52.5 Identity Reporting のアップグレード

Identity Reportingには、イベント監査サービスと2つのドライバが含まれています。アップグレードは次の順序で実行します。

  1. データ収集サービスのドライバパッケージをアップグレードします。

  2. Managed System Gatewayサービスのドライバパッケージをアップグレードします。

  3. イベント監査サービスをアップグレードします。

  4. Identity Reportingをアップグレードします。

52.5.1 Identity Reportingのドライバパッケージのアップグレード

このセクションでは、Managed System Gatewayドライバとデータ収集サービスドライバのパッケージを最新バージョンにアップデートする方法について説明します。このタスクは、イベント監査サービスまたはIdentity Reportingをアップグレードする前に実行する必要があります。

  1. Designerで現在のプロジェクトを開きます。

  2. パッケージカタログ]>[パッケージのインポート]の順に右クリックします。

  3. 適切なパッケージを選択します。たとえば、「Manage System Gateway Base package 2.0.0.20120509205929」を選択します。

  4. OK]をクリックします。

  5. [開発者]ビューでドライバを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

  6. プロパティ]ページで[パッケージ]タブに移動します。

  7. 右上隅の[パッケージを追加(+)]記号をクリックします。

  8. パッケージを選択し、[OK]をクリックします。

  9. ドライバの設定プロセスを完了します。詳細については、次の各セクションを参照してください。

  10. ステップ 2ステップ 9を繰り返して、データ収集サービスドライバのパッケージをアップグレードします。

  11. Managed System Gatewayドライバとデータ収集サービスドライバがアップグレード済みのIdentity Managerに接続されていることを確認します。

52.5.2 イベント監査サービスのアップグレード

EASをアップグレードする前に、次の検討事項をレビューします。

  • Identity Reportingのドライバをアップグレードしていることを確認します。詳細については、セクション 52.5.4, Identity Reportingのアップグレードを参照してください。

  • EASをアップグレードするには、古いバージョンの上に新しいバージョンをインストールします。詳細については、セクション 38.0, イベント監査サービスのインストールを参照してください。

  • Novell Auditなど、別の監査ソリューションを使用していた場合、サーバ上のlogeventファイル(.confまたは.cfg)をアップデートし、適切なポートを使用してEASを参照するようにします。これにより、イベントが、Novell Auditingサーバではなく、EASに転送されることが保証されます。

  • Windowsサーバ上にIdentity Managerをインストールしていた場合、EASに接続するための正しい情報がxdasconfig.propertiesファイルに設定されていることを確認します。詳細については、セクション 52.5.3, WindowsサーバからEASへのXDASイベントの送信を参照してください。

52.5.3 WindowsサーバからEASへのXDASイベントの送信

WindowsサーバでIdentity Managerエンジンをホストしている場合、EASをアップグレードしても、xdasconfig.propertiesファイルのエンジンに関するカスタム設定は上書きされません。アップグレード後にこのファイルをアップデートして、Identity ManagerがXDASイベントをEASに送信できることを保証します。

  1. Linuxサーバ上で、EASをアップグレードします。

  2. Windowsサーバ上で、Identity Managerエンジンをインストールまたはアップグレードします。

  3. テキストエディタでxdasconfig.propertiesファイルを開きます。このファイルは、デフォルトではC:\NetIQ\IdentityManager\NDSフォルダにあります。

  4. log4j.appenderエントリで、%cとセミコロン(:)の間のスペースを削除します。行は次のようになります。

    log4j.appender.S.layout.ConversionPattern=%c: %p%m%n
    
  5. ファイルを保存して閉じます。

  6. XDASでIdentity Managerのログ記録を有効にします。

52.5.4 Identity Reportingのアップグレード

Identity Reportingをアップグレードする前に、ユーザアプリケーションとイベント監査サービスをアップグレードする必要があります。Identity Reportingをバージョン4.0.2以降からアップグレードするには、古いバージョンの上に新しいバージョンをインストールします。詳細については、Identity Reportingのインストールを参照してください。

52.5.5 Identity Reportingのアップグレードの検証

  1. Identity Reportingを起動します。

  2. ツールで古いレポートと新しいレポートが表示されることを検証します。

  3. カレンダ]を参照し、スケジュールされたレポートが表示されるかどうかを確認します。

  4. 設定]ページに管理対象アプリケーションと管理対象外アプリケーションの設定が表示されることを確認します。

  5. 他の設定がすべて正しく見えることを検証します。

  6. 完了したレポートがリストに表示されるかどうかを検証します。