16.5 フェールオーバー

「フェールオーバー」操作では、PlateSpin Forge VMコンテナ内のフェールオーバーワークロードは、障害が発生した運用ワークロードのビジネス機能を引き継ぎます。

16.5.1 オフラインワークロードの検出

PlateSpin Forgeは、保護されたワークロードを絶えず監視しています。事前設定した回数だけワークロードの監視が失敗した場合、PlateSpin Forgeによってワークロードはオフラインですイベントが生成されます。ワークロードの障害を判断しログに記録する基準は、ワークロード保護のティア設定に含まれています。Tier Settings (ティアの設定)の中のワークロード保護の詳細行を参照してください。

SMTP設定とともに通知が設定された場合、PlateSpin Forgeは指定した受信者に同時に通知メールを送信します。イベントおよびレプリケーションレポートの電子メール通知サービスの設定を参照してください。

レプリケーションのステータスがアイドルの間にワークロードの障害が検出されたら、フェールオーバーの実行コマンドに進むことができます。増分が実施されている最中にワークロードに障害が発生した場合、ジョブが行き詰まります。このような場合、コマンドを中止して(コマンドの中止を参照)、フェールオーバーの実行コマンドに進みます。詳細については、フェールオーバーの実行を参照してください。

図 16-1は、ワークロードの障害を検出した際の Webインタフェースの[ダッシュボード]ページを示します。[タスクおよびイベント]ペインの中の該当するタスクに注目します。

図 16-1 ワークロードの障害を検出した際のダッシュボードページ (「ワークロードはオフラインです」)

16.5.2 フェールオーバーの実行

フェールオーバーワークロードのネットワークIDおよびLAN設定を含むフェールオーバーの設定は、設定時にワークロードの保護詳細とともに保存されます。ワークロード保護の詳細フェールオーバーの設定を参照してください。

次の方法を使用してフェールオーバーを実行できます。

  • [ワークロード]ページで必要なワークロードを選択してフェールオーバーの実行をクリックします。

  • [Tasks and Events (タスクおよびイベント)]ペインの中のワークロードはオフラインですイベントの対応するコマンドのハイパーリンクをクリックします。詳細については、図 16-1を参照してください。

  • フェールオーバーの準備コマンドを実行し、前もってフェールオーバーVMをブートします。この時点ではまだフェールオーバーをキャンセルすることができます(ステージドフェールオーバーの場合に便利)。

これらのいずれかの方法を使用してフェールオーバープロセスを開始し、フェールオーバーワークロードに適用する復旧ポイントを選択します(復旧ポイントを参照)。実行をクリックし、進行状況を監視します。終了すると、ワークロードのレプリケーション状態がライブを示すはずです。

計画された障害復旧の訓練の一環としてフェールオーバーワークロードをテストする、またはフェールオーバープロセスをテストするには、フェールオーバーのテスト機能の使用を参照してください。

16.5.3 フェールオーバーのテスト機能の使用

PlateSpin Forgeには、フェールオーバー機能およびフェールオーバーワークロードの整合性をテストする機能が含まれています。これは、フェールオーバーのテストコマンドを使用して実行されます。このコマンドは、フェールオーバーの機能をテストしてフェールオーバーワークロードの整合性を検証するために、分離したネットワーク環境でフェールオーバーワークロードを起動します。

コマンドを実行すると、PlateSpin Forgeによってワークロード保護の詳細に保存された[Test Failover Settings (フェールオーバーのテスト設定)]がフェールオーバーワークロードに適用されます。ワークロード保護の詳細テストフェールオーバー設定を参照してください。

フェールオーバーのテスト機能を使用するには:

  1. テスト用に適切な時間帯を定義し、レプリケーションが確実に行われないようにします。ワークロードのレプリケーション状態はアイドルになります。

  2. [ワークロード]ページで必要なワークロードを選択し、フェールオーバーのテストをクリックして、復旧ポイントを選択し(復旧ポイントを参照)、実行をクリックします。

    終了すると、PlateSpin Forgeによって対応するイベントおよびタスクが一連の適切なコマンドとともに生成されます。

  3. フェールオーバーワークロードの整合性とビジネス機能を検証します。VMware vSphere Clientを使用してアプライアンスホスト内のフェールオーバーワークロードにアクセスします。

  4. テストを失敗または成功にマークします。タスク内の対応するコマンドを使用します(テストを失敗としてマークテストを成功としてマーク)。選択したアクションは、ワークロードに関連するイベントの履歴の中に保存され、レポートによって取得されます。タスクの破棄は、タスクおよびイベントを破棄します。

    テストを失敗としてマークタスクまたはテストを成功としてマークタスクが終了すると、PlateSpin Forgeはフェールオーバーワークロードに適用された一時的な設定を破棄し、保護をテスト以前の状態に戻します。