8.3 Novellレガシークライアントおよびユーティリティのアップグレード

最新バージョンのNovellクライアントおよびNetIQユーティリティを次に示します。

これらのバージョンより前のクライアントとユーティリティは、Novellレガシークライアントになります。

Novellレガシークライアントに対しては、最新バージョンにアップグレードした後に、大文字と小文字が区別されるパスワードを使用できます。eDirectory 8.8では、容易で柔軟性の高い方法で、既存のパスワードから大文字と小文字が区別されるパスワードに移行できます。詳細については、「セクション 8.3.1, 大文字と小文字を区別するパスワードへの移行」を参照してください。

レガシークライアントを最新バージョンにアップグレードしない場合、レガシークライアントによるeDirectory 8.8の使用が、サーバレベルでブロックされることがあります。詳細については、「セクション 8.4, NovellレガシークライアントのeDirectory 8.8サーバへのアクセスを防止する」を参照してください。

8.3.1 大文字と小文字を区別するパスワードへの移行

ユニバーサルパスワードはデフォルトで無効になっているため、iManagerでユニバーサルパスワードを有効にするまで、既存のパスワードは影響を受けません。詳細な手順については、「セクション 8.2, パスワードの大文字と小文字が区別されるようにする方法」を参照してください。

次の例では、大文字と小文字を区別するパスワードへの移行について説明します。

ログインセッション1: ユニバーサルパスワードはデフォルトで無効になっています。

ログインセッション2: 前のセッションでユニバーサルパスワードが有効になりました。

  • 既存のパスワードを使用してログインします。たとえば、「noVell」とパスワードを入力したとします。

  • ユニバーサルパスワードが有効にされていると、このパスワードの大文字と小文字が区別されるようになります。そのため、パスワードをどのように入力したかを記憶しておく必要があります。

ログインセッション3、および以後のログイン:

  • パスワードとして「netIQ」を使用してログインする場合、パスワードは有効です。

  • パスワードとして「NetIQ」(または「noVell」以外の大文字と小文字の組み合わせ)を使用してログインする場合、パスワードは無効になります。