5.1 役割とタスクのナビゲート

iManagerのタスクのナビゲートは、次のような標準的なステップで構成された、簡単なプロセスです。

  1. (ナビゲーションフレーム)目的のタスクが属するカテゴリを開きます。

  2. (ナビゲーションフレーム) そのカテゴリのタスクリストから、目的のタスクを選択します。

  3. (コンテンツフレーム)タスクを完了するために必要な情報を提供します。 これには、タスクが適用されるオブジェクトの指定が含まれる場合もあります。

    タスクが適用されるオブジェクトを選択する方法については、オブジェクトの選択とフィルタリングを参照してください。

  4. (コンテンツフレーム)タスクを実行するには、[OK]をクリックします。

5.1.1 オブジェクトの選択とフィルタリング

一度に複数のオブジェクトに適用できるタスク(ユーザの変更など)について、iManagerでは、目的のオブジェクトを特定するためのオプションをコンテンツフレームで選択できます。

図 5-1 タスク内のオブジェクト選択オプション

単一オブジェクトの選択

これはデフォルトのオブジェクト選択方法です。 [単一オブジェクトの選択]では、タスクを適用する単一のオブジェクトを指定できます。オブジェクトセレクタを使用してオブジェクトを特定する場合には、オブジェクトを選択するとオブジェクトセレクタが自動的に終了し、タスクのオブジェクト名フィールドに、選択されたオブジェクトが挿入されます。オブジェクトセレクタの詳細については、オブジェクトセレクタの使用を参照してください。

複数オブジェクトの選択

[複数オブジェクトの選択]によって、タスクのオブジェクト名フィールドが変更され、1つのオブジェクトだけではなくオブジェクトのリストが許可されます。オブジェクトセレクタは、「複数オブジェクト」モードで実行して、一度に複数のオブジェクトを選択することもできます。オブジェクトセレクタの詳細については、オブジェクトセレクタの使用を参照してください。

単純な選択

[単純な選択]を選択すると、コンテンツフレームで基本的な検索ツールが起動します。このツールを使用して、指定したプロパティ値に基づいて、ディレクトリツリーでオブジェクトを検索できます。

図 5-2 タスク内の基本的なオブジェクトフィルタ

属性リストには、検索操作を実行することのできる属性の一覧が表示されます。

オペレータリストには、検索操作で使用できるさまざまな演算子が表示されます。

検索操作の結果として見つかったオブジェクトをソートするには、[結果オブジェクトをソートする]を選択します。

[単純な選択]には、次のような制限があります。

  • ディレクトリツリー全体を検索する

  • 検索条件でワイルドカードをサポートしない

  • プロパティ値について、「?で始まる」および「等しい」フィルタのみをサポートする

高度な選択

[高度な選択]によって、詳細な設定に基づいて目的のオブジェクトをディレクトリで検索できる環境が実現します。

図 5-3 iManagerの[高度な選択]インタフェース

[高度な選択]を使用すると、検索に使用するオブジェクトフィルタについて、より高精度の制御が可能になります。[高度な選択]オプションは、次のフィールドで設定できます。

オブジェクトタイプ: 検索するオブジェクトベースクラスを指定します。例: ユーザ。

コンテナ: 検索を開始するコンテナを指定します。サブオーディネートコンテナを検索するには、[サブコンテナを含める]を選択します。

フィルタ: 検索に適用するフィルタを指定します。[フィルタ]アイコン を選択すると、フィルタを定義できるウィンドウが別に開きます。フィルタを設定したら、[OK]をクリックします。

図 5-4 iManagerの[高度なフィルタ]ダイアログ

[フィルタ]インタフェースには、次のフィールドがあります。

補助クラス: 検索に含める補助クラスを指定します。

属性: フィルタの一部として使用する属性(プロパティ)を指定します。

演算子: フィルタに適用する論理演算子を指定します。指定できる値は、次のとおりです。

値: フィルタとして使用する属性値を指定します。値の一部を示すワイルドカードとして、アスタリスク(*)を使用できます。例: smi*、*th、*mit*。

さらに、[+]アイコンを使用してリストに2つ目の属性を追加することで、複数の属性フィルタを連結してフィルタグループにすることができます。 複数の属性フィルタを使用する場合は、論理ANDまたは論理ORで関連付けます。

フィルタを定義した後、[プレビュー]をクリックして[OK]をクリックすると、[オブジェクトの変更]画面が表示されます。これには、コンテナ内のオブジェクトに定義された属性が表示されます。共通の属性値のリストが表示されます。たとえば、図 5-5 にあるように、名(ファーストネーム)、姓(ラストネーム)、フルネームの各属性には、指定したコンテナ内のすべてのオブジェクトで共通の値を指定できます。属性のフィールドが空の場合、それらの属性にはすべてのオブジェクトに共通の値はないことを示しています。これらの属性に値を追加することもできます。

図 5-5 [オブジェクトの変更]画面

属性に対して次のタスクを実行可能であり、コンテナ内のすべてのオブジェクトが更新されます。

無視: 変更をオブジェクトに適用しない場合に、これを使用します。

次の記述を見つけます。 リストの既存の属性値を置き換える場合に、これを使用します。置換するには、値をダブルクリックし、変更内容を入力してEnterキーを押します。次に[置換]をクリックします。

追加: 属性に値を追加する場合に使用します。属性に複数の値を追加することもできます。 たとえば、すべてのオブジェクトに複数のFirst Names(名前)を設定できます。

削除: 属性値を削除する場合に使用します。属性値を削除するには:

  1. 属性に複数の値がある場合は、最初にキーボードのDeleteキーを押して、削除しない値を非表示にします。この操作が必要なわけは、[削除]オプションを使用するとリストのすべての値が削除されるためです。そのため、削除する必要のない値をまず非表示にする必要があります。

    属性リストには、削除する必要がある値のみが表示されます。

  2. ドロップダウンリストの[削除]をクリックします。

    指定した値が削除され、非表示にした値がリストに表示されます。