6.2 RHEL 6.xサーバへのIdentity Managerのインストール

Identity Managerを、Red Hat Enterprise Linux 6.xオペレーティングシステムを実行しているサーバにインストールするには、サーバが特定の前提条件セットを満たしていることを確認します。

6.2.1 RHEL 6.xにインストールするための前提条件

NetIQでは、次の前提条件を確認することをお勧めします。

  • /etc/hostsファイルに、127.0.0.1ループバックアドレスおよび実際のIPアドレスのエントリが含まれている必要があります。ファイル内のループバックアドレスをコメント化してください。次の形式を使用してください。

    127.0.0.1  localhost.localdomain localhost  #loopback
    IP_address  hostname
    

    次に例を示します。

    127.0.0.1  localhost.localdomain localhost  #loopback
    123.45.678.9 server1
    

    エントリをコメント化しないと、プロセスによって127.0.0.2ループバックアドレスのデフォルトIP証明書が作成されるため、設定は失敗します。

  • サーバに適切なライブラリをインストールします。詳細については、セクション 6.2.3, RHEL 6.xサーバに必要な依存ライブラリがあることの確認を参照してください。

6.2.2 RHEL 6.xでの前提条件チェックの実行

各Identity Managerコンポーネントで満たされていない前提条件のレポートを生成できます。II-rhel-Prerequisite.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、デフォルトでインストールキットのinstall\utilitiesディレクトリにあります。

6.2.3 RHEL 6.xサーバに必要な依存ライブラリがあることの確認

32ビットRHELプラットフォームで、compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpmをインストールします。64ビットプラットフォームでは、RHELの必須ライブラリは、選択したインストール方法によって異なります。記載されている順番で依存ライブラリをインストールします。

  • ガイド付きインストール(GUI):

    • libXau-1.0.6-4.el6.i686.rpm

    • libxcb-1.8.1-1.el6.i686.rpm

    • libX11-1.5.0-4.el6.i686.rpm

    • libXext-1.3.1-2.el6.i686.rpm

    • libXi-1.6.1-3.el6.i686.rpm

    • libXtst-1.2.1-2.el6.i686.rpm

    • glibc-2.12-1.132.el6.i686.rpm

    • libstdc++-4.4.7-4.el6.i686.rpm

    • libgcc-4.4.7-4.el6.i686.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.x86_64.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpm

    • libXrender-0.9.7-2.el6.i686.rpm

    • ksh-20120801-4mgc30.x86_64.rpm

  • DesignerおよびAnalyzerのみ

    • gettext-0.18.3.2-1.x86_64.rpm

    • gettext-0.18.3.111.ram0.98.i686.rpm

  • コマンドラインインストール(コンソールまたはサイレント):

    • glibc-2.12-1.7.el6.i686.rpm

    • libstdc++-4.4.4-13.el6.i686.rpm

    • libgcc-4.4.4-13.el6.i686.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.x86_64.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpm

    • libXrender-0.9.7-2.el6.i686.rpm

    • ksh-20120801-4mgc30.x86_64.rpm

6.2.4 インストールメディア用のリポジトリの作成

RHEL 6.xサーバでインストールメディア用のリポジトリが必要な場合、手動で作成できます。

メモ:

  • RHELサーバに、適切なライブラリがインストールされていることも必要です。詳細については、セクション 6.2, RHEL 6.xサーバへのIdentity Managerのインストールを参照してください。

  • unzip rpmは、Identity Managerのインストール前にインストールしてください。これは、すべてのLinuxプラットフォームに該当します。

インストールのためのリポジトリを設定するには:

  1. (オプション) ISOをサーバにコピーする場合、次のコマンドを実行します。

    #mount-o loop <path to iso>/mnt/rhes65
    
  2. (オプション) CDまたはDVD、およびサーバにコピーする場合、次のコマンドを実行します。

    #mount /dev/cdrom/mnt/rhes65
    
  3. (オプション) ISOをマウントしてある場合、/etc/yum.repos.dという場所にリポジトリファイルを作成し、次の設定手順を実行します:

    #vi/etc/yum.repos.d/rhes.repo
      [redhat-enterprise]
      name=RedHat Enterprise  $releasever - $basearch
      baseurl=file:///mnt/rhes65/
      enabled=1      
    
  4. (オプション)インストールサーバを使用している場合、vi /etc/yum.repos.d/rhes.repoに次のテキストを入力します。

    [redhat-enterprise]
    name=RedHat Enterprise  $releasever - $basearch
    baseurl=url_to_the_installation source
     enabled=1
    
  5. リポジトリの設定が終わったら、次のコマンドを実行します。

    # yum clean all
    # yum repolist
    # yum makecache
    
  6. 32ビットパッケージをインストールするには、/etc/yum.confファイルの「exactarch=1」を「exactarch=0」に変更します。

  7. GPGキーをインストールするには、次のコマンドのいずれかを入力します。

    # rpm --import /mnt/rhes65/RPM-GPG-KEY-redhat-release 
    

    または

    # rpm --import http://url/RPM-GPG-KEY-redhat-release
    
  8. (オプション) Identity Manager の必須パッケージをインストールするには、次のスクリプトを実行します。

    #!/bin/bash
    
    PKGS="ksh gettext.i686 gettext.x86_64 libXrender.i686 libXau.i686 libxcb.i686 libX11.i686 libXext.i686 libXi.i686 libXtst.i686 glibc.i686 libstdc++.i686 libgcc.i686 compat-libstdc++-33.i686 compat-libstdc++-33.x86_64"
    
    for PKG in $PKGS ; 
    do
        yum -y install "$PKG"
    done
    

    メモ:64ビットリポジトリを変更して、RPMを別個にインストールしていない限り、このスクリプトは、32ビットリポジトリでcompat-libstdc++-33.x86_64ライブラリを見つけることはできません。