1.4 ワークロードの継続性

1.4.1 転送方法の選択によって影響を受けるソースワークロードの継続性

ソースワークロードの運用継続性は、選択した転送方法により異なります。

次の表に、異なる転送方法とソースワークロードの運用継続性へのそれらの影響を示します。

表 1-6 転送方法による継続性の影響

転送方法

ソースワークロードへの継続性の影響

制御の取得

ソースはマイグレーション全体の間オフラインです。

ブロックベース

変換ジョブの実行の開始時に一度再起動が必要です。そのとき、ブロックベース転送コンポーネントがソース上にインストールされます。

コンポーネントのアップグレードの場合、既存の保護契約が中断されます。

VSSブロックベース

マイグレーションジョブに影響はありません。

保護ジョブに与える影響: 変換ジョブの実行の開始時に一度再起動が必要です。そのとき、ブロックベース転送コンポーネントがソース上にインストールされます。

ファイルベース、VSSファイルベース

マイグレーションジョブに影響はありません。

1.4.2 ソースおよびターゲットのワークロードのデフォルトの変換後終了状態

次の表では、変換タスクによるソースおよびターゲットワークロードのデフォルトの変換後終了状態を一覧表示しています。ソースおよびターゲットの変換後終了状態を手動で指定することもできます。ソースおよびターゲットのワークロード終了ステータスの指定を参照してください。

表 1-7 デフォルトの変換後終了状態

変換タスク

転送方法

ソースの状態

ターゲットの状態

移動

制御の取得

  • シャットダウン

  • 制御下を離れ、転送がOKであれば転送後にシャットダウンする

  • 制御下を離れ、転送がOKでなければ転送後に再開する

  • 電源オン

  • 電源オフ

  • 中断(Solarisのゾーンを除くターゲットVMの場合のみ)

移動

ライブ転送

  • シャットダウン

  • 電源オン

  • 電源オフ

  • 中断(Solarisのゾーンを除くターゲットVMの場合のみ)

コピー

制御の取得

  • 再開

  • シャットダウン

  • 再開の決定を遅らせるために制御下を離れる(可能性として小さい、利点なし)

  • 電源オン

  • 電源オフ

  • 中断(Solarisのゾーンを除くターゲットVMの場合のみ)

コピー

ライブ転送

  • 続行(シャットダウンが選択されていない)

  • シャットダウン

  • 電源オン

  • 電源オフ

  • 中断(Solarisのゾーンを除くターゲットVMの場合のみ)