この項では、ユーザ権限および認証の設定、ネットワーク環境の構成、および製品のデフォルト設定および動作について説明します。
次の表には、ご使用の環境でシステムが検出およびインベントリプロセスのために満たす必要のある、ソフトウェア、ネットワーク、およびファイアウォールの必要条件がリストされています。実際のディスカバリ手順については、セクション 3.3, ソースワークロードおよびマイグレーションターゲットの検出を参照してください。
表 2-5 検出操作のためのネットワーク通信の前提条件
システム |
前提条件 |
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すべてのワークロード |
ping (ICMPエコー要求と応答)のサポート |
すべてのWindowsソース およびHyper-Vホスト |
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すべてのLinuxソース Citrix Xen Server |
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VMware ESX/ESXiサーバ |
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VMware vCenterサーバ |
アクセス権を持つユーザに適切な役割と許可が割り当てられている必要があります。詳細については、VMwareの関連リリースのマニュアルを参照してください。 |
次の表には、ご使用の環境で、ワークロードマイグレーションジョブ中に操作上の問題が発生しないように、システムが満たす必要のあるファイアウォールの必要条件がリストされています。
表 2-6 ワークロードの移植容易性のためのネットワーク通信の前提条件
システム |
ポートを開く (デフォルト) |
備考 |
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PlateSpin Serverホスト |
TCP 80またはTCP 443 TCPのいずれか |
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イメージ展開ジョブに含まれるもの以外のすべてのソースワークロード |
TCP 3725 |
I2Xジョブを除いて、ファイルレベルのデータ転送中に通信を開始するターゲットに必要です。この間、このポートはマイグレーションターゲット上でのみ開いている必要があります。サーバの同期ジョブでは、このポートはソースとターゲットの両方で必要になります。 |
すべてのターゲット |
TCP 3725 |
ファイルベースのサーバ同期/イメージ同期に必要
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すべてのWindowsソースおよびターゲット |
NetBIOS 137~139 |
NetBIOS通信に必要です。 |
すべてのソース |
SMB (TCP 139、445およびUDP 137、138) |
オフラインマイグレーション中の通信およびファイルレベルデータ転送で必要になります。 |
すべてのLinuxソース Citrix Xen Server |
TCP 22 |
オフラインマイグレーション中の通信で必要になります。 |
PlateSpin Serverホスト すべてのWindowsソース |
TCP 135/445 |
PlateSpin Serverとソース間で、WMI経由でワークロードを制御し、再起動するためのDCOM/RPC通信用です。 メモ:WMI (RPC/DCOM)では、TCPポート135および445に加えて、1024より大きな、ランダムまたは動的に割り当てられたポートを使用できます。 |
場合によっては、ソース、ターゲットまたはPlateSpin Migrate自身は、NAT(ネットワークアドレストランスレータ)の背後にある社内(プライベート)ネットワーク上にあり、マイグレーション中の相手先と通信できません。
次のホストのうちのどれがNATデバイスの背後にあるかに応じて、PlateSpin Migrateはこの問題に対応できるようにします。
PlateSpin Server: サーバのPlateSpin Server環境設定ツールで、そのホストに割り当てられた追加IPアドレスを次の手順に従って記録します。
任意のWebブラウザから、https://Your_PlateSpin_Server/platespinconfiguration/ツールを開きます。
AlternateServerAddressesサーバパラメータを見つけて、[編集]をクリックし、IPアドレスを追加します。IPアドレスが複数ある場合は、次のようにセミコロン(;)で区切ります。
204.50.186.147;204.50.186.148
ソース: 特定のマイグレーションジョブの一部として、そのワークロードに割り振られた追加IPアドレスを記録します。ネットワークオプションの指定を参照してください。
ターゲット: VMware ESXなどの送信先を検出するときに、検出パラメータで、パブリック(または外部) IPアドレスを指定します。