52.8 新しいサーバをドライバセットに追加する

Identity Managerを新しいサーバにアップグレードまたはマイグレートする場合、ドライバセット情報をアップデートする必要があります。このセクションでは、このプロセスについて説明します。DesignerまたはiManagerを使用してドライバセットをアップデートできます。

52.8.1 新しいサーバをドライバセットに追加する

iManagerを使用している場合には、新しいサーバをドライバセットに追加する必要があります。Designerには、この手順を実行するサーバ用のマイグレーションウィザードが含まれています。Designerを使用している場合には、セクション 52.8.2, ドライバセットのサーバ固有情報のコピーにスキップしてください。iManagerを使用している場合には、以下の手順を実行します。

  1. iManagerで、[検索]アイコン をクリックして、[Identity Managerの管理]ページを表示します。

  2. Identity Managerの概要]をクリックします。

  3. ドライバセットを含んでいるコンテナをブラウズして、選択します。

  4. ドライバセット名をクリックして、[ドライバセットの概要]ページにアクセスします。

  5. [サーバ]>[サーバの追加]をクリックします。

  6. 新しいIdentity Manager 4.0.2サーバを参照して選択し、[OK]をクリックします。

52.8.2 ドライバセットのサーバ固有情報のコピー

各ドライバおよびドライバセットに保存されているサーバ固有のすべての情報を、新しいサーバの情報にコピーする必要があります。その中には、新しいサーバに存在せず、コピーする必要がある、ドライバセットのGCVと他のデータも含まれます。サーバ固有の情報は、次のものに含まれています:

  • グローバル構成値

  • エンジン制御値

  • 名前付きパスワード

  • ドライバの認証情報

  • ドライバの起動オプション

  • ドライバパラメータ

  • ドライバセットデータ

これは、DesignerまたはiManagerで実行できます。Designerを使用する場合には、自動的なプロセスです。iManagerを使用する場合には、手動のプロセスです。バージョン3.5より古いIdentity Managerサーバを3.5以降のIdentity Managerサーバにマイグレートする場合、iManagerを使用する必要があります。サポートされている他のすべてのマイグレーションパスの場合は、Designerを使用できます。

Designerでサーバ固有の情報をコピーする

この手順は、ドライバセットに保存されているすべてのドライバに影響します。

  1. Designerで、プロジェクトを開きます。

  2. アウトライン]タブで、サーバを右クリックして、[移行]を選択します。

  3. 概要を読んで新しいサーバにマイグレートされる項目を確認し、[次へ]をクリックします。

  4. 選択可能なサーバのリストからターゲットサーバを選択して、[次へ]をクリックします。

    リストに表示されているサーバだけが、現在ドライバセットに関連付けられておらず、ソースサーバのIdentity Managerのバージョンと等しいか新しいサーバです。

  5. 次のいずれかのオプションを選択します。

    • ターゲットサーバをアクティブにする: ソースサーバの設定をターゲットサーバにコピーして、ソースサーバのドライバを無効にします。このオプションを使用することをお勧めします。

    • ソースサーバをアクティブのままにする: 設定をコピーせずに、ターゲットサーバのすべてのドライバを無効にします。

    • ターゲットソースサーバの両方をアクティブにする: ソースサーバの設定をターゲットサーバにコピーし、ソースサーバまたはターゲットサーバのドライバは無効にしません。このオプションはお勧めできません。両方のドライバを起動すると、同じ情報が2つの異なるキューに書き込まれます。これは障害を起こす可能性があります。

  6. [移行]をクリックします。

  7. 変更されたドライバを識別ボールトに展開します。

    詳細については、『NetIQ Designer for Identity Manager Administration Guide』の識別ボールトへのドライバセットの展開を参照してください。

  8. ドライバを起動します。

    詳細については、セクション 14.2.2, ドライバの起動を参照してください。

iManagerでサーバ固有の情報を変更する

  1. iManagerで、[検索]アイコン をクリックして、[Identity Managerの管理]ページを表示します。

  2. Identity Managerの概要]をクリックします。

  3. ドライバセットを含んでいるコンテナをブラウズして、選択します。

  4. ドライバセット名をクリックして、[ドライバセットの概要]ページにアクセスします。

  5. ドライバの右上隅をクリックし、[ドライバの停止]をクリックします。

  6. ドライバの右上隅をクリックし、[プロパティの編集]をクリックします。

  7. 古いサーバの情報を含むすべてのサーバ固有のドライバパラメータ、グローバル環境設定値、エンジン制御値、名前付きパスワード、ドライバ認証データ、およびドライバの起動オプションを、新しいサーバの情報にコピーまたはマイグレートします。最大ヒープサイズ、Javaの設定などのグローバル環境設定値やドライバセットのその他のパラメータは、古いサーバの値と同一の値を持つ必要があります。

  8. OK]をクリックして、すべての変更を保存します。

  9. ドライバの右上隅をクリックして、ドライバを起動します。

  10. ドライバセットのドライバごとに、ステップ 5ステップ 9を繰り返します。

ユーザアプリケーションのサーバ固有の情報を変更する

新しいサーバを認識するようにユーザアプリケーションを再設定する必要があります。configupdate.shまたはconfigupdate.batを実行します。

  1. デフォルトでユーザアプリケーションのインストールサブディレクトリにある設定更新ユーティリティに移動します。

  2. コマンドプロンプトで、設定更新ユーティリティを起動します。

    • Linux: configupdate.sh

    • Windows: configupdate.bat

  3. セクション 36.0, 識別情報アプリケーションの設定の管理の説明に従って、値を指定します。

52.8.3 ドライバセットから古いサーバを削除する

新しいサーバがすべてのドライバを実行した後、ドライバセットから古いサーバを削除できます。

Designerを使用してドライバセットから古いサーバを削除する

  1. Designerで、プロジェクトを開きます。

  2. Modelerで、ドライバセットを右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  3. サーバリスト]を選択します。

  4. Selected Servers (選択したサーバ)]リストで古いIdentity Managerサーバを選択し、[<]をクリックして、[Selected Servers (選択したサーバ)]リストからサーバを削除します。

  5. OK]をクリックし、変更を保存します。

  6. 識別ボールトに変更を展開します。

    詳細については、『NetIQ Designer for Identity Manager Administration Guide』の識別ボールトへのドライバセットの展開を参照してください。

iManager を使用してドライバセットから古いサーバを削除する

  1. iManagerで、[検索]アイコン をクリックして、[Identity Managerの管理]ページを表示します。

  2. Identity Managerの概要]をクリックします。

  3. ドライバセットを含んでいるコンテナをブラウズして、選択します。

  4. ドライバセット名をクリックして、[ドライバセットの概要]ページにアクセスします。

  5. [サーバ]>[サーバの削除]をクリックします。

  6. 古いIdentity Managerサーバを選択して、[OK]をクリックします。

古いサーバの退役

この時点で、古いサーバがホストしているドライバはありません。このサーバが必要でなくなった場合は、追加の手順を実行し、サーバを廃止する必要があります。

  1. このサーバからeDirectoryのレプリカを削除します。

    詳細については、『NetIQ eDirectory 8.8 Administration Guide』の「レプリカの削除」を参照してください。

  2. このサーバからeDirectoryを削除します。

    詳細については、TID 10056593, “Removing a Server From an NDS Tree Permanently”を参照してください。