37.2 Identity Reportingコンポーネントのインストールプロセスの理解

EAS、Identity Reporting、およびレポーティングドライバは同じサーバにインストールできます。ただし、ワークロードを考慮し、EASとレポーティングは別々のサーバにインストールすることをお勧めします。詳細については、セクション 5.3, 推奨されるインストールシナリオとサーバセットアップを参照してください。

37.2.1 イベント監査サービスのインストールプロセスの理解

EASのインストールプログラムは、次の機能を実行します。

  • サービスをインストールし、オプションでサービスを設定する

  • サービスの管理タスクを実行できるユーザアカウント(admin)を作成する

  • サービスがデータベースを操作するために使用するデータベース管理者アカウント(dbauser)を作成する

  • PostgreSQLデータベースを実行するポートを定義できるようにする

37.2.2 Identity Reportingのインストールプロセスの理解

Identity Reportingのインストールプログラムは、次の機能を実行します。

  • アプリケーションサーバプラットフォームを選択できるようにする

  • レポーティング用のユーザインタフェースコンポーネントが含まれるクライアントWARファイルをアプリケーションサーバに展開する

  • レポーティングに必要なコアRESTサービスが含まれるコアWARファイルを展開する

  • レポーティングに必要なコアRESTサービスのマニュアルが含まれるAPI WARファイルを展開する

  • EAS用サーバ(別途インストール)の場所を定義する

  • EAS内のSIEMデータベースにレポーティングスキーマを作成する

  • SIEMデータベースに接続するPostgreSQL JDBCドライバを設定する

  • Identity Reportingの認証サービスを設定する

  • Identity Reportingの電子メール配信システムを設定する

  • Identity Reportingのコアレポーティングサービスを設定する

  • Identity Reportingのユーザアカウント(idmrptsrvおよびidmrptuser)を作成する

  • NetIQ Sentinelとの相互作用に使用するユーザアカウント(appuserおよびrptuser)を作成する

37.2.3 インストールプロセスで作成されるユーザの理解

イベント監査サービスおよびIdentity Reportingのインストールプロセスでは、次のデータベースユーザが作成されます。

ユーザ名

説明

dbauser

PostgreSQLサーバの管理者で、EASのスキーマとビューの所有者

admin

EAS管理ユーティリティで使用するユーザ識別情報

idmrptsrvおよびidmrptuser

Identity Reportingのスキーマとビュー、およびIdentity Reportingのデータベース接続に使用される資格情報の所有者

rptuserおよびappuser

NetIQ Sentinelをイベント監査サービスとして使用する場合に利用可能