サーバ同期機能を使用して、ボリュームコンテンツを効果的に同期することで、ソースからターゲットに転送されるデータの範囲を、ソースとターゲットで差異のあるデータのみに絞り込むことができます。
たとえば、ワークロードの移植容易性のためのジョブを設定する際には、ボリュームデータ全体を転送せずに、既存の物理または仮想マシンを更新してソースワークロードの状態に一致させる選択ができます。PlateSpin Migrateはターゲットの物理または仮想ワークロードを選択したソースと比較し、2つの間で異なるデータのみを転送して、ターゲット上のファイルをソースワークロード上のファイルで上書きします。
サーバ同期は、ボリュームデータのサイズやネットワークの条件によって、ネットワーク経由での直接的なソースからターゲットへの仮想化が禁止されるような状況で役立ちます。
ソースワークロードを検出します。
ソースワークロードおよびマイグレーションターゲットの検出を参照してください。
次のいずれかの方法を使用して、ターゲット仮想マシンを作成します。
仮想マシンへのワークロードの初期マイグレーションを行います。詳細については、VMホスト(P2V、V2V)へのワークロードの移行を参照してください。
- または -
仮想化プラットフォームのネイティブインタフェースを使用して、ソースと同じオペレーティングシステムのプロファイルを持つ仮想マシンを手動でインストールします。
メモ:Server Sync用の仮想ターゲットを作成する場合は、VMware ToolsやXenServer Toolsなどの適切な仮想化拡張ツールを手動でインストールする必要もあります。
- または -
(Windowsのみ)ワークロードをPlateSpin Imageにキャプチャし、仮想化プラットフォーム上の仮想マシンにそれを展開します。PlateSpin ImageへのワークロードのキャプチャおよびPlateSpin Imageの展開を参照してください。
(条件付き、Hyper-VからHyper-V 2008 R2への変更の場合のみ)サーバ同期オプションはHyper-V VMでは無効なため、ナレッジベースの記事7010748に記載されているとおり、次の手順を使用する必要があります。
メモ:Hyper-V 2012とHyper-V 2012 R2の自動サーバ同期は有効です。
LRD ISO (bootofx.x2p.iso)でターゲットのVMをブートした後、[サーバURLのマイグレート]プロンプトが表示されるまで待ち、<Alt> + <F7>を押してデバッグコンソールを起動します。
デバッグコンソールから、次のコマンドを実行して、どのデバイスが/、/boot、およびswapであるかを判別します。
fdisk -l
デバッグコンソールから得られた情報を使用して、次のように適切なデバイスをマウントします。
mount /dev/%root device% / mount /dev/%boot device% /boot
<Alt> + <F1>を押して、サーバのコマンドラインに切り替えます。
コマンドラインで、次の個別プロンプトごとに必要な情報を入力します。
PlateSpin Server: 次の形式を使用してください。
http:// server_host /platespinmigrate
server_hostをPlateSpin Serverの実際のホスト名またはIPアドレスで置き換えます。
資格情報(ユーザ名/パスワード): ドメイン名またはマシン名を含む、PlateSpin Serverホスト上の管理者レベルユーザの名前を入力します。たとえば、domain\usernameまたはlocalhost\Administratorのように入力します。指定したユーザの有効なパスワードを入力します。
ネットワークカード: アクティブなネットワークカードを選択し、このカードの静的な一時的IPアドレスを入力するか、<Enter>キーを押してDHCPサーバを使用します。
一時的なホスト名: 新しく登録されたVMをリストするのに使用されるPortability Suite Client用の一時的なVM名を入力します。この名前は、マイグレーションジョブで選択したワークロードのターゲットホスト名により上書きされます。
SSL暗号化: SSL暗号化が有効になったホスト上にPlateSpin Migrateがインストールされている場合、「Yes」と入力します。それ以外の場合は、「No」を入力します。
PlateSpin Migrateネットワーク: PlateSpin Migrateクライアント内に独自のPlateSpin Migrateネットワークを定義していないのであれば、<Enter>キーを押します。デフォルト以外のPlateSpin Migrateネットワークを使用する場合は、その名前を入力して<Enter>キーを押します。
ターゲット仮想マシン上のコントローラは、PlateSpin Serverと通信し、仮想マシンをマイグレーションジョブの物理ターゲットとして登録します。
[サーバ]ビューで、ソースワークロードをドラッグし、必要なターゲット(サーバ同期ターゲットまたは検出された制御下の物理マシン)にドロップします。
選択したソースとターゲットがシステムによって検証され、ソースおよびターゲット上で一致するオペレーティングシステムが検出された場合、2つの[転送スコープ]オプション([Full Migration]および[Server Sync])が提供されます。
サーバ同期オプションを選択してから、Configure Job (ジョブの設定)をクリックします。
[ジョブ環境設定]ウィンドウで、処理目的に応じてジョブのパラメータを指定します。警告やエラーがあれば解決し、ソース上で必要なボリュームがターゲット上で必要なボリュームにマップされていることを確認します(Server Syncでのボリュームの環境設定を参照してください)。
完了したら、[開始]をクリックします。
PlateSpin Migrateは、ジョブを開始し[ジョブ]ビューに一覧表示します。
ソースワークロードを検出します。
ソースワークロードおよびマイグレーションターゲットの検出を参照してください。
適切なISOブートイメージを使用してご使用の物理ターゲットを検出します。
ターゲットの物理マシンの検出を参照してください。
[サーバ]ビューで、ソースワークロードをドラッグし、必要なターゲット(サーバ同期ターゲットまたは検出された制御下の物理マシン)にドロップします。
選択したソースとターゲットがシステムによって検証され、ソースおよびターゲット上で一致するオペレーティングシステムが検出された場合、仮想ターゲットへのサーバの同期のシナリオ(ステップ 4を参照)と同様に、2つの[転送スコープ]オプション([Full Migration]および[Server Sync])が提供されます。
サーバ同期オプションを選択してから、Configure Job (ジョブの設定)をクリックします。
[ジョブ環境設定]ウィンドウで、処理目的に応じてジョブのパラメータを指定します。警告やエラーがあれば解決し、ソース上で必要なボリュームがターゲット上で必要なボリュームにマップされていることを確認します。
完了したら、[開始]をクリックします。
PlateSpin Migrateは、ジョブを開始し[ジョブ]ビューに一覧表示します。