1.1 PlateSpin Protectをインストールするための準備

PlateSpin Protectのインストールおよび操作のトラブルを回避するには、システム要件に精通し、インストールを計画するための時間を取る必要があります。

1.1.1 システム要件

PlateSpin Serverホストは、表 1-1にあるシステム要件を満たす必要があります。

表 1-1 PlateSpin Serverホストの要件

要件

詳細

オペレーティングシステム

PlateSpin Protectは、専用のハードウェアまたは仮想マシン上で実行している次のオペレーティングシステムに新規インストールできます。

  • Windows Server 2012 R2 (64ビット)

  • Windows Server 2008 R2 (64ビット)

メモ:PlateSpin Protectをインストールする前にWindowsオペレーティングシステムを有効にする必要があります。

プロセッサ

最低1 GHz

推奨: マルチコア、2 GHz以上

メモリ (RAM)

最低4GB

ディスク容量

最低15GB

メモ:時間とともに、スペース消費は増えます。

データベースサーバ

次に挙げるいずれかのサポート対象形態のSQL Serverを実行している、専用のMicrosoft SQL Serverデータベースインスタンス。

  • 新規データベースサーバ: Microsoft SQL Server 2014 Express Editionデータベースサーバは、お求めのPlateSpin Protectソフトウェア配布パッケージに付属しています。

    このソフトウェアは、PlateSpin Protectをインストールするときに同じサーバにインストールできるほか、PlateSpin Protectをインストールする前に、別のサーバにインストールしておくこともできます。詳細については、Microsoft SQL Server Express Editionのインストールを参照してください。

  • 現在運用している既存のデータベースサーバ: 運用している既存(インストール済み)のMicrosoft SQL Serverデータベースサーバを使用して、データベースのインスタンスをホストできます。既存のデータベースサーバは、PlateSpin Serverとは異なるサーバに常駐しています。

    サポートされているソフトウェアバージョンは次のとおりです。

    • Microsoft SQL Server 2014

    • Microsoft SQL Server 2012 Service Pack 2

    • Microsoft SQL Server 2008 R2 Service Pack 2

    • Microsoft SQL Server 2008 Service Pack 3

    • Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 4

    メモ:この製品をインストールする前に、既存のSQL Serverデータベースサーバと指定のデータベースインスタンスが、「データベース」にあるガイドラインを満足していることを確認します。設定については、リモートMicrosoft SQL Serverデータベースサーバの設定を参照してください。

ソフトウェアの前提条件

PlateSpin Protectのインストール先とするWindowsサーバに次の各コンポーネントをインストールする必要があります。

National Language Support

PlateSpin Protectでは、英語のほか、日本語、簡体中国語、繁体中国語、フランス語、ドイツ語で設定したマシンにインストールして使用できるように、National Language Support (NLS)を提供しています。「ローカライズ済みオンラインドキュメント」には上記の各言語のほか、スペイン語も用意されています。

これらのいずれかの言語のPlateSpin Protect Webインタフェースおよび統合ヘルプを使用するには、「PlateSpin Protectの国際バージョンの言語設定」を参照してください。

1.1.2 一般ガイドライン

PlateSpin Protectのインストールおよび操作のトラブルを回避するには、表 1-2にあるインストールのガイドラインに従ってください。

表 1-2 インストール前のチェックリスト

ガイドライン

備考

専用のホスト

PlateSpin Protectを専用の物理マシンまたは仮想マシンにインストールします。「コロケーション」も参照してください。

資格情報

管理権限を持つアカウントを使用してすべてのインストール手順を実行します。ビルトインされている管理者アカウントを使用します。

IPアドレス

PlateSpin ServerのホストにスタティックIPアドレスを割り当てます。

コロケーション

PlateSpin Serverを次のものと一緒に使用しないでください。

  • ドメインコントローラ

  • IISアプリケーションをインストールした既存のWebサーバ

  • 製品を使用して保護しようとしているワークロード

  • 他のPlateSpinソフトウェア(PlateSpin MigrateおよびPlateSpin Recon)

データベース

PlateSpin Protect Serverに付属するMicrosoft SQL Server 2014 Express Editionは、Microsoft Developer Networkの推奨事項に従っても、ドメインコントローラにはインストールできません。

お手元のソフトウェア配布パッケージに付属のMicrosoft SQL Server 2014 Express Editionを使用せず、現在運用している既存のMicrosoft SQL Serverデータベースサーバを使用する場合は、サポートされているバージョンのSQL Serverを使用していることを確認します。PlateSpin Protectソフトウェアをインストールする際には、目的のサーバの名前およびデータベースインスタンスの名前がわかっている必要があります。

リモートデータベースサーバを使用するためのSQL Serverの設定およびファイアウォールの設定については、セクション 1.3.2, データベースサーバのインストールを参照してください。

UAC

インストール、削除、またはアップグレードでは、ユーザアカウント制御(UAC)を無効にしておきます。

インストールワークフロー

前提条件のソフトウェアを次の順番でインストールします。一般的なPlateSpin Protectインストールのワークフローの概要は次のとおりです。

  1. サポートされているオペレーティングシステム(対応するWindows更新プログラム適用済み)

  2. ASP.NET/IIS(対応するWindows更新プログラム適用済み)

    1. 32ビットモードで動作するようにIISを設定します。

  3. SQL Serverデータベース(該当するMicrosoft更新プログラムを適用済み)

  4. PlateSpin Server.