキーマルールに従い、クラスドメインに適切に包含されている必要があります。 これを確認するには、[iMonitor]>[スキーマ]を使用します。包含リストにドメインが包含されていない場合、DSRepairを実行してスキーマを拡張します。 |
包含要件が満たされていない場合は、DSRepairを実行してスキーマを修正します。
NetIQ iManagerで、[役割およびタスク]ボタン
をクリックします。
[eDirectoryの保守]>[スキーマの保守]の順にクリックします。
操作を実行するサーバを指定し、[次へ]をクリックします。
ユーザ名、パスワード、および操作を実行するサーバのコンテキストを指定し、[次へ]をクリックします。
[オプションスキーマ拡張機能]をクリックし、[開始]をクリックします。
表示される指示に従って、操作を完了します。
前提条件を満たしていることを確認し、DSMergeを使用して結合を実行します。
NetIQ iManagerで、[役割およびタスク]ボタン
をクリックします。
[eDirectoryの保守]>[ツリーの結合]の順にクリックします。
結合を実行するサーバ(これがソースツリーになります)を指定し、[次へ]をクリックします。
そのサーバに対する認証を行ってから、[次へ]をクリックします。
ソースツリーの管理者名とパスワード、ターゲットツリー名、およびターゲットツリーの管理者名とパスワードを指定します。
[Start]をクリックします。
ツリーの結合ウィザードのステータスウィンドウが表示され、結合の進行状況が表示されます。結合処理から戻された情報とともに、最後に「完了」メッセージが最後に表示されます。
[閉じる]をクリックして終了します。