バルク編集機能は、選択した複数のワークロードに同じパラメータ設定を同時に適用できる強力なエディタです。各パラメータは独立していて、選択した一連のワークロードに別々に適用されます。バルク編集は、ワークロードのタイプおよびその他の特性に対して各値を検証し、そのワークロードに対して有効な設定のみ変更を行います。この保護機構によって、ネットワーク環境に意味のある論理的に関係のあるさまざまなワークロードを並行して編集できます。
[バルク編集]ダイアログのタイトル領域には、[バルク編集]ダイアログを開く前に[ワークロード]リストで事前選択したワークロード数が表示されます。システム管理者および複数のプロジェクトでプロジェクトマネージャまたはプロジェクト設計者の役割を持つユーザは、プロジェクトをまたいでワークロードを選択できます。
指定したパラメータ値が選択した1つまたは複数のワークロードに適用される場合、確認ダイアログは影響を受けるワークロード数、スキップされるワークロード数、およびワークロードをスキップする要因を特定します。
メモ:同じバルク編集要求で複数のパラメータに値を指定する場合、確認ダイアログは、パラメータの残りのさまざまな一致条件のすべてを表示するわけではありません。最初に検出した一致のみを報告します。したがって、明確な因果関係のレポートが必要な場合、バルク編集要求で同時に編集するパラメータ設定を1つのみにする必要があります。
ワークロードは、指定した変更または値がワークロードタイプに対して有効でない場合、スキップされる場合があります。たとえば、ホストおよびデータストアの変更は、ターゲット仮想ワークロード、または変換方式が不明であるワークロードに対してのみ適用されます。クラウドプロバイダは、ターゲットクラウドワークロード、または変換方式が不明であるワークロードに対してのみ適用されます。
一部のアクションは、ワークロードの状態に基づいて、選択したワークロードに実行できません。
送信済み以降の状態のワークロードの値は編集できません。ワークロードを取り消して編集できる状態に戻す必要があります。
完了状態のワークロードの値は編集できません。計画モードのワークロードでは、ワークロードを再度開いて編集可能な状態に戻すことができます。完了状態が親のウェーブ、バッチ、またはプロジェクトから開始された場合、まず親を再度開く必要があります。
表 21-5には、[バルク編集]ダイアログのヘッダに表示される値が記載されています。これには、現在選択されているワークロードの総数と、そのリストに表示されるプロジェクトの数が示されます。バルク編集では、ログインしているユーザに関連付けられている役割の許可に基づいて、複数のプロジェクトにわたって編集を行うことができます。
表 21-5 選択したワークロードに関するバルク編集ステータス
パラメータ |
説明 |
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選択したワークロード数 |
[バルク編集]ダイアログを開く前に[ワークロード]リストで事前選択したワークロード数。 |
表示するプロジェクト数 |
システム管理者および複数のプロジェクトでプロジェクトマネージャまたはプロジェクト設計者の役割を持つユーザは、プロジェクトをまたいでワークロードを選択できます。 |
表 21-6は、同時に1つのプロジェクトのワークロードに適用するウェーブ、バッチ、およびネットワークのパラメータについて説明します。値を選択すると、特定のプロジェクトのワークロードにアクションが限定されます。1つのプロジェクトに変更を適用した後、[プロジェクト]フィールドをクリアし、異なる値を選択して2番目のプロジェクトを分離できます。同様のアクションを繰り返し、該当のすべての変更を完了します。
表 21-6 1つのプロジェクトのパラメータの同時バルク編集
パラメータ |
説明 |
---|---|
プロジェクト |
グローバルプロジェクトセレクタを事前設定する場合、プロジェクト値は参考値です。選択したすべてのワークロードがそのプロジェクトに所属します。 プロジェクト固有パラメータのいずれかを選択すると、プロジェクト値は、選択した値に関係するプロジェクトを表します。残りのすべてのプロジェクト関連パラメータ値はその選択に基づいて制限されます。 |
ウェーブ |
このオプションは、ターゲットのバッチの親ウェーブを反映し、プロジェクト値が設定されていない場合にこれを設定します。 |
バッチ |
選択したワークロードのターゲットのバッチ割り当てを設定します。親のウェーブおよびプロジェクトが設定されていない場合、これらを設定します。 各ワークロードは、新しく割り当てたバッチから日付を継承します。手動での日付設定は継承よりも優先されます。手動設定した日付が新しい実行ウィンドウ範囲外の場合、影響を受ける日付は[ワークロード]リストおよび[ワークロード]ダイアログに赤のフォントで表示されます。 |
バッチおよびウェーブから削除 |
選択されたワークロードをそれらに現在割り当てられているバッチおよびウェーブの外に移動します。 |
VLAN ID |
任意のネットワークのVLAN IDを変更します。
指定したネットワークのVLAN IDを変更します。
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ネットワークリソース |
任意のNICのネットワークリソースを変更します。
指定したNICのネットワークリソースを変更します。
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ホストリソース |
ホストリソースを変更します。
ホットリソース設定は、仮想ターゲットワークロード、または現在変換方式が設定されていないワークロードに対してのみ適用されます。 |
データストアリソース |
データストアリソースを変更します。
データストアリソース設定は、仮想ワークロード、または現在変換方式が設定されていないワークロードに対して適用されます。 |
マイグレーションサーバリソース |
マイグレーションサーバリソースを変更します。
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レプリケーションネットワーク |
レプリケーションネットワークを変更します。
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表 21-7は、選択したすべての編集できる状態のワークロードに適用するパラメータを説明します。
表 21-7 1つのプロジェクトまたは複数のプロジェクトのパラメータのバルク編集
パラメータ |
説明 |
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変換方式 |
変換方式を指定します。この設定は、ソースワークロードタイプが一致するワークロードに対してのみ適用されます。 たとえば、物理からクラウドへの場合、選択したワークロードの物理ソースワークロードの提案変換タイプのみを変更します。 |
ディスクコピー方式 |
ディスクコピー方式としてドライバありブロック(再起動が必要)、ドライバなしブロック、またはファイルを指定します。 |
クラウドプロバイダ |
クラウドワークロードのクラウドプロバイダを指定します。 メモ:クラウドプロバイダ設定は、クラウドワークロード、または現在変換方式が設定されていないワークロードに対して適用されます。 |
アプリケーション |
選択したワークロードに追加するアプリケーションを指定します。選択したワークロードに一度に1つのアプリケーションのみを適用できます。 |
開始日 |
変換実行の開始日を設定します。 |
開始時刻 |
変換の実行を開始する時刻を設定します。15分刻みで時間のリストから選択します。時刻は、マイグレーションを実行するために使用するPlateSpin Migrateサーバのタイムゾーンの時刻です。 メモ:実際の開始時刻は、PlateSpin MigrateサーバのPlateSpin Migrate Connectorのポーリング間隔に基づいて、数分遅れることがあります。デフォルトの間隔では、5分(300秒)に設定されます。 |
カットオーバー日 |
ワークロードのカットオーバー日を設定します。 |
カットオーバー時間 |
カットオーバーの実行を開始する時刻を設定します。15分刻みで時間のリストから選択します。時刻は、マイグレーションを実行するために使用するPlateSpin Migrateサーバのタイムゾーンの時刻です。 開始日とカットオーバー日が同じ場合、カットオーバー時間は、開始時刻の後でなければなりません。 メモ:実際の開始時刻は、PlateSpin MigrateサーバのPlateSpin Migrate Connectorのポーリング間隔に基づいて、数分遅れることがあります。デフォルトの間隔では、5分(300秒)に設定されます。 |
保留状態 |
選択したワークロードのワークロード変換ワークフローを一時停止するには、Trueを選択します。 |
メモリ量 |
ターゲットメモリのサイズを指定します。 |
カスタムのフィールド |
プロジェクトのために定義する各カスタムのフィールドは、グローバルプロジェクトセレクタが特定のプロジェクトに設定されている場合にフォームに表示されます。 メモ:カスタムフィールドは、単一のプロジェクトがグローバルプロジェクトセレクタによってアクティブに選択または指定されている場合にのみ表示されます。 |
[バルク編集]ダイアログを開く前に、グローバルプロジェクトセレクタ、フィルタ、詳細検索、ソート、および複数選択機能を使用して、[ワークロード]リストを絞り込み、アクションを行うワークロードを選択します。並行バルク編集アクションを行う任意の数のワークロードを事前選択できます。
バルク編集アクションを行うワークロードを選択するには:
(条件付き)1つのプロジェクトのワークロードを操作するには、プロジェクトセレクタをクリックし、目的のプロジェクトを選択します。
Webインタフェースで、ツールバーのプランニングを選択し、ワークロードタブを選択します。
フィルタオプションおよび詳細検索オプションを使用してワークロードのリストを絞り込みます。
複数選択機能を使用して、同じ方法で変更する1つまたは複数のワークロードを選択します。
[ワークロード]タブをマウスオーバーしてし、現在リストにあるワークロードの数、および選択されているワークロードの数を表示します。
セクション 21.10.3, バルク編集の適用に進みます。
選択したら、[バルク編集]ダイアログを使用して選択したワークロードの1つまたは複数のパラメータの値を指定します。
バルク編集を実行するには:
対象のワークロードを選択した後、バルク編集をクリックします。
選択したワークロードで変更する情報を指定します。セクション 21.10.1, バルク編集についてを参照してください。
次のフィールドは選択した1つのプロジェクトに適用されます。
プロジェクト
ウェーブ
バッチ
バッチおよびウェーブから削除
VLAN ID(ネットワーク、VLAN IDから、VLAN IDへ)
ネットワークリソース(NIC、ネットワークから、ネットワークへ)
ホストリソース(ホストから、ホストへ)
データストアリソース(データストアから、データストアへ)
マイグレーションサーバリソース(マイグレーションサーバから、マイグレーションサーバへ)
レプリケーションネットワーク(ネットワークから、ネットワークへ)
次のフィールドは選択したすべてのワークロードに適用されます。
変換方式
ディスクコピー方式
クラウドプロバイダ
アプリケーション
開始日
開始時刻
カットオーバー日
カットオーバー時間
保留状態
メモリ量
カスタムフィールド値(グローバルプロジェクトセレクタが設定されているか、またはダイアログで単一のプロジェクトがアクティブに選択されている場合にのみ使用可能)
適用をクリックします。
確認メッセージを確認し、続行をクリックします。
[保留状態]状態のワークロードは、[ワークロード]リストで淡色表示されます。