Sentinel 7.3リリースノート

2015年2月

Sentinel 7.3には、新機能が追加され、さらに使いやすくなっており、以前にあった問題もいくつか解決されています。

これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックは当社オンラインコミュニティ「NetIQ Communities」のSentinelフォーラムからお寄せください。こちらのコミュニティには、製品情報、ブログ、役立つリソースへのリンクなども掲載されています。

本製品のマニュアルは、NetIQ WebサイトからHTML形式およびPDF形式で入手することができます。ログインしなくてもマニュアルページにアクセスできます。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、Sentinel NetIQ Documentationページに掲載されている本マニュアルのHTML版で、各ページの下にある[comment on this topic]をクリックしてください。本製品をダウンロードするには、Sentinel製品のアップグレードWebサイトをご覧ください。

1.0 新機能

次のセクションでは、本リリースの主な機能と拡張、さらに解決された問題について概説します。

1.1 SentinelとSentinel Log Managerが統合された単一のプラットフォーム

NetIQは、SentinelおよびSentinel Log Managerソリューション用の単一のプラットフォームとしてSentinelを提供します。

Sentinelプラットフォームには2つの主なソリューションがあります。

  • Sentinel Enterprise: リアルタイムのセキュリティ分析や多くの追加機能を使用できる、全機能が備わったソリューションです。Sentinel Enterpriseは、リアルタイムの脅威の検出、アラート、修正など、SIEMのユースケースに重点を置いています。

  • Sentinel for Log Management: データの収集、保存、検索、およびレポートなど、ログ管理用のソリューションです。

NetIQは、これらの各ソリューションに対して、個別のライセンスを提供します。新規インストールの場合、Sentinelプラットフォームは、Sentinel EnterpriseまたはSentinel for Log Managementのどちらのライセンスキーを入力したかに応じて、機能を有効にします。この変更が、既存のSentinelサーバまたはアップグレードに影響することはありません。

各ソリューションで有効になる機能の詳細については、『NetIQインストールと設定ガイド』の「ライセンス情報」を参照してください。

1.2 アラート通知および選別

潜在的な脅威に関するアラート通知を即時に受信できるように相関ルールを構成できます。アラートは、注視すべき最も重要な事項を通知します。システムメモリがフルであることやITリソースが応答していないことなど、ITリソースまたはパフォーマンスのしきい値に対する脅威にアラートを関連付けられるようになりました。Sentinelは、関連するイベントとIDを自動的にアラートに関連付けることにより、潜在的な脅威の根本原因を突き止めるのに役立ちます。

詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Alert Notifications」を参照してください。

Sentinelは、リアルタイムのアラートビューで、アラートを図形および表形式で表示します。アラートの選別操作、アラートの状態の変更、ユーザまたは役割へのアラートの割り当て、知識ベースへの情報の追加などを行うことができます。各アラートをドリルダウンして、トリガイベント、関連するユーザID、アラート履歴など、アラートの詳細を表示できます。アラートビューの詳細については、『NetIQ Sentinel User Guide』の「Viewing and Triaging Alerts in Alert Views」を参照してください。

1.3 アラートダッシュボード

アラートダッシュボードを使用すると、強力な調査とアラートの分析を行うことができます。アラートダッシュボードは、簡単に構成でき、カスタマイズ可能なインタフェースなので、アラートの詳細の確認と調査がしやすくなっています。たとえば、所有者がアラートを閉じるまでの平均時間、最大数のアラートを生成する相関ルール、結合されたアラートの平均数、重大度の高いアラートの地理的な位置などの情報を入手できます。アラートダッシュボードの詳細については、『NetIQ Sentinel User Guide』の「Analyzing Alert Dashboards」を参照してください。

1.4 Webインタフェースでリアルタイムなイベントビュー

Sentinelコントロールセンターにログインせずに、Sentinel Webインタフェースでリアルタイムのイベントを見ることができるようになりました。リアルタイムのイベントビューは、イベントデータの要約が表示されます。イベントの詳細を表示したり、イベント操作を実行したりするには、検索インタフェースを使用できます。Webインタフェースでのリアルタイムのイベントビューの表示の詳細については、『NetIQ Sentinel User Guide』の「Viewing Events in the Web Interface」を参照してください。

1.5 プラグインカタログ

Sentinelサーバにインストールされているプラグインをリスト表示できるようになりました。[プラグイン]>[カタログ]インタフェースに、Sentinelサーバにインストールされているすべてのコレクタ、コネクタ、アクション、インテグレータ、フィードがリスト表示されます。プラグインのバージョン、リリース日、他のメタデータも見ることができ、プラグインが最新バージョンかどうかを確認するのに便利です。プラグインのリストを表示するには、管理者の役割が必要です。

1.6 OVFフォーマットのアプライアンス

Sentinelは、アプライアンスをOpen Virtual Machine (OVF)フォーマットで提供するようになり、それぞれの仮想化ソフトウェアに対して異なるアプライアンスフォーマットを使用する必要がなくなりました。VMwareアプライアンスとXenアプライアンスは、Sentinel OVFアプライアンスに置き換わります。OVFアプライアンスを使用して、VMwareとCitrix Xen仮想化プラットフォーム上にSentinelをインストールすることができます。NCCチャネルでアプライアンスをアップデートすることにより、XenやVMwareフォーマットの既存のアプライアンスも引き続きアップデートされます。OVFフォーマットのSentinelアプライアンスのインストールの詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「OVFアプライアンスのインストール」を参照してください。

1.7 複数テナントの構成の機能拡張

Sentinel 7.3に、Managed Security Service Providers (MSSP)の複数テナント構成をサポートするいくつかの機能拡張が追加されました。

  • テナントの管理: 新しいユーザインタフェースにより、テナントからデータを受け取る前に、そのテナントを作成できるようになりました。ユーザインタフェースには、テナントを有効にしたり無効にしたりする機能もあります。

  • テナント特有の役割とユーザ: 役割を作成する際、デフォルトのテナントまたは特定のテナントに役割を割り当てられるようになりました。デフォルトのテナントを使用すると、すべてのテナントのデータにアクセスできます。テナントのない環境や、すべてのテナントのデータにアクセスする必要があるMSSPユーザに対して、デフォルトのテナントを使用できます。特定のテナントに割り当てられた役割のユーザは、そのテナント名のタグが付けられたデータしか閲覧できません。複数のテナントのデータを見る必要のあるMSSP従業員を、デフォルトのテナントに割り当てることにより、MSSP従業員はすべてのテナントのデータやリアルタイムビューにアクセスできるようになります。

これらの機能拡張および複数テナントの構成の詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Sentinel in Multi-Tenancy Environments」を参照してください。

1.8 相関イベントの拡張機能

Sentinel 7.3では、相関イベントに以下の拡張機能が追加されました。

  • 相関イベントのカスタマイズ: [相関関係]インタフェースには、相関ルールを作成する際に、相関イベントのフィールド値をカスタマイズするためのオプションが含まれるようになりました。たとえば、相関イベントにトリガイベントとは異なる重大度を持たせる場合、重大度を新しい値に設定できます。詳細については、『NetIQ Sentinel User Guide』の「Customizing Correlated Event」を参照してください。

  • トリガイベント数の構成: 相関ルールに関連付けられるトリガイベントの数を定義できるようになりました。この制限を定義すると、Sentinelでは多数のトリガイベントを相関イベントに関連付けられないため、サーバの負担が軽減されます。詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring the Number of Trigger Events to Associate with a Correlated Event」を参照してください。

1.9 セキュリティインテリジェンスダッシュボードの機能拡張

Sentinel 7.3には、セキュリティインテリジェンスダッシュボードの以下の機能拡張が含まれています。

  • 履歴データを含める: セキュリティインテリジェンスデータをダッシュボードに取り込む際に履歴データを含めることができるようになったため、データを分析する際により多くのコンテキストが提供されます。

  • より長期にわたるデータ保存期間: セキュリティインテリジェンスデータを最大64週間保存しておくことができるようになりました。

詳細については、『NetIQ Sentinel User Guide』の「Creating a Dashboard」を参照してください。

1.10 複数インスタンス(分散)セットアップの用語の変更

Sentinel 7.3では、複数インスタンス(分散)セットアップのユーザインタフェースで使用されている用語が変更されました。この変更は、複数インスタンスセットアップの目的がデータフェデレーションであり、単に検索またはイベントに限定されないことを反映したものです。用語の変更は、以下のとおりです。

  • 「分散検索」は「データフェデレーション」に

  • 「ターゲット」は「データソース」に

  • 「検索ターゲットサーバ」は「データソースサーバ」に

  • 「検索イニシエータサーバ」は「権威のあるリクエスタ」に

詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Data Federation」を参照してください。

1.11 Sentinelライセンスの機能拡張

Sentinelの新規インストールのデフォルトの試用ライセンスを使用すると、60日の評価期間の間、無制限EPSで、Sentinel Enterpriseのすべての機能を使用できます。試用ライセンスの有効期限が切れると、システムは無料のライセンスキーで実行されるようになり、使用できる機能のセットは限定され、イベント率は25 EPSに制限されます。無料ライセンスの有効期限はありません。Sentinelライセンスの詳細については、『NetIQインストールと設定ガイド』の「ライセンス情報」を参照してください。

1.12 動的リストプロパティウィンドウのサイズ変更

動的リストプロパティウィンドウのサイズを変更することができ、長い値が見やすくなりました。

1.13 古いレポートの自動削除

Sentinelは、古いレポートを自動的に削除して、ディスク容量の使用量を最適化します。必要に応じて、レポートの保持期間を定義できます。詳細については『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring the Report Retention Period」を参照してください。

1.14 最新のプラグイン

Sentinel 7.3には、新規または更新されたバージョンのSentinelプラグインが組み込まれています。最新バージョンのコレクタおよびコネクタは、新規インストールを実行した場合にのみ使用可能です。最新バージョンのインテグレータおよびアクションは、新規およびアップグレードインストールの両方で使用できます。Sentinel 7.3をアップグレードインストールする場合は、SentinelプラグインWebサイトにアクセスして、指定のドキュメントに示されている最新コレクタおよびコネクタの改訂履歴を確認し、どのプラグインをダウンロードしてインストールするべきか判断してください。

1.15 ソフトウェアの修正

Sentinel 7.3には、いくつかの問題を解決するソフトウェア修正が含まれています。

以前のリリースのソフトウェアの修正および機能拡張のリストについては、特定のリリースノートを参照してください。

50,000以上のイベントを持つ分散検索結果をエクスポートできない

問題: 50,000以上のイベントを持つ分散検索結果はファイルにエクスポートできません。(BUG 863985)

修正: 最大200,000のイベントが含まれた検索結果ファイルをエクスポートできるようになりました。

着信データを保存する生データのバッファサイズに設定された制限がある

問題: 着信生データを保存する生データのバッファに設定された制限があります。着信データがリミットを超えると、十分なディスク容量があってもSentinelは生データを破棄します。(BUG 893546)

修正: 生データのバッファサイズに制限はありません。Sentinelは、ディスク容量の使用量が90%になるまで、生データをバッファできます。

複数のルールタブが開いていると相関ルールを再展開できない

問題: 複数のルールタブが同時に開いている場合、相関ルールを再展開することができません。(BUG 838771)

修正: 複数のルールタブが同時に開いているときにも、相関ルールを展開できるようになりました。

イベントを検索するときにEnterキーを2回押す必要がある

問題: イベントの検索時に検索クエリを編集すると、Enterまたは[検索]を2回押さないと、検索が開始しません。(BUG 829291)

修正: 検索クエリを編集してからEnterまたは[検索]を一回押すと、イベント検索が開始します。

Change Guardianライセンスキーがないと、Change Guardianイベント詳細を表示できない

問題: [Change Guardian]アイコンをクリックしてイベント詳細を表示しようとすると、Change Guardianライセンスを求めるプロンプトが表示されます。(BUG 855914)

修正: Change Guardianライセンスキーを追加せずに、Change Guardianイベント詳細を表示できるようになりました。

アプライアンスアップグレードインストーラがアップグレード中にカスタムのファイアウォールルールを削除する

問題: Sentinelアプライアンスのアップグレード中に、既存のカスタムのファイアウォールルールが削除されます。(BUG 867662)

修正: Sentinel 7.3は、既存のファイアウォールルールを保持します。

生データの処理中にエラーが発生する

問題: Sentinelが正常に閉じられていない生データファイルを処理しません。この事象はほとんど発生しません。(BUG 870969)

修正: Sentinel 7.3は、正常に閉じられていない生データをファイル処理します。

イベントソース管理ビューの属性フィルタがイベントソースを自動的に開かない

問題: イベントソース管理のテーブルビューで、属性でフィルタリングすると、イベントソースが縮小表示されます。手動でビューを開く必要があります。(BUG 790041)

修正: Sentinel 7.3では、イベントソース管理ビューで、属性でフィルタリングすると、イベントソースが自動的に開いて表示されます。

Change Guardianイベントの添付ファイルを1回表示するとその後表示できない

問題: Change Guardianイベントの添付ファイルを1回表示すると、その後表示することができません。イベントの添付ファイルを正常に開けるのは、最初の1回だけです。(BUG 902142)

修正: Sentinel 7.3では、Change Guardianイベントの添付ファイルが正常に開けるようになりました。

SentinelとSentinel Agent Manager間のデータベース同期が確実に実行されない

問題: エージェントの承認など、Sentinel Agent Manager (SAM)で行ったアクティビティがSentinelに確実に同期されません。SAMデータベースとSentinelデータベースを同期するのに使用されるETLスクリプトのエラーによる問題です。(BUG 885456)

修正: Sentinel 7.3では、SAMデータベースとSentinelデータベースが正常に同期されるようになりました。SAMで実行したタスクが、数分内にSentinelと同期されます。

地理情報イベントフィールドに正しいデータが取り込まれない

問題: ソース、ターゲット、およびオブザーバホストの緯度、経度、国の地理情報イベントフィールドの設定が正しくありません。(BUG 895872)

修正: 緯度および経度のイベントフィールドに正しい値が取り込まれるようになりました。国のイベントフィールドには、正式な国名の代わりに2文字のISO国コードが取り込まれることにより、より多くのロケールや視覚表示ツールに対応できるようになりました。

clean_db.shスクリプトがカスタムインストールのアドバイザデータを削除しない

問題: clean_db.shスクリプトが、カスタムインストールされた、デフォルト以外の場所にあるアドバイザデータを削除しません。(BUG 820700)

修正: clean_db.shスクリプトが、デフォルトおよびデフォルト以外の場所にあるアドバイザデータを削除するようになりました。

クライアントとFIPSモードで実行しているSentinel間の接続問題

問題: 以前のバージョンのSentinelにはOracle Java 1.7 Update 65が含まれおり、これにはFIPSモードでのRSAクライアント鍵交換に関連した既知の問題があります。詳細については、『Java SE Development Kit 7, Update 51 Release Notes』を参照してください。このため、SentinelをFIPSモードで実行しており、Security ManagerやSentinel Agent Managerなどのクライアントから接続を受信しようとすると接続の問題が起こります。(BUG 872305)

修正: Sentinel 7.3には、Oracle Java 1.7 Update 72が含まれており、RSA鍵交換の問題が修正されています。

分散検索が失敗した後イベント検索が機能しない

問題: 分散検索が失敗した後にイベント検索を実行すると、Sentinelは結果を返しません。イベント検索は動作を停止し、新しい検索を実行できません。(BUG 864372)

修正: Sentinelは、検索が失敗した後に、データを待機している検索ジョブを終了して、新しい検索を実行できるようにします。

2.0 システム要件

ハードウェア要件、サポートされるオペレーティングシステム、ブラウザに関する詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「システム要件を満たす」を参照してください。

3.0 Sentinel 7.3のインストール

Sentinel 7.3のインストールに関する詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』を参照してください。

4.0 Sentinel 7.3へのアップグレード

Sentinel 7.0以降からSentinel 7.3にアップグレードすることができます。

NetIQダウンロードWebサイトからSentinelインストーラをダウンロードしてください。Sentinel 7.3へのアップグレードの詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「Sentinelのアップグレード」を参照してください。

4.1 アップグレード後の環境設定

アップグレードすると、データプロキシユーザ役割には[ユーザにアラートの管理を許可]の許可がなくなります。その役割がリモートのアラート検索を実行するには、この許可が必要です。データプロキシユーザ役割に手動で[ユーザにアラートの管理を許可]の許可を割り当ててください。詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Roles and Users」を参照してください。

5.0 既知の問題

NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。

5.1 SpyEyeトラッカーフィードがプロバイダによって廃止された

問題: SpyEyeの脅威が軽減されたようなので、SpyEyeトラッカーフィードのデータプロバイダによってこのフィードのアップデートは廃止されました。このフィードのプラグインはまだSentinelにバンドルされています。データプロバイダが有効な脅威フィードを提供しなくなったため、フィードプラグインに予期しないデータの動的リストが取り込まれてしまい、関係する相関ルールが正しく機能しません。フィードのユーザインタフェースには、データが正常に処理されたことだけが示され、無効なデータは表示されません。(BUG 916560).

解決策: SpyEyeトラッカープラグインがご使用のサーバで問題を引き起こすことはありませんが、このフィードプラグインとそれに関連するSentinelオブジェクト(動的リストと相関ルール)を削除することによって、システムリソースを節約できます。

Solution Packs ManagerでSpyEye Botnetコンポーネントをアンインストールしてください。これにより、関連付けられている動的リスト、相関ルール、およびフィードプラグインが削除されます。しかし、フィードプラグインがスケジュールされていたり、以前に実行されていたりする場合、フィードプラグインを削除できません。その代わり、フィードをアップデートするスケジュールを[なし]に設定してください。Solution Packs ManagerでSpyEye Botnetコンポーネントを削除するには、SentinelプラグインWebサイトの『Threat Intelligence Solution Pack』マニュアルで詳細を参照してください。

5.2 ヒントテーブル検索がアップグレードされたSentinelインストール環境でアラートフィールドの完全なリストを返さない

問題: Sentinel 7.3のアップグレードされたインストール環境で、Webコンソールのヒントテーブルのアラート属性を検索すると、検索はアラートフィールドの完全なリストを返しません。しかし、検索を消去すると、ヒントテーブルにアラートフィールドが正常に表示されます。(BUG 914755)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.3 SentinelがFIPSモードの場合、JRE 8を使用しているSentinelコントロールセンターとソリューションデザイナを起動できない

問題: SentinelサーバをFIPS 140-2モードで実行しており、Java Runtime Environment (JRE)のバージョンが8以降である場合、Java Web Startを使用して、クライアントコンピュータでSentinelコントロールセンターおよびソリューションデザイナを起動できません。(BUG 910452)

解決策: Sentinelコントロールセンターまたはソリューションデザイナを起動させたいクライアントコンピュータで、必ず次のことを実行してください。

  • Sentinelコントロールセンターまたはソリューションデザイナを起動するには、JRE 7をインストールして使用する。

  • Javaコントロールパネルで、[詳細]タブの[TLS 1.2を使用する]オプションを選択しない。

5.4 目視可能文字形式のIPv6アドレスの同期中にデータ同期が失敗する

問題: 目視可能文字形式のIPv6アドレスフィールドを外部データベースと同期しようとするとデータ同期が失敗します。IPアドレスフィールドにドット表記の目視可能文字形式で取り込むようにSentinelを構成するには、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Creating a Data Synchronization Policy」で詳細情報を参照してください。(BUG 913014)

解決策: この問題を解決するには、ターゲットデータベースでIPアドレスフィールドの最大サイズを手動で最低46文字に変更してから、データベースを再同期してください。

5.5 イベント表示許可がないとイベント検索が応答しない

問題: ユーザの役割のセキュリティフィルタが空白で、イベント表示許可がない役割であると、イベント検索を実行しても検索が完了しません。検索には、無効なイベント表示許可に関するエラーメッセージは表示されません。(BUG 908666)

解決策: 以下のいずれかのオプションを使用して、役割をアップデートしてください。

  1. [この基準に一致するイベントのみ]フィールドに条件を指定します。その役割のユーザにイベントが表示されないようにするには、NOT sev:[0 TO 5]と入力します。

  2. [システムイベントの表示]を選択します。

  3. [すべてのイベントデータを表示(生データとNetFlowデータを含む)]を選択します。

5.6 Sentinel Agent ManagerでRawDataTapFileSize構成が考慮されない

問題: Sentinel Agent Managerは、SMServiceHost.exe.configファイルのRawDataTapFileSize属性に指定されている生データファイルサイズ構成の値を無視して、ファイルサイズが10 MBに達すると生データファイルへの書き込みを停止します。(BUG 867954)

解決策: ファイルサイズが10 MBに達したら、生データファイルの中身を別のファイルに手動でコピーしてから中身を消去すると、Sentinel Agent Managerが新しいデータを書き込めるようになります。

5.7 いくつかの保存済み検索を編集する時のスケジュールページにイベントフィールドパネルがない

問題: Sentinel 7.2から新しいバージョンにアップグレードされた保存済み検索を編集する際、検索レポートCSVの出力フィールドを指定するのに使用する[イベントフィールド]パネルがスケジュールページにありません。(BUG 900293)

解決策: Sentinelをアップグレードしたら、スケジュールページに[イベントフィールド]パネルが表示されるように、検索を再作成して再スケジュールします。

5.8 デフォルト起動回数検索で展開済みのルールのイベントを検索しても相関イベントが返されない

問題: ルールの相関要約ページの[アクティビティ統計情報]パネルの[起動回数]の隣にあるアイコンをクリックすることにより、ルールが展開または有効化された後に生成されたすべての相関イベントを検索しても相関イベントが返されません。(BUG 912820)

解決策: イベント検索ページの[開始]フィールドの値を、フィールドに取り込まれた時間よりも早い時間に変更してから、再び[検索]をクリックします。

5.9 FIPSモードのSentinelがChange Guardianデルタの添付情報を表示しない

問題: FIPSモードで実行されているSentinelは、Change Guardianイベントを受け取るように構成されているにもかかわらず、Change Guardianイベントを検索して、[Change Guardian]アイコンをクリックしても、Change Guardianデルタの添付情報が表示されません。Change Guardian 4.1.1.1とそれ以前のバージョンでは、FIPS対応モードのイベントの送信をサポートしません。(BUG 912230)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.10 アラートビューを更新した後に出現数が減少する

問題: アラートビューを更新すると、アラートビューの[出現数]が減少します。(BUG 913838)

解決策: [出現数]が減少したアラートの隣にある[詳細の表示]をクリックすることにより、アラートの要約ページへ移動します。アラートの要約ページには、正しい[出現数]の値が表示されます。

5.11 Sentinel 7.3にアップグレードした後にDB2データベースのデータ収集およびデータ同期が失敗する

問題: Sentinel 7.3にアップグレードすると、IBM DB2 JDBCドライバが削除されるため、DB2データベースのデータ収集およびデータ同期が失敗します。(BUG 909343)

解決策: Sentinel 7.3にアップグレードした後、正しいJDBCドライバを追加して、データ収集とデータ同期が行われるように構成するには、次の手順を実行します。

  1. /opt/novell/sentinel/libフォルダに、お使いのDB2データベースのバージョンに適するIBM DB2 JDBCドライバ(db2jcc-*.jar)のバージョンをコピーします。

  2. ドライバファイルに必要な所有権およびアクセス権を設定してください。

  3. データ収集用にこのドライバを構成します。詳細については、データベースコネクタのマニュアルを参照してください。

5.12 既存のアラートを変更すると新着アラートが誤って選択されたように見える

問題: アラートビューで[すべて選択]をクリックしてアラートを選択し、いくつかを選択解除し、そしてアラートを変更すると、更新されたアラートビューで新着アラートも選択されています。変更するために選択したアラート数が間違っているだけでなく、新しい着信アラートも変更されているように見えてしまいます。しかし、初めに選択したアラートのみが変更されています。(BUG 904830)

解決策: カスタムの時間範囲でアラートビューを作成すると、新着アラートがアラートビューに表示されません。

5.13 過去のセキュリティインテリジェンスデータのロードに時間がかかる

問題: 毎秒あたりのイベント数(EPS)の高いロードがあるSentinelシステムに、過去のセキュリティインテリジェンス(SI)データをロードしようとすると時間がかかります。(BUG 908599)

解決策: 過去データを含むセキュリティインテリジェンスダッシュボードを作成する場合、可能であれば、システムのロードが少ないときにダッシュボードを展開するようにしてください。現時点ではほかの解決策はありません。

5.14 ベースラインの再生成中、セキュリティインテリジェンスダッシュボードに無効なベースライン期間が表示される

問題: セキュリティインテリジェンスベースラインの再生成中に、ベースラインの開始日と終了日が誤って「1/1/1970」と表示されます。(BUG 912009)

解決策: ベースラインの再生成が完了すると、正しい日付にアップデートされます。

5.15 単一のパーティションに多数のイベントが存在すると検索の実行中にSentinelサーバがシャットダウンする

問題: 単一のパーティションで索引付けされたイベントが多数ある場合、検索の実行中にSentinelサーバがシャットダウンします。(BUG 913599)

解決策: 1日に少なくとも2つのパーティションが開かれるように保持ポリシーを作成します。1つ以上のパーティションが開かれるようにすることで、パーティションで索引付けされたイベント数を減らすことができます。

[estzhour]フィールドに基づいてイベントをフィルタリングする保持ポリシーを作成して、特定の時間帯を追跡します。つまり、estzhour:[0 TO 11]をフィルタとして使用して1つの保持ポリシーを作成し、estzhour:[12 TO 23]をフィルタとして使用して別の保持ポリシーを作成できます。

詳細については『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Configuring Data Retention Policies」を参照してください。

5.16 アラートのロールアップが失敗して、新しいアラートが作成される場合がある

問題: 既存のアラートにアラート情報がロールアップされる代わりに、新しいアラートが作成されます。この事象はほとんど発生しません。(BUG 914512)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.17 report_dev_setup.shスクリプトを使用して、アップグレードインストールしたSentinelアプライアンスでファイアウォール例外のSentinelポートを構成するとエラーが発生する

問題: report_dev_setup.shスクリプトを使用して、ファイアウォール例外のSentinelポートを構成すると、Sentinelでエラーが発生します。(BUG 914874)

解決策: 次の手順を実行して、ファイアウォール例外のSentinelポートを構成してください。

  1. /etc/sysconfig/SuSEfirewall2ファイルを開きます。

  2. 次の行を変更します。変更前:

    FW_SERVICES_EXT_TCP=" 443 8443 4984 22 61616 10013 289 1289 1468 1443 40000:41000 1290 1099 2000 1024 1590"

    変更後:

    FW_SERVICES_EXT_TCP=" 443 8443 4984 22 61616 10013 289 1289 1468 1443 40000:41000 1290 1099 2000 1024 1590 5432"

  3. Sentinelを再起動します。

5.18 汎用ホスト名解決サービスコレクタが有効であるとSentinel汎用コレクタパフォーマンスが低下する

問題: Microsoft Active DirectoryおよびWindows Collector上で汎用ホスト名解決サービスコレクタが有効である場合、Sentinel汎用コレクタパフォーマンスが低下します。リモートコレクタマネージャがイベントを送信するとEPSが50%減少します。(BUG 906715)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.19 FIPSモードのSentinelが、セキュリティインテリジェンス、Netflow、およびアラートデータにアクセスできない

問題: FIPSモードでSentinelをインストールすると、セキュリティインテリジェンスデータベースへのコネクタが開始されないため、Sentinelはセキュリティインテリジェンス、Netflow、およびアラートデータにアクセスできません。(BUG 915241)

解決策: FIPSモードでインストールと構成をしたら、Sentinelを再起動してください。

5.20 FIPSが有効化されたSentinelのカスタムインストールのアップグレードで、セキュリティインテリジェンスデータベースおよびアラートダッシュボードが機能しない場合がある

問題: 非ルートユーザによってインストールされ、FIPSモードで構成された、SentinelのカスタムインストールからSentinel 7.3にアップグレードすると、セキュリティインテリジェンスデータベースおよびアラートダッシュボードが起動しない場合があります。(BUG 916285)

解決策: 次の手順を実行します。

  1. <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/binにアクセスして、Sentinelインデックスサービスについて確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ./si_db.sh status

    次の出力が表示されているかを確認します。

    Connection between alert store and indexing service is running.
    Security Intelligence database is running.
    Indexing service is running.
    

    上記の3つのいずれかのサービスが実行されていない場合、次の手順を実行します。

  3. 次のコマンドを実行してSentinelを停止します。

    rcsentinel stop

  4. Sentinelサーバにnovellユーザとしてログインします。

  5. 次のコマンドを実行します。

    <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh startnoauth

  6. 次のコマンドを実行して、dbauserユーザとappuserユーザを追加します。

    cd <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/3rdparty/mongodb/bin

    ./mongo

    use admin

    db.addUser ("dbauser", "novell")

    use analytics

    db.addUser ("appuser", "novell")

    exit

  7. 次のコマンドを実行して、MongoDBデータベースを停止します。

    <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh stop

  8. 次の手順を実行して、暗号化パスワードフィールドを追加します。

    1. 次のコマンドを実行して、novellユーザの暗号化パスワードを取得します。

      <カスタムインストールディレクトリ>/opt/novell/sentinel/bin/encryptpwd -e novell

      暗号化パスワードが表示されます。次に例を示します。

      bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

    2. configuration.propertiesファイルで、baselining.sidb.passwordプロパティおよびbaselining.sidb.dbpasswordプロパティの暗号化パスワードをアップデートします。たとえば、次のように入力します。

      baselining.sidb.password=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

      baselining.sidb.dbpassword=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

  9. novellユーザアカウントを終了し、次のコマンドを使用して、ルートユーザとしてSentinelを起動します。

    rcsentinel start

メモ:configure.shスクリプトを実行して、必要に応じてパスワードをリセットします。configure.shスクリプトの実行の詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「インストール後の環境設定の変更」を参照してください。

5.21 Sentinelがリモートアラートのトリガイベントを表示しない

問題: アラートビューで、リモートアラートの隣にある[詳細の表示]をクリックして、アラートの詳細ページに移動すると、そのアラートのトリガイベントが[関連付けられたデータ]パネルに表示されません。(BUG 916116)

解決策: データソースサーバにログインして、ローカルでアラートの詳細を表示します。

5.22 Sentinelがリモートアラートのアラートビューでカスタマイズしたアラートプロパティを表示しない

問題: アラートビューで、リモートアラートの[状態]および[優先度]フィールドの値がカスタマイズされている場合、それらのフィールドにはデータが表示されません。アラートのアラート詳細ページにもこれらのフィールドのデータが表示されません。(BUG 915762)

解決策: データソースサーバにログインして、ローカルでアラートを表示してください。

5.23 再起動後にSentinelのアラートビューでアラートが表示されない場合がある

問題: Sentinelを再起動してからログインすると、Sentinelのアラートビューにアラートが表示されない場合があります。(BUG 916133)

解決策: 次の手順を実行して、セキュリティインテリジェンスデータベースを再起動します。

  1. 次のコマンドを実行します。

    rm /opt/novell/sentinel/3rdparty/mongoconnector/config.txt

  2. /opt/novell/sentinel/bin/elasticsearch.shを次のように編集します。

    1. es_start()関数で、次のスニペットに示されているように、209行目の後にsleep 2と入力します。

       exec_command "\"${ESEC_HOME}/3rdparty/elasticsearch/bin/elasticsearch\" -d -Des.config.file=\"${ESEC_CONFIG_HOME}/3rdparty/elasticsearch/elasticsearch.yml\" -Des.path.conf=\"${ESEC_CONFIG_HOME}/3rdparty/elasticsearch\" -Des.path.data=\"${ESEC_DATA_HOME}/3rdparty/elasticsearch/data\" -Des.path.logs=\"${ESEC_LOG_HOME}/log\""
                      if [ $? -ne 0 ]
                      then
                              RETRY=$(( $RETRY + 1 ))
                              error_message "$(gettext 'Failed to start indexing service.')"
                              if [ $RETRY -eq 5 ]
                              then
                              return $RESULT_FAILURE
                              fi
                              sleep 2
                              continue
                      fi
                      sleep 2
             fi
      
    2. ファイルを保存して、エディタを終了します。

  3. novellユーザとして、次のコマンドを実行します。

    /opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh restart

5.24 アップグレードインストールしたSentinelアプライアンスのセキュリティインテリジェンスデータベースにユーザが存在しない

問題: アップグレードしたSentinelアプライアンスのオンラインインストールで、appuserユーザアカウントとdbauserユーザのアカウントが存在しません。(BUG 915197)

解決策: 次の手順を実行します。

  1. Sentinelサービスを停止します。

    rcsentinel stop

  2. 次のコマンドを実行します。

    /opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh startnoauth

  3. 次のコマンドを実行して、dbauserユーザとappuserユーザを追加します。

    cd opt/novell/sentinel/3rdparty/mongodb/bin

    ./mongo

    use admin

    db.addUser ("dbauser", "novell")

    use analytics

    db.addUser ("appuser", "novell")

    exit

  4. 次のコマンドを実行します。

    /opt/novell/sentinel/bin/si_db.sh stop

  5. 次の手順を実行して、暗号化パスワードフィールドを追加します。

    1. 次のコマンドを実行して、novellユーザの暗号化パスワードを取得します。

      /opt/novell/sentinel/bin/encryptpwd -e novell

      暗号化パスワードが表示されます。次に例を示します。

      bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

    2. configuration.propertiesファイルで、baselining.sidb.passwordプロパティおよびbaselining.sidb.dbpasswordプロパティの暗号化パスワードをアップデートします。たとえば、次のように入力します。

      baselining.sidb.password=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

      baselining.sidb.dbpassword=9bVWOzu6okMmMCkgM0aHeQ==

  6. novellユーザアカウントを終了し、次のコマンドを使用して、ルートユーザとしてSentinelを起動します。

    rcsentinel start

5.25 SSL 3.0のセキュリティ脆弱性

問題: SSL 3.0には、セキュア接続のプレーンテキストが計算される可能性がある脆弱性が存在しています。詳細については、CVE-2014-3566を参照してください。この脆弱性が存在するのは、Syslogコネクタ2011.1r4のバンドルされたバージョンがSSLプロトコルを使用することが原因です。

解決策: Syslogコネクタバージョン2011.1r5以降でこの問題は解決します。SentinelプラグインWebサイトで正式にリリースされるまで、コネクタはプレビューセクションからダウンロードできます。

5.26 関連付けられているコレクタが複数の接続モードをサポートしている場合、エージェントマネージャコネクタはイベントの接続モードプロパティを設定しない

問題: イベントを解析するコレクタが複数の接続モードをサポートしている場合、エージェントマネージャコネクタのバージョン2011.1r3はイベントのCONNECTION_MODEプロパティを設定しません。(BUG 880564)

解決策: エージェントマネージャコネクタのバージョン2011.1r5でこの問題は解決しています。SentinelプラグインWebサイトで正式にリリースされるまで、コネクタはプレビューセクションからダウンロードできます。

5.27 SentinelはSentinelアプライアンスネットワークインタフェースをデフォルトで設定しない

問題: Sentinel Applianceのインストール時にネットワークインタフェースがデフォルトで構成されません。(BUG 867013)

解決策: ネットワークインタフェースを構成するには、次のようにします。

  1. [ネットワーク環境設定]ページで、[ネットワークインタフェース]をクリックします。

  2. ネットワークインタフェースを選択して、[編集]をクリックします。

  3. [Dynamic Address]を選択して、[DHCP][Static assigned IP Address]のどちらかを選択します。

  4. [次]をクリックしてから[OK]をクリックします。

5.28 Sentinelで検索結果をエクスポートするとWebブラウザがエラーを表示する

問題: オペレーティングシステムの言語設定が変更されていると、Sentinelで検索結果をエクスポートするときにWebブラウザがエラーを表示することがあります。(BUG 834874)

解決策: 検索結果を適切にエクスポートするには、次のいずれかを行ってください。

  • 検索結果をエクスポートする際、エクスポートファイル名から特殊文字(ASCII文字以外)を除く。

  • オペレーティングシステム言語設定でUTF-8を有効にし、マシンを再起動してから、Sentinelサーバを再起動する。

5.29 ポート転送またはDestination Network Address Translation (DNAT)を使用してSentinel Webコンソールを起動すると、空白ページが表示される

問題: ポート転送またはDestination Network Address Translation (DNAT)を使用してSentinel Webコンソールを起動すると、Sentinel Webコンソールに空白ページが表示されます。(BUG 694732)

解決策: Sentinel Webコンソールを起動する際に、ポート転送やDestination Network Address Translation (DNAT)を使用しないください。

5.30 ベースラインを作成または再生成するとSentinelがエラーを表示することがある

問題: セキュリティインテリジェンスベースラインを作成または再生成すると、Sentinelはベースラインを正常に作成したにもかかわらずエラーメッセージを表示します。(BUG 848067)

解決策: このエラーメッセージは無視してください。ベースラインの作成には数分かかる場合があります。

5.31 セカンダリストレージから削除したパーティションがプライマリストレージからも削除される

問題: セカンダリストレージにデータが保持されている日数が、プライマリストレージにデータが保持されている日数より少ない場合、Sentinelはプライマリストレージのディスクスペースを効率的に使用しません。スペースを確保するためにセカンダリストレージから削除されたパーティションは、プライマリストレージからも削除されます。(BUG 860888)

解決策: オンラインにしておく(検索可能にする)合計日数分のデータを保持できるだけの、十分な容量をセカンダリストレージに割り当てます。

詳細については、『NetIQ Sentinel Administration Guide』の「Event Data」を参照してください。

5.32 Sentinelのサービスが、インストール後に自動で開始しない場合がある

問題: ディスク容量が2TBを超えるシステムで、Sentinelがインストール後に自動で起動しないことがあります。(BUG 846296)

解決策: ワンタイムアクティビティとして、次のコマンドを指定し、Sentinelサービスを手動で開始してください

rcsentinel start

5.33 SentinelアプライアンスのインストールでKerberos認証を有効にできない

問題: Sentinelアプライアンスのインストールで、KerberosモジュールにKerberos認証を設定すると、Kerberosクライアントの環境設定が成功したという確認メッセージがコンソールに表示されます。しかし、Kerberosモジュールを再度表示すると、[Enable Kerberos Authentication]の選択が解除されています。(BUG 843623)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.34 パスワードに特殊文字が含まれていると、リモートコレクタマネージャをインストールできない

問題: リモートコレクタマネージャのインストール時に、「$」、「"」、「\」、または「/」などの特殊文字が含まれているパスワードを指定すると、インストールが失敗してエラーになります。(BUG 812111)

解決策: リモートコレクタマネージャのパスワードに特殊文字を使わないようにします。

5.35 リモートコレクタマネージャを再起動すると、一部のイベントソースが接続を失う

問題: リモートコレクタマネージャアプライアンスを再起動すると、UDPポートに接続しているSyslogイベントソースの接続が切断されます。(BUG 795057)

解決策: 現時点で利用可能な解決策はありません。

5.36 一度に複数のレポート結果を表示できない

問題: 1つのレポート結果のPDF (特に、100万イベントの特定のレポート結果の場合)が開くのを待っている間に、別のレポート結果のPDFをクリックしても表示されません。(BUG 804683)

解決策: 2番目のレポート結果のPDFをもう一度クリックすると、レポート結果が表示されます。

5.37 FIPSモードが有効になっていると、エージェントマネージャがSQL認証を必要とする

問題: Sentinel環境でFIPSモードが有効になっていると、エージェントマネージャにWindows認証を使用したときに、エージェントマネージャデータベースの同期が失敗します。(BUG 814452)

解決策: ご使用のSentinel環境でFIPSモードが有効になっている場合は、エージェントマネージャにSQL認証を使用します。

5.38 FIPSでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: FIPSモードが有効である場合、Sentinel高可用性インストールを実行すると、次のエラーが表示されます。

Sentinelサーバconfiguration.propertiesファイルは正しくありません。環境設定ファイルを確認し、SentinelサーバでFIPSモードを有効にするためにconvert_to_fips.shスクリプトを再度実行してください。

しかし、インストールは正常に完了します。(BUG 817828)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性環境設定はFIPSモードで正常に動作します。

5.39 非FIPSでSentinel高可用性インストールを実行すると、エラーが表示される

問題: 非FIPSモードでSentinel高可用性インストールを実行すると、正常に完了しますが、次のエラーが2回表示されます。

/opt/novell/sentinel/setup/configure.sh: line 1045: [: too many arguments

(BUG 810764)

解決策: 現時点で利用可能な修正または解決策はありません。インストーラはエラーを表示しますが、Sentinel高可用性環境設定は非FIPSモードで正常に動作します。

5.40 WebYaSTでSentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗する

問題: アップグレードパッケージのベンダがNovellからNetIQに変更されたため、Sentinel 7.2よりも前のバージョンからのアプライアンスのアップデートが失敗します。(BUG 780969)

解決策: アプライアンスのアップグレードにはzypperコマンドを使用してください。詳細については、『NetIQ Sentinelインストールと設定ガイド』の「zypperを使用したアプライアンスのアップグレード」を参照してください。

5.41 Sentinelアプライアンスログインの問題

問題: パスワードに「$」文字を指定すると、Sentinelはパスワード内での「$」の位置に応じて、そのパスワードを異なる形でデータベースに保存します。パスワードが特殊文字「$」で始まっている場合、Sentinelはパスワードをファイル名で保存します。文字「$」がパスワードの中間にある場合、Sentinelは「$」文字以降のパスワードを切り捨てます。(BUG 734500)

解決策: 実際のパスワードは、home/novell/.pgpassファイルに保存されています。このファイルからパスワードを取得し、Sentinelにログインします。たとえば、「abc$123」というパスワードを指定した場合、Sentinelはそのパスワードを「abc」で .pgpassファイルに保存します。「abc」をパスワードに指定して、Sentinelにログインすることができます。

5.42 相関ルールをインストール中にエラーが発生する

問題: 同じ名前の相関ルールがすでにシステムに存在する場合、ソリューションマネージャで相関ルールがインストールされない。NullPointerExceptionエラーがコンソールのログに記録されます。(BUG 713962)

解決策: すべての相関ルールに固有の名前を付けるようにしてください。

5.43 Sentinelのリンクアクションが不正なメッセージを表示

問題: WebコンソールからSentinelリンクアクションを実行すると、Sentinelコントロールセンターから実行したSentinelリンクコネクタのインテグレータテストが失敗しても、Sentinelに成功メッセージが表示されます。(BUG 710305)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.44 ダッシュボードとアノマリーの定義が同じ名前

問題: セキュリティインテリジェンスダッシュボードとアノマリー定義に同じ名前が付いていると、[アノマリーの詳細]ページでダッシュボードリンクが無効になります。(BUG 715986)

解決策: ダッシュボードとアノマリー定義を作成するときは、固有の名前を使用してください。

5.45 [アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]が不正確

問題: Sentinel WebコンソールのコンピュータのクロックがSentinelサーバのクロックより遅れていると、Sentinel Webコンソールで[アクティブな検索ジョブ]の[期間]と[アクセス]列に負の数字が表示されます。たとえば、Sentinel Webコンソールのクロックが 1:30 PMに設定され、Sentinelサーバのクロックが 2:30 PMに設定されていると、[期間]と[アクセス]の列に負の数字が表示されます。(BUG 719875)

解決策: Sentinel Webコンソールのアクセスに使用するコンピュータの時間が、Sentinelサーバコンピュータの時間と同じ、またはSentinelサーバコンピュータの時間より進んでいることを確認してください。

5.46 IssueSAMLToken監査イベントがセキュリティインテリジェンスダッシュボードに間違った情報を表示する

問題: セキュリティダッシュボードにログインし、IssueSAMLToken監査イベントの検索を実行すると、IssueSAMLToken監査イベントが間違ったホスト名(InitiatorUserName)または(IPアドレス) SourceIPを表示します。(BUG 870609)

解決策: 現時点で解決策はありません。

5.47 NetIQ Identity Manager DesignerがクライアントコンピュータにインストールされているとSentinelコントロールセンターが起動しない

問題: NetIQ Identity Manager Designerがクライアントコンピュータにインストールされており、DesignerがシステムJREを使用する場合、Sentinelコントロールセンターが起動しません。Designerは、xml-apis.jarなどのサポートしているいくつかのjarファイルをlib/endorsedディレクトリに追加する必要があります。xml-apis.jarファイル内のいくつかのクラスによって、Sentinelコントロールセンターが使用するシステムJRE内の対応するクラスが上書きされます。(BUG 888085)

解決策: 独自のJREを使用するようにDesignerを構成します。

5.48 Sentinel Agent ManagerがNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしない

問題: イベントデータの収集中、Sentinel Agent ManagerはNULL値のWindows挿入文字列フィールドをキャプチャしません。(BUG 838825)

解決策: 現時点で解決策はありません。

6.0 連絡先情報

弊社の目標は、お客様のニーズを満たすマニュアルの提供です。改良点に関するご意見は、Documentation-Feedback@netiq.comまで電子メールでお寄せください。貴重なご意見をぜひお寄せください。

詳細な連絡先情報については、サポート連絡先情報Webサイトを参照してください。

一般的な会社情報と製品情報については、NetIQ CorporateのWebサイトを参照してください。

他のユーザやNetIQのエキスパートとやり取りするには、弊社のコミュニティのアクティブなメンバーになってください。NetIQオンラインコミュニティでは、製品情報、有益なリソースへの役立つリンク、ブログ、およびソーシャルメディアチャネルが用意されています。