6.11 物理マシンへのフェールバック

フェールバックの操作に必要なターゲットインフラストラクチャが物理マシンの場合は、それをPlateSpin Forgeに登録する必要があります。

物理マシンの登録は、ターゲットの物理マシンをPlateSpinブート(ISO)イメージを使用して起動することで実行されます。

6.11.1 PlateSpin ISOブートイメージのダウンロード

NovellダウンロードのPlateSpin Forgeエリアから、PlateSpin ISOブートイメージ(PlateSpinFailback.ISO)をダウンロードできます。次のパラメータで検索を実行します。

  • 製品またはテクノロジ: PlateSpin Forge

  • バージョンの選択: PlateSpin Forge 4

  • 日付範囲: All Dates

6.11.2 ISOブートイメージへのデバイスドライバの追加

カスタムユーティリティを使用して、CDへ書き込む前に追加のLinuxデバイスドライバをパッケージ化してPlateSpinブートイメージ())に含めることができます。

  1. ターゲットハードウェアの製造元に適した*.koドライバファイルを取得またはコンパイルします。

    重要:ドライバが、ISOファイルに含まれているカーネルで有効であり(x86システムの場合は3.0.93-0.8-pae、x64システムの場合は3.0.93-0.8-default)、ターゲットアーキテクチャに適したものであることを確認してください。ナレッジベースの記事 7005990も参照してください。

  2. 任意のLinuxマシンにイメージをマウントします(root資格情報が必要)。次のコマンド構文を使用します。

    mount –o loop <ISOへのパス> <マウントポイント>

  3. マウントされたISOファイルの/toolsサブディレクトリにあるrebuildiso.shスクリプトを一時的な作業ディレクトリにコピーします。終了したら、ISOファイルをアンマウントします(unmount <マウントポイント>コマンドを実行)。

  4. 必要なドライバファイル用に別の作業ディレクトリを作成し、それらのファイルをそのディレクトリに保存します。

  5. rebuildiso.shスクリプトを保存したディレクトリで、rootとして次のコマンドを実行して、SOURCEファイルをISOファイルにコピーします。

    ./rebuildiso.sh <SOURCE> <-m32|-m64> <-i ISO file>

    メモ:SOURCEは、次の1つ以上のパラメータである必要があります。

    • -d 追加するドライバ(つまり、*.koファイル)があるディレクトリへのパス
    • -c ConfigureTakeControl.xmlファイルへのパス

    終了すると、ISOファイルが追加のドライバで更新されます。

6.11.3 PlateSpin Forgeへの、フェールバックターゲットとしての物理マシンの登録

  1. PlateSpin ISOブートイメージをCDに書き込むか、ターゲットをブートできるメディアに保存します。

  2. ターゲットに接続されているネットワークスイッチポートが[自動全二重]に設定されていることを確認します。

  3. ブートCDを使用して、ターゲットの物理マシンをブートし、コマンドプロンプトウィンドウが開くのを待ちます。

  4. (Linuxのみ)64ビットのシステムの場合、最初のブートプロンプトで次を入力します。

    • ps64 (最大512 MBのRAMを持つシステム用)

    • ps64_512m (512 MB RAMを超えるシステム)

  5. <Enter>キーを押します。

  6. プロンプトが表示されたら、Forge VMのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  7. 権限を指定して、Forge VMに対して管理者レベルの資格情報を入力します。ユーザアカウントには次のフォーマットを使用します。

    domain\usernameまたはhostname\username

    利用可能なネットワークカードが検出され、MACアドレスで表示されます。

  8. 使用されるNICでDHCPを利用できる場合は、<Enter>キーを押して続行します。DHCPが利用できない場合は、必要なNICをスタティックIPアドレスを使用して設定します。

  9. 物理マシンのホスト名を入力するか、<Enter>キーを押してデフォルト値を承認します。

  10. HTTPSを使用するかどうかを問うプロンプトが表示されたら、SSLを有効化している場合は「Y」と入力します。有効化していない場合は「N」と入力します。

しばらくすると、物理マシンがPlateSpin Forge Webインタフェースのフェールバックの設定で利用可能になります。