4.1 Identity Manager 4.0.2 Standard EditionからIdentity Manager 4.0.2 Advanced Editionへのアップグレード

Identity Managerシステムのアップグレードを成功させるために、次のチェックリストを使用してください。

表 4-1 Identity Managerのコンポーネントのアップグレードチェックリスト

Identity Managerのコンポーネント

アップグレードの必要性(○/×)

メタディレクトリサーバ

リモートローダ

変更なし

eDirectory

変更なし

Designer

変更なし

ユーザアプリケーション

役割マッピング管理者

Identity Manager 4.0.2 Standard Editionでは使用できません。使用するには、別途インストールする必要があります。

Identity Reporting Module

Analyzer

Identity Manager 4.0.2 Standard Editionでは使用できません。使用するには、別途インストールする必要があります。

iManager

変更なし

Identity Manager 4.0.2 Standard EditionをIdentity Manager 4.0.2 Advanced Editionにアップグレードするには、Identity Managerコンポーネントの環境設定を変更する必要があります。Standard EditionからIdentity Manager Advanced Editionにアップグレードする場合、Identity Managerインストーラを実行する必要はありません。役割マッピング管理者は、Standard Editionでは使用できません。役割マッピング管理者を使用するには、別途インストールする必要があります。役割マッピング管理者をインストールするには、『Identity Manager Role Mapping Administrator 4.0.2インストールおよび環境設定ガイド』を参照してください。

Identity Manager Standard EditionをAdvanced Editionにアップグレードするには、次の手順を実行します。

4.1.1 メタディレクトリサーバのアップグレード

iManagerで、Identity Manager 4.0.2 Advanced Editionのアクティベーションを適用してください。Identity Manager 4.0.2 Advanced Editionのアクティベーションを適用しないと、メタディレクトリサーバのアップグレードは続行されません。

4.1.2 ユーザアプリケーションのアップグレード

  1. JBossサーバを停止します。

    • Linux: /etc/init.d/jboss_init stopコマンドを実行します。

    • Windows: <RBPM Installation Location>/UserApplication/stop-jboss.batコマンドを実行します。

  2. Identity Manager Standard Editionのインストールサブディレクトリから<RBPM installation directory>/configupdate.shを実行します。

    たとえば、Windowsでは、次のコマンドを実行します。C:\Novell\IdentityManager\rbpm\UserApplication\configupdate.bat

    デフォルトでは、インストーラがコンソールモードで実行されます。GUIモードの場合は、configupdate.batファイルの中で -use_console true Javaコマンドの引数を-use_console falseに置き換えます。

  3. -edit_admin setting to trueの値を変更し、管理者フィールドを編集します。

    管理者フィールドは、デフォルトでは無効になっています。

  4. [役割ベースプロビジョニングモジュール環境設定]パネルのデフォルトのビューで、次のフィールドに入力します。

    • <Tab>キーを押すと、プロンプトが表示されます。[はい]をクリックすると、[役割ベースプロビジョニングモジュール環境設定]ページの[識別ボールトDN]セクションに追加の管理者フィールドが表示されます。

    • 管理者をユーザアプリケーション管理者以外にする場合、適切なユーザを使用してすべての管理者フィールドを更新します。

    • 高度なオプションが表示されているか確認します。[詳細オプションの表示]をクリックし、高度なオプションを表示します。

  5. [その他]セクションで、[Reinitialize RBPM Security]チェックボックスをオンにし、[OK]をクリックします。

  6. JBossサーバを起動します。

    • Linux: /etc/init.d/jboss_init startコマンドを実行します。

    • Windows: <RBPM Installation Location>/UserApplication/start-jboss.batコマンドを実行します。

    これにより、WARファイルが再展開されます。JBossクラスタで実行中の場合、WARファイルはこのクラスタの各JBossサーバで更新される必要があります。

4.1.3 Identity Reporting Moduleのアップグレード

  1. Designerを使用して、Managed System Gateway Driver (MSGW)ドライバを設定します。

    Identity Reporting Module Guide』のConfiguring the Managed System Gateway Driverセクションを参照してください。

  2. データ収集サービス(DCS)のIdentity Managerドライバの環境設定情報を更新します。Designerを起動し、[DCS Driver Configuration]>[Driver Parameters]>[Driver Options]に移動します。

    [Managed System Gateway Registration]セクションで、次の設定を変更します。

    • Set Register Manage System Gateway]を[はい]に変更します。

    • MSGW Driver DN]を変更します。たとえば、[CN=Managed System Gateway Driver,cn=driverset1,o=system]などです。

    • ユーザDNを変更します。たとえば、cn=admin,ou=sa,o=systemなどです。

    • ユーザDNのパスワードを指定します。

    ドライバの設定に関する詳細については、『Identity Reporting Module Guide』のConfiguring the Identity Manager Driver for Data Collection Serviceセクションを参照してください。

  3. 設定を保存し、DCSドライバを展開します。

  4. DCSドライバを再起動します。

  5. Identity Manager 4.0.2 Advanced EditionのレポートテンプレートをIdentity Reportingのダウンロードページからダウンロードします。

    Identity Reporting Moduleをアップグレードしても、すぐにはAdvanced Versionが表示されない可能性があります。バージョンの変更は、イベントの次のバッチが処理された後に行われます。