19.4 ターゲットコンテナの詳細の検出

マイグレーションジョブを設定する前に、ターゲットコンテナを検出してインベントリを実行する必要があります。インベントリでは、RAM容量、コアとプロセッサの数、データストア、ネットワーク、リソースグループなど、ホストプラットフォームとそのリソースに関する情報を収集します。

19.4.1 Migrate Clientでのターゲットの検出

Migrate Clientでは、次のものを検出できます。

  • 個別の仮想マシンホストサーバ

  • 複数の仮想マシンホストサーバ

  • すべてのVMware vCenter Serverと提携するVMware ESXホスト

  • Hyper-Vホスト

検出操作を開始する前に、PlateSpin Serverがソースワークロードおよびターゲットと通信できることを確認します。詳細については、セクション 2.6.1, 検出の要件を参照してください。

Migrate Clientを使用してターゲットを検出するには:

  1. Migrate Clientのツールバーで、詳細の検出をクリックします。

    または

    [サーバ]ビューで、空白の領域を右クリックし、詳細の検出を選択します。

  2. 詳細の検出ダイアログボックスにターゲットのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    複数のマシンを検出するには、複数のホスト名またはIPアドレスをセミコロンで区切って指定します。ターゲットがNATデバイスの背後にある場合は、パブリック(外部)IPアドレスを指定してください。

    NATを通じたパブリックおよびプライベートネットワーク経由のマイグレーションを参照してください。

  3. ターゲットコンテナのマシンタイプを選択します。[VMware vCenter]を選択する場合は、vCenterクラスタの名前も指定します。

    • Windows

    • Linux

    • VMware ESX

    • VMware vCenter

    • Microsoft Hyper-V

    詳細については、ターゲットホストの検出ガイドラインを参照してください。

    Xen Hypervisorシステムを持つホストを検出すると、これらのシステムが(VMホストターゲットではなく)PlateSpin Migrateソースワークロードとして登録される結果になります。ワークロードマイグレーションターゲットとしてこれらのプラットフォームを使用する方法については、Xen上の仮想マシンへのマイグレーションを参照してください。

  4. 検出するマシンの管理者の資格情報を指定します。

    詳細については、ターゲットホストの検出ガイドラインを参照してください。

  5. (オプション)将来のジョブで使用するために、これらの資格情報を保存する場合は、保存(ローカルで暗号化)オプションを有効にします。

  6. 検出をクリックし、プロセスが完了するのを待ちます。

  7. (オプション)ジョブの進行状況を監視する場合は、[ジョブ]ビューに切り替えます。

19.4.2 Webインタフェースでのターゲットの検出

Webインタフェースからワークロードをマイグレートするには、まず目的のターゲットコンテナとそのリソースを追加または検出する必要があります。

PlateSpin Migrate Webインタフェースでは、次の仮想およびクラウドターゲットコンテナの検出をサポートしています。

  • Amazon Cloudリージョン

  • Microsoft Azureロケーション

  • VMware vCloud Organization

  • VMware DRSクラスタ

  • VMware ESXサーバ

ターゲットを追加すると、それに関連付けられているリソースが自動的に検出されます。一度に1つのコンテナを追加できます。[ターゲット]ページに、使用可能なすべてのターゲットコンテナがリストされます。

検出操作を開始する前に、PlateSpin Serverがソースワークロードおよびターゲットと通信できることを確認します。セクション 2.6.1, 検出の要件を参照してください。

ターゲットコンテナを追加するには:

  1. Migrate Webインタフェースで、ターゲット>Add Target (ターゲットの追加)の順にクリックします。

  2. 次のターゲットタイプから1つを選択します。

    • Amazon Cloudリージョン

    • Microsoft Azureロケーション

    • VMware DRSクラスタ

    • VMware ESXサーバ

    • VMware vCloud Organization

  3. 前の手順で選択したターゲットのタイプに応じて、適切なアクセス情報を指定します。

    • Amazon Cloudリージョン: 詳細については、表 19-4を参照してください。

    • Microsoft Azureロケーション: 詳細については、表 19-5を参照してください。

      Microsoft Azureの場所のオプションについては、PlateSpin Migrate Resources WebページのホワイトペーパーPlateSpin MigrateでサーバをMicrosoft Azureにマイグレートする際のベストプラクティスを参照してください。

    • VMware DRSクラスタ: 詳細については、表 19-6を参照してください。

    • VMware ESXサーバ: 詳細については、表 19-7を参照してください。

    • VMware vCloud Organization: 詳細については、表 19-8を参照してください。

    表 19-4 Amazon Cloudリージョンターゲットのオプション

    オプション

    説明

    アクセスキーID

    PlateSpin Migrateがユーザの代わりにワークロードをターゲットAmazon CloudリージョンのVMにレプリケートまたはマイグレートする際に、Amazon Web Services APIを使用できるようにするIDを指定します。たとえば、AKIAIOSFODNN7EXAMPLEです。

    シークレットキーID

    指定したアクセスキーIDのシークレットアクセスキーを指定します。たとえば、wJalrXUtnFEMI/K7MDENG/bPxRfiCYEXAMPLEKEYです。

    リージョン名

    Amazon Cloudターゲットのリージョンを選択します。

    リージョン名の更新をクリックして、メニューに表示されるリージョンのリストを更新します。

    表 19-5 Microsoft Azureロケーションターゲット用のオプション

    オプション

    説明

    Subscription Id (購読ID)

    Microsoft AzureアカウントのサブスクリプションIDを指定します。

    アプリケーションID

    PlateSpin Migrateがユーザの代わりにワークロードをターゲットAzureアカウントのVMにレプリケートまたはマイグレートする際に、Azure APIを使用できるようにするために必要なAzureアプリケーションIDを指定します。

    ユーザ名とパスワード

    親Microsoft Azureアカウントにアクセスするための管理者レベルの資格情報を指定します。

    場所名

    Microsoft Azureターゲットの場所を選択します。

    場所リストの更新をクリックして、メニューに表示される場所のリストを更新します。

    場所は、地域ごとにアルファベット順にソートされます。マッピングは固定され、Azureが使用する現在のカテゴリに基づいています。Microsoft Azureで現在のリリースの後に新しい地域を追加すると、Migrateでは、それらの地域がRecently Added (最近追加した)カテゴリに動的にアルファベット順で表示されます。

    表 19-6 VMware DRSクラスタターゲットのオプション

    オプション

    説明

    vCenterホスト名またはIP

    vCenterサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

    クラスタ名

    DRSクラスタの名前を指定します。このオプションは、VMware DRSクラスタのみに対して有効です。

    ユーザ名とパスワード

    ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。

    表 19-7 VMware ESXサーバターゲットのオプション

    オプション

    説明

    ホスト名またはIP

    VMware ESXサーバのホスト名または IPアドレスを指定します。

    ユーザ名とパスワード

    ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。

    表 19-8 VMware vCloud Organizationターゲット用のオプション

    オプション

    説明

    vCloud Directorサーバアドレス

    vCloud Directorサーバのサーバホスト名またはIPアドレスを指定します。

    たとえば、cloud.example.comまたは10.10.10.101です。

    組織名

    vCloud Directorサーバの組織の名前を指定します。 vCloudでは名前の大文字小文字が区別されます。作成した名前を正確に入力します。

    たとえば、DemoOrg001です。

    ユーザ名とパスワード

    ターゲットホストにアクセスするための組織レベルの管理者の資格情報を指定します。

    たとえば、demouser1demopwdです。

  4. テスト資格情報をクリックして、指定した資格情報の値を検証します。

  5. 追加をクリックしてターゲットを追加し、その詳細を検出して、それを[ターゲット]ページに表示します。