2.8 検索とレポートのパフォーマンス

Sentinel Log Managerのパフォーマンスは、環境、環境設定、およびハードウェアによって変化する場合があります。NovellはSentinel Log Managerシステムで詳細なパフォーマンステストを実施し、スケーラビリティ、信頼性、リソース使用状況などのシステムの品質属性を確認および検証しています。

2.8.1 検索の応答と完了の速度

検索が最初のデータを返すのに要した時間を判定するために、次の設定を使用して複数のテストが実行されました。

  • ハードウェア: 4 CPUコア(各2.93GHz)、4GBのRAM、SLES 11で実行

  • EPSレート: 検索実行中の着信EPSレートは2000

  • データストレージ: 時間範囲内のすべてのイベントデータはローカルストレージ内

結果は次のとおりです。

表 2-5 検索パフォーマンスの結果

合計イベント

検索クエリに一致したイベントの数

最初の検索結果までの時間

10,000,000

1,000 - 10,000,000

5~10秒

100,000,000

20,000,000 - 100,000,000

10~30秒

200,000,000

110,000,000 - 200,000,000

1~5分

2.8.2 レポート生成速度

以下の環境設定で複数のテストを実行し、レポート生成までの時間を測定しました。

  • ハードウェア: 4 CPUコア(各2.93GHz)、4GBのRAM、SLES 11で実行

  • EPSレート: 検索実行中の着信EPSレートは2000

  • データの場所: 時間範囲内のすべてのイベントデータはローカルストレージ内

結果は次のとおりです。

表 2-6 レポートパフォーマンスの結果

合計イベント

検索クエリに一致したイベントの数

レポート生成の時間

10,000,000

1,000 - 10,000,000

1~2分

100,000,000

20,000,000 - 100,000,000

10~50分

200,000,000

110,000,000 - 200,000,000

1~3時間

メモ:イベント詳細レポートなど、大量のイベントおよびフィールドを含むレポートの場合、レポートの生成に時間がかかり、システムのメモリーが不足する可能性があります。システムのRAMを増やして、レポートのパフォーマンス結果を改善することができます。