Identity Managerを、Red Hat Enterprise Linux 6.xオペレーティングシステムを実行しているサーバにインストールするには、サーバが特定の前提条件セットを満たしていることを確認します。
NetIQでは、次の前提条件を確認することをお勧めします。
/etc/hostsファイルに、127.0.0.1ループバックアドレスおよび実際のIPアドレスのエントリが含まれている必要があります。ファイル内のループバックアドレスをコメント化してください。次の形式を使用してください。
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost #loopback IP_address hostname
次に例を示します。
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost #loopback 123.45.678.9 server1
エントリをコメント化しないと、プロセスによって127.0.0.2ループバックアドレスのデフォルトIP証明書が作成されるため、設定は失敗します。
サーバに適切なライブラリをインストールします。詳細については、セクション 6.2.3, RHEL 6.xサーバに必要な依存ライブラリがあることの確認を参照してください。
各Identity Managerコンポーネントで満たされていない前提条件のレポートを生成できます。II-rhel-Prerequisite.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、デフォルトでインストールキットのinstall\utilitiesディレクトリにあります。
32ビットRHELプラットフォームで、compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpmをインストールします。64ビットプラットフォームでは、RHELの必須ライブラリは、選択したインストール方法によって異なります。記載されている順番で依存ライブラリをインストールします。
ガイド付きインストール(GUI):
libXau-1.0.6-4.el6.i686.rpm
libxcb-1.8.1-1.el6.i686.rpm
libX11-1.5.0-4.el6.i686.rpm
libXext-1.3.1-2.el6.i686.rpm
libXi-1.6.1-3.el6.i686.rpm
libXtst-1.2.1-2.el6.i686.rpm
glibc-2.12-1.132.el6.i686.rpm
libstdc++-4.4.7-4.el6.i686.rpm
libgcc-4.4.7-4.el6.i686.rpm
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.x86_64.rpm
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpm
libXrender-0.9.7-2.el6.i686.rpm
ksh-20120801-4mgc30.x86_64.rpm
DesignerおよびAnalyzerのみ
gettext-0.18.3.2-1.x86_64.rpm
gettext-0.18.3.111.ram0.98.i686.rpm
コマンドラインインストール(コンソールまたはサイレント):
glibc-2.12-1.7.el6.i686.rpm
libstdc++-4.4.4-13.el6.i686.rpm
libgcc-4.4.4-13.el6.i686.rpm
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.x86_64.rpm
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686.rpm
libXrender-0.9.7-2.el6.i686.rpm
ksh-20120801-4mgc30.x86_64.rpm
RHEL 6.xサーバでインストールメディア用のリポジトリが必要な場合、手動で作成できます。
メモ:
RHELサーバに、適切なライブラリがインストールされていることも必要です。詳細については、セクション 6.2, RHEL 6.xサーバへのIdentity Managerのインストールを参照してください。
unzip rpmは、Identity Managerのインストール前にインストールしてください。これは、すべてのLinuxプラットフォームに該当します。
(オプション) ISOをサーバにコピーする場合、次のコマンドを実行します。
#mount-o loop <path to iso>/mnt/rhes65
(オプション) CDまたはDVD、およびサーバにコピーする場合、次のコマンドを実行します。
#mount /dev/cdrom/mnt/rhes65
(オプション) ISOをマウントしてある場合、/etc/yum.repos.dという場所にリポジトリファイルを作成し、次の設定手順を実行します:
#vi/etc/yum.repos.d/rhes.repo [redhat-enterprise] name=RedHat Enterprise $releasever - $basearch baseurl=file:///mnt/rhes65/ enabled=1
(オプション)インストールサーバを使用している場合、vi /etc/yum.repos.d/rhes.repoに次のテキストを入力します。
[redhat-enterprise]
name=RedHat Enterprise $releasever - $basearch
baseurl=url_to_the_installation source
enabled=1
リポジトリの設定が終わったら、次のコマンドを実行します。
# yum clean all # yum repolist # yum makecache
32ビットパッケージをインストールするには、/etc/yum.confファイルの「exactarch=1」を「exactarch=0」に変更します。
GPGキーをインストールするには、次のコマンドのいずれかを入力します。
# rpm --import /mnt/rhes65/RPM-GPG-KEY-redhat-release
または
# rpm --import http://url/RPM-GPG-KEY-redhat-release
(オプション) Identity Manager の必須パッケージをインストールするには、次のスクリプトを実行します。
#!/bin/bash PKGS="ksh gettext.i686 gettext.x86_64 libXrender.i686 libXau.i686 libxcb.i686 libX11.i686 libXext.i686 libXi.i686 libXtst.i686 glibc.i686 libstdc++.i686 libgcc.i686 compat-libstdc++-33.i686 compat-libstdc++-33.x86_64" for PKG in $PKGS ; do yum -y install "$PKG" done
メモ:64ビットリポジトリを変更して、RPMを別個にインストールしていない限り、このスクリプトは、32ビットリポジトリでcompat-libstdc++-33.x86_64ライブラリを見つけることはできません。